リンパ浮腫になる前の子宮がん

私は日記をつけないので、正確ではないかもしれません。
思い出しながら、書きます。

入院前 入院中(手術前) 入院中(手術後)



入院中(手術前)


父の運転で病院へ。
テレビまで持たされて、大荷物になった。
受付を済ませ、病室へ。
まったく具合が悪くないのにパジャマに着替えさせられる。
部屋は4人部屋。  私は廊下側だった。
テレビは借りられるらしい・・・、持って帰ってもらう。
主治医の欄に違う先生の名前が・・・
先生が変わる?  聞いてない・・・・

診察室に呼ばれる。
ここで初めて主治医が変わる事を告げられる。
はじめての診察。
大柄で頼もしそうな先生。

診察台に上がる。
いきなり、カ−テンあけて、「・・・で、がんて言われてどうだった?」
力が抜けた。

婦人科にはあまり行った事はないが、診察しながらカ−テンを開けられたのは初めて・・・
妙にこっぱずかしい。
しかし、親しみが持てた。

手術の説明をされる。
リンパ郭清手術には、尿意がなくなったり、足が腫れるなどの後遺症がある事を説明され、同意書を提出させられる。

ピンとこない・・・・
尿意がなくなる?   でも、ちゃんと出るんでしょ?
足が腫れる?  どんな風に?
なんか、だんだん手術するのが現実になってくる・・・
夜になると、自然に涙が出た。

次の日、お風呂で同室の若い女性と一緒になる。
この方は卵巣膿腫、お見合いで結婚したばかり、姑から離婚を迫られてるとか・・・。
まだ、術後数日でベッドに横になってるのに、旦那さんと姑がなにやらその女性に話している・・・、無神経な奴ら。

私は幸せだ、涙なんか流してられないとこの時思った。

ずっと手術まで病院にいると思っていたら、ほとんどの検査が終わっていたので、外泊の許可が出る。

せっかく、気持ちの整理をつけて来たのに・・・・
でも、帰れるのはうれしかった。

しかし、困った。
なぜなら、私はすごく子供っぽく見える。
小柄なせいもあるが、スッピンだともっと子供だ。
歩いていると、オバサマ方が群がってくる。
いくつ?  どんな病気?  どうしてわかったの?
夜中にトイレに行ってもつかまる。
オバサマ方は話題に飢えてるのか・・・?

手術数日前に再び入院。  準備に入る。
入浴後剃毛。
夫に「今日、剃られた。」と言ったら、「見せろ。」だと。
術前、流動食でないかわり浣腸を何度もされる。

面会時間ギリギリまで夫は病院にいた。
屋上に行った。
突然、夫が泣き出す。

なんかわからないけど、二人で泣いた。

手術当日、別に眠れなくないのに、眠剤を飲まされたので早く目が覚める。
朝から浣腸。
夫と両親がすっごく早く来た。(母と夫は無類のせっかち)
みんなと握手して、準備室へ。
走ったら、母に走るな!と言われる。

全部脱いで、手術着に着替える。
すっごい痛い注射をされ、鼻から管を入れ、飲み込まされる。
すぐに朦朧となる。
担架で手術室へ運ばれる、遠い。

頭の中で次に目が覚めたら手術が終わってるんだと言い聞かせる。
恐い感じはなかった。
しかし、さっきまで走ってた私がもう朦朧としてたので、母が心配だったよう。

私は目がかなり悪い、コンタクトをはずしたら何も見えない。
手術室で麻酔科の先生がおはようございます、と言った。
横を向いて、背中を丸めるよう言われ背中になにかされた。
マスクをされて、大きく息を吸い込むように指示された。
ここで意識がなくなる。


シッポが動くライン


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