とよたま愛読会166回
「如意宝珠 22巻
16章 〜 23巻 3章」
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記:望月幹巳 メール:motomi@moon.nifty.jp
日 時 平成22年 7月25(日) 午後1時から午後4時30分まで
場 所 愛善苑 豊玉分苑 (京王線下高井戸駅下車 徒歩8分 川崎方)
連絡先 03-3321-3896、 03-3321-8644
参加費は無料です。事前のお申し込みも不要です。
霊界物語をお持ちでない方もご参加できます。
拝読箇所
如意宝珠 22巻(酉の巻)16章 千万無量 〜 23巻(戌の巻)
3章 松上の苦悶
★ 報告:
お知らせ
八月の愛読会の後は、恒例の暑気払いとしましてささやかながら懇親会を開催いたします。参加費はお一人千円程度に収める予定でおりますので、皆様奮って御参加ください。懇親会のみの参加も可能です。その場合は午後十七時ごろまでに、豊玉分苑にお越しください。
なお、懇親会の事前のお申し込みは不要です。
今回の拝読会は、MGNさん、KKUさん、そして私望月の三名を集めまして、無事に行われました。
物語は高姫が如意宝珠の玉を紛失した騒ぎの続きとなります。杢助によってそれぞれの神業を諭された若彦・玉能姫は、別れて活動することになります。
さまざまな試練を受けて、玉能姫は初稚姫とともに、如意宝珠の玉と紫の玉を、神島に埋蔵する大切なお役目を授かり、果たします。
一方で若彦は熊野の那智の滝で杢助の感化を受けて修行し、すっかり洗い清められてその地の三五教の拠点を築いていました。
国依別と玉治別は若彦を尋ねる途中の山上で、高姫の企みに加担する魔我彦と竹彦により、谷底へ突き落とされてしまいます。
しかし国依別と玉治別は杢助によって助けられ、若彦の館を訪ねて魔我彦・竹彦の陰謀を阻止します。
杢助の命により若彦・国依別・玉治別の三人は三国ヶ岳へ、杢助・魔我彦・竹彦の三人は聖地へ帰ることとなりました。
★ 拝読箇所で気のついたこと
霊界物語 第二十二巻 如意宝珠 酉の巻
第四篇 改心の幕
第十六章 千万無量(七〇八)
- 玉能姫は、神業のために夫と一時別れて活動をしなければならないお役目を思い、宣伝への決意を一弦琴に託して歌っていた。
- 杢助がそこへやってきて、玉能姫に慰めの言葉をかける。初稚姫は神の道に安く艱難を乗り越える祈りを籠めた宣伝歌を歌った。
- 杢助の庵の外では、にわかに騒がしい声が聞こえてきた。耳を傾けると、若彦がバラモン教徒たちに捕らえられて、打ち据えられている。
- 玉能姫はいたたまれない気持ちになったが、自分と夫のそれぞれに与えられた役目に対するご神命を破るわけにもいかず、苦しい胸のうちをこらえて平静を装っている。
- 玉能姫杢助に促されて天津祝詞を静かに奏上した。すると不思議にも庵の窓の外の人影は消えてしまい、後にはただ白狐が森の彼方に進んで行くのが見えたのみであった。
- 玉能姫は自分の心の迷いを糺してくれたことに対して、神への感謝の祈りを捧げた。
第五篇 神界経綸
第十七章 生田の森(七〇九) いくたのもり
- 初稚姫と玉能姫は神の御告げによって、再び山頂に上っていった。その間、留守を守る杢助のところへ、国依別が訪ねて来た。
- 国依別は、杢助が太元教という一派を立てたと聞いて、そのことを詰問しにきたのであった。杢助は、三五教の支部を構えていたら三五教の信者がやって来てたかるので、愛想をつかして別派を立てたのだ、と四足の身魂を引き合いに出して、逆に国依別を諭しにかかった。
- 国依別は実は若彦が杢助の庵を訪ねた後から心機一転して無言の行を営んでいることから、その経緯を聞きだしに来たのであった。国依別は杢助が若彦を厳しく戒めたことを悟り、自戒の念を口にして杢助と笑いあった。
