とよたま愛読会145回
「如意宝珠 13巻
06章 〜 13章」
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記:望月幹巳 メール:motomi@moon.nifty.jp
日 時 平成20年 10月26(日) 午後1時から午後4時30分まで
場 所 愛善苑 豊玉分苑 (京王線下高井戸駅下車 徒歩8分 川崎方)
連絡先 03-3321-3896、 03-3321-8644
参加費は無料です。事前のお申し込みも不要です。
霊界物語をお持ちでない方もご参加できます。
物 語
如意宝珠 13巻(子の巻)6章:逆転 〜 13章:航空船
★ 報告:
お知らせ
十二月の拝読会は、第三日曜日の十二月二十一日に行う予定ですので、お間違えのないようお願いいたします。また、十二月の拝読会の後に、恒例の忘年会を行います。忘年会につきましては、また来月のご案内にてお知らせいたします。
物語は、ウラル教の宣伝使たちが日の出別命に出会い、三五教に改心した後、御魂調べとも言える洞窟探検にて試練に合い、最後に鳥船に救われて岩窟から脱出し、次篇に続いて行きます。
★ 拝読箇所で気のついたこと
霊界物語 第十三巻 如意宝珠 子の巻
第一篇 勝利光栄
第六章 逆転(532)
- シヅの森で鷹彦に降参した五人のウラル教の宣伝使たちのもとに、どこからともなく改心を促す宣伝歌が聞こえてきた。
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宣伝歌は、ウラル教の宣伝使たちに、お前たちも神の子神の宮であり、この世を作りし大神はただ一柱いますのみである、本津御神を振り捨てて枝葉の神を敬うことをするな、と戒めていた。
- 宣伝歌の主は、日の出別命であった。鷹彦は名乗りを上げて挨拶をする。日の出別命は五人の改心の任を、鷹彦に任せた。
- 鷹彦は一同の中でもっとも頑固な岩彦を降参させた。これ以降、一行は日の出別命の信者となり、フサの都に宣伝歌を歌いながら進んで行くことになる。
第二篇 洗礼旅行
第七章 布留野原(533)
- 一行七人は北へ北へと進み、フル野ヶ原に進み入ってきた。ここで一行は野宿をすることになった。日の出別命はすぐにごろりと横になり、寝についてしまう。
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一同は日の出別命の豪胆さと刹那心に感心していたが、言い争っているうちに日の出別命の姿は消えてしまった。六人は騒いでいると、血なまぐさい風がさっと吹いてきた。
- 生い茂る茅の中から、黒い顔がぬっと現れて六人に笑い、吠えだした。岩彦は化け物に対して憎まれ口をたたき、尻を叩いて挑発する。
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化け物は、岩彦の尻に食いつこうと言うと、岩彦は腰を抜かして動けなくなってしまう。鷹彦は岩彦をたしなめてからかっている。そのうちに、化け物は挨拶をして消えてしまった。
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化け物が去ったので、腰が立った岩彦はまた調子に乗って法螺を吹いている。どこからともなく、化け物が三五教の宣伝歌で、またしても岩彦の脂を絞ってやろうか、と歌っている。
第八章 醜の窟(534)
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夜が明けて、岩彦は今度こそ我が折れたと鷹彦に認めた。しかし日の出別宣伝使の行動が腑に落ちないと疑問を呈するが、鷹彦は一兵卒に御経綸がわかってたまるか、と諭す。
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鷹彦は、腹ごしらえをしてフル野ヶ原の醜の窟に巣くう魔神どもを言向け和しに行こう、と提案する。そして、昨日の化け物は、魔神たちの偵察に違いない、と言う。醜の窟には六つの入口があるので、めいめい一人ずつ進んで行くことにした。
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一行が原野を進んで行くと、屏風のように長く突き立った岩山が見えてきた。その上には一人の人影が見える。それは日の出別宣伝使であった。日の出別は宣伝歌にて、醜の窟の入口がふさがれていてわからないが、ここを清めて三五教の教えを顕すべし、と歌っていた。
