とよたま愛読会136回
    「
霊主体従 9巻30章 〜 10巻 3」   [前回 レポートへ] [次回レポートへ]
     記:望月幹巳 メール:motomi@moon.nifty.jp


日 時  平成20年01月27(日) 午後1時から午後4時30分まで
場 所  愛善苑 豊玉分苑 (京王線下高井戸駅下車 徒歩8分 川崎方)
     連絡先 03-3321-3896、  03-3321-8644
     
参加費は無料です。事前のお申し込みも不要です。霊界物語をお持ちでない方もご参加できます。
物 語   霊主体従 9巻(申の巻)30章:
救の神 〜 10巻(酉の巻) 3章:赤玉出現

★ 報告
拝読会は、川崎(真)さん、伊達(千)さん、岩田さん、今井さん、そして私望月の五名の参集にて行われました。

 休憩時間には、岩田さんから三大学則の実践についての問題提起がありました。
聖師様がもっとも重要な「学則」として提示した三大学則の理解と実践こそ、信徒として、教えを学ぶ者として欠いてはならないものではないか、という指摘です。
まずは「天地間に存在するものすべての真の姿かたち(真象)を観察することで、真の神の体を思考すべし」という第一学則を実践すること。
これは、聖師様が「思考すべし」とお示しになっていることから、必然的に実践すべきものとして我々に与えられています。
そして実は、教旨のような教えの要諦の理解や、四大主義のような行動原理も、三大学則の実践から導き出されてくるものであり、それによってより教えについての理解が深まることで、信仰者としての行動も深化することができるはずである、という議論がなされました。

祝詞や祭典の意義もしかりです。
霊界物語についても、そのような視点を意識しながら読んで行くことで、ストーリー中に散りばめられているメッセージを的確に汲み取っていくことができるのではないか、と思います。

岩田さんの提起によって、参加者一同大いに啓発されるところがあった話し合いであったと思います。
ありがとうございました。

 物語の拝読箇所は、高砂洲から常世国へ、松・竹・梅の三姉妹の宣伝使の旅を描いています。
間(はざま)の国で、三五教を信奉する官吏・春山彦に助けられた三宣伝使は、鬼武彦の守護のもと、春山彦の三人の娘たちとともに、常世国へと進んで行く物語です。

 第十巻は、序歌・総説歌・信天翁の三つのお歌から始まっていますが、いずれも物語の各所で説かれている「大和魂」について語られていますし、また聖師様の物語に対する熱い思いが赤裸々に吐露されている箇所もあり、熟読すべきお歌であると思います。


★ 拝読箇所で気のついたこと
           
霊主体従 申の巻
第五篇 百花爛漫
第三〇章 救の神(423)

* 春山彦、夏姫、月・雪・花の三人娘、松・竹・梅の宣伝使らは、鷹取別の手下に連れて行かれた身代わりの宣伝使たちが何神の化身であったかと、合点がいかない様子であった。

* 夏姫は身代わりの神の化身にわが子を宣伝使を助けられた嬉しさに、三五教への感謝の念を深くした。

* 一同が喜び感謝を捧げているところへ、鷹取別の手下として身代わりの宣伝使らを捕縛して連れ去ったはずの竹山彦が、再び門内に入ってきた。春山彦は宣伝使を守ろうと竹山彦に斬ってかかる。

* 竹山彦は春山彦をかわして奥殿に進むと、一同に自分の正体を明かした。
 竹山彦は大江山の鬼武彦の化身であった。
 これより、松・竹・梅の宣伝使は鬼武彦の守護の下に目の国に宣伝に進んで行く。
 

第三一章 七人の女(424)
* 鬼武彦は、日の出神の命により、八岐大蛇に憑依された大自在天大国彦(常世神王)の動静をさぐるべく、常世神王の臣下・鷹取別の部下となって潜入し、今では常世神王からも信頼を受けるに至った経緯を一同に語った。