- そこへ鷹鳥姫(高姫)がやってきた。杢助は、鷹鳥姫の相手を国依別に任せて自分は奥に引っ込んでしまう。鷹鳥姫はやはり、杢助が太元教を立てたと聞いて、戒めにやってきたのであった。
- 国依別は薄暗くなってきたのを幸い、杢助の振りをして鷹鳥姫に応対し、鷹鳥姫の失敗をあげつらってからかう。国依別は逆立ちして歩き、転んで鷹鳥姫の上にのしかかる。
- そこへ本物の杢助が現れる。杢助は、鷹鳥姫が実は玉の探索に行き詰って杢助に知恵を借りにやってきたことを見透かしてしまう。
- 思案顔になる鷹鳥姫に対して、国依別は、実は自分が玉を発見しておいたのだと言ってからかう。鷹鳥姫は国依別の言葉を真に受けて、とうとう取っ組み合いの喧嘩を始める。
- 杢助が尋ねると、国依別は本当のことを明かし、鷹鳥姫はがっかりする。その様を見て杢助は大笑いする。
第十八章 布引の滝(七一〇) ぬのびきのたき
- 初稚姫と玉能姫は、霊夢に感じて山頂に登り行きつつあった。二人は布引の滝のそばを通った際、禊をしてから山頂に行こうとして、滝の方に向かっていった。
- するとそこにはバラモン教のスマートボール、カナンボールらの一味がいて、二人は囲まれてしまった。カナンボールは、三五教の聖地では多くの信徒が、玉を隠したのは玉能姫だと疑っているから、その玉をもってバラモン教に寝返るようにと玉能姫を脅す。
- 初稚姫はカナンボールの言葉を信じるな、と玉能姫に気をつける。バラモン教徒らは説得が通じないと見ると、二人を囲んで力ずくで二人を虜にしようとする。
- 玉能姫と初稚姫はスマートボールとカナンボールらの一味を取っては投げて奮戦し、みな谷底に落としてしまった。しかしそこへ蜈蚣姫が手下を引き連れてやってきた。蜈蚣姫は玉能姫を気絶させ、初稚姫も組み敷いて殺そうとする。
- そこへ宣伝歌が聞こえてきた。滝公と谷丸が、言依別命の命によって救援に来たのであった。蜈蚣姫は谷丸によって谷底に落とされてしまい、蜈蚣姫以下バラモン教徒らはこそこそと四方へ逃げ散ってしまった。
- 初稚姫は神懸りになり、我々の任務は教主言依別から神界経綸に必要な玉をあずかり、ある地点に埋蔵することにあり、妨害しようと寄せ来る悪魔を追い払うためには、一時的に武術を使うも止むを得ない、と託宣した。
- 谷丸と滝公は二人を警護して山頂にたどり着くと、教主言依別命は、三個の神玉を安置して祈願を凝らしていた。
- 皆が到着すると、言依別命はにこやかに迎えた。玉能姫が布引の滝で危ない目にあって谷丸・滝公に助けられた事を話すと、言依別命は、霊夢に感じながらすぐさま山頂に登らず、禊をしようとわき道をしたので神様に戒められたのだ、と答えた。
- 言依別命は、如意宝珠の玉と紫の玉を、神島に埋蔵する役を、初稚姫と玉能姫に命じ、谷丸と滝公に、そのお供を言いつけた。谷丸には佐田彦、滝公には波留彦と名を与えた。
- そして黄金の玉は自分がある霊山に隠しておく、と告げた。また神島へはこの宝玉が光を発する三十万年の未来になったら迎えに行くが、それまでは自分は決して渡らない、と答えた。
- この黄金の玉は高熊山に隠されて、その印に三つ葉躑躅が植えられた。三個の宝玉が世に出でて輝く活動を、三つの御魂の出現というのである。
第十九章 山と海(七一一)
- 佐田彦は玉を入れた箱をかつぎ、玉能姫はバラモン教徒の目をくらますために、気違いの真似をして駆けて行った。
- バラモン教徒たちは途中で玉を奪おうと待ち構えていたが、玉能姫の演技に気づかずに見過ごしてしまった。一行は高砂の浜辺で漁師から舟を買うと、神島さして漕ぎ出した。
- 浜辺にいたときは暴風により海が荒れていたが、一行が漕ぎ出すと不思議にも暴風は止んでしまい、みるみる島に着いた。初稚姫と玉能姫が神島の山頂に着くと、五人の童子と三人の童女が現れて、黄金の鍬で固い岩石を掘ってしまった。
