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題名 赤ひげ
お勧めポイント ★★★
データ  監督:黒澤明
 出演:三船敏郎 加山雄三
 原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
 1965年 東宝 モノクロ185分
お勧め文
 全体を通して師弟関係をテーマにしながらオムニバスのようにいくつかのエピソードがちりばめられ、一本になっています。いつもながらかなり作り込んでいて、そのせいか上映時間が長く、間に休憩が入るようになっています(七人の侍もそうだった)
 洋画などで、新しい部下が配属された、なんていうシチュエーションではこの映画がお手本になっているな、と感じることが多いようです。

 エピソードのそれぞれが「泣かせる」話で、確かに泣いちゃいます。
 あまり「お涙ちょうだい」の映画は好きじゃなかったんですが、この映画は別。涙顔のドアップや、もの悲しい音楽を立て続けに挿入したり、などというオーバーデコレーション無しに、無理なく泣かせてくれます。
 三船敏郎が出演した最後の黒澤映画。初老の医者の役だけど、ちゃんとアクションシーンも(ホンのちょっとだけながら)用意されています。

 この映画の中、地震でぐしゃぐしゃになった町並みのシーンでは「椿三十朗」と「用心棒」で使われたセットがリサイクルされたそうです。じっくり見ると見覚えのある建物が見つかるかも?

 「喜多嶋マイ?」のお母さん「喜多嶋(旧姓・内藤)洋子」も出演しています。さすが親子で、同じ顔してます。

井戸の底へ叫ぶ