ブルガリア旅行4-ソフィア

6月25日(金)くもり
初めの計画ではリラ僧院で宿泊して,見学に2日をかける予定だったのが,何度メールを送ってもなしのつぶてであきらめていたところに日帰りツアーを見つけたのだった.そこで今日は余裕の1日となった.
ソフィア駅に明日からの移動のための列車のチケットを買いに行く.時刻は全部インターネットで調べてプリントしてきていた.
街は古く,建物の壁も崩れていたり,道路も傷みがひどく,あまりきれいではない.人々はファッショナブルな装いで歩いているのに,きれいな店もあるのに,首都の町ソフィアの印象は美しくない.川岸の緑多い小さな川を越えてさらに行くと,駅に着いた.ソフィア中央駅はさびれていた.地下道を行くと,地下商店街らしき所が全部閉鎖されている.駅舎に来てやっといくつかの店が見えた.切符売り場を捜しまわる.「あっち」「こっち」「上」「下」など,歩いている人や店の人に聞いてやっと予約窓口にたどり着いたが,ソフィア発の切符だけしか売っていないと言う.今回の旅行中の切符はおろか,ソフィア-ヴェリコタルノヴォ間往復の復路切符も買えないのだ.とりあえず明日の切符だけを買う.ついでに駅横にあるバスステーション,ツェントラルナ・アフトガーラの様子を見に行く.反対にここは多くの人で賑わっていた.インフォーメーションで行き先の町の名前を言うと,すぐさま次に出るバスの時間とチケット売り場の番号を教えてくれる.いろいろな行き先の窓口が隣り合わせにずらりと並んでいる.便数も朝早くからかなりの数が出ている.その上,楽々英語が通じる.ブルガリアでは列車がすたれ,民間バス会社も入って,バスでの移動がトレンディーなのだ.そういえば,昨日のリラの僧院ツアーの運転手さんも「列車でヴェリコタルノヴォに行く」と言った時ちょっと怪訝そうだった.市街地に戻ってレストランでパスタを食べながら,買ってきた列車の切符を良く見ると,調べてきた時間よりさらに2時間も到着時間が遅い.10時20分出発の16時半到着.バスの倍の6時間もかかる計算だ.乗り換え待ちがあるせいだが,キリル文字表示の駅乗り換えのストレスを考えると断然バスの方がよさそうな気がしてきた.

ソフィア駅

大統領官邸衛兵の交代
考古学博物館に入る.内部は広く,ギリシャ,ローマなどの古い時代の石像や彫像が多数並べられていた.石像などの人の顔の鼻がことごとく壊れているのはなぜだろう.切り立った断崖に刻まれたマダラの騎士像の大きなレプリカが見事だった.猟犬を従え,ライオンを仕留めた騎士図は8世紀頃に作られたものと考えられている.
公園で休憩してから歩き始めると,タイミング良く,大統領官邸の衛兵の交代に行き合わせた.思わず前に出て写真を撮る.もう一度アフトガーラでバスの時間など確認してからホテルに戻る.
戻る つづく