すべての地図のもとになる地図とは

5万図  日本は明治以来、国をあげて正確な測量を行い、全土の地図を作り上げてきました。国土地理院では、現在2万以上の地図を発行していますが、その中で日本全土をカバーする地図を基本図と呼んでいます。まさに、すべての地図のもとになる地図です。
 基本図は、2万5000分の1地形図、5万分の1地形図、20万部の1地勢図の3種類になります。
 この基本図をもとに様々な地図が作製されます。お手元になんらかの地図があると思います。興味を持たれたのなら、奥付なり余白部分をご覧になってください。「この地図の作成に当たっては…地形(勢)図を使用しています」と必ず書かれているはずです。
国土地理院5万分の1地形図 秩父

基本図と主題図

いろんな地図  基本図である地形図には、地形、地名、行政区分、道路、鉄道などの情報が入ってます。これに対して、特定の情報に重きをおいて作られた地図を、主題図と呼びます。国土地理院も土地利用図や沿岸海域地図といった主題図を数多く発行しています。
 我々に最も身近な地図といえば、民間発行の主題図になります。車を運転する人ならば、道路地図は必ず持っているはずです。都会に暮らす人ならば、市街地図を買っているでしょう。この他にも、住宅地図や旅行の時に役立つ観光地図など身近な地図は数多くあります。こうした主題図の中には、驚くようなマニアックなものもあり、収集家もいるくらいです。最近密かなブームになっているのが、古地図。フレームに入れてインテリアの一部にする人も多いとか。
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