とよたま愛読会117回
      「
霊主体従 (1巻)35章〜(2巻)3   
[前回レポート] [次回レポート]
               記:望月幹巳 メール:motomi@moon.nifty.jp 


日 時  平成18年6月25(日) 午後1時から午後4時30分まで
場 所  愛善苑 豊玉分苑 (京王線下高井戸駅下車 徒歩8分 川崎方)
      連絡先 03-3321-3896、  03-3321-8644
物 語   霊主体従 1巻 子の巻 第35章 〜 2巻 丑の巻 第3章

★ 報告
 盛夏の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと思います。

 


物語は引き続き、地上霊界の地の高天原を巡る、正神と邪神の戦いが描かれています。また、竜宮城の従神の中には、邪霊に憑依されて地の高天原を奪おうと、邪神軍を組織したり、身を投じたりする神人が出てきました。

国祖が地上霊界を修理固成してから数十億年をかけて磨いた、顕国の御玉が竜宮城にもたらされますが、それに伴って清められた真奈井から生じた十二の黄金水の玉は、邪神によって奪われ、汚されてしまいます。そして逆に、世界の各地に災厄をもたらすことになりました。
邪霊はもともと自然発生していましたが、今回は天足彦・胞場姫の体主霊従の身魂から発生した妖邪の気が凝って、一群の強力な邪霊たちが生まれます。その邪霊が神人にかかり、邪神として活動し、国常立命のご神政を破り、地の高天原を脅かします。

二巻に入ると、盤古大神、大自在天ら天界からやってきた有力神が、自ら地上霊界の邪霊に憑依されたり、邪神となった部下にそそのかされたりして、大国常立命に取って代わって地の高天原に君臨しようと戦闘を始める経緯が描かれています。
また二巻では、総説の註に「神界の命による」と断りがあって、国常立命は国治立命、豊雲野命は豊国姫命、稚姫君命は稚桜姫命、とご神名が変更されています。しかしながら理由についてはお示しになっていません。

 

★ 拝読箇所で気のついたこと霊主体従 子の巻
第4篇 竜宮占領戦
第35章 一輪の秘密(35)

* 厳の御魂の大神はシナイ山で魔軍を破り、大八洲彦命は各地の山の戦闘で敵を破り、天教山で三個の神宝を得て竜宮城に帰還した。続いてエデンの園に割拠していた竹熊の魔軍を破った。

* 神界は一時的に平和に治まったが、魔軍は常に、三個の神宝を狙っていた。

* そこで、艮の金神国常立尊は、山脈が十字型を作っている地球の中心・蓮華台上に登られ、頭上の冠に神気をこめて海上に投げた。

* これが冠島となった。この島の各所から稲が豊かに実ったため、稲原(いばら)の冠島と呼ばれた。またの名を茨の冠と言う。また、竜宮島とも言う。

* また、履いていた沓に神気を込めて投げると、沓島となった。沓島は一名、鬼門島と言う。

* 国常立尊は、厳の御魂・金勝要神に命じて、この二つの島に三個の神宝を隠させた。

* 潮満の珠は、厳の御魂である。「いづ」は泉の「いづ」である。泉のように清らかな神水が無限に湧出する神宝である。これをヨハネの御魂という。

* 潮干の珠は、瑞の御魂である。また、キリストの御魂という。「みづ」は「みいづの御魂」という意味である。みいづの御魂は、火の活動を万有に対して、無限に発射する。世界を清める活用がある。

* 稚姫君命、大八洲彦命、金勝要神は、三個の神宝を携帯して竜宮島に渡り、神殿を建てて納めた。潮満の珠は紅色であり、豊玉姫神という。また潮干の珠は純白であり、玉依姫神という。冠島は、海原彦神(綿津見神)を国魂として守護せしめた。

* 続いて、沓島に真澄の珠を納めた。国魂の神である、国の御柱神に守護せしめた。

* いずれの宝も、世界の終末に際して、世界改造のために大神が御使用になる神宝である。これを使用する神業が、一輪の秘密である。


第36章 一輪の仕組(36)
* 国常立尊は邪神から守るために、冠島・沓島に三個の神宝を隠したのだが、実は島には珠の体のみを納めておき、珠の精霊はシナイ山の山頂へ、誰にも知らせずに隠しておいたのである。これが一厘の仕組といわれる神示である。

* 武熊別は、三個の珠が冠島・沓島に隠されたことを知ってからよからぬ心を起こし、竹熊とはかって、両島を襲撃して神宝を奪おうとした。

* 攻め寄せる竹熊・武熊別の大軍に、両島の国魂神は迎撃するが旗色悪く、神宝の神力を使って敵を滅ぼそうとしたが、珠には何の力もなく、効果を発揮しなかった。これは、珠の霊を国祖がシナイ山に隠しておかれたからである。