* 語り終えると、鬼武彦の竹山彦は、いずこともなく姿を消してしまった。
 一同はこの不思議に茫然としていたが、三五教の神のご守護を知らされて感謝に堪えず、宣伝歌を歌って神徳をたたえた。
 また、松代姫は春山彦夫婦への感謝と神への感謝の歌を歌った。
 

第三二章 一弦琴(425)
* 高砂洲から間の国へ宣伝の旅を続けていた駒山彦は、鷹取別の手下である春山彦の館から、梅ヶ香姫の一弦琴の音色が聞こえてくるのを聞きつけた。

* もしや姫が囚われの身になっているのではないかと案じた駒山彦は、春山彦の館の門を叩いて、中に入れるようにと大音声で呼ばわった。

* 迎えに出た竹野姫、梅ヶ香姫と駒山彦は、久々の再会を果たした。
 奥へ通された駒山彦は、常世神王の部下である春山彦が主神を祀っているのを見て驚いたが、松代姫から一部始終を聞かされて納得した。

* 駒山彦は喜び、神に感謝してこれまでの来歴を歌に歌いこんだ。
 

第三三章 栗毛の駒(426)
* 夏姫はこの様子を見て、夫・春山彦や月・雪・花の娘たちの信仰心の強さに引き換え、自分自身の覚悟の薄さを嘆き、懺悔の歌を歌った。

* 梅ヶ香姫は、自分たち三姉妹の宣伝使を温かく迎え入れ助けてくれた夏姫の心を湛える歌を歌い、夏姫を慰めその場の雰囲気を晴らした。

* そこへ門外が騒がしくなった。
 森に強力の三五教の宣伝使が現れたため、村人たちが宣伝使の捕縛を、春山彦に奏上に来たのであった。

* 春山彦は村人たちの願いを聞き入れたふりをして安堵させた。
 そして、自分には考えがあるので任せてくれるように、とその場の宣伝使たちに言い残し、栗毛の駒にまたがって森に進んでいった。
 

第三四章 森林の囁(427)
* 間の森に現れたのは、照彦の宣伝使であった。
 森を見張っていた村人たちが照彦を取り囲んだが、その威勢に押されて取り押さえることができない。

* 取り巻いている村人たちが馬鹿話をしている間に、駒にまたがった春山彦が到着した。
 春山彦は、宣伝使の神力があまりにも強いと叫んで、村人たちに退散するようにと言い渡した。

* それでも何人かは、このことを聞いて恐ろしさに腰を抜かしてその場に留まってしまう者たちがいた。
 春山彦は照彦に、歌に託して自分が松・竹・梅の三宣伝使をかくまっていることを伝えた。

* 照彦は春山彦の意を覚り、春山彦に降参した振りをして、一緒に駒にまたがった。
 これを見た村人たちは、照彦が春山彦の威勢によって降ったと思い込んだ。

* 春山彦は照彦を伴って館へと帰って行った。
 

第三五章 秋の月(428)
* 館では、竹野姫が宣伝使の心構えと意気を歌に歌い上げていた。
 それに対して、秋月姫は宣伝使の功績をたたえる歌を歌っていた。

* 春山彦は館に到着した。
 そして村人たちを下がらせると、照彦を丁重に奥に迎え入れた。
 

第三六章 偽神懸(429)
* 照彦は三姉妹の宣伝使と再開を果たした。

* 駒山彦は、智利の国の山奥で、照彦の神懸りに絞られた件を持ち出して挨拶する。
 照彦は神懸りの真似を始めた。
 照彦は言霊で駒山彦のあらを述べ立てる。
 駒山彦も負けじと言霊で応戦する。

* 駒山彦は怒って立ち上がろうとすると、体が動かない。
 駒山彦が降参すると、照彦は霊縛を解いた。
 しかしこれは、駒山彦、照彦が戯れに神懸りと霊縛の真似をしたのであって、本当の神懸り・霊縛ではなかった。

