2003年 飼育日記
7月29日
栃木県のオートキャンプ場の灯火で採集したメスを産卵セットに入れました。採集できたのはメスだけですので、交尾済みであることを期待するしかありません。
ミヤマクワガタに関する文献によると、オオクワガタに用いるようなセットでは殆ど産卵しないようです。
今回使用するマットは、「カブクワキング」さんのカブトマットです。写真のように、腐葉土系のかなり発酵の進んだものです。ミヤマクワガタはマットに産卵しますので、マット選びはとても重要です。多くの先輩方が腐葉土系のマットでブリードに成功されています。黒土を使う方法もありますが、今回はこの腐葉土系のマットでセットしてみました。
このマットを中ケースに入れ、底面の4センチ位は固く、上の方はやや緩めに詰めました。一応、産卵木も入れました。コナラの柔らかい材です。材に産卵することはないと思いますが、気休めです。

メスは未交尾の可能性もありますが、とにかく楽しみですね!
10月4日
産卵セットから二ヶ月以上が過ぎました。ダメもとで、産卵セットを崩していくと・・・・卵が1つでてきました!「産んでるよ!」と奥方に声をかけ、さらに探してみると、マットの中から8つの楕円形の卵が出てきました。自己採集のメスが産んでくれるなんて感激です!!
ところで、この卵はいつ孵化するのでしょうか?ヒラタやオオクワなら、とっくに孵化して幼虫が出てきたはずです。まさか、卵のまま越冬するのでしょうか?先輩方の文献で調べてみようと思います。
11月14日
ミヤマクワガタのメスが死亡しました。野外で活動しているミヤマが冬を越せないのは解かっていましたが、ガックリです。さらに追い討ちをかける出来事が起きました!先月採卵した卵が全てダメになってしまったのです。ある文献によると、ミヤマは卵で採卵すると孵化しないことが多いそうです。幼虫の死亡率もとても高いとか・・・。「卵をひとつ発見した時点で、元に戻しておけばよかった・・・」と・・後悔、後悔(実は迷った)。
かすかな希望は前回の採卵後に再セットした産卵ケースです。もしかしたら、再び産んでいるかも?でも確認はご法度です!!来春まで、我慢、我慢。


2004年 飼育日記
2月24日
またまた、衝動買いです!クワガタ雑誌を買いにクワカブランド(朝霞)に行きました。そこで、幾つかのケースを覗いていると、「ミヤマ」の文字に目が止まりました。神奈川県産のF-1です。ミニケース付き63mmペア1000円ということで、即購入しました。昨夏羽化の個体たちです。さてどうしましょう?ブリードは今のところ考えていません。久々に見るミヤマのオスのカッコ良さに感激ですよ!子供の頃、こいつを持っているだけで、ヒーローでしたから!
2月29日
な・なんと気の早い事に、先日購入したミヤマクワガタ・ペアを産卵セットに入れてしまいました。このセットは昨年ブリードに失敗した、WILDメスを入れていたセットです。一応掘り返してみましたが、全く産卵していませんでした。今回は同じマット、産卵木を埋め戻して使用します。実は今回のペアにも、それほど期待しているわけではありません。採れたらラッキーという程度です。(実は失敗した時のショックを和らげるための言い訳です)
3月21日

相互リンクでお世話になっている「カブクワ直売店」様から、ミヤマクワガタの幼虫を頂きました。西丹沢産10頭、南足柄産3頭の計13頭で、いずれも3令幼虫です。早速、アンテマットをポリ容器に詰め、投入しました。余談ですが、「13頭を一度に」となると、さすがに疲れますね!プリンカップとはワケが違います。
置き場所は、床下を選択しました。ミヤマは低温飼育が向いていると云われます。私もその意見に賛成です。昼夜の寒暖の差も必要でしょう。我が家で、この条件に一番近いのが床下だからです。

5月16日
やっと採れました!2月にセットしたペアから幼虫12頭が出てきました。セット後、数週間経ってもケースの底には卵も幼虫も見えませんでしたので、諦めかけていました。種親の死骸が確認できましたので、一応掘り出してみました。
第一印象は「やはり、失敗」でした。マットを割っても幼虫の痕跡がありません。ところが産卵木を割ると・・・なんと2頭の幼虫が顔をだしました。「えっ!ミヤマが産卵木に・・おかしくないか?」と喜びが萎みかけましたが、よく見ると、その部分は土化しつつありました。それならと、マットを細部まで調べてみると、出てきました・・・幼虫が!!合計12頭です。神奈川県産F2の誕生です。産卵セットのマットを入れたプリンカップに保管しました。しかし、ミヤマはここからが難しいそうです。上手く育ってくれるでしょうか?
7月5日

