とよたま愛読会152回
「如意宝珠 16巻
4章 〜
13章」
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記:望月幹巳 メール:motomi@moon.nifty.jp
日 時 平成21年 5月24(日) 午後1時から午後4時30分まで
場 所 愛善苑 豊玉分苑 (京王線下高井戸駅下車 徒歩8分 川崎方)
連絡先 03-3321-3896、 03-3321-8644
参加費は無料です。事前のお申し込みも不要です。
霊界物語をお持ちでない方もご参加できます。
物 語 如意宝珠 16巻(卯の巻)
4章:夢か現か 〜 13章:神集の玉
★ 報告:
向春の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと思います。
今回の拝読会は、KWMさん、SOTさんさん、SRWさん、私MTZの四名を集めまして無事に行われました。
物語は引き続き、日本の天の橋立に近い、由良の港から展開します。
三五教の秋山彦の館には、神素盞嗚大神が国武彦とともに逗留していました。
そこへ大江山のバラモン軍がやってきますが、国武彦の配下・鬼武彦ら白狐神らによって幻を見せられ、退却します。
その間に、神素盞嗚大神は国武彦、娘・英子姫、悦子姫、亀彦を引き連れて河をさかのぼり、桶伏山の蓮華台上に上ります。
八百万の神々に祝福された大神は、厳格な神示を国武彦らに示すと、丹頂の鶴に乗っていずこかへお姿を隠すのでした。
鬼武彦ら白狐を配下に従えて、神素盞嗚大神を警護する国武彦は、歌の中で、自分が国治立尊(=国祖)の分霊であることを明かします。
この第六章は、後の聖師様のご登場につながる重要な暗示のように思います。
その後は高姫が登場し、冠島・沓島に秘め隠された瑞霊の宝玉が汚されてしまいます。
★ 拝読箇所で気のついたこと
霊界物語 第十六巻 如意宝珠 卯の巻
第一篇 神軍霊馬
第四章 夢か現か(五九四)
- 亀彦は、二人の門番を足にぶらさげ引きずりながら、本宅の入口にまでやってきた。そこで英子姫と再会した。
- そして足を蹴り上げると、二人の門番は空中を飛ばされて、ぷりんぷりんと、元の門番小屋に戻されてしまった。
- 門番たちは、偉い豪傑が来た、と思っていたら、それは夢であった。銀公と加米公は二人揃って、同じ夢を見ていたのであった。
-
するとそこへ、夢で見たとおりの美人の旅連れがやってきた。また後から、亀彦と名乗る宣伝使が夢の通りの出で立ちでやってきた。二人は逆らっては一大事と、門を開けて一行を迎え入れる。
-
英子姫と亀彦はようやく再会した。秋山彦は、亀彦を案内する。亀彦は敵地にて秋山彦の素性をよく知らないため、一瞬疑いの心に囚われるが、思い直して秋山彦の後を追った。
- すると、通された居間には神素盞嗚大神、国武彦が厳然と控えていた。亀彦は神素盞嗚大神との再開に感激するまもなく、館には鬼彦が捕り手を従えて襲来した。
- 早速迎え撃とうとする亀彦に対して、国武彦が制止した。
第五章 秋山館(五九五)
-
秋山彦は、鬼雲彦の手下・鬼彦らの一行に捕らえられてしまった。秋山彦を助けようと血気にはやる亀彦に対して、国武彦は「秋山彦一人の命くらいどうということはない」と挑発する。
- 怒った亀彦が表へ走ろうとするのを、英子姫が制止した。
- しかし捕らえられたと思われた秋山彦は、無事に奥の間に戻ってきた。国武彦は、実は配下の白狐たちの神術によって鬼彦らを追い払っていたのだ、と明かす。
- 神素盞嗚大神は、亀彦の真心をその行いから知り、満足の意を表した。そして、大江山は国武彦と白狐たちに任せて、一行は聖地を指して進むこととした。