* 一同はどっと笑うが、そのうちに鷹取別の部下が、召し取られた(ということになっている)照彦を護送しに来た。

* 照彦は悠然として罪人の駕籠に乗り込んで行ってしまったが、不思議にも本当の照彦は、春山彦の館に居たままであった。
 

第三七章 凱歌(430)
* 一同が来て見れば、護送されていったはずの照彦が高笑いをしている。

* その場にやってきた一同に対して、照彦は自分の素性を明かした。
 照彦は、月照彦(大八州彦命の後身)の再来であった。
 月照彦の照彦は、木花姫命の御心により、桃上彦の部下となって、三姉妹を守護していたのだ、と明かした。

* 一同は霊妙な神の仕組みに言葉もなかった。

* そこへ、鷹取別の部下・遠山別が部下を率いて訪ねて来た。
 春山彦の三姉妹を常世神王の側に出仕させるように、という鷹取別の命令を伝えて、月・雪・花の三姉妹を迎えに来たのであった。

* 親子三姉妹は常世神王の命令を受諾し、別れを告げ、三姉妹は駕籠に乗せられて常世城へと出立して行った。

* しかしまたしても不思議にも、連れて行かれたはずの三姉妹は、無事に春山彦の館に居るのであった。
 春山彦は、またもや鬼武彦に救われたことに気づき、一同はオリオン星座に現れた救いの神への感謝の宣伝歌を歌った。

* この後、宣伝使一行は、月・雪・花の三姉妹を伴い、春山彦夫婦に別れを告げて、目の国指して進んで行った。
 


霊主体従 酉の巻
序歌

* 天地の神の守護厚い日の本の国は、開国してから五十年、列強に伍して日清・日露の戦争を戦い、勝利を得た。
 日の御子のご英断と神威の賜物により、国勢は高まった。

* 神国の民は、この責任重大なるを覚悟して、兵力によって平和をもたらす戦いに勝ち、また新旧思想の戦いという霊的戦争にも打ち勝って、神国を守るべきである。

* 皇祖皇宗の神勅である大本の神諭を遵守して、人格を高め神格を進め、神威を顕彰するのだ。

* 神州国土を平安に守り、子孫代々、暗の世界を修理固成することを天職となすという使命を、直霊に省み真心込めて祈るべきである。

* 日の本の国は、神が初めて造った珍の神国である。
 他の国々が、我が皇室の御陵威になびき、仁慈に浴すべく、漏れることなく安くしろしめすのが天職である。

* 東洋文明を代表し、西洋文明を調和して、さらに世界の文明を醇化し美化していく。
 人類の真の平和を促進する。そして人道が完備した瑞祥の世が来るように図ることが、神国民の天職使命と覚悟せよ。

* 神の教えをよく守り、国の光を輝かせよ。
 

総説歌
* 世は常闇となり果て、天岩戸を開くよしもない状態である。

* 九月十八日より述べ始めた霊界物語は、三つの御魂にちなんだ三筋の糸に引かれて、二度目の天の岩戸を開く、めでたい神嘉言である。

* 常世の国の自在天は、三つ葉葵の紋章を高く掲げている。

* 思想の洪水は氾濫して、ヒマラヤ山をも浸すほどであるが、この混乱が収まる兆しはまだ見えない。

* 妖邪の気は満ち満ちて、人の心は腐り果てている。
 この惨状を救う神はいったいどこにいるのだろうか。

* 三五教の御教えこそが、この世の光明であり、とどめ(艮)の教えなのである。

* キリスト、マルクス、釈迦、竜樹、アインシュタインらが世界の実相を説き明かしてきたと言うが、果たしてそれは真理の究明であったであろうか。

* 宗教学者が主張する死した神仏を葬って、最後の光が墓を蹴り倒す。そうしてよみがえらすのは、五六七神(みろく神)である。

* そこに胎蔵されているのは、根本的な改造の大光明である。
 仏者の言う、尽十方無碍光如来(あらゆる方向に向かって何物にも妨げられない光を発する如来、阿弥陀如来)とはこれである。釈迦に悟りを開かしめた暁の太白星も、東方の博士をキリスト生誕の馬小屋に導いた怪星も、否定の闇を打ち破る大統一の太陽も、捨身供養の炎も、みなすべて五六七(みろく)の顕現なのである。

