デング熱ワクチンの開発 |
日経メディカル『迫り来る、新・再興感染症』より 2014/08 |
・2015年に感染者の多い国で実用化されそう ・サノフィ・パスツールがデング熱4価デング熱ワクチン(血清型1〜4型に対応)を開発中) ・東南アジア諸国で小児約1万人を対象に第3相臨床試験で発症数が非接種群に比し56.5%に低下 ・タイは現在、ワクチン導入キャンペーンを行っている ・実用化されれば個人輸入可能となり、流行地への渡航前に接種可能となる ・まだ、ワクチンの安全性に問題がある ・血清型で予防効果にばらつきがある ・有効性:1型54.5%、2型34.7%、3型65.2%、4型72.4% ・ワクチンに由来するデング出血熱が増加しないか心配という声もある |
参考) @日本での流行 日本でも第二次世界大戦中、戦地から持ち帰られたウイルスが、日本にも生息するヒトスジシマカによって媒介され、長崎市、佐世保市、広島市、神戸市、大阪市など西日本で流行し20万人が発病したことがある。 その後、日本国内での流行は無いが、海外からの輸入症例(海外で感染してデング熱を発症する症例)は、毎年100例前後(2010年は245症例)報告されている。 2013年9月に51歳のドイツ人女性が8月19日から31日までの日本旅行から帰国後デング熱を発症した。 飛行機は往復とも直行便を利用し、8月21日から24日の間に滞在していた山梨県笛吹市で蚊に刺されたと言っていることから、厚生労働省は日本国内感染の可能性を否定できないとした。 2014年8月、厚生労働省は日本で海外渡航歴が無く国内感染した患者1例の症例を1945年以来69年ぶりに発見した事を発表した。 さらに、8月28日、厚生労働省はデング熱国内感染症の2例目を報告した。この患者は1例目の患者の知り合いで埼玉県の20歳代の女性。これは代々木公園で発生したとされる。 A語源 「デング(dengue)」の語源は明らかではないが、スペイン語「dengue」(引きつり・こわばり)が由来という説がある。 デング熱に苦しんでいた西インド諸島の奴隷たちが、ダンディな(気取った)姿勢や歩き方をしていたと言われていて、「ダンディ熱(dandy fever)」とも呼ばれるようになった。 引用:フリー百科事典Wikipedia【詳細】 Bhttp://www.hi-ho.ne.jp/tgoto/medic3/1007.htm |
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