とよたま愛読会43回(真善美愛:61巻20章 〜 62巻4章)  記塩津晴彦


日時:平成12年4月23(日)午後1時から午後4時30分まで
場所:愛善苑 豊玉分苑(京王線下高井戸駅下車 徒歩八分 川崎方)

次回:第44回 ご案内
   日時 平成12年5月28(日)午後1時〜午後4時30分
   場所 愛善苑 豊玉分苑(京王線下高井戸駅下車 徒歩8分 川崎方)
      連絡先(川崎方)03(3321)3896、03(3321)8644
   物語 山河草木 丑の巻 第62巻 第5章より通読いたします。
      (物語をおもちでない方もどうぞ、参加費は不要)

★ 報告
 春の陽光がまぶしく感じられるようになった半日を愛読会は参加者五名で『霊界物語』第六十一巻の第二○章から始め、六十一巻を目出度く通読し終わり、引続き第六十二巻に進み、第四章までの拝読を無事終わりました。

○何やら永田町あたりを舞台に新総理となった森喜朗さんが「日本は天皇を中心とする神の国である。」と発言し、野党や一部の人の猛反撃に会い、公明党の当惑を解くためにも自身の「神の国」発言に関して謝罪をするという茶番劇があったようです。「神の国」は私たち愛善苑の機関誌名ですし、結局は何よりも「神の国」の内実が問題だろうと思いますので、今回拝読をした範囲で、聖師様の讃美歌から「神の国」織込みのお歌などを抜粋しました。何処に大きな相違があるのか無いのか、その当たりを感じ取っていただきたいと思います。

○「神の国」織込み賛美歌
第197-7、年老いず死ることなき神の国は 永遠の生命の住所なりけり
第202-2、虎狼や獅子熊の 吼え猛るなる岩山や 荒野を洩れず相尋ね
     飢ゑ渇きたる人の子 劬り抱きて大神の 永遠にまします神国へ
     進ませ玉ふ瑞御魂 仰ぎ敬へひたすらに 命の守は外になし
第203-2、此のままに吾が魂を此のままに 救はせ玉へ神の御国に
第209-2、……愛の御神の御手により 罪を洗はれ久方の  神の御国に進むより
       頼りも力もなかるべし 如何に尊き御教を 朝な夕なに聞くとても
       誠の行ひなき時は 如何でか清めむ罪の身を
第210-3、天津御空の神国に いや永久に咲き匂ふ  恵みの花を他にして
     咲けば忽ち散り失する  物言ふ花の色や香に 酔ひ狂ひたる恐ろしさ
     神の光に照らされて 今は悟りぬ且つ悔いぬ  あヽ惟神惟神
     いとも尊き神の教
第228-7、瑞御魂情けの御手にすがりつき 安き神国に進む嬉しさ
第229-5、永久に歓喜溢れ御栄光の 尽きぬは神の御国なりけり
第234-1、瑞の御手をさし伸べて 導きたまへ神の国

 正直言って大分異なる感じがしますね。本物の神の国には永遠の命があり、そこは全ての悩みと渇きが解消される花園ですね。  森首相は日本の国の将来を決定する安定的な規範とか秩序の源泉が必要なのだ、と言いたかったんでしょうか。神の国発言は今の社会の枠組みを大きく変換させる時代の流れのホンの一滴だったかもしれませんね。
第257-3、目も眩むばかり輝く珍宝 何かはあらむ神の国には
第258-4、世のほまれ如何に広けく照れるとも 神の国にはいとど小さし

★ 拝読箇所で気のついたこと
○拝読で印象深い讃美歌
第二○章 神 郷(旧章題 紫 雲 英)
 第192-7、罪科を身に負ひしまヽ故郷に 帰る者さへ恵ませ玉ふ
    -8、我が神の恵の奥は限りなし 善と悪とにとらはれ玉はず