* 国魂神は急を知らせる信書を、信天翁(あほうどり)の足にくくりつけて、竜宮島に送った。信書を受け取った金勝要神は、金幣で邪気を祓い、信天翁の背に金幣の一片を括り付けて送り返した。

* すると信天翁は金の鳶と化して、空から魔軍に火弾の雨を降らし、敵を悩ませた。また天の雲間から高津神が現れて旋風を巻き起こし、魔軍の艦隊を沈没させた。

* 国常立尊はこの戦闘の様を見て、魔軍を憐れに思い、神言を奏上した。すると天は晴れ渡り、沈没した魔軍は浮かび上がって救われた。

* 敵味方を問わず、国常立尊の大慈大悲の御心に感謝の念を抱かない神人はなかった。


第4篇 御玉の争奪
第37章 顕国の御玉(37)

* 天使・稚姫君命、大八洲彦命、金勝要神らは、諸神を引き連れて、天の安河の源に上った。この山の水上には、シオンの霊山が雲をつくほど高くそびえていた。

* シオンの山の意義とは、浄行日域と言って、天男天女が常に来て音楽を奏で、舞曲を演じる、という意味である。

* 山の頂には広い高原があり、珍しい花が一年中咲き満ちている。また、さまざまな美味の果実が実っている安全境である。

* この高原の中央に、高さ五十間、幅五十間の方形の堅固な岩石が据えられている。これは、国常立尊が天の御柱となって星辰を生み出したとき、最初に現れた星巌である。神業祈念のために、最初の一個を地上にとどめて、地上の国魂の守護として隠しておかれたのである。

* 天地が分かれた初めから、一週間ごとに十二柱の天人がこの山上に現れて遊楽するとき、この星巌を中心にして巡り、舞曲を演じる。そのときに天人の羽衣の袖にすり磨かれて、星巌の容積は自然に減じ、今は中心の玉だけになっていた。

* 玉は直径三尺の円球となっていた。ここまでになるのに、すでに天地の初めから幾億万年が経過していた。

* 稚姫君命は星巌に近づき、天人たちの功績を賞してそれぞれに宝を下した。星巌は地球に酷似していたが、大地の神霊である金勝要神は星巌を手に取って息吹の狭霧を吹きかけた。すると星巌は光沢を放射し始めた。

* 金勝要神は突然、山頂から星巌を天の安河へと投げ捨てた。神々は星巌の行方を追っていくと、星巌は滝に洗われて、金剛不壊の宝珠を化していた。金勝要神は竜体となってその玉をすくい上げると、稚姫君命に奉呈した。

* このたまは顕国の御玉であり、表面は紫で、中心には赤・白・青の三つの宝玉が包まれているのが、外部から透けて見えるのである。

第38章 黄金水の精(38)
* 一行は顕国の御玉を奉呈して竜宮城へ帰還し、三重の金殿に深く秘蔵した。この御玉は、ある尊貴な神の御精霊体である。

* また、このときの従神であった高杉別、森鷹彦はシオンの滝の清泉を大神の命によって持ち帰り、竜宮城の真奈井に注いだ。この井の水は、黄金水といわれるようになった。

* 顕国の御玉は光の度を増して、あまりの光の徳のまばゆさに、直視するときは失明するほどであった。そこで国常立尊は、三重の金殿に深く、これを安置したのである。

* 三重の金殿は光を増して葦原の瑞穂国をくまなく照らし、金色の鳶が飛び回り、善神が集まって音楽を奏した。五六七の神政の様相を呈していた。

* 天の真奈井の清泉はにわかに金色に変じ、水の精が十二個の玉となってそれぞれ違った色をなり、地上に降下した。これを目ざとく見つけた十二の神司がこれを拾って、珍蔵した。これらの玉はそれぞれ、神変不可思議な力を持つものである。しかしながら、玉は十二個そろって神力を発揮するものであり、一つ欠けても用をなさないものであった。

* さて、大神の慈悲によって冠島・沓島での敗戦から救われた竹熊は、元の邪神と化し、顕国の御玉を汚し曇らせようと画策していた。そしてまず、黄金水の十二の玉を奪ってその神力を得ようと計画した。

第39章 白玉の行衛(39)
* 竹熊はまず、白色の玉を持つ田依彦から玉を奪おうとしていた。田依彦の姉・草香姫は麗しい容貌を持っていた。草香姫は豆寅の妻であったが、魔子彦に思いを懸けていた。

* 竹熊は魔子彦に宝や美しい衣装を与えて、草香姫を誘惑するように命じた。草香姫は魔子彦への恋慕の情に、病に伏せることになった。

* 田依彦は姉の病気を治そうとして苦慮していたが、魔子彦は、田依彦が秘蔵している白色の玉を草香姫に抱かせれば、病気が治る、という神夢をでっち上げた。姉の病気を治したい田依彦は、玉を姉に渡した。