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岩彦は昨夜の化け物のことを報告し、自分の言霊で追い払ったかのように吹聴する。しかし日の出別は岩彦が腰を抜かしたことを知っていて、化け物の口真似をして岩彦をからかう。
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岩彦は化け物が日の出別に化けているのかと思って疑うが、日の出別は拍手を打って天津祝詞を奏上した。その声は六合に鳴り渡るようで、たちまち雲は晴れて太陽が姿を現した。
- 疑いは晴れ、一同は岩窟に進み入ることとなった。
第九章 火の鼠(535)
- 日は西山に傾き、暗澹としてきた。荒野を吹く風は刻々に激しくなる。鷹彦によると、この岩窟は琵琶の湖の底を通って、コーカス山にまで通じているという。
- 岩窟の入口は隠されているが、子の刻になると、日の出別命が真っ赤な鼠を遣わして、入口を知らせる手はずになっている、という。
- またしても日の出別命の姿は見えなくなってしまった。駒彦は昨日の化け物の仮装をして岩彦を驚かそうとしたり、一同は馬鹿なことをやってはしゃいでいる。
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そこへ一天にわかに暗く、雲の渦は逆巻き、暴風に激しい雨が降り注いできた。そこへ日の出別命が岩窟上に現れた。そして岩上の潅木を截ち切ると、腰の細紐でもって弓矢をこしらえ、岩山に向かってはっしと射掛けた。
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そして、今の矢を探すことで、岩窟の入口がわかるのだ、と矢の探索を一同に命じた。一同が原野に矢を探しに出ると、日の出別命は火打石を取り出して、暴風に向かって火を放った。火はたちまちごうごうと四方に燃え広がった。
第三篇 探検奇聞
第十章 岩窟(536)
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一同は矢を探して原野に出たが、広い野原に萱の矢一本を探すことに文句を言うものもあった。鷹彦は戒めていたが、火が燃え広がってくるのが見えた。一同は邪神の計略にかかったかと疑った。
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近づいてくる火に、一同はひとところに固まって地団駄を踏んでいる。すると一同の足元が抜けて、土中に陥った。火はその上を咆哮しながら燃え進んでいってしまった。
- 岩彦は、赤い鼠とは原野に放たれた火のことだ、と悟った。九分九厘かなわぬというところで、神様が助けてくれる実地を身をもって知ったのであった。
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すると、鼠が鳴く声が聞こえてくるので、一同は声の方に向かっていくと、緋色の毛をした鼠が、萱の矢をくわえて現れ、そして姿を消した。一同は足踏みをするとたんに、さらに深い穴に落ち込んだ。見ると、六個の岩窟が開いていた。
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六人はめいめい、一個ずつの岩窟に進み入っていった。しかし進んで行くと、六個の穴の先は広い場所で一同はまたひとところに集まった。そこは大きな岩戸が行方を閉ざしていた。
- 亀彦が岩戸を思い切り押すと、暖簾に腕押しで、勢い余って向こう側に落ち込んだ。そして、落とし穴の井戸に落ち込んでしまった。亀彦は助けを求めている。
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一同は亀彦を助けるかどうか会議をする、といってじらし、おかしな問答をして亀彦をなぶっている。しかし井戸にも石段が刻んであって、亀彦は苦もなく井戸から上がってくる。
- 馬鹿な一幕に一同は笑い合っていると、突然異声怪音が耳を打ち、一行の体は麻痺してきた。これはたいへんだと、皆声を揃えて天津祝詞を奏上する。
第十一章 怪しの女(537)
