流行モノ〜なめらかプリンの話

「なめらかプリン」これをご存知の方はかなりのお菓子好きの方でしょう。ご存知でない方のためにご説明いたしますと、最近やけに人気の、東京は恵比寿にあるパステル(会社のホームページにリンクしています)という名の店の名物プリンです。あちこちのデパートにでているショップは、いつも行列になっています。

このプリン、「不味い」と言うつもりはさらさらありません。その名のとおり、柔らかな口当たりのさわやかな軽い甘さのデザートです。"なめらか"という、その看板に偽りはありません。

・・・が、しかし・・・、そんなに人気になるほどの素晴らしいモノでもありません。そう、私が快く思っていないのはその「味」に対してではなく、このプリンの「人気に対して」です。みんな本当にこのプリンを美味しいと思っているのだろうかという疑問が、このプリンをいただくたびに膨らみます。「流行っているから好き」「有名だから美味しいような気がする」のではなかろうか・・・と。

私にとってパステルは、もう何年も前の学生時代にお手軽な値段で無難なものをお腹いっぱい食べさせてもらった思い出の店であって、美味しい不味いという評価をしたり、チヤホヤする対象ではないです。「流行モノ」扱いでチヤホヤされててもいつか飽きたら見向きもされないなんてことになってほしくないなぁ・・・。

もし、このプリンを「メチャクチャ美味しい」と思う味覚が今のスタンダードであるなら、私の味覚は「今のスタンダードではない」わけで、そうなると私好みのデザートは今後あまり世に出回らないことになります。それは悲しい・・・。

「なめらかプリン」あなたはお好きでしょうか。

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