- 初稚姫は、童子・童女たちに向かって厳の大神様・瑞の大神様と呼びかけ、言依別命の命によって神玉を無事に持って来たことを伝えた。
- 童子と童女は玉箱を受け取ると、掘った穴の中に消えてしまった。二人が穴をのぞくと、二つの玉箱が微妙の音声と鮮光を放っていた。二人は童子・童女が残した黄金の鍬で穴を埋め、あたりの小松をその上に植えて祝詞を奏上し、山を下った。
- 佐田彦と波留彦は帰ってきた二人に、せめて埋めた後を拝ませて欲しいと願い出た。初稚姫と玉能姫は黙って首を横に振るだけだった。すると雷のような声が、すぐに立ち去れ、と佐田彦・波留彦を戒めた。
- 一行は神島を後にして去っていった。
第二十章 三の魂(七一二) みつのみたま
- 初稚姫と玉能姫は、佐田彦と波留彦を伴って、杢助の庵に戻ってきた。国依別と高姫は、教理を闘わせながら杢助の庵に逗留していた。
- 杢助から、四人が如意宝珠の玉と紫の玉の神業に携わったと聞いた高姫は、嬉しいような悲しいような顔をして眼をむき、俯いてしまった。国依別がそれをからかう。
- 高姫は言依別命に八つ当たりをして悪口を言う。佐田彦、波留彦は怒って高姫に抗議するが、高姫は軽口にごまかした。
- 言依別命は高熊山に神秘の経綸をなし、聖地に帰って神業に参じ、玉照彦命、玉照姫命の神示を海外にまで広め、八岐大蛇を征服に従事する多数の神人を教養した。
- 杢助は初稚姫と共に聖地で教主を助け、三五教の三柱と呼ばれるまでになった。玉能姫は生田の森に留まり、稚桜姫命の神霊を祀り、三五神政の魁を勤めた。
- 若彦は自転倒島全体を巡歴し、最後に神界の命によって玉能姫と共に神霊に奉仕することとなった。
- 国依別は、兄の真浦が波斯の国に赴いたため、宇都山郷の武志の宮に仕えて、松鷹彦に孝養を尽くした。
- 高姫は聖地に使えていたが、黒姫の後を追って海外に出て、真正の日の出神に出会い、自らの守護神の素性を悟り、悔改めて大車輪の活動を続けた。
- 佐田彦・波留彦は言依別命の側近く仕えた。
霊界物語 第二十三巻 如意宝珠 戌の巻
総説
- またしても高姫物語かと読者が飽きるものと知りながら、ひとつの経路として述べておかなければ神霊界の経緯がわかりませんので、口述者もいやいやながら口にしました。
- しかし親子の愛情や堪忍の報いの尊いことは、本巻で徹底的に明らかになることと確信しております。
序文
- 一身上に関する大峠を一週間後に控えた旧五月十八日、火天大有の卦(運が盛んで進んで物事を起こすべきとき)を得た瑞月王仁は、天佑の下ようやく二十三巻を口述し終えた。
- 雷天大壮(勢いはあるが空回りしやすいため、一歩引いて内実を充実させるべきとき)の神業に奉仕しようと心身を清めて息のまにまに口ずさむ。
- 那智の滝で罪の穢れを洗い清められ、駒彦、秋彦らの泥棒が心の底から悔悟して、神の恵みの糸筋に親子対面となる。
- 執着心の深い高姫が、小豆ヶ島にそびえたつ国城山の岩窟で、蜈蚣姫と対面する珍物語である。
第一篇 南海の山
第一章 玉の露(七一三)
- 国依別と玉治別は、熊野の滝にこもる若彦の宣伝使に会おうと、大台ケ原の峰を旅していた。すると後から三五教の宣伝歌を歌いながら追ってくる二人がある。
- それは魔我彦と竹彦であった。魔我彦と竹彦は、国依別と玉治別に谷底をのぞかせると、後ろから谷底に突き落としてしまった。
- 魔我彦と竹彦は、変性男子の系統である高姫を差し置いて、若彦の妻・玉能姫にたいへんなご神業をさせたのは、国依別と玉治別らの企みだとして、天下国家の害毒を除いたのだ、と嘯く。
- 魔我彦は、自分の策謀で最終的に言依別命を狙っていることを明かし、そのために若彦のところに行って活動するのだ、と言う。
