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DCプリアンプ     小高@練馬

 

45年ほど前に製作した初期型金田式DCプリアンプで、現役の愛用機です。

 

初期型は出力段がシングルエンド、この後、出力段はPPに移行して行きます。

先日、オーディオフェアでお見かけした金田氏に、

この件に付いて触れた所、“シングルエンドの方が良い”と言ってました。

 

カップリングはマイカ指定ですが、(一文字違いの)マイラでお茶を濁してます。

 

ケースは、鈴蘭堂で見つけた穴あき加工済み(売れ残り品)。

当時、鈴蘭堂は現AKIBAカルチャーズZONEのビルの地下にあり、

1Fにはアカイのショールームがあった記憶があります。

因みに、同じ通りにある秋月は未だ信越でした。

 

後ろのDINコネクタは、刺すとローブーストオフ。抜くとローブーストオン。

 

出始めのLEDをパイロットランプに使った所、半永久寿命の現在とは違い、

当時は寿命が大変短く、数年で薄暗くなりました。

 

参考資料 今回のDCプリアンプの外観内部回路図です。

 

 

所で、50年以上前は、トランジスタは未だ大変高価であり、ノイズも大変大きく、

熱にも大変弱く良く飛ばし、失敗に懲り、以降、管球式を主として自作していました。

然し、経験不足も合間って、プリはノイズ/ハウリング、メインもダンピング不足、

音が出るものを自作する丈で、HIFIオーディオとは無縁の世界で生きていました。

然し、その数年後、幸か不幸か、悪友から金田式システムを聞いて愕然、

これまで聞いていた管球式と比べ、半導体式の余りの別次元の音に目から鱗、

(年も若く、耳の劣化も無かった事も歴然とした差に気付かせた要因ですが、

これがきっかけで、これまで乗り気ではなかったオーディオに目覚めてしまい)

管球アンプを全て処分すると共に、半導体アンプに依る正しい音の道へ心機一転、

その第一弾がこの金田式DCプリアンプでした。