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  45歳からのペーパーバック
  読むだけ英語党宣言


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 ● 英会話は2000時間、読むだけなら200時間! どっちを選ぶか?

  一般に、英語を聞き取れるようになるには、約2,000時間のリスニングが必要といわれます。毎日2時間でも3年間以上かかるのでは、挫折する人が後を絶たないのも当然です。

 さらに日本には、「英語は、英会話・英作文・英文読解のフルセットで学ばなければならない」という「フルセット英語」幻想があります。文科省、英語学習業界、企業、みんながこの幻想を広めてきた結果、フルセット英語を習得できなかった人、特に中高年は、自分は永遠に英語に縁がないものとあきらめてしまっています。私もそうでした。

 ところが、SFを読みたいだけの理由でペーパーバックに手を染めたところ、私は一つの発見をしてしまいました。中高年でもすぐに実用になる英語学習法が存在したのです。

 

英会話をあきらめ1年間に200時間英文を読む -「読むだけ英語」 です。

 

 経験からいうと、この方法なら始めたその日から毎日30分読書を楽しみつつ、1年少々で実用レベルにたどり着けます。英会話習得に要する時間の10分の1です。オバマ大統領の演説も(英語の字幕が出れば)ほとんど理解することができるようになります。もちろん全く聞き取れませんが…(^ ^;)

 ● 読むだけ英語は、なぜ実用的か


CC -by:re-ality

 読むだけ英語と英会話を、学習効率の面から比較してみましょう。

 これまで英語を学ぶ理想は、ネイティブとの流暢な英会話でした。しかし日本では、仕事で縁がない限り英会話のチャンスはほとんどありません。逆に、海外