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●コラム:Galaxy Note(3) 
     1台持ちなら最高のKindleリーダー!
 (2012/8/初掲)
■洋書Kindleリーダーとして、絶妙のサイズ・解像度

 私のGalaxy Note 購入の決め手は、洋書用Kindleリーダーとしての魅力でした。

 主に読むのが洋書の小説・解説書なので、Galaxy Noteユーザーとしては超レアケースでしょうが、参考までに選択理由をまとめておきます。(誰得?)


▲一般的な小型ペーパーバックとGalaxy Noteの大きさ比較。

 

まずは、個人的に携帯する電子書籍に求めていた前提条件です。

  1. スーツのポケットで持ち運べる大きさで、できる限り画面が大きいこと。
  2. フォントが読みやすいこと。
  3. 路線バスなど、暗い環境でも読めること。
  4. ページめくりや辞書引きの操作にストレスがないこと。
  5. (できれば)2台持ちしなくてもすむこと。

 特に5は個人的には結構重要で、Kindleとスマホ、またはスマホとタブレットの2台持ちはいやだな、と思っていました。

 

●書籍リーダーとしてのバランス

 ご承知の通り、Kindleは、Androidを含めさまざまな端末用にアプリが用意され、あらかじめ登録したアメリカAmazonのアカウント情報を入力すれば、持っている端末全てで書籍や読書履歴を共有できます。

 しかし、持ち歩く端末は1種類にしぼりたかったので、対象となりうる機種を比較してみました。

機種 密度(ppi)

画面

inch

ピクセル

幅×高さ

(mm)

重さ

Kindle Paperwhite

 212

 6

768 x1024

 117 x 167

213g

Kindle Fire  169

 7

600 x1024

120 x 190

413g
iPad (初代)

 132

9.7

768 x1024

189.7 x242.8

730g
新 iPad (3代目)

 264

9.7

2048x1536

185.7 x241.2

662g

Galaxy Note

 285

5.3

800 x1280

 83 x 147

184g

iPhone 4S  326

3.54

640 x 960

58.6 x115.2

140g


 液晶は質感ではE-Inkに劣っていましたが、アップルの3代目 新iPadのRetinaディスプレイ(264 ppi)などで、「紙っぽく見える」レベルに達しました。さらにGalaxy Noteは 新iPadを超える 285 ppi で、私の老眼ではドットは全く識別できず、活字と見まがう読みやすさになりました。追いつかれたE-Inkですが、日本でも2012年11月発売のKindle Paperwhiteで 212ppiに高精細化し、フロントライトも装備して、液晶の突き離しにかかっています。

 一方、画面サイズは、ほぼ文庫本大のKindleがベストサイズといえるでしょう。しかし、kindleは周囲の額縁が広いため、本体の幅・高さが無駄に大きくなっており、200gを超えます。スマホと2台持ち歩きするには、バックが不可欠になります。

 Kindle Fireは大きさはともかく、重さが倍以上あるのがネックです。

 iPhoneは小さすぎ老眼では読むに堪えず、iPadは気軽に持ち歩きできません。

 

 常時持ち歩く電子書籍として、Galaxy Noteのベスト・サイズ感が分かってもらえますでしょうか。

 

●電子辞書とお別れ

 Galaxy NoteでKindleの操作感は、本家KindleのE-Inkで感じるページの暗転感もなく、スムーズそのものです。難をいえば、Galaxy Noteの縁があまりも狭いため、はずみで画面に触れるとページが送られてしまうことくらいでしょうか。

 決定的なのは、Kindle for Android、iPhone/iPadのアプリでは、2012年から標準で英和辞書が使えるようになったことです。画面の単語を押すだけで辞書引きができる機能は、何十年も夢に見た洋書読みの革命です。

 さらに、Kindle読書中に直接WikipediaやWeblioなどネット辞書で検索することも可能です。このため、電子辞書の出番はほとんどなくなり、持ち歩かなくなってしまいました。

 

●Kindle for Androidの優位性

 PC、Mac、Android、iPhone/iPadなど、それぞれの機種のアプリは一見同じように見えますが、機能が微妙に異なります。以下にまとめてみました。

機種 英和辞書

ネット辞書検索

余白調整

新聞/雑誌

Kindle Paperwhite

 ◎


(WiFiのみ)

 ○

◎ ※白黒

PC  ×

 ◎

 ○

iPhone / iPad

 ◎

 ◎  ×

Android

 ◎

 ◎

 ◎(3種)

 Asimov'sなど一部の雑誌・新聞は、PCでは読めません。The New York Timesなど本家Kindle以外では読めない新聞があります。

 小さい画面で読む場合は周囲の余白は小さいほうがいいのですが、Androidが最も細かい調整ができます。


 現状では「洋書読みの日本人」にとってのベストチョイスは、Android版の5〜7インチ端末 ≒ Galaxy Note に思えませんか? 

 理想的には、6インチでバッテリーが2倍持つGalaxy Noteが出れば最高なんですが。 

 





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