2010年 飼育日記
4月25日

グランディスオオクワガタの飼育を再開しました!ラオス・シェンクァン産です。
本日訪れた朝霞の「クワカブランド」で超大型・ギネスサイズオーバーのラオスグランディスオオクワガタを発見しました。優に87mmを超えています。凄い迫力です!元々グランディス好きの私には目の毒です。もちろん私に手が出せる値段ではありません。
その横に85mmもいました。しかし、こちらも私には厳しい金額でした。確かに、このサイズですので、ある意味リーズナブルな値段かもしれませんが・・・。
ところが、さらにその横に83mmという数字があるではないですか!フタを開けると太くガッチリした体躯です。そして、手持ちのお金で買えそうです。87mmオーバーと兄弟の83mm(写真)・・即決でした。
メスのサイズは49mm。共に昨年の春から夏の羽化です。早速ブリードできそうです。
ところで、グランディス飼育は久しぶりですね!2006年以来です。忘れてしまったブリード方法もありそうですので、自分のHPを再度読みながら飼育したいと思います。

5月4日

先週、朝霞の「クワカブランド」で購入したラオスグランディスオオクワガタ83mmペアを「愛の小部屋」へ投入しました。
「愛の小部屋」はペアリングのための小部屋です。やや狭いケースにマットを薄く敷き、脚場と餌をセットします。無論、交尾を促すためです。
未成熟なペアだと殺し合いになる可能性がありますので、通常は双方の準備を確認するのですが、今回は確認しないまま同居させました。理由は共に昨年の羽化で、餌もよく食べているからです。
グランディスの場合、交尾、産卵に関しては気難しい部分が点在し、ペアリングは「カン」に頼るところが大きいと思います。今回、メスの上にオスを乗せてみた感じから、双方の「興味」があると感じられました。(触覚で調べるまではいきませんんでした)
今後、メイトガードが確認できたら、産卵セットを組みたいと思います。

5月9日

昨日、ラオス・グランディスオオクワガタのオスがメスをメイトガードしているのが確認できましたので(写真左)、オスメスを別居させました。セットまで同居させるかどうか迷いましたが「もしもの事」が起きてからでは遅いので、仕切りを差し込みました。
そして本日、産卵セットを組み、メスを投入しました。
産卵セットの内容は、大ケース、産卵木3本(人工カワラ材2本、夏菌皮むき材1本)と埋め込みマットです。メスが産卵するスペースを確保するために角度を付けて設置しました。
久々に人工カワラ材(写真右上)を使用しました。クワカブランドで販売されているこの材は質が高く、採卵が難しい種類には絶大な効果があります。特に私が以前、グランディスのブリードに成功したのも、この材でした。袋から取り出し、ドライバーなどで皮を剥ぐだけで即使用可能です。お値段も2本で1500円とリーズナブルです。さらに熱湯消毒した夏菌皮むき材を間に置き、質の偏りを抑えました。
前回のブリードもそうでしたが、水分はやや多めに設定しました。今後も、数日おきに霧吹きで加湿しるつもりです。私の経験上、国産オオより、やや水分多めの結果が良いように感じます。
6月13日

ラオスグランディスオオクワガタのメスが材を齧り始めました。どうやら産卵が期待できそうです。
セットから1ヶ月、メスはなかなか材を削りませんでした。しかし、「餌の食い」と「産卵木の周囲に坑道が多数見られる事」から、心配はしていませんでした。
私の経験上、グランディスは、国産オオクワガタのように材を明確に齧らなくても、材の周囲に産んでいることがありました。今回も私のカンでは期待大です。ただし、無精卵の可能性もありますので油断は禁物です。場合によっては再ペアリングの必要性も発生します。割り出し予定は状況を見ながら考えたいと思います。
7月24日

グランディスオオクワガタの産卵セットの割り出しを行いました!
1本目のカワラ材を割ると、いきなり2令幼虫が顔を出しました(写真)。これは期待出来るかも!しかし、喜びは一瞬でした。割っても割っても、次の幼虫が発見できません。結局この材からはこの幼虫1頭だけでした。
2本目の夏菌材は堅過ぎて割り出しを延期しました。多分、期待薄です。
3本目のカワラ材は最も削り跡が大きい材です。しかし、この材から回収できたのは初令幼虫1頭と卵2個でした。
合計幼虫2頭卵2個です。惨敗です。早速再セットしなくてはなりません。次はカワラ材ではなく、夏菌材を使うつもりです。

8月14日

先月割り出した廃材を入れていたケースの底にグランディスの幼虫を発見しました。惨敗だと思っていましたが、少し光が差してきました。
プリンカップで保管していた卵も無事孵化して、確認できる幼虫は4頭です。さらに再セットした産卵セットも順調のようで、メスが派手に材を齧っています。もちろん油断はできませんが、メスのエンジンがかかってきたのかもしれません。
8月29日

本日までに確認できたグランディスオオクワガタ・幼虫4頭を菌糸ビンへ投入しました。菌糸ビンは月夜野きのこ園さんのE−800ボトルです。我が家で台湾オオクワガタ81mmを羽化させた実績がある品質の安定した菌糸ビンです。

