時差ボケ防止は機内から
海外旅行で私たちを悩ますものの一つが時差ボケです。
時差の少ないオセアニアや東南アジアでは、それほど気にすることはありませんが、ヨーロッパやアメリカは、対策をとった方がよいでしょう。
時差ボケ対策は二つ。現地の時間に合わせるか、日本の時間で押しとおすか、です。
一般のツアーや個人旅行では、現地の時間に合わせる方がたやすいと思います。その調整を機内でするとよいでしょう。
まず、時計を現地時間にあわせます。日本からヨーロッパまでは十二〜三時間かかります。日本をお昼頃に出て、ヨーロッパに夕方着というのが多いパターン。到着したら、ホテルに入って休むことになりますから、機内では昼寝程度に少し眠るのがコツ。映画でも見て、時間つぶしをしましょう。寝不足ぎみのほうが、夜よく眠れます。
ただ、いくら疲れているからといって、ホテルに到着して早めにベッドに入ると、翌朝二時三時に目が覚めることになります(日本時間では、お昼前ですから)。そこで、ホテルに到着したらゆっくりお風呂にでも入って、就寝を遅めにされるとよいでしょう。
逆に、ハワイやアメリカ西海岸へ飛ぶ時は、日本を夕方出発して目的地に午前到着というフライトが多くなります。この場合、できるだけ機内で眠るのがポイントです。出発当日、うーんと早起きするのも効果があります。
機内食の量を調整するのも、時差ボケ防止に役立ちます。真夜中の食事は控えめにして、朝の食事を多めにとりましょう。例えば、タ食に出たパンを残しておいて(シートポケットに入っているエチケット袋が利用できます)、朝食のとき食べるという方法もあります。
水分をとれば、トイレが近くなります。機内でトイレをスマートに利用するには、混雑する食事の後をさけることです。搭乗前に待合室ですませておくと、しばらく大丈夫でしょう。あるいは、離陸してシートベルト着用のサインが消えた後、飲み物のサービスが始まるまでの間も、ねらい目です。
飲み物や食事のサービス中、免税品の販売中は、カートが通路をふさいでトイレに行きにくくなります。その時間はさけましょう。
機内のトイレ利用で忘れてならないのは、入ったらカギをかけること。カギをかけないとトイレの電灯がつかない設計になっていますから、利用のときは忘れずにカギをかけてください。
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