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1986年3月27日(木)~4月7日(月)11泊12日 |
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九州・四国方面 |
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2,331km |
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21,264円 |
3/26(水)どっぴーかん
今日、約8ヶ月間続いた片思いの苦しみにピリオドが打たれた。ハッキリいって、また振られてしまった。あんまり思い出したくないよ。書き残しておきたいのは、今日見た夕日の美しさとすばらしい満月の月の出。ぐっと奥歯をかみしめて見たそれらの光景である。
明日から、一人野宿、じっと長い夜に耐える。長い人生、こんな事って一度や二度あるさ。「男はいつもでっかい夢を持たなきゃいかんぜよ!」「心はいつもでっかい太平洋だぜよ!」竜馬がいつもついていてくれるさ。
(大内:当時、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んだばかりだった。結構、影響されやすい私。)
さぁ、新しい出発だ!!
(大内:それにしても誰が読むかわからないところに、こんなこと書いて・・・と迷ったけど、まっ、いいかー、昔のことだから書いちゃえっ!)
3/27(木)晴れのち曇り 1日目
さすがに色々な思いで寝つけませんでしたよ。5時30分に目覚ましが鳴ったけど、起きるのがつらかった。つらいと言えば・・・、あー、やめだ!書くだけ惨めだし、腹立たしいからな。
6時30分出発。荷物が多いため、自分の座るところがほとんどなくなってしまった。運転しづらいなぁ。20km程走ったところで、大変なことに気づいた。「あー、地図を忘れた!」いくらボーッとしていたとはいえ情けない。家に取りに帰ると、昨日の事情を知っている妹に「お兄ちゃん、大丈夫?」と心配されてしまった。
琵琶湖の北側を経由して鳥取方面へ抜けるつもりで、R22→R21→R8と黙々と走る。R303とR161の標識がわかりにくくて、途中自分がどこを走っているのか分からなくなってしまう。給油も兼ねてスタンドに立ち寄り、道を教えてもらい、また、ただ走る。
予定外だった天の橋立による。ちょうど昼飯時だったので、何か食料を調達して三大景勝地の一つをじっくり堪能するつもりだった。ところが、食料品を売っている店が見あたらない。何故なんだ?歩き回ったが、結局、店は見つからない。仕方がないのでめしはあきらめて、天の橋立を見に行く。ところが、そう、また、ところが!なのである。どこを見ればよいのかわからない。うろうろしていたが歩くと空腹にこたえるので、もうバイクにまたがることにする。また、ひたすら走る。移動に徹するのみである。
むなしさに襲われたり、空腹で頭がボーッとしたり・・・。途中、鳥取市内の観光案内看板を見るために立ち止まる。女の子のライダーが2人いたが、近寄ることが出来なかった。う~ん、女の子が怖い。
今夜は、鳥取市内の千代川にかかる橋の下で野宿することにする。明日は、雨みたいだ。「雨の中、ひたすら走るのか・・・」なんて一人つぶやいて、ため息をつく夜。
3/28(金)雨 2日目
昨晩から降り始めた雨が続いている。予報によれば、今日一日中降り続くらしい。橋の下のおかげで、テントはほとんど濡らさなくてすんだ。この天気では、昼飯抜きで走り続けることになるだろうと思い、ゆっくりと荷物の撤収作業をする。
9時10分、出発。R9を、ただ走る。天気が良ければ大山とかが見えてもっと気持ちよく走れただろうにと思いながら、今日も移動に徹する。
雨の中、延々と移動するのはつらい。見わたす限り先まで広がる雨雲、どんより灰色の日本海、身体をたたき続ける雨。「くっそぉー!」浜田市の手前で給油。スタンドのおばさんが「寒いでしょう。お茶でも飲んでいきません?」と言ってくれたので、梅こぶ茶をごちそうになる。おいしい。ちょっと生き返る。
益田市からR191に入る。「戸田小浜駅」という標識を見つけ、行ってみる。やった!造りのしっかりした無人駅だ。今夜はここに泊まることにする。
20時15分の列車が出たら寝ることにする。今、19時30分を少し回ったところ。KYOIを聞きながら酒を飲む。「酒でも飲まなきゃ、やってられませんよ」投げやりな気持ちの夜。
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