next  back  modoru  home

題名 七人の侍
お勧めポイント ★★★
データ  監督:黒澤明
 出演:三船敏郎 志村喬 加藤大介 木村功 千秋実 宮口精二 小杉義男
 原作:
 1954年 東宝 モノクロ207分
お勧め文
 百姓達が一人目の侍(勘兵衛:志村喬)を見つけるきっかけとなるシーンで、勘兵衛にあっさり刺されてしまう盗人。
 ちょっとしか顔を見せないけど、どんな役者か気になって調べてみたら、何と、あの初代テレビ版水戸黄門で有名な東野英治郎さんではないですか!
 たった数秒のシーンに悪役ぶりが見事発揮されていました。

 揃えなければならない侍の数「7」、数を数えながらつぶしていく野武士の数「33」、野武士の持つ種子島(鉄砲)の数「3」、最後に残った墓の数「4」。
 この映画は数字がキーポイントか。
 しかしそう思って見ると、決戦シーンの最後に勘兵衛が「野武士はもうおらん」と言ってますが、私の見る限りではまだ一人残っているはずです。確か最後に残った野武士2人のうち、菊千代(三船敏郎)が頭領1人をしとめましたが、もう一人の方は逃げ残ったはずです。

 わたしは西部劇にリメークされた「荒野の七人」の方を先に(テレビで)見たのですが、元祖の「七人の侍」を見てしまうと「荒野」の方はもう見れません。「荒野」では7人のガンマン達が農民の寝返りで一度村を出るシーンがあるのですが、やっぱり気を取り直して村へ舞い戻ります。私にはこの理由がわかりません。それに、ギャング団は7人を殺すことだって出来たのに村を去ることを条件に命は助けてくれています。それを反故にして皆殺しにするのは卑怯にすら感じます。

 ちなみに、七人の中のリーダーと言える存在、洋のユルブリンナーの禿頭には理由がないけど、邦の志村喬の坊主頭には理由があります(映画を見よう!)

「勝負は、この一撃で決まる!」