● Part2 3/29(3日目)〜3/30(4日目)
3/29(土)曇り時々雨 のち時々晴れ
6時に目覚める。約2時間ごとに目覚めてしまい、あまり眠られない夜だった。気分の方も今ひとつだし、天気の方も期待を裏切ってパッとしない。小雨がぱらついているようだ。いいことがないなぁ〜。
朝、小さな駅とはいえ、いろんな人が集まってくる。そんな人々に適当に挨拶している俺だが、挨拶しそびれた人の中には俺のことが妙に気になる人もいるようだ。たまに目があってしまうと「見てはいけないものを見てしまった。」という感じで、あわてて目をそらすのが面白い。
7時半頃、カッパを着込んで出発することにする。雨だか霧だか知らないけれど、「しわぁ〜」と濡れてくる。路面も濡れていて、気分悪いなぁ〜。
萩市、青海島と有名な観光地をすっ飛ばして走り続ける。とても観光する気分になれないや。長門市からはR316で南下し、R2に入る。天気も回復に向かい、途中で止まってカッパを脱ぎ、ついでに給油。ガソリンスタンドではコーヒーをごちそうになる。
いよいよ関門トンネルだ。これで本州ともお別れだ。たった50円の料金で、海の下を走れるなんて!と喜ぶ。R3への入り方が分からなくてウロウロする。「R3を経由してR10を走りたいんだけど・・・」とトラックの運ちゃんに道を聞いたら「俺の後ろについてこい!R10に曲がるところで合図を出すからな!!」R10への分岐点では「気をつけていけよ!」と力強く声をかけてもらった。こんな小さなことでも、な〜んか元気出るんだよね。
12時に平尾台で木屋さん('85北海道ツーリングで知り合った同じXL200Rライダー)と待ち合わせをしているのに、また道に迷ってしまった。今度は、白バイをつかまえて道を教えてもらう。12時半、平尾台に到着。いましたよ!木屋さんが。再会を互いに喜ぶ。
昼めしにラーメン。そして、ブラジル。色々と話をする。あったかい。やっと晴れ間が見えてきた。ツーリング気分になってきたぞ。
14時半頃、これから紀伊半島方面ツーリングに出かける木屋さんと別れる。
(大内:木屋さんとは、この7年後('93)青森県下北半島の薬研温泉キャンプ場で偶然にもテントが隣どうしになり再会。更にその3年後('96)私の住む長野県岡谷市に木屋さんも引っ越してきてまたも再会し、現在に至っている。不思議なものです。)
林道走行と今夜のキャンプ地を求めて英彦山に向かう。
ガレた林道を楽しく走っていると、途中にキャンプ場を発見。入り口にチェーンがかかっているので、ウイリーで格好良く鎖越えをしようとした。・・・が、車体のどっかがチェーンに引っかかり、バイク共々ひっくり返りながらの鎖越え。かっこわりー。荷物満載のバイクがなかなか起こせなくて、苦労してしまった。
今夜は、このキャンプ場の管理事務所ののき先で野宿することにする。晩めしは、野菜炒め。奮発してウインナーつきだ!酒のツマミは、木屋さんお奨めのかっぱえびせん。
明日も天気は芳しくないみたい。またかよーっ!
3/39(日)曇り
6時に目覚める。おばけの気配を感じる夜だった。いろんな夢を見たけど、まあ良く寝た。天気は・・・良くない。気分の方は、それほど悪くない。のんびり行きましょうか。
出発だ!と走り出すが、昨日の鎖越えポイントは今日も華麗には決まらず、コケてしまった。朝から林道走行だ。ガレた林道で、やたらタイトコーナーが多いので苦労する。峠を越えてしばらく行くと、路面状況もだいぶ良くなってくる。途中、トラックとすれ違う。いつものように「どーもぉ〜」と頭を下げると、運ちゃんが「すいませ〜ん、ちょっと教えて下さい。」だって。林道でトラックに会うと、いやな顔をされることが多いので驚いた。この先、車でも通れそうかを聞かれた。
林道から出たあと、日田市経由で木屋さんに教えてもらった「タダで入れる温泉」がある杖立温泉に向かう。杖立温泉は結構立派な温泉街になっていて、ホントにタダで入れるところなんかあるんだろーか?と不安になる。土地のおばさんに尋ねると、親切に教えてくれた。で、行ったのが「元湯」という露天風呂。温泉旅館の足元にちっちゃくあった。
湯はぬるめで気分がよい。冷えた体をゆっくりと暖めた。名古屋を出てから、初めての風呂だ。頭や身体をしっかり洗い、気分もさっぱりした。風呂から上がるとちょうど昼めし時だったので、露天風呂脇の川べりでラーメン&食パン。天気も良くなってきて、「これだ!これがツーリングだよ!!」とちいさなガッツポーズで、ひとり盛り上がる。
1年ぶりに思い出深い阿蘇外輪の大観峰に至る。今日は日曜日ということもあって、ロードバイクがうじゃうじゃいる。オフロードバイクなんて全然いない。駐車場に入ると、ロードライダにとっては異様な俺に好奇の視線が集まる。
今日、TECH E.R.メンバーの何人かがここに来るはずなんだけど、と思いながらヘルメットを取ると、「おおうちぃ!」と呼ばれたような気がする。キョロキョロしていると、おーっ!マル先輩だ!!そして、車の陰に岡田のMTXを発見。3人でパリダカ風(カップヌードルのCMでやっていた、水筒を直接ストーブにのせて湯を沸かすヤツ)にブラジルをたてる。岡田の8Rがゴーゴーと音をたて雰囲気は盛り上がるが、水筒がチンチンに熱くなって持ち上げられなくて「どーするんだぁ〜!」と大騒ぎ。CMのようには格好良く決まらないのであった。
他のメンバーは来ないのか?としばらく待つが誰も来そうにない。17時半頃、展望台へ向かう。途中マル先輩の車が、スタック。親切なお兄さんの助けを借りて脱出した頃には雨が降り出す。しかし、雨にも風にもめげず、展望台にテントを張る。
晩めしは、米炊き担当が岡田、おかずの野菜みそ汁を俺が作った。テントの中、3人で鬼のように喰い、鬼のように騒いで今日一日が終わったのであった。
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