とよたま愛読会19回(真善美愛:53巻 8章〜12章)      塩津晴彦


日 時:平成10年3月22日(日) 午後1時〜午後4時30分
場 所:八王子市北野市民センター八階和室(1)

★ 報告 
   東京西部は今年例年になく季節の移り変わりが明瞭です。春の香はあくまでも甘く、拝読箇所に登場する姫君の艶やかな雰囲気を一層引き立てているように感じました。そんな半日を、参加者六名は第五三巻八章から第五三巻の第一二章までの通読で過ごしました 

★ 拝読箇所で気のつくこと
○第五三巻の登場人物

☆治国別……アーメニヤ生まれ、ウラル教宣伝使で旧名亀彦といった。竜宮の一つ州へ行った帰路、フサの海で日の出別命に救われて三五教に帰順した。素盞鳴尊の六女菊子姫の夫でマツ公(松彦)の兄。数々の功名を立て、浮木の森では気絶し、八街から第三天国の巡覧をする。木の花姫から被面布をもらい第二天国へ行き、珍彦館で五三公に会い、第一天国を案内してもらう。日の若宮では西王母に拝謁し、葡萄酒と桃をもらう。ビクトリヤ国の王からの懇請を受け三五教の教理や儀式を教導した。そして神殿や教殿をつくり、エルサレム目指して進む。

☆松彦……治国別の実弟、バラモン軍の片彦将軍の秘書役をしていた。三五教に帰順し、兄弟揃って神業に尽くす。

☆竜公……アーメニヤ生まれ、ウラル教に入り、後家倒しや人殺しを行う。治国別に義弟の縁を許される。治国別と一緒に天国巡覧をし、木の花姫から「霊丹」をいただく、「玉依別」の神名を頂きビクトリア国の救援に向かう。

☆万公……昔は乞食や強姦をした悪人。小北山の狐に化かされたこともある。治国別の従者となりビクトリア国救援に向かう。後に「万公別」の神名をもらう。スガール姫と結婚し玉置村のテームス家の相続人となり、先祖伝来の悪因縁を払拭するお役目を果たした。

☆ビクトリア王……東西一○里、南北一五里のさほど大きくない王国の刹帝利。七○才の老齢、嗣子が無い。

☆ヒルナ姫(后)……元ビクトリヤ姫の侍女だった。二三才、悪神に誑惑される。自分の子供達が治国別らに救出されて改心、ビクトリア国の改革に着手、チヌの里に里子にだしていた玉手姫と親子の対面

☆左守キュービット……ビクトリア王の忠実な老臣、インド玉置村の里庄テームス家の番頭のアーシスはキュービットが下女に産ませた実の子。

☆ハルナ……キュービットの倅、右守の娘カルナ姫と結婚、ダイヤ姫がひそかに思いを寄せていた。

☆家令エクス……頑固一途なキュービットの忠実な家令。

☆マルタ……バラモン軍の片彦将軍の副官エミシの部下で陸軍大佐、鬼春別将軍の命令で三五教に帰順。軍隊解散を伝達した。

☆右守ベルツ……ビクトリア国の右守で軍事権を掌握、奸佞邪知のくせ者、ヒルナ姫に取入る。兵権を奉還したが後に反乱を起こす。

☆カルナ姫……ビクトリア国右守司ベルツの妹、左守の倅ハルナと結婚、わざとバラモン軍に捕らえられ夫の救出に成功する。

☆家令シェール……右守ベルツの家令

☆ライオン河関守カント……バラモン軍の襲来を報告した。

☆同エム……元バラモン軍の伍長、山賊セールの手下、虎熊山の案内を伊太彦から命じられる。 鬼春別…大黒主の左守で大将軍、片彦とランチ将軍はじめ三千騎を連れてイソ館の攻撃に向かう。治国別に降伏し、頭を丸めて比丘となる。 治道居と称した。

☆久米彦……大黒主の部下鬼春別将軍の部下、比丘となり、道貫居士となった。

☆スパール……鬼春別の副官で陸軍大佐。素道居士と称する。

☆エミシ……久米彦将軍の副官、カルナ姫を見つけて久米彦に届ける。比丘となり求道居士と称した。

☆シャム・マルタ・テルンス・杢助なども登場

【 余 白 歌 】
第一三章 醜 嵐
○月清く雲間を出でて地に降り 伝達したる珍の書かな
○陸奥の安達ヶ原と思ひしに これの神書は天津神国

第一四章 女 の 力
○月影は西の御空にかくれてゆ 常世の空に黒雲昇る
○常世ゆく闇はおそひて天の戸の とざさるる世をひらけ神軍

第一五章 白 熱 化
○類例の無き神界の実況を 詳細に悟る是の物語かな
○いすくはし高天原のありさまを まのあたり見る是の神書かな
○牢固たる身魂を造る此の神書は 神国に到る天の磐橋

第一六章 暗 示
○瑞の月深くかくして大旱に 苦しむ邪神の憐れなるかな
○おもひかねの 神はいづれにましますかと 幾年吾はたづねたりけむ

第一七章 奉 還 状
○むし暑き岩戸の一夜たへかねて 水の御霊も涸れむとぞ思ふ

第一八章 八 当 狸
○暗雲に閉ざされ悩む月かげも 科戸の風の後にかがやく
○まことある神の誠のとりつぎを はやすけに来よ誠ある人

第一九章 刺 客
○身はよしや虎伏す野辺に果つるとも 御国のために命をしまず
○天かけり国かけりつつ世を守る 国常立の神は親神
○無限絶対無始無終なる主の神の 道に仕ふる身の幸おもふ
○天津日の照るも曇るも月読は 満つもかくるも神のみ心

以上


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