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題名 隠し砦の三悪人
お勧めポイント ★★★
データ  監督:黒澤明
 出演:三船敏郎 千秋実 藤原釜足 上原美佐 藤田進 日劇ダンシングチーム
 1958年 東宝 モノクロ139分
お勧め文
 超一級のスペクタクル。
 「スター・ウォーズ」のR2−D2とC−3PO。そのモデルがこの映画の中で悪人扱いされている二人(藤原釜足と千秋実)らしいが、ジョージ・ルーカスがそう言わなければ誰も気づかなかったことでしょう。
 三人目の悪人が真壁六朗太(三船敏郎)と言う、実は立派な武将。

 戦に敗退し、命辛々逃げ延びた「秋月」の雪姫と家臣達。「隠し砦」に身を隠すが敵兵に見つかるのは時間の問題だ。真壁六朗太は秋月復興のための軍資金を雪姫とともに同盟国まで運び出す計画を考えていた。しかし同盟国・早川への国境は敵の山名勢が固めていて身動きが取れない。
 そんな中、砦のそばで六朗太がとっつかまえた不振な二人組は早川へ抜ける苦し紛れの妙案を出した。
 その妙案に六朗太は便乗する事にした。はたしてこの脱出はなるのか、というお話。

 城の石段を暴動を起こした大勢の虜達が一斉に駆け下りる。そしてそれを迎え撃つ城兵達。冒頭のモブ・シーンの迫力は強烈です。
 どこのお城で撮影したのかと思ったらオープンセットでした。
 当時、コンピュータグラフィックの技術は当然なく、映画に出てくるシーンはすべて実写です。
 当時、かなりお金を掛けた娯楽大作。

 最大の見所は、黄金を薪の中に隠したまま関所を抜ける場面。
 後ろからは山名の追っ手、川を渡ろうとしたが向こう岸には山名の兵がごっそり。残されたのは彼らを手ぐすね引いて待ちかまえる関所へ続く道のみ。さあどうする?!
 実は同じようなシチュエーションが「虎の尾を踏む男達」の中にもあり、その中では山伏に変装して通り抜けようとしていました。が、この映画では奇想天外な方法で関所を通過します(あとは映画を見よう!)

やんちゃな雪姫(ポスターより)