-
神素盞嗚大神は、聖地に入って三五教の教えを固める意を歌に歌った。また国武彦は、自分が国治立大神の分霊であり、瑞霊・神素盞嗚大神に仕え守る役割であることを明かした。
-
英子姫は大江山の悪神たちが、大神出立の後に秋山彦を襲うことを心配し、この館に残って鬼雲彦を言向け和す役を願い出るが、国武彦は後は自分に任せるようにと諭した。
- 一行は由良の港から、世継王丸に乗り込んで、河瀬をさかのぼり聖地に向かった。
第六章 石槍の雨(五九六)
- 神素盞嗚大神、国武彦命、また亀彦、英子姫、悦子姫らは桶伏山の蓮華台上に上り、天神地祇・八百万の神々を集えた。神々は皇大神の出でましを口々に讃えた。
- 神素盞嗚大神は、国武彦に何事かを密かに任命し、ミロク神政の三十五万年後の再会を約して、丹頂の鶴に乗って東を指して飛んでいった。
- 国武彦命は亀彦、英子姫、悦子姫らに何事かをささやき、万神に厳格な神示を与えた後、ひとり四王の峰の彼方に姿をお隠しになった。この神界の秘密は容易にうかがい知ることのできるものではない。
- 亀彦らは再び大江山に進むこととなった。
- 一方、秋山彦の館を襲った鬼彦らは、神素盞嗚大神を始め、秋山彦ら三五教の神人たちを生け捕ったと思い、囚人の駕籠を担ぎながら大江山の山道を登っていた。
- すると、一行を石の槍雨が襲ってその場に打ち倒されてしまう。気がつくと、捕らえたはずの神素盞嗚大神らは駕籠を抜け出して、笑っている。鬼虎は気合を入れるが、今度は矢の雨が一同を襲った。
- 秋山彦は天の数歌を唱えた。すると魔神らの身体は癒え、あちこちに喜びの声が満ちた。秋山彦が三五教への帰順を促す宣伝歌を歌うと、鬼彦らは感謝の涙に咽んだ。
第七章 空籠(五九七)
- 鬼彦らはすっかり改心して、神素盞嗚大神の前に感謝を述べた。しかし、亀彦が大江山本城に進むため、このまま囚人の駕籠に乗せて本城まで運ぶように頼むと、多勢に無勢を心配して、進軍を思い直すようにと忠告した。
- そこへ、本城から鬼雲彦の手下らが迎え出てきた。すると不思議にもそれまで鬼彦らと話をしていた亀彦ら囚われの一行は、姿が消えてしまった。
- しかし鬼彦は、迎えに来た鬼雲彦の手下らに対して、自分たちは三五教に改心したから、そう鬼雲彦に伝えるように、と述べて返してしまう。
- そこへ、二人の男女が現れて、鬼彦を挑発すると、地下の洞窟に誘い入れた。しかし鬼武彦が現れて、洞窟の入口に岩で蓋をし、鬼彦一行と怪しい男女の出口をふさいでしまった。
第八章 衣懸松(五九八)
- 怪しい男女二人は、地中から這い出てきた。それはウラナイ教の高姫と、そのお付の青彦であった。この岩窟は、二人が隠れ家としていたものであった。
- 高姫は、鬼雲彦のように悪を標榜して悪をなすのは馬鹿だ、神素盞嗚大神の教えを嘘だと言って教え子を食い殺す、などの自説を悦に入って展開する。
- そこへ鬼雲彦が手勢を率いてやってきて、ウラナイ教の二人を捕らえようと、岩窟の蓋の大岩を除こうとするが、岩はびくともしない。
- そこへ今度は亀彦、英子姫、悦子姫らがやってきて、言霊で鬼雲彦の軍勢を追い散らしてしまった。一行は祝詞を唱えて休息していると、高姫、青彦がやってきた。
- 高姫は、峠の向こうの衣懸松の自宅に一行を誘って教えを説こうとする。高姫と亀彦はおかしな問答をした後、亀彦一行は高姫についていく。しかし、高姫宅は火事の猛火で焼け落ちている最中であった。
- 高姫と青彦は慌てて物を持ち出そうとするが、猛火に袖を焼かれて川に落ちてしまう。
第九章 法螺の貝(五九九)
- 鬼雲彦は、鬼彦の帰りを待ちわびていた。そこへ、偵察隊が戻って来て、鬼彦らが三五教に帰順したことを伝えた。鬼雲彦は驚愕するが、そこへ鬼彦らが戻って来て復命したので、安心する。
