新刊書「ダイビング事故とリスクマネジメント」について
大修館書店 2800円)



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 この本は、ダイビング事故の防止を通じて、ダイバーとダイビングのプロのリスクマネジメントのために、事故の実態の研究と、多数の実際の事故例、そして日米のダイビング事故裁判を研究した本です。

 ダイビングの世界では、ダイビングの楽しさ、奥の深さを紹介する本が満載です。また一部で、ダイビングの事故から未熟なプロの責任に関わる部分を全てカットした上で事故を語った一般書が、ダイビング業界の側から出ています。
 ダイビングの事故に関する専門書としては、潜水医学の面からは何冊か出ています。
 本書は、ダイビングの事故そのものを直視した専門書であり、私の知る限りにおいては、拙著「ダイビングの事故・法的責任と問題」(杏林書院 2001年)以来のものと思います。

 本書の執筆のために、ご家族を亡くされたご遺族や、実際に事故に遭われて苦しんだ方々、そして目の前で自分の友人が死亡していった方々からいただいた、このような事故の防止には事故を直視しなければならないという研究へのご理解があって、初めて本書が完成しました。

 ダイビングのリスクの最大のものとは、安全で楽しいはずの手軽なレジャーを行っているはずなのに、自分の生命の喪失、あるいは一生涯続く障害を負うというものです。そしてこれは残された家族や友人に、とりかえしのつかない悲しみをももたらします。

 本書は、ダイビングのリスクをコントロールすることによって、ダイビングに内包する酷いリスクをなくしたり、可能な限り軽減して、社会的損失の防御に役立てていただければとの希望の下に研究して執筆した専門書です。

 これは、ベテランダイバー、ダイビングを職業とする人々、ダイビングの事故を扱う法曹関係者に皆さんに読んでいただければと願っています。

 本書は、私財を投じての個人的な研究活動によるものなので、まだまだ未熟のところがあると思います。専門家諸兄のご教示をいただければ幸いです。

 なお、本書は、昨年執筆した、「ダイビングの事故・法的責任と問題」(杏林書院)と合わせて読んでいただければ、なお一層ダイビングを取り巻く諸問題が見えてくると思います。

●入手方法

 本書は、平成14年12月10日発売(早いところは12月4〜5日に入荷)です。専門書のため、大きな書店以外には入手しにくいと思います。
 確実なご入手のためには、書店で、「ダイビング事故とリスクマネジメント」(大修館書店 ISBN4-469-26508-X  2800円)と取り寄せ注文していただければ入手できます。
 また、各種のネット書店での注文、そして最も確実なのは、大修館書店のホームページからの注文です。


平成14年12月1日

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