- 竹彦は しかし、魔我彦の陰謀を知って、それをゆすりの種にしようという素振りを示す。
- 魔我彦は青い顔になって大台ケ原の峰を行く。夜が更けてくると、竹彦は霊懸りになって国依別・玉治別の怨念を語りだした。魔我彦と竹彦は恐ろしさにその場に人事不省となり倒れてしまった。
- 夜が明けると魔我彦と竹彦は目を覚まし、国依別と玉治別が昨晩幽霊になって竹彦の体に懸ってきたくらいだから、両人はすでに死んだと安心し、杖をつきながら岩道を下っていった。
- 一方、突き落とされた国依別・玉治別は鋭い崖石にもぶつからず、谷底の青淵に落ち込み、ちょうどそこで水行をしていた杢助に助けられていた。
- 国依別と玉治別は杢助の問いかけに対して魔我彦と竹彦を怨んではいない、と答え、三人揃って熊野の滝を指して進んで行った。
第二章 副守囁(七一四) ふくしゅのささやき
- 熊野の那智の滝で罪穢れを洗い清めた若彦の館に、魔我彦と竹彦が訪ねて来た。魔我彦、竹彦は玉照彦・玉照姫の使者として来たのだ、と傲然と構えている。
- 魔我彦と竹彦は、聖地で杢助と初稚姫が幅を利かせているために高姫が非常に心配をしている、と報告し、言依別命が玉能姫と不倫をしているなどど嘘の報告をなし、若彦を取り崩そうとする。
- しかし若彦は、それが本当だとしても小さなことだ、と取り合わない。魔我彦は必死で若彦の心を崩そうとするが、竹彦が茶々を入れて邪魔をする。竹彦は神懸りになって、魔我彦・竹彦が国依別と玉治別を谷底へ突き落としたことを仄めかすようなことを言い、逆に魔我彦が焦り出す。
- そこへ、若彦に三人の男の来客があった。若彦は魔我彦・竹彦が逃げないように見張りをつけて、接客に出た。
第三章 松上の苦悶(七一五) しょうじょうのくもん
- 若彦の館を訪れた三人の客とは、案の定杢助、国依別、玉治別であった。若彦が、先ほど館に魔我彦・竹彦がやってきたことを告げると、三人は青山峠で魔我彦たちが、国依別と玉治別を殺害しようとしたことを明かした。
- 若彦は驚いたが、杢助は一計を案じて若彦に授けた。若彦はそ知らぬふりをして、魔我彦・竹彦が待つ客室に戻ってきた。そして、信者で病気になっている者があるから後で鎮魂を施してほしい、と魔我彦に頼み、それまで館で休んでいるように伝えた。
- 魔我彦は若彦の様子や、三人の来客ということから、杢助たちがやってきて事が露見したのではないかと気を揉む。そこで様子を探ろうと竹彦に神懸りをやらせた。
- 竹彦の神懸りは八岐大蛇の眷属だと名乗り、杢助・国依別・玉治別がやってきて復讐を企んでいるから、あきらめて自害しろと魔我彦に告げた。魔我彦が何とかして助けてくれ、と頼むと、八岐大蛇の眷属は庭の松の木の上に登れ、と命じた。
- 松の木の下には杢助らがやってきた。杢助は二人を雷のような声で怒鳴りつけた。魔我彦が八岐大蛇の眷属に助けを求めると、八岐大蛇の眷属は松の木の上から紫の雲に乗せて救ってやるから飛び降りろ、と命じた。
- 魔我彦と竹彦は、松の木の上から飛び降りて真っ逆さまに落下し、人事不省となった。国依別と玉治別は二人を介抱し、息を吹き返した。
- 魔我彦と竹彦を怨んでいるか、という杢助の問いかけに、国依別・玉治別は揃って毛筋ほども怨みの心はない、と宣言した。
- また杢助は高姫一派の姦計を白状するようにと魔我彦・竹彦に迫るが、魔我彦は高姫との約束を破るわけにはいかない、と拒否した。杢助は約束を守ろうという良心がまだ魔我彦に残っているとして、追及をやめた。
- 杢助はこれまでの経緯を宣伝歌に歌うと、若彦・国依別・玉治別には三国ヶ岳の探検を命じ、自分は魔我彦と竹彦を連れて聖地に帰ることとなった。
以上
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