地球は丸い。狭い日本だって相当丸い |
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上の写真は、茨城県にある「地図と測量の科学館」にある日本列島球体模型です。つくば市を中心にして、国土地理院発行の20万分の1地勢図を張り合わせて作った、日本国土の球面地図です。高さは1.86m。実寸では373.2kmになります。直径は実寸換算で約4300kmとなります。 日本の国土だけでも、これだけ丸くなっているのがよくおわかりいただけると思います。ちなみに、北端の択捉島から南端の沖の鳥島まで、緯度で約25度。東端の南鳥島から西端の与那国島まで31度の経度差があります。この丸い日本を地図にするため、円筒図法の応用投影法である、ユニバーサル横メルカルト図法が使われます。 |
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ユニバーサル横メルカルト図法とは |
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通常の円筒図法では、日本のような中緯度地方の歪みが大きくなりがちです。そこで、投影する円筒を横に北極と南極を結ぶ経線に接するように投影します。この方法だと接する経線上では、極めて正確な地図を作ることができるわけです。ただし、狭い日本といっても一回の投影では歪みが生じるため、経度で6度ずつずらしながら連続して投影します。 UTM図法は、緯度で図殻を決めているため、地図にすると北つまり上が若干短い台形になります。関東地方ならば、5万分の1地形図で0.9mm短くなります。実寸では45mです。ですから、紙の地図といえども正確に張り合わせると丸くなり、上の写真のように球面になるのです。 |
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