私のGalaxy Note 購入の決め手は、洋書用Kindleリーダーとしての魅力でした。
主に読むのが洋書の小説・解説書なので、Galaxy Noteユーザーとしては超レアケースでしょうが、参考までに選択理由をまとめておきます。(誰得?)
まずは、個人的に携帯する電子書籍に求めていた前提条件です。
特に5は個人的には結構重要で、Kindleとスマホ、またはスマホとタブレットの2台持ちはいやだな、と思っていました。
●書籍リーダーとしてのバランス
ご承知の通り、Kindleは、Androidを含めさまざまな端末用にアプリが用意され、あらかじめ登録したアメリカAmazonのアカウント情報を入力すれば、持っている端末全てで書籍や読書履歴を共有できます。
しかし、持ち歩く端末は1種類にしぼりたかったので、対象となりうる機種を比較してみました。
機種 | 密度(ppi) | 画面 inch |
ピクセル | 幅×高さ (mm) |
重さ |
---|---|---|---|---|---|
Kindle Paperwhite |
212 |
6 |
768 x1024 |
117 x 167 |
213g |
Kindle Fire | 169 |
7 |
600 x1024 |
120 x 190 |
413g |
iPad (初代) |
132 |
9.7 |
768 x1024 |
189.7 x242.8 |
730g |
新 iPad (3代目) |
264 |
9.7 |
2048x1536 |
185.7 x241.2 |
662g |
Galaxy Note |
285 |
5.3 |
800 x1280 |
83 x 147 |
184g |
iPhone 4S | 326 |
3.54 |
640 x 960 |
58.6 x115.2 |
140g |
液晶は質感ではE-Inkに劣っていましたが、アップルの3代目 新iPadのRetinaディスプレイ(264 ppi)などで、「紙っぽく見える」レベルに達しました。さらにGalaxy Noteは 新iPadを超える 285 ppi で、私の老眼ではドットは全く識別できず、活字と見まがう読みやすさになりました。追いつかれたE-Inkですが、日本でも2012年11月発売のKindle Paperwhiteで 212ppiに高精細化し、フロントライトも装備して、液晶の突き離しにかかっています。
一方、画面サイズは、ほぼ文庫本大のKindleがベストサイズといえるでしょう。しかし、kindleは周囲の額縁が広いため、本体の幅・高さが無駄に大きくなっており、200gを超えます。スマホと2台持ち歩きするには、バックが不可欠になります。
Kindle Fireは大きさはともかく、重さが倍以上あるのがネックです。
iPhoneは小さすぎ老眼では読むに堪えず、iPadは気軽に持ち歩きできません。
常時持ち歩く電子書籍として、Galaxy Noteのベスト・サイズ感が分かってもらえますでしょうか。
●電子辞書とお別れ
Galaxy NoteでKindleの操作感は、本家KindleのE-Inkで感じるページの暗転感もなく、スムーズそのものです。難をいえば、Galaxy Noteの縁があまりも狭いため、はずみで画面に触れるとページが送られてしまうことくらいでしょうか。
決定的なのは、Kindle for Android、iPhone/iPadのアプリでは、2012年から標準で英和辞書が使えるようになったことです。画面の単語を押すだけで辞書引きができる機能は、何十年も夢に見た洋書読みの革命です。
さらに、Kindle読書中に直接WikipediaやWeblioなどネット辞書で検索することも可能です。このため、電子辞書の出番はほとんどなくなり、持ち歩かなくなってしまいました。
●Kindle for Androidの優位性
PC、Mac、Android、iPhone/iPadなど、それぞれの機種のアプリは一見同じように見えますが、機能が微妙に異なります。以下にまとめてみました。
機種 | 英和辞書 | ネット辞書検索 |
余白調整 | 新聞/雑誌 |
---|---|---|---|---|
Kindle Paperwhite |
◎ |
△ |
○ |
◎ ※白黒 |
PC | × |
◎ |
○ |
△ |
iPhone / iPad |
◎ |
◎ | × |
○ |
Android |
◎ |
◎ |
◎(3種) |
○ |
Asimov'sなど一部の雑誌・新聞は、PCでは読めません。The New York Timesなど本家Kindle以外では読めない新聞があります。
小さい画面で読む場合は周囲の余白は小さいほうがいいのですが、Androidが最も細かい調整ができます。
現状では「洋書読みの日本人」にとってのベストチョイスは、Android版の5〜7インチ端末 ≒ Galaxy Note に思えませんか?
理想的には、6インチでバッテリーが2倍持つGalaxy Noteが出れば最高なんですが。