9月5日

再セットしたグランディスオオクワガタの産卵セットを割り出しました。
ビックリしたのはメスが衰弱していた事と、その体重の軽さでした。まるで抜け殻のように軽くなっていました。動きも悪く「へろへろ」です。再々セットをしようと、産卵木の消毒までして準備万端でしたが、この状態でのセットは無理です。餌を十分に与え、体力の回復を待つしかありません。
メスが「へろへろ」ということは産卵の期待が高まります。材も写真のように十分削られています。
1本目を割ると卵が数個出てきました。こちらは後で産卵した材のようです。割り出しを止め、2本目の材にとりかかりました。こちらからは初令幼虫が4頭でてきました。マットにいた幼虫と合わせ合計6頭が採れました。しかし、メスの疲労度と産卵数が比例しませんね!一体どうしたのでしょうか?この辺りがグランディスの難しさなのでしょうが・・。こうなったら回復待ちで3セット目挑戦いきますか!
9月24日

5日に割り出した産卵セットの幼虫再捜索を行いました。前回途中で割り出しを止めた産卵木も捜索の対象です。
前回の割り出しが期待はずれでしたので、今回も諦めムードでした。そして、その予想は的中しました。今回の捜索で発見できた幼虫は1頭のみでした。
前回捜索時の幼虫と合わせ7頭です。7−8月に採れた幼虫と合わせても11頭という有様です。寂しい数字ですね!再セットしようにもメスは体重こそ戻ったものの、まだまだ「へろへろ」状態です。同時期にセットした岐阜産オオクワガタメスから35頭の幼虫が採れ、全然元気な事と比較すると、情けない!という感じです・・・。

10月12日

今年の♂種親の個体(83mm・写真)が「ヘロヘロ」になってきました。ラベルでは2009年春の羽化ですので、あまりに早い老化です!
現実ですが、グランディスオオクワガタの成虫が羽化後一年半で「ヘロヘロ」になることなどありえない話です。♀個体の状態も合わせると、本当に昨春羽化なの?と疑ってしまいますよね!クワガタの個体差もあり、何とも言えませんが・・。
でも、心を鬼にしてメスの産卵セットを組みました。メスも「ヘロヘロ」ですが、1卵でも産んでくれたらラッキーです。

12月12日

グランディスオオクワガタ(ラオス産)幼虫の菌糸ビンを交換しました。
本日交換したのは9月上旬に割り出した6頭の菌糸ビンです。最初に出てきた幼虫は17グラム・・ちょっと小さなオスか?次が23グラムのオス。15グラムのメスを2頭挟み、何と33.5グラムのオスが飛び出しました!(写真)ここまでの体重になるとさすがに大きいですね。我が家のグランディス幼虫では過去最大です。まるでアンテの幼虫並みの迫力です。80mmオーバーが狙える大きさですね。楽しみです。
最後は17グラム・・これってもしかしてメス?確かに33.5グラムのあとだけに小さく見えます。ということは最初の17グラムもメスか・・?
昨日の国産オオクワガタの後だけに全体に幼虫が大きく、17グラムをオスだと思い込んでしまった可能性が高いようです。頭の大きさで見れば大体は判別できるのですが、どうしても中間に見える個体もあります。
オスと思われる幼虫は1400ccの菌糸ビンへ、メスは800ccへと移しました。使用した菌糸ビンは「月夜野キノコ園」さんのPPボトルです。
尚、残りの6頭の菌糸ビン交換は正月にずれ込むかもしれません。

12月26日

ラオス・グランディスオオクワガタ(シェンクァン産)幼虫残り6頭のうち4頭の菌糸ビンを交換しました。
実は残り6頭のボトルは来年交換するつもりだった菌糸ビンです。外見の食痕があまりにも少なかったですし、菌糸ビン投入後3ヶ月たっていませんでした。ところが、フタをとってみると中央の穴の中に幼虫の食痕が見えました。
実はこの食痕は菌糸ビン交換の重要な目安になると私は考えます。私は初令幼虫を菌糸ビンに投入するとき、中央の穴ではなく、サイドに穴を掘り、そこに幼虫とそれまで飼育していたマットを振りかけます。幼虫は底面まで潜っていき、飼育ビンに沿って餌を食べます。ですので、中央の穴に食痕が見られた場合は菌糸ビン交換の重要なサインだと私は思っています。
今回交換した4頭はオス1頭メス3頭でした。オスの体重は23グラムと大したことはありませんでしたが、メス幼虫のうち1頭は18グラムと大型でした。思わず、1400ccの菌糸ビンを選択してしまいました。先日菌糸ビン交換した国産オオクワガタのオス幼虫並みの体重ですね。凄い!!

12月31日

今年ブリードに使用したラオス・グランディス・シェンクァン産83mmペアのその後のリポートです。
今夏〜秋にかけて「ヘロヘロ」になっていた2頭ですが、今でも「ヘロヘロ」状態です。11月にメスの生活する産卵セット(中ケース)にオスを投入しました。余生を大切にしてあげたいと思ったからです。決してブリードを真剣に望んだわけではありません。
本日、ケースを覗いてみるとオスがメスをメイトガードしている光景が確認できました(写真)。メスは既に老衰末期のように六股は麻痺し、触覚の動きで生命が感じられる状態です。そしてオスも警戒心すらなく、ただただそこに蹲っているだけの体力しか無いようです。
にもかかわらず、堂々とメイトガードしている「虫けら」の行動に私は感動してしまいました。人間に欠けているモノをクワガタは持っているのかもしれませんね!このご時世ですから・・。でも現実は年を越せるかどうか・・・?これからも仲良く・・・命尽きるまで。

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