クワガタの闘い 2005
 
アルキデスヒラタ VS アトラスオオカブトムシ
国産オオクワガタ VS 国産カブトムシ
アルキデスヒラタ VS 国産カブトムシ
本土ヒラタ VS 国産カブトムシ

アルキデスヒラタ VS アトラスオオカブトムシ 2005.4.27

待ちに待ったクワカブたちの季節がやってきました。私の楽しみのひとつにクワガタ相撲があります。決して殺し合いをさせるわけではありませんが、純粋に彼らの力を楽しみたいと思います。土俵は産卵木の上、気温は20度程度でした。まだ、両者とも本調子ではなく、棒を使って興奮させ、組み合わせました。アトラスオオカブトはワイルド、アルキデスはブリード品、サイズはアトラスが80mm、アルキデスが77mmと共に中型同程度です。いよいよ決戦のゴングです!!

相対する両雄!構えるアトラスに対し、いきり立つアルキデス。先に仕掛けたのはアルキデスでした。対するアトラスはサイドステップでかわします。すかさずサイドから攻撃を仕掛けるアトラス。闘神の片鱗がキラリと輝きます。アルキデスは初めて体験する強敵に驚いたのか、後ずさりをはじめました。ワイルドのアトラスは、野外で幾多の修羅場を経験しているのか落ち着いています。ファーストコンタクトは、アトラス優勢です。
一旦は下がったものの、アルキデスの闘争本能は衰えていませんでした。再び、両者を棒で興奮させるとアルキデスが突進しました。同じスマトラ島で出会うかもしれない強豪に、闘いの遺伝子が反応したのでしょうか?次の瞬間、「ギリッ!」という鈍い音とともに、アルキデスの短い大アゴがアトラスの頭角をガッチリとクラッチしていました。アトラスは必死で脚をふんばり、この不利な体制から逃げようとします。
しかし、次の瞬間アトラスの脚が浮き上がりました。それは一瞬の出来事でした。アトラスは無残にも土俵から落下してしまいました。あっけない幕切れに、マグレか???という印象です。

このままでは終われません!アルキデスが上手くクラッチできたのは偶然だったかもしれません。アルキデスはアトラスの気迫に一度は後ずさりしているのです。当然、第2ラウンドのゴングを鳴らしました。
しかし、今回はさらにあっけなく、決着が着いてしまいました。一度勝利して、自信をつけたアルキデスは勇猛果敢に攻め立てました。そして・・・・・。

「バキッ!!」
今度は頭部の根元に牙が食い込みました。ここはカブトムシにとって、急所です。
私は、大アゴの短い「インファイター」のアルキデスは不利ではないかと思っていました。しかし、この状況では、アルキデスの独壇場です。元々、大アゴの力には定評のあるアルキデスです。一瞬でアトラスをリフトアップしてしまいました。アトラスはに抗する術はありません。脚をばたつかせながら、大アゴの呪縛が解かれる事を祈るばかりです。
しかし、このときハプニングが起きました。両雄の重みで、土俵の産卵木が転がってしまいました。まさに「水入り」です。慌てて、私が手で押さえましたが、アトラスは逃走、アルキデスは大アゴを振りかざし、激怒、激怒。

以後、アトラスはアルキデスとの闘いを拒否して、決して対峙しません。アルキデスは勝ち誇ったように威嚇ポーズの連続です。これが、「勝ち癖」というものなのですね。
闘いを終えて・・・今回はアトラスのコンディションに問題があった可能性もあります。機会がありましたら、再び・・。


国産オオクワガタ VS 国産カブトムシ 2005.6.29

いよいよ伝統の一戦、オオクワガタVSカブトムシの幕が切って落とされました。オオクワガタは羽化後2年が経過した75mm、対するカブトムシは先日羽化したばかりの新成虫です。共にとても元気で、オオクワガタも年齢を感じさせません。
早速、組み合ってみると・・・。先手をとったのはオオクワガタでした。カブトムシの頭部を素早く挟み込みそのまま体を反らせました。カブトムシは不意をつかれ落下!1Rはオオクワガタの勝利です。

2Rはカブトムシが制しました。油断しているオオクワガタの大アゴの先端にツノを引っ掛けると、裂帛の気合で弾き飛ばしました。オオクワガタは無残にも土俵の上で仰向けになり、手脚を回すしかありませんでした。
右の写真は、カブトムシがツノでオオクワガタを弾き飛ばした瞬間です。実際にカブトムシのツノを押さえてみるとわかりますが、異常な強さ、瞬発力です。是非、一度お試しください!