* 精神上の迷信に根ざす宗教はもちろん、物質上の迷信に根ざす科学をも焼き尽くして、迷える魂を導いて神国に復す導火線にしようと、密かにただ一人自負を抱き、二人の吾が真の知己のために注ぐ熱血なのか、自暴自爆の懺悔の火なのか、自分ではわからないが、神のまにまに述べ伝う第十巻である。

* 本巻は、三個の桃の実と現れた松・竹・梅の三姉妹の、獅子奮迅の大活動を後の世に残す物語である。
 三姉妹の活動が八洲の国の礎を築いたごとく、この物語が、多くの人を大神の誠の道に導き、雄雄しい魂となさしめ給いますように。

* 黄泉比良坂の大峠の物語は、今も昔も同じことである。
 三つの神魂に習い、桃の花・桃の実となって御国のために尽くすべきである。

* 神は汝とともにある。
 仁慈深い大神の御手に引かれてやってきた曲神たちを、誠の教えの剣、善言美詞に打ち払い、自身の身そのまま神となって、皇御国のために力限りに尽くせ。

* 神を離れて神に就き、道を離れて道に就く。
 三五教の月の心を心として尽くす真人こそ、頼もしい限りである。
 

信天翁(一)
* 『変性女子は尊き至聖至厳の五六七殿に、仮説劇場を常置して霊界物語なんぞを語っている。
 変性女子にだまされきった近侍たちは、浮いた調子で節をつけ、寄席気分で神を馬鹿にしている』と嘆く輩がいる。

* そういった輩は、霊界物語は変性女子の世迷言であるとして認めず、何を言っても聞き入れてくれない。

* しかしながら、失礼ながら聞かない方が日本一の信天翁(あほうどり)ではあるまいか。
 体主霊従の輩に限って、殊勝なことを言って聖人面をするものである。

* 三味線弾いて節つけて語るが馬鹿なら、一言も聞かずにごてごてと謗る方も馬鹿ではないか。
 変性男子の筆先にも、阿呆になりてくれ、とあるではないか。

* そんなこともわからないとは、邪神八十八系統に知らずのうちに魂を抜かれてしまっているのではないか。
 そういう人こそ、血道をあげて一心に欺かれているのではないのか。

* もう構わないから、どしどしと節をつけて面白く語って弾いて、難しいことを仰るお方の肝玉をデングリ返し、怖じず臆せずやり通せ。

* 分からぬ盲は後回しでいい。
 やがて後悔するだろう。
 何があろうと曲津が騒ごうと、道を説き明かす五六七の教えを、生命の限り止めはせぬ。

* しかしこんなことを書いたら、またぞろ自惚れ審神者先生どもが、『歌劇思想の悪霊が、緯役の変性女子に憑いて書かせたのだ』などと言って減らず口を叩くんだろう。

* まあ、自分の顔についた墨もわからぬ、自分の目に入った梁も見えない盲者どもの言い訳なぞ、世迷言と聞き流そう。

* 馬耳東風の瑞月は、嘲罵の雲霧を吹き分けて、下界をのぞくのだ。
 そして二百十日の風のように、力いっぱい、大木の倒れるまで吹いて見せようぞ。
 

第一篇 千軍万馬
第一章 常世城門(431)

* ロッキー山のふもとの常世城では、大自在天・大国彦が自ら常世神王と称していた。
 大国彦はまた、自ら日の出神に化け、妻を伊邪那美命と偽って、世を欺いていた。

* 鷹取別を宰相とし、広国別を常世神王の影武者として、体主霊従の政策を行わせていた。

* 鷹取別の部下・照山彦、竹山彦(=実は鬼武彦の化身)は、間の国で捕らえた松・竹・梅の宣伝使を護送して常世城にやって来た。
 そして門番に開門を要求し、自らの手柄を常世神王に奏上せんとした。

