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2000年に邦訳が出た、ダーウィンの使者の続編です。本書もすぐに翻訳されるのでは、と4年待ちましたが音沙汰がなく、原著に手を出しました。
前作の最後で新人類の娘を産んだケイとミッチの逃走、そして新人類の運命が描かれます。前作がパニック映画風だったのに対し、本作は逃走と家族愛がメインテーマです。
内容に対してやや長すぎる印象があり、今回でも解決されない伏線や謎が残りますが、読んでいるうちはシーンの書き分けのうまさで飽きさせません。
ただ、新人類の能力が、匂いとそばかす、超早口でコミュニケーション行い、グループを形成する、という程度で、その他の能力はあんまり現生人類と違わないんですね。「お前、臭いぞ」とコンビニから追い払われたりするのは、むしろ第二次世界大戦時のアメリカの日本人収容所を思い起こしたりしてリアルですが、SFとしてはいささか物足りません。
9.11後の世界のありかたや、一般読者を意識したんでしょうか。
●ストーリー●
人間の遺伝子に潜んでいたレトロウイルス・シェヴァが、人類の進化を引き起こすことを突き止めた生物学者のケイは、自ら新人類の娘・ステラを生んだ。大混乱の後、シェヴァの子供たちが再び疫病をもたらすことを危惧したアメリカ政府は、新人類の子らを収容所に隔離する政策を取った。
ケイは、娘ステラを守るため人類学者の夫ミッチとともに、14年間の逃避行を続けている。しかし、思春期となったステラが家出し、新人類狩りに捕まってしまう。そこで、ステラは同じ新人類の少年ウィルと運命の出会いを果たす。彼女はウィルから、「森」という新人類の秘密の隠れ場所の存在を明かされる。
やがて、収容所に隔離されていた新人類の子供たちが、次々と謎の病気に倒れ死んでいき、ステラも罹患してしまう。ケイたちはステラを守れるのか。
そして古代からの意外なメッセージが、新旧人類の未来を決定付けていくこととなる。
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