決勝の3Rもあっけなく決着しました。オオクワガタも気合十分でしたが、やはり年齢のせいでしょうか?それとも先程の敗北がショックだったのでしょうか?どこか自信がなさそうです。
勝負は一瞬で決まってしまいました。
見事なブレーン・バスターです!
オオクワガタは止めを刺されたように、落下するしかありませんでした。

今回の試合の結果は闘争本能の差と土俵にあったように感じます。もちろん、オオクワガタの年齢も無視できませんが、比較的大人しいオオクワガタに対し、非常に攻撃的な性格のカブトムシが攻撃を素早く仕掛けたからではないでしょうか?。そして、土俵がカブトムシの得意な脚場の確保できる開けた場所だったということです。自然界で、オオクワガタは洞の中でメスを守るために力を発揮するそうですから。

ところで、カブトムシのツノの形状は凄いですね!クワガタなどを「引っ掛ける」のに、最良の形です。この造形美は最近人気の外国産には見られない形状です。多くの外国産カブトムシがクワガタと同様、挟んで持ち上げるのに対し、国産カブトは一瞬の気合で投げ飛ばします。


国産カブトムシ VS アルキデスヒラタ 2005.7.14

ミスマッチだったのかもしれません。結論から申しますと、国産カブトムシは手も脚も出ませんでした。好戦的な両者ですので、睨み合いまでは互角でした。しかし、組んでみると、あっという間にカブトムシはツノをクラッチされ、持ち上げられてしまいました。さらに、何度も土俵に叩きつけられました。恐ろしいですね、アルキデスは・・・。

オオクワガタはこのような土俵上では戦闘体勢が持続できません。集中力が続かず、気が緩んだ隙にカブトムシに投げ飛ばされてしまいます。しかし、ヒラタクワガタは長時間、戦闘体勢を持続することが出来ます。カブトムシも集中力が持続しますが、より気性の激しいアルキデスの前では何もできませんでした。
完膚なきまでに叩きのめされたカブトムシは逃げ惑い、リベンジどころではありませんでした。よほど恐ろしい思いをしたのでしょう。






*個体差、コンディションが勝敗を決める事も多々あります。必ず同じ結果になりとは限りません。


本土ヒラタ VS 国産カブトムシ 2005.8.19

国内産ヒラタクワガタとカブトムシの対決は接戦でした。
今回対戦したのは、本土ヒラタクワガタ66mmと国産カブトムシ(サイズは不明)です。前回の勝負はミスマッチでしたが、今回は好勝負が期待できそうです。
対峙させると、いきなりヒラタが仕掛けました。大アゴを振り回し、威嚇します。カブトムシは防戦一方です。
次の瞬間、ヒラタはカブトムシの大アゴをクラッチすると、体を反らし、軽々とカブトムシを持ち上げました。カブトムシは慌てふためき、逃走しようと飛翔を試みます。しかし、ヒラタがリリースする訳はなく、そのまま土俵に叩きつけられました。第1ラウンドはヒラタの圧勝です。

第2ラウンドに入り、カブトムシが平常心を取り戻したみたいです。自信満々なポーズでヒラタの攻撃を受け流します。あくまで冷静にツノを低く構え、チャンスを狙っています。そして、不用意に踏み込んだヒラタを、裂帛の気合を込めて投げ飛ばしました。獰猛なヒラタも落下するより術はありませんでした。
これで、1勝1敗です。第3ラウンドは??いいえ・・・ここで止めておきましょう!双方とも十分に闘いました。今年のバトルはこれで終了したいと思います。

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