- しかし鬼彦らは雲を掴むような大法螺の報告をする。鬼雲彦は不審に思い、囚人駕籠を改めると、駕籠には自分の妻子の死体が乗せられていた。
第十章 白狐の出現(六〇〇)
- 鬼雲彦が無念の思いにその場に沈んでいると、鬼雲彦妻子の死体は巨大な白狐に還元し、這い出した。手下と見えた鬼彦らも、白狐の正体をあらわして、鬼雲彦を取り囲む。
- 鬼雲彦は暴れ狂い、鬼ヶ城山を指して逃げていった。多くの従卒も鬼雲彦に続いた。しかし鬼ヶ城山方面からは、亀彦宣伝使らが向かって来た。鬼雲彦は元来た道を逃げ戻り、大江山本城に逃げ込んだ。
- 本城で妻の鬼雲姫と合流したが、夫婦共に城内の井戸に落ち込んでしまった。そこを亀彦に引き上げられた。
- 一方、鬼武彦はさいぜん、鬼彦らを閉じ込めた洞窟の蓋岩を開けた。鬼彦一行は大江山本城に戻ってみると、鬼雲彦夫婦が、亀彦らに囲まれて説諭を受けていた。
- 鬼彦一行は亀彦らと宣伝歌を唱和した。いたたまれなくなった鬼雲彦夫婦は、一目散に駆け出して伊吹山方面指して逃げていった。
- 鬼武彦は、大江山は邪神の集まる霊界の四辻であるので、神政成就の暁まで、自分がここを守護することを宣言した。
- 亀彦、英子姫、悦子姫は鬼武彦の働きと神術を激賞した。そして東を指して進んで行った。
第二篇 深遠微妙
第十一章 宝庫の鍵(六〇一)
- ウラナイ教の高姫と青彦は、秋山彦の館を訪ねていた。紅葉姫は二人を迎え入れて一間に通したが、秋山彦に呼ばれて席を外した。
- 高姫がふと額を見ると、裏に鍵がしまってあるのが目に付いた。鍵を手にとって見ると、冠島沓島の宝庫の鍵、と記されていた。
- 高姫と青彦は鍵を奪って館を抜け出し、由良の港から冠島・沓島指して漕ぎ出した。
第十二章 捜索隊(六〇二)
- 秋山彦は、ウラナイ教宣伝使と聞くと、追い返すように紅葉姫に言いつけた。紅葉姫は高姫らを待たせていた部屋に戻ると、二人はすでにいなかった。そして、宝庫の鍵が無くなっているのに気がついた。
- 秋山彦は邸内を捜索させるが、二人の姿はなく、鍵もみつからない。そこへ表に騒ぎが聞こえた。
第十三章 神集の玉(六〇三)
- 亀彦、英子姫、悦子姫は秋山彦の館に戻ってきたが、門番らは宣伝使は鍵盗人に違いない、と言い張って中に入れず、ちょっとした騒ぎになっていた。
- 秋山彦はそこへやってきて、亀彦らに宝庫の鍵が盗まれた経緯を知らせた。亀彦は鬼武彦に祈願をこらすと、鬼武彦はたちまち現れた。そして神力で、高姫らが冠島・沓島に向かって漕ぎ出していることを突き止めた。
- さっそく、鬼武彦と亀彦は、秋山彦の家の郎党十数人を引率して、高姫を追いかけた。
- 高姫はすでに、冠島に上陸して、素盞嗚尊が秘め置いた如意宝珠を取り出し、木の根元に埋めて隠していた。
- そして鰐に守られた沓島に近づき、鰐の背を渡って上陸した。そして頂上の岩窟に入り、金剛不壊の宝玉を盗ろうとしたが、この宝玉は巌に密着していてなかなか取れない。
- そうしているうちに鬼武彦らは追いついて、岩窟に蓋をして、高姫と青彦を閉じ込めてしまった。
- 高姫と鬼武彦・亀彦は交渉の末、如意宝珠の玉を返す代わりに、岩窟から高姫らを出すこととなった。
- 高姫は冠島で如意宝珠の玉を隠し場所から掘り出すと、しっかりと握って、田辺の港で返すと言って船に乗り込んだ。
- この如意宝珠の玉は、一名神集の玉と言い、近代の蓄音機の玉のような活動をする宝玉である。現在はウラナイ教の末流の悪神の手によって、ドイツのある地点に深く秘蔵されているという。
以上
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