5月に割り出したミヤマクワガタの幼虫のマットを交換しました。プリンカップで1ヵ月半飼育していましたが、幼虫の大半は順調に育っていました。(1頭死亡・11頭が健在です)
ミヤマクワガタの幼虫は死亡しやすいと聞いていましたので、「まずまず」ではないでしょうか・・・。尚、飼育スペースの都合で5頭は里子に出す予定です。
11月24日

久々に、ミヤマクワガタの幼虫を飼育しているマットを交換しました。6頭中、何と3頭が死亡していました。餌を食べ尽くした感じではなく、7月に交換したあと、すぐに死亡したみたいです。
残る3頭は、よく見比べたわけではありませんが、似たり寄ったりの大きさで、オス・メスの判別は出来ませんでした。上手くペアになってくれるといいのですが・・・。


2005年 飼育日記
5月23日

ミヤマクワガタの幼虫・1頭が蛹室を作りました。昨年のマット交換時、半分の幼虫が死んでいました。ミヤマの幼虫は「落ちやすい」と言われますが、私も同感です。残る3頭は温室には入れず、戸の付いた飼育箱で冬を越しました。そして、やっと1頭が蛹化しつつあります。多分メスでしょう。しかし、ポリボトルなので中が見えず確認できません。水分が多いのが気になります。生きているのでしょうか?

7月23日

久々に感動しました。ミヤマクワガタが無事羽化しました!
残った幼虫は3頭でした。1つのボトルに明確な蛹室の形跡がありましたので、思い切って掘り出してみました。結果は蛹のまま死亡していました。残るボトルは2つです。
掘り出してみると・・・・何と大きな大アゴが見えました!「オスだ!」大げさですが、素晴らしく美しいオスでした。落ち着いてみると「普通の58mmの小型のオス」ですが、私にとっては、黄金色に輝く美しいオスでした。
そして、残りのボトルには、幸運にもメスが羽化していました。
昨年、12頭の幼虫採取後、5頭が里親へ。そして夏季、長期の出張という最悪の環境もあって、残った3令幼虫は3頭だけでした。そして、無事羽化したのは2頭だけでした。その2頭が幸運にもペアに。久々に、心が昂ぶりました。どうもありがとう。そして、黄金色に輝く深山(ミヤマ)に乾杯!

8月31日

清里のキャンプ場で奥方が採集したミヤマクワガタのメスを産卵セットに入れました。山梨県北杜市高根町清里中央オートキャンプ場産WILDです。
スペースの都合上、小ケースに産卵木1本というシンプルなセットです。産卵木は超柔軟材です。マットはユーロミヤマの幼虫を飼育していた糞入り?のスペシャルマットです。元はアンテマットでしたが、幼虫を飼育した使用済みマットですので、幼虫の糞も混じり黒化しています。このニオイでメスが頑張ってくれることを期待します。

10月14日

8月のキャンプで奥方が採集したミヤマクワガタのメスが産卵しました。メスの餌食いが良かったので期待していました。しかし、採集個体ですので、油断は出来ません。事実、2003年に採集したメスは無精卵ばかり産みました。
今回、採れた幼虫は8頭です。山梨県北杜市高根町清里中央オートキャンプ場産WF-1ですね!全て初令幼虫、マット産みでした。この中で無事羽化できるのは何頭でしょうか?私の飼育環境では幼虫の死亡率が高いように感じます。当分の間、クワマット入りのプリンカップで管理する予定です。
12月2日

山梨県北杜市高根町清里中央オートキャンプ場産・WF-1ミヤマクワガタの幼虫をプリンカップから、800ccのポリボトルへ移しました。
幼虫たちの多くは順調に2令幼虫へと育っていましたが、1頭だけ発育不全の個体がいました。もしかしたら、落ちてしまうかもしれません。
使用マットは月夜野キノコ園さんの「クワマット」です。飼育部屋で室温管理します。

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