旅のカバンは「大」「中」「貴重」

 

旅のカバンは、「大」「中」「貴重」で準備されたらいいでしょう。

「大」は、ヒコーキに預けたり、バス移動のときにはトランクに入れるスーツケースなどです。 この中には、現金やパスポート、高価なネックレス、毎日服用されている薬などは入れないでください。 ヒコーキに預けた荷物は、乗り継ぎのときなどに積み残されたりして、同じ便に乗らないことがあるからです。

ついで「中」ですが、これは、カメラ、ガイドブック、雨具、お菓子などを入れて常に手元に置いておくカバンです。 あまり大きなものでないほうが旅行には適しています。そして、ショルダーベルトがついていると便利です。

最近は小型のデイバッグを利用される方も増えています。両手が使えるのでとても重宝します。 もちろん、この中にも、貴重品を入れてはいけません。

バスから降りて観光に出かけるときは、身軽なほうが歩きやすく、疲れませんので、不要なものはバスに残し、カメラや貴重品だけを持ち出しましょう。

そして「貴重」は、貴重品です。これは、パスポートや現金、クレジットカードなどで、これをどう持ち、どう管理するか、海外旅行の大きなポイントの一つです。

スリや置き引きの被害にあわない最も安全な持ち方は、腹巻型の貴重品ベルトや、ズボンの内側にセットする貴重品入れ、あるいは、首から下げるものなど、文字どおり「肌身」につけて管理する方法です。

女性にとっては、ハンドバッグも「貴重」のひとつです。

でも、スリにとって、その中からパスポートやサイフを抜き取るのは朝飯前です。 たとえハンドバッグの奥にしまっておいても、ひったくりに遭わないともかぎりません。

ですから、貴重品入れを利用してください。

男性のサイドバッグは、たとえ貴重品を入れていなくても、貴重品が入っているように見えるので、ひったくりのターゲットになります。 バッグを脇の下に挟んでいると、後ろからパンと叩き落とされ、ひったくられることがあります。 また、乗り物やレストランに忘れやすいという欠点があります。

腰に巻くウエストポーチは便利です。ところが、スリにとっては、簡単に仕事ができる場所でもあります。特に、写真やビデオを撮っているときなどは、無防備になっているからです。 ハンカチや地図、予備のフィルムなどを入れるには重宝ですが、くれぐれもパスポートや現金は入れないでください。

犯罪から身を守るために、人前で大金を見せない配慮も必要です。犯罪者は、どこにお金をしまったかをよくチェックしており、グループで狙ってくるからです。

旅のカバンの話から、ちょっと怖い話に脱線してしまいました。要は、「楽しい海外旅行の第一歩は、貴重品の管理から」

ということを、確認してほしかったのです。

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