* 魔子彦は見舞いを装って草香姫を訪れたため、草香姫の病はほとんど癒えてしまった。魔子彦は草香姫をだまして玉を渡させ、邸内の松の木から鳥船に乗って遁走してしまった。

* 竹熊は部下の大虎彦に命じて魔子彦を殺させ、玉を奪ってしまった。

第40章 黒玉の行衛(40)
* 竹熊は次に、玉彦の持つ黒玉を狙った。玉彦は地位が低かったが名誉欲が強く、黒玉を得てから慢心を起こしていた。

* 竹熊は大八洲彦命の部下であった長彦をたぶらかし、黒玉を得ようとした。長彦は、玉彦が黒玉を得てから自分の命令に反抗するようになったことを、面白くなく思っていた。

* 竹熊の間者は、大八洲彦命の命令と偽って、「近頃慢心する玉彦から黒玉を奪い、汝が保有するように」と長彦を焚きつけた。

* 長彦は、玉彦が妻の坂姫の言うことなら何でも聞くことを知った。また、坂姫が舞曲が好きであることを知ると、竹熊の間者・鳥熊と計って自ら舞曲を会得し、舞曲を通じて坂姫と親友になってしまった。

* あるとき坂姫は長彦・鳥熊と舞曲に興じているときに、舞曲の小道具として、黒色の玉を使わせてもらうよう、玉彦に懇願した。玉彦はやむなく黒色の玉を持ち出して舞曲に供した。

* 鳥熊は舞曲を演じる振りをして黒色の玉を奪って樹上に上ると、追ってきた長彦を蹴落として打ち殺した。長彦の死に玉彦・坂姫が驚き狼狽している間に、鳥熊は大虎彦の鳥船に乗って、その場を逃れてしまった。

* そして大虎彦は鳥船から鳥熊を投げ殺すと、黒色の玉を奪って竹熊に献上した。

第41章 八尋殿の酒宴の一(41)
* 竹熊は、残りの十個の玉を一挙に奪おうと画策した。まず、大八洲彦命の前に出て、涙とともに以前の罪を謝罪する振りをした。

* 大八洲彦命は竹熊の懺悔を憐れみ、これを許した。竹熊と大虎彦は新しい八尋殿を建てて祝宴を張り、大八洲彦命とその従神たちを歓待した。大八洲彦命が退席した後、黄金水の玉を持っている従神たちをたぶらかして、玉を一気に奪おうとしたのである。

* 竹熊とその従神たちは、偽の宝玉を出して自慢をし合い、大八洲彦命の従神たちを挑発した。杉生彦、猿彦はまんまと計略に乗って、おのおの持っていた黄金水の玉を取り出して自慢を始めた。

* 一方、高杉別、森鷹彦、鶴若、亀若、時彦らは、どれほど挑発されても、玉を出そうとはしなかった。

第42章 八尋殿の酒宴の二(42)
* 挑発に乗って玉を取り出した五柱の神々と竹熊たちは、玉を取り出そうとしない竜宮城の五柱の神々を責め立てたが、高杉別、森鷹彦、鶴若、亀若、時彦らはどうしても挑発にのらなかった。

* 竹熊らは玉を出さない五柱の神々に虐待を加え始め、汚い虫や牛馬の糞尿を無理やり食わせた。しかし五柱の神々は拷問に屈せず、頑として玉の供出を拒否し、生命に変えても玉を離すことはない、と意思をあらわにした。

* すると金色の烏が数限りなく現れて、五柱の神々を竹熊の館から救い出し、竜宮城へと連れ帰った。一方で怪鳥がまた数限りなく現れると砂礫の雨を降らせ、玉を竹熊に供出してしまった芳彦、神彦、倉高、杉生彦、猿彦の頭上を砕いて悶死させてしまった。

* 黄金水の玉は七個までが、竹熊の手に渡ってしまったのである。

第43章 丹頂の鶴(43)
* 鶴若は赤色の玉を黄金水から得てより、信念強固となり、シオン山で多年の修行を重ねるようになった。そしてついに神通力を発揮し、鶴に変じて空を飛び、神界の天使となろうと行に励んでいた。

* 竹熊らは鶴若から神通力を奪って地上に落下させようと画策していた。

* あるとき鶴若はアルタイ山で天女・鶴姫と出会い、夫婦の契りを結んだ。それとともに鶴若は飛翔の通力を失ってしまった。二人はアルタイ山の岩窟に住み、永の年月を送っていたが、年寄っても子供ができないのを寂しく思っていた。

* 竹熊の部下である鶴析姫は、二人の岩窟の前に鮮やかな色の玉と化した。二人はその餅のような玉を見ると、にわかに食べたくなって食べてしまった。するとにわかに情欲が起こり、鶴姫は妊娠して女の子を産んだ。二人は女の子を鶴子姫と名づけた。

* 鶴子姫は、黄金水の赤玉を欲しがって泣くようになった。鶴若と鶴姫は、赤玉を鶴子姫のおもちゃとして与えた。

* 鶴子姫は成長すると、ある日とつぜん黒竜となって玉を奪って逃げてしまった。鶴若・鶴姫は、鶴子姫が邪神の化身であったことを知り、赤玉を奪われたことを嘆いた。

第44章 緑毛の亀(44)
* 緑の玉を死守していた亀若は、竹熊の宴席で拷問にあい、それが元で健康を害して帰幽してしまった。妻の亀姫は悲しんで百日の間、喪に服した。

* このとき、ガリラヤの海から異様な動物が現れ、美しい神人に化けると、亀若の喪を弔いにやってきた。これは高津彦という邪神である。神人に化けた高津彦の容貌は、亀若そっくりであった。驚く亀姫に高津彦は、自分は亀若の再生である、と騙して夫婦となってしまった。

* あるとき、高津彦はにわかに病となり、床に伏してしまった。亀姫は悲しんで看病していたが、そこに竜宮城の神と名乗って、高倉彦という神人が見舞いに訪れた。高倉彦の容貌も亀若に酷似していた。

* そして高倉彦は、自分は亀若の双子の兄弟だが、父母が世間をはばかって、今まで隠していたところ、亀若が病床にあると聞いて見舞いに訪れたのだ、と語った。そして、家宝の緑の玉こそ、亀若の病を癒す神宝である、と騙った。

* 亀姫が緑の玉を取り出して高台に安置するや否や、黒竜が玉を掴んで西方の天に去ってしまった。これまで夫亀若の再生と思っていた高津彦は大竜に変じ、また高倉彦はガリラヤのすっぽんに還元して、姿をくらましてしまった。

* 騙されたことを知った亀姫は悔しがり、その精魂は緑毛の亀となって竜宮海に飛び込んだ。

第45章 黄玉の行衛(45)
* 時彦は黄金水の十二の玉が次々と邪神の手に落ちていくさまをみて、自ら所有する黄金の玉を保護しようと、ヒマラヤ山に立て籠もった。そして岩窟を掘って地中深くに玉を隠し、その上に神殿を建てて守っていた。

* 数年後、山中にときの声がするのを怪しんでみれば、大八洲彦命ら諸将が、軍勢を率いてデカタン高原に進軍中であった。山上より見れば、十二の輿に宝玉を乗せて進軍している。

* 時彦が部下に様子を見に行かせると、部下たちは大八洲彦命の軍容の壮大さを復命した。時彦はみろく神政の成就に遅れてはならじと、ただちにデカタン高原にはせ参じた。

* するとおりしも、荘厳な宿営地にて、大八洲彦命は演説をしていた。曰く、みろく神政成就のために、ここデカタン高原を地の高天原と選定した。ついては、時彦の持っている黄金の玉が神政成就に必須の神宝である。もし時彦があってこの玉を奉納するならば、神界の殊勲者として天神に奏上し、我が地位を譲ろう、と。

* これを聞いた時彦は名誉欲にかられて群神の中から名乗り出で、黄金の玉を献上した。大八洲彦命は黄金の玉を輿に納め、十二個の玉すべてが揃った祝いに、荘厳な祭典が催された。

* すると天の一方に妖雲が起こり、雨が滝のように降り注いだ。神司たちは争って神輿の中から玉を取り出し、解散してしまった。荘厳な宿営地の宮殿は、いつしか荒涼たる原野と化していた。

* 時彦が驚いて輿の中に残っていた黄金の玉を取り出すと、見た目はまったく変わらなかったが、重量が軽い偽物にすりかえられていた。このとき天から『大馬鹿者!』というお叱りの叫びが聞こえた。

* 大八洲彦命の軍勢と見えたのは、邪神・武熊別の変身であった。

第46章 一島の一松(46)
* 竹熊、武熊別は黄金水の玉を十個まで手に入れたことで、残る二個はたやすいと祝宴を張っていた。

* そこへ部下の鬼彦がやってきて、竜宮城の高杉別、森鷹彦が、残る二個の玉を献上に来た、と注進した。

* 竹熊は高杉別、森鷹彦を引見し、自分に神宝を献上に上がった理由を尋ねた。二神は、すでに十個の玉を奪った竹熊の神算に恐れをなして、降参に来たと理由を語った。

* そして実際に二個の神宝を竹熊に献上すると、その光沢は本物のように見えたので、竹熊は歓喜した。高杉別、森鷹彦は、自分たちが献上する二個の玉はとりわけ穢れを嫌うので、厳重に箱に封印して奥殿に奉安し、いざというときのみ、取り出して使うように、と述べた。

* これより高杉別、森鷹彦は竹熊の信任を得て、重く用いられるようになり、邪神軍の中で武熊別と並ぶほどの地位を得た。

* しかし、二神が竹熊に献上した玉は偽者であって、森鷹彦の玉はすでに大八洲彦命に献上されており、高杉彦の玉は、部下の杉高に呑み込ませて、地中海の列島の島に守護神として封印していた。

* 杉高は島に岩窟を深く掘って玉を納め、その上にしるしの松を植えておいた。これが一つ島の一つ松と言われている。

第47章 エデン城陥落(47)
* 高杉別、森鷹彦が重用されるようになったことを、武熊別は面白からず思っていた。そして高杉別、森鷹彦を滅ぼそうと、ひそかにウラル山の鬼熊と通じた。

* 鬼熊は妻の鬼姫に策を授けて竜宮城に潜入させた。鬼姫は稚姫君命、大八洲彦命の信任を得るようになり、その結果、鬼熊は竜宮上への出入りを許されるようになった。

* ところで、鬼熊夫婦には月彦という心の麗しい息子がいた。邪神夫婦にも、このような清らかな子が生まれることがあるのである。月彦は稚姫君命のお気に入りとなった。

* 稚姫君命は国常立尊の神命によって月彦、真倉彦を伴って沓島に渡り、魔軍鎮定の神業を行った。このとき秋津島根に邪竜・邪神軍が攻め寄せたが、神軍によって邪竜は殲滅された。

* しかし地上にはびこる邪神軍は勢いが激しく、鎮定の目処が立たないままであった。地上の邪神軍は、実は鬼熊の部下のウラル山の悪霊たちであった。

* 竜宮城には、稚姫君命の留守として、大八洲彦命をはじめ、竹熊、高杉別、森鷹彦らも守りを固めていた。武熊別はこの好機に竹熊、高杉別、森鷹彦を滅ぼそうと、鬼熊夫婦に、大八洲彦命と竹熊が、ウラル山に侵攻して鬼熊を滅ぼす計画を練っている、と嘘の情報を流して、けしかけた。

* 鬼熊は怒って、まず邪神軍を竹熊のエデン城に向けて駆り、襲撃した。竹熊は竜宮城の守備についていたため、エデン城は簡単に鬼熊の手に落ちた。

第48章 鬼熊の終焉(48)
* エデン城を奪取した鬼熊夫婦は、竜宮城の裏口からひそかに潜入した。そして、今度は病に伏せっている大八洲彦命を二人で襲撃した。

* 鬼熊夫婦が大八洲彦命の籠もる部屋を打ち破ろうとしているとき、竜宮城の諸神司が駆けつけて、二人を取り押さえた。そこへ竹熊が現れて、鬼熊に鉄槌を打ち下した。また、真澄姫と竜代姫は、鬼熊を茨の鞭で打ちすえた。

* 大八洲彦命は驚いて病床より立ち上がって部屋を出ると、この惨状に出くわした。そして怒って、鬼熊を打った無法者は誰だ、と詰問した。

* 鬼熊は自分を打った者が竹熊だとはわからなかったので、竜世姫、高杉別、虎彦の名を挙げたが、事件の目撃者である小島別が、竹熊の仕業であると証言した。

* 稚姫君命はそれを聞くと怒って、竹熊を根の国底の国に下そうとした。大八洲彦命は、このような不祥事が生じたのも、自分の不注意のせいであるので、代わりに自分を根底の国に落とすよう、涙ながらに嘆願した。稚姫君命は大八洲彦命の真心に感じ、この場はお咎めなしとした。

* しかし鬼熊はこの負傷が原因で落命してしまった。鬼姫は竹熊の仕打ちを恨んで、武熊別と組んで弔い合戦を計画していた。また、鬼熊の怨霊は凝って、ウラル山の黒竜となった。

第49章 バイカル湖の出現(49)
* 竹熊は一度はお咎めなしとされたが、衆神人の手前、竜宮上への出入りは禁止されざることになった。居城であるエデン城に帰ろうにも、エデン城は鬼姫に占拠されていて帰れない。

* また、高杉別、森鷹彦は竹熊に反抗するようになり、竜宮城の門扉を固く閉ざし、今までの竹熊の暴虐をののしる有様であった。

* 仕方なく竹熊は鬼城山に割拠する木常姫に救援を求めた。木常姫は竹熊を受け入れ、軍をエデン城に進めた。木常姫は雨を呼んでヨルダン河を氾濫させ、エデン城を水攻めにした。

* 鬼姫は旗色の悪さに、十個の黄金水の珠と二個の偽珠を持って、竜の姿に変じて城を脱出し、ウラル山目指して逃げていった。

* そこへ国常立尊の命により、奇晴彦、村雲別は火竜となって鬼姫を取り囲み、前後左右から炎を吹いて攻め立てた。

* 鬼姫軍は力尽きて地上に落下し、大震動とともに長大な湖水が生じることになった。これがバイカル湖である。鬼姫はバイカル湖の黒竜と変じ、後には杵築姫となって竜宮上をつけ狙うことになった。

第50章 死海の出現(50)
* 鬼熊・鬼姫が竹熊との争いに敗れたことで、竜宮城はやや安静になった。国常立尊はこの功績により、稚姫君命と大八洲彦命に霊国天使の神位を授けた。

* 竹熊は高杉別、森鷹彦の裏切りを恨み、両神を滅ぼそうと考えたが、そのためには両神の上に立つ大八洲彦命を滅ぼそうと画策していたのである。

* 竹熊はエデン城を回復すると、木常姫軍と連携して、大八洲彦命を襲撃しようと計画をめぐらしていた。しかしこの計画は、猿飛彦・菊姫の密告により、大八洲彦命に伝えられた。

* これを知った大八洲彦命は、竜宮城の守りを部下に固めさせると、高杉別、森鷹彦、時代彦らの神将を従えてシオン山に出発した。そして天神に竹熊の暴虐を奏上した。諸天神はこれを受けて、竹熊征伐の神策を定めた。

* 天上の天使・天明彦命は大八洲彦命に、危機一髪の場合は、天軍の応援があるだろう、と伝え、頭槌(くぶつち)の玉を授けた。玉を三個授けると、この精霊で魔軍を掃討するように、と神示を下して天に帰って行った。

* そのとき、竹熊・木常姫連合軍は竜宮城を取り囲んでいたが、守備の神将たちの活躍によって攻めあぐんでいた。竹熊、木常姫は大八洲彦命がシオン山に居ることを知ると、軍を返してシオン山に攻め寄せた。

* 竹熊らは空中からシオン山の大八洲彦命に攻め寄せたが、命は頭槌の玉の一個を、魔軍に向かって投げつけた。すると玉は爆発して数万の黄竜となり、竹熊を取り囲んだ。力尽きた竹熊は十個の黄金水の玉とともに地上に落下した。

* 落下した竹熊が体勢を立て直そうとするところへ、金勝要神、未姫命の二柱が天の逆鉾を竹熊に向かって投げつけた。二つの逆鉾は竹熊を貫き、竹熊はその場に息絶えた。

* 竹熊の血はあふれて湖水となった。これを死海という。竹熊の悪霊は棒振彦となって、大八洲彦命を執念深く悩ますことになる。竹熊の部下たちも死海の怨霊となって世界に広がり、水死の災厄をもたらし続けている。

* 一方、大八洲彦命はさらに頭槌の玉を木常姫軍に投げつけると、玉の爆発の神威に打たれた魔軍は墜落して最期を遂げた。木常姫の悪霊はのちに高虎姫となって、棒振彦とともに、大八洲彦命を悩ますことになる。

* 竹熊の所持していた黄金水の十個の玉と、二個の偽玉は死海に沈んだ。そして竹熊の血に汚されて悪霊と化し、雲気となって舞い上ると世界各地に墜落して邪気を散布した。これらの玉が散布した地は、もっとも国魂の悪しき土地となってしまった。

* 天の一方から村雲を押し開いて天使の群れが幾百千となく地上に下ってくるのが見えた。するとたちまち瑞月の身体は極寒を感じた。目を開けると、身は高熊山の岩窟の前に、寒風にさらされて坐していた。
 

附記 霊界物語について 瑞月 出口王仁三郎
* 霊界物語は百二十巻を予定している。

* しかし、刀剣は鯉口一寸を開けて見れば優劣がわかり、蛇は三寸も見れば全体の見当がつくように、冒頭の一篇を十分に玩味して腹に畳み込めば、神幽現三界の経緯がわかり、すべての精神が明瞭に理解できる。

* 最奥天国の天人になると、知恵正覚がたいへんに勝っているので、簡単な一、二言によって、深遠微妙な大真理を悟ることができるのである。

* まだ霊性が第一天国天人の境域に達していない人たちのために、神意により、このように長い物語を著述することになったのである。



霊界物語 第二巻 霊主体従 丑の巻

* 本書は、王仁が明治三十一年旧二月九日から十五日に至る前後一週間の荒行と、帰宅後一週間の床縛りの修行を神界から命ぜられ、その間に霊魂が現幽神三界の消息を実見した。その物語である。

* 霊界は時間空間を超越しているので、古今東西の出来事は平面的に霊眼に映じる。

* 一部でも読んでいただき、霊界の消息の一部を窺い、神々の活動を幾分でも了解してもらえれば、後述の目的は達せられる。

* 本巻はシオン山攻撃の神戦を描いた。国祖大神が天地の律法を制定し、天則違反で稚桜姫命が幽界にやらわれた経緯を述べている。

* 『三千世界一度に開く梅の花、艮の金神の世になりたぞよ。須弥仙山に腰を掛け、鬼門の金神、守るぞよ』との神示は、ヨハネの身魂というべき教祖に帰神された、最初の艮の金神様の救世の一大預言であった。

* 後述者はこの神言を読むたびに、無限絶対、無始無終の大原因神(おほもとがみ)の洪大なご経綸と抱負の雄偉さに、自分の心の海面に真如の月が光り輝き、慈悲の太陽が宇宙全体を斉しく公平に照らし、全世界の闇を晴らすような心持になるのである。

* また、『三千世界一度に開く』という宇宙の経綸を堅く完全に言い表している。そして句の終わりに『梅の花』とつづめている。あたかも白扇を広げて涼風を起こし、梅の花の小さな要をもって之を統一した如く、至大無外、至小無内の神権発動の真相を説明している。

* 『須弥仙山に腰をかけ、艮の金神守るぞよ』とは、偉大な神格の表現である。そのほかにも、大神の帰神の産物としては、三千世界の神界、幽界、現界に対し、神祇、諸仏、人類に警告を与え、将来を示して懇切至らざるはないのである。

* 後述者は神諭の一端に解釈を施し、大神の大御心がどこにあるかを明らかに示したく、前後ほとんど二十三年間の久しきにわたった。しかしながら神界では、その発表を許さなかったために、今まで神諭の文章の意義については、一言半句も説明したことはなかった。

* しかし大正十年の旧九月八日にいたって、突然神命が口述者の身魂に下り、神から開示した霊界の消息を発表せよ、との教えに接した。神の教えに、神が口を借りて口述するので、筆録させろ、とのことだった。

総説
* 神界における神々の着物について
 ・ 国治立命のような高貴の神は、たいてい絹物、上衣は紫の無地。下衣が純白。中の衣服は紅の無地である。
 ・ 国大立命は青色の無地の上衣、中衣は赤、下衣は白色。
 ・ 稚桜姫命は上衣は水色、種々の美しい模様があり、上中下とも松や梅の模様がついた十二単衣の服装である。
 ・ 大八洲彦命、大足彦は、上衣は黒色の無地、中衣は赤、下衣は白色の無地。
 ・ その他の神将は位によって、青、赤、緋、水色、白、黄、紺などいずれも無地の服で、絹、麻、木綿等に分かれている。

* 冠は八王八頭以上の神々。それ以下は烏帽子をかぶっている。直衣、狩衣。婦神はたいてい明衣。青、赤、黄、白、紫などで、袴も五色に分かれている。

* 神将は闕腋の胞を来て冠をつけ、黒色の衣服である。神卒は一の字の笠を頭に載せ、裾を短くからげ、手首・足首には紫の紐で結んでいる。

* これは国治立命がご隠退する以前の神々の服装であるが、時代が下るにつれて、現界の人々の礼装のような服を着る神々も現れ、神使の最下である金神天狗界では、今日流行の服装で活動するようになっている。

* 邪神もおのおの階級に応じて正神に化けているが、光沢で判断できる。ただし、邪神も階級が上になると、霊衣・光沢が厚く、判別に苦しむときがある。

* 人間の精霊は、生者は円い霊衣をかぶっているが、亡者は山形にとがって三角形であり、腰から上のみである。徳が高いものは霊衣が厚く、光沢が強く、人を統御する能力を持っている。

* しかし大病人などは霊衣が薄くなり、山形になりかけているものもある。

* 神徳ある人が鎮魂を拝受し、大神に謝罪して天津祝詞の言霊を円満晴朗に奏上したならば、霊衣は厚さを増して死亡を免れるのである。神の大恩を忘れたときは、たちまち霊衣を剥ぎ取られて幽界に送られる。

* 大国治立尊というときは、大宇宙一切をご守護されるときの御神名であり、単に国治立尊と申し上げるときは、大地球上の神霊界を守護されるときの御神名である。

* また、神様が人間の姿となってご活動になったのは、国大立命、稚桜姫命が最初である。稚桜姫命は、日月の精を吸引した国祖の息吹から生まれた。また、国大立命は月の精より生まれた。

* 人間も、神々の水火から生まれた神系と、天足彦・胞場姫の人間の祖から生まれた人間の二種類の区別がある。天足彦・胞場姫も、元は大神の直系から生まれたのであるが、神命に背いたという体主霊従の罪によって、差が生まれたのである。

* 現代はいずれの人種も体主霊従の身魂に堕落しており、神界から見た場合には判別ができないほどになっている。

* 盤古大神は日の大神の直系であり、太陽界から降誕した。日の大神・伊邪那岐命のご油断によって、手のまたを潜り出て、現今でいうと支那の北方に降った。温厚な正神である。

* また、大自在天大国彦は、天王星から降臨した。豪勇な神人である。

* いずれもみな、善神界の正しい神であった。しかし地上界に永く住むうちに、天足彦・胞場姫の天命違反によって生じた体主霊従の邪気から生まれた邪霊に憑依され、悪神の行動を取ることになってしまった。