 第193-6、神の子と生まれたまひし瑞御魂 岐美より外に世に力なし
  ・ここのお歌は戦前の旧版では「岐美」が「エス」となっています。

 第194-3、八衢の厳の審判を和めむと 誠の道を示し玉ひぬ
  ・戦前の旧版では「和めむと」が「救はんと」となっています。また「厳の審判」は物語第一巻の政庁の大王を連想させますね。

 第195-4、八洲河の誓約になれる真清水は 罪てふ罪を洗ひ清むる
  ・聖師様は度々、救いの方法は清めること、とお示しです。

 第198-5、我主は恵み幸ひはや受けよ 思はぬ時に亡び来たらむ
  ・心すべきお歌ですね。肉体の滅ぶ時、どちらを向いているのかで幽界での命のありようが変わってくるんですね。天国か地獄か。光か永遠の魂の苦しみか。

第五篇 春 陽 自 来
○第二一章 神 花(旧章題 女郎花)
  第203-3、罪ばかり身に重なりて功績は なけれど神は恵ませ給ふ

  第207-1、咽び泣く悔悟の涙乾かせて 身を照らします神ぞ尊き

○第二二章 神 日(旧章題 百 日 紅)
  第214-3、厚き恵みのパラダイス 高天原に来ながらも
      氷のごとく冷きりし 心を持ちて大前に
      進み来るこそうたてけれ 厚き恵の御光に
      照らされ胸に敬愛の 炎をもやし惟神
      神の心となれよかし

○第二三章 神 暉(旧章題 薺なずな)
  第222-10、麻柱の道の友垣寄り集ひ 笑み栄えつつ神を迎ふる

  第225-5、春の日の花咲き匂ふ元津国へ 伴ひ玉へ瑞の大神

  第228-2、世の中の業を営む折りをりに 降参らせ玉ふ神の御恵み

  第229-4、身体は萎みて朽ちて失するとも 生命の国に甦りゆく

  第231-2、誠一つの麻柱の 教えの道よ永久の
       生命の綱よと仰ぎつつ 厳の御魂や瑞御魂
       宣らせ給へる言霊を 朝な夕なに畏みて
       守る御玉は御光の 輝きわたるこ
       安く楽しく 帰るべし

  第235-5、皇神の御許に集い来たる身は 悩み苦しみ消えて安けし

第六十二巻
第一篇 言 海 霊 山
第一章 神 威(旧章題 楊 梅)
 第252-4、安らけく御前に申す太祝辞は 神にささぐるみつぎものなり

 第255-2、世の中の楽しみばかり求めたる わが身は実にも愚かなりけり

第二章 神 柱(旧章題 薄 花)
 第262-1、わが為に千座を負ひし神柱を 知らぬ顔にて世にあるべきや

 第271-4、天津国珍の宮居に進むまで 勇み戦え言霊をもて

第三章 神 力(旧章題 青 蓮 華)
 第274-1、恐れずに進め言霊神軍よ 十曜の御旗高くひるがへる

 第278-1、言霊の軍の主は瑞御魂 醜の曲霊も清められ行く

 第280-4、恐るべき誠の仇は心なり 鬼の潜みて時期を窺ふ

第四章 神 慈(旧章題 朝 顔)
 第287-1、皇神の大御心を糧となし 励しみ勤めよ日々の業務に
    -2、夢よりも果敢なき此世の栄えをば  棄てて神国の栄え楽しめ
    -3、御栄光と生命の冠を賜ふべき 時近づきぬ励しみ勤めよ
    -4、現し世の空しき旅をなす人に 誠の道を諭せ神使

 神を信じ、神に仕える生活は今の社会では一見大変なものに感じられます。しかし神の国への道は、ここの讃美歌でもお分かりのように、全ての人にひらかれて開かれています。心にしみ渡る賛美歌の歌声、そんな雰囲気の中で『霊界物語』の拝読を続けさせていただきたいものです。

以上


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