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天津祝詞を唱え終わって、一同は怪しい声がする方へと進んできた。道は狭くなってくる。すると傍らの岸壁に小窓が開いており、そこからたいへんな美人がちらりと顔をのぞかせた。一同は妖怪変化かと警戒しながら、先を争って窓から中を覗き込む。
- 美人はまたしても窓から顔をのぞかせ、三五教の宣伝歌を歌い始めた。鷹彦は、これは三五教の宣伝使が閉じ込められているのかもしれない、と言った。
- 岩彦は入口がないかと辺りを探し、妙な石が落ちているのを見つけた。石を押しのけると、仕掛けが出てきたので引っ張ると、石戸がめくれて開いた。
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一同は中に入り、石段を登っていくと、二坪ばかりの平面な部屋に、先ほどの美人が座っていた。岩彦はてっきり妖怪変化かと思い、女を怒鳴りつけるが、女は平然としている。
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女は一同の名前を知っており、また昨日からここで皆が来るのを待っていたのだ、という。鷹彦は名前を尋ねるが、女は三五教の宣伝使であれば、自分を知っているはずだ、と答える。
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そこへ外から宣伝歌が聞こえてきた。そして小窓から中を覗き込んだのは、日の出別宣伝使であった。岩彦はにわかに元気付いて、女に対して正体をあらわせ、と毒づく。
第十二章 陥穽(538)
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日の出別命の出現で元気付いた岩彦は、女に降伏を迫る。女は、岩彦に降伏したような口ぶりをし、日の出別命には、岩彦はデモ宣伝使だから係わり合いにならないように、と言うと、すっと煙のように消えてしまった。
*
岩彦は、やはり妖怪変化であったかと威張っている。すると、外でガクリと異様な音がした。女は小窓の外から中をのぞき、岩窟の中にずっと居て修行をしなさい、と言う。そして、日の出別命と一緒にどこかへ行ってしまった。
*
鷹彦は神変不可思議の術を使って、小さい鷹となって小窓から外に出ることができた。岩彦は鷹彦に助けを求めるが、鷹彦は薄情な物言いをして、岩彦をからかっている。しかし岩彦もそれに強気で返している。
*
鷹彦は岩窟の扉を開けた。勢い余って岩の部屋の中に転げ込んだすきに、五人はさっさと外へ出て、扉を閉めてしまった。今度は五人で鷹彦をからかっているが、鷹彦はまたもや術を使って小窓から抜け出してしまった。
* 鷹彦は、岩彦がしょうもないことばかり言うから、日の出別命に置いてけぼりをくったのだ、と小言を言った。一同は日の出別命を追って駆け出した。
*
またもや大きな岩壁につきあたった。岩壁には、広い階段が上に彫ってあり、また細い道が続いている。どちらを行ったらよいかで、議論になった。亀彦一人が、暗くても細い道を行こうと言い、残りの五人は上の広い階段を登って行った。
*
亀彦は一人暗い低い道を進んで行くと、上から、広い道を行ったはずの五人が落ちてきて、井戸に落ち込んでしまった。亀彦と岩彦はこっけいな問答をするが、そのうちに井戸に落ちた五人は石段を登って上がってきた。
* このとき、前方から怪しい宣伝歌が聞こえてきた。
第十三章 上天丸(539)
- 宣伝歌は、岩窟を守る神であると名乗り、宣伝使たちに注意を与え、これ以上の進入を脅す内容であった。
- しかし一同は怖じずに進んで行く。行く手に光が見えたところで、頭上の岩石が大きな音を立てて唸り始めた。
- 一同は一目散に光めがけて走っていくと、そこは向こうも見えないくらいの広場で、天井が開けて空が見えた。そして、四方は高い岩壁に囲まれている。
- 鷹彦はにわかに羽を出して空に上っていってしまった。後に残された宣伝使たちは、端座して祝詞を奏上する。すると轟音を響かせて天の鳥船が降りてきた。
- 鳥船からは日の出別命、岩窟の中で出あった女宣伝使、そして鷹彦が現れた。日の出別命は岩窟探検の終わりを宣言すると、一同を鳥船に招き入れた。
- 鳥船は爆音と共に天空に姿を隠した。
以上
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