* これが、地上世界が混濁し、俗悪世界となってしまった背景である。

* 八王大神常世彦は、盤古大神の水火から出生した神であり、常世の国に霊魂をとどめている。常世姫は稚桜姫命の娘であるが、八王大神の妃となった。八王大神の霊に感合し、八王大神以上の悪辣な手段で世界を我意のままに統括しようと、体主霊従的な経綸を画策している。

* 八王大神には、天足彦・胞場姫の霊から生まれた八頭八尾の大蛇が憑依している。常世姫には金毛九尾白面の悪狐が憑依し、大自在天には六面八臂の邪気が憑依してしまった。

* 艮の金神国治立命の神系、盤古大神の系統、大自在天の系統が、地上霊界において、三つ巴となって大活劇を演じることとなった。

* 霊界物語第二巻の口述が終わったのは大正十一年旧十月十日午前十時であり、また本日は松雲閣で御三体の大神様を始めて新しい神床に鎮祭することになっていた。

* 続く第三巻では、盤古大神(塩長彦)、大自在天(大国彦)、艮能金神(国治立命)三神系の紛糾と、国祖のご隠退までの状況を口述する予定である。

* (註)本巻において、国治立命、豊国姫命、国大立命、稚桜姫命、木花姫命となるのは、神界の命によって仮称したものです。


第一篇 神界の混乱
第1章 攻防両軍の配置(51)

* 竜宮城の防備は固められ、やや安心することができるようになった。しかし邪神たちは、シオン山を占拠することが、竜宮城攻略に有利であると悟って、準備を始めた。

* 邪神軍の中心となった部将は、棒振彦、高虎姫、武熊別、駒山彦、荒熊彦などであった。その消息を知った斎代彦は、大八洲彦命に邪神軍の動きを報告した。

* 大八洲彦命は、ただちに十六神将をシオン山に送って、要所を固めさせた。そしてシオン山を堅固な要塞に変えると、山頂の顕国玉が出現した聖跡には、荘厳な神宮を建設し、天神地祇を祭った。

* 棒振彦、高虎姫、武熊別の三邪神は、盤古大神を奉じて、シオン山を乗っ取ろうと攻め寄せた。この事態に稚桜姫命は、さらに八神将を副将としてシナイ山に派遣した。

* シオン山およびシナイ山は、神界経綸上に大きな影響を及ぼす、重要地点である。敵も味方も、この攻防戦では秘術を尽くして戦った。

第2章 邪神の再来(52)
* 竹熊の再来である棒振彦と、木常姫の再来である高虎姫は、八王大神常世彦を謀主として、盤古大神塩長彦の神政にしようと、艮の金神国治立命を退去させようとしていた。その悪念は、竹熊のときよりもいっそう激しくなっていた。

* 棒振彦・高虎姫は、大八洲彦命の部下に名前を変えて、美山彦・国照姫と偽名を使った。そして奸智に長けた侍女の鷹姫を加えて謀議をこらすことになった。

* 高虎姫の夫は猿飛彦である。

第3章 美山彦命の出現(53)
* 美山彦とは、大八洲彦命の部下の中でも、とくに信頼されていた智勇兼備の神将である。棒振彦はそれを知って美山彦の名を偽り、高虎姫は美山彦の妻神・国照姫の名を騙ったのである。

* 本物の美山彦は、ロッキー山に出陣していたが、そのときに竜宮城に、美山彦から、苦戦につきただちに救援軍を送られたし、という密書が届いた。

* 稚桜姫命は大八洲彦命にはかったところ、美山彦はすでに神命によって安泰山に陣営を築くために出陣していたことから、これは敵の偽計であると見破った。美山彦は移動するにあたって、ロッキー山に兵士の形を岩で作って城塞に立てておいたのであった。

* 一方、美山彦の危急を聞きつけた竜宮城の諸神将の中には、すでに救援に向かってしまった者もあった。救援軍がロッキー山に着くと、偽美山彦・偽国照姫が出迎え、魔軍に編成されてしまった。

* 偽美山彦・偽国照姫は、今度は竜宮城が高虎姫の手に落ちたと知らせが入ったので、至急竜宮城を奪い返すべし、と偽ってそのまま竜宮城を襲撃しようとした。

* そのとき大八洲彦命は、真正の美山彦とともにロッキー山の麓に現れて、『真の美山彦はここにあり』と大音声に呼ばわった。これで邪神の姦計は破れ、魔軍は西方の海に逃げていった。

* 棒振彦に騙されていた諸神将は目が覚め、大八洲彦命、美山彦にその不覚を謝罪し、ともに安泰山に出陣した。

* その後、魔軍はロッキー山を占領しようとしたが、美山彦が残した兵士の石像から常に火が発せられ、魔軍はめちゃめちゃに悩まされた。棒振彦はついにロッキー山を捨てて高虎姫の陣営に退却せざるをえなくなった。
 

以上   [前回レポート] [次回レポート]


  [拝読箇所一覧] [愛読会の紹介] オニ(王仁)の道ページ