* 門番の蟹彦は、常世神王の指図がなければ門は開けられぬ、しばらく待て、と照山彦・竹山彦一行をさえぎった。
 竹山彦は通せと蟹彦をしかりつけるが、蟹彦は常世城門番の職掌を楯に、通さない。

* 蟹彦は松代姫の駕籠を除いて、姫の美貌にしりもちをつき、すっかり肝を奪われてしまった。
 そして同僚の赤熊に、ちょっとのぞいて見よ、と誘いかける。

* 剛直無比の赤熊は、蟹彦の体を見てしかりつけた。
 蟹彦は、この天女の美しさが分からぬ奴は枯木か岩石だ、と逆に赤熊をなじる。

* 二人がやりあっているところへ、門内から常世神王の入城許可が下りたと報せの声がした。
 照山彦、竹山彦は松・竹・梅の宣伝使を護送して場内に入っていく。
 

第二章 天地暗澹(432)
* 照山彦、竹山彦は、常世神王(実は広国別が影武者となっている)に、松・竹・梅の三宣伝使捕縛を奏上した。
 常世神王は、さっそく三姉妹の宣伝使を連れてくるように命じた。

* 照山彦の部下・固虎彦が、三宣伝使を駕籠から出して連れ出した。
 蟹彦は竹野姫、梅ヶ香姫も姉の松代姫に劣らず美しいのを見てまたしても泡を吹き、肝を奪われている。

* 同僚の赤熊はまたもや蟹彦のだらしなさを責め始めた。
 赤熊と蟹彦が互いを罵り合っていると、突然常世城は闇に閉ざされ、風が猛然と吹き始めた。

* 赤熊と蟹彦は目耳を押さえて大地に平伏し、ただただ災難が去るのを待つばかりであった。
 

第三章 赤玉出現(433)
* 常世城の奥殿では、照山彦、竹山彦が間の国で三宣伝使捕縛の様子を、常世神王と鷹取別に報告していた。
 常世神王、鷹取別はご機嫌斜めならず、二人に慰労の言葉をかけた。

* 照山彦は感謝を述べ立てた。
 竹山彦は三五教の宣伝使は必ず見つけて御前に引き出して見せよう、と意気を露にしたが、広国別が常世神王の影武者になっていることを非難し、照山彦が得意そうに功名を誇っている様を笑い飛ばした。

* 照山彦は立ち上がり、固虎にすぐに三宣伝使を引き出してつれてくるようにと催促した。
 すぐに連れて参ります、という固虎の声がしたかと思うと、たちまちあたりは暗黒となり、暴風が吹きすさんだ。

* 突然、暗黒の中に毬のような一個の玉が現れた。
 玉は光は発さないが、赤、白、黄色、紫と色を変じながら、照山彦の頭に向かってポンと突き当たった。

* 照山彦はアイタタ、と叫んでうつぶせに倒れた。
 玉は照山彦の頭をつきながら跳ねている。
 玉を打とうとした鷹取別は、仰向けに倒れてしまった。

* 今度は玉は鷹取別の頭をついて跳ねはじめた。
 すると鷹取別の体は硬直してしまった。
 次に玉は常世神王の額に向かって衝突し、高座から打ち倒した。

* 竹山彦は玉に向かって、悪神退散の言霊を発した。すると玉は姿を消し、猛り狂った風も止んだ。
 竹山彦は銀燭に火を灯した。玄関には、松・竹・梅の三宣伝使を伴い来た固虎が、腰を抜かしていた。

* 竹山彦は、松・竹・梅の三姉妹に、常世神王、鷹取別、照山彦の介抱を命じた。
 たちまち辺りは馥郁たる香りに包まれ、喨々たる音楽が聞こえてきた。

* 常世神王、鷹取別、照山彦は三姉妹に介抱されて痛さも忘れ、悦に入っている。
 これ以降、三姉妹と竹山彦は常世神王に重用され、重要な決定には必ず参画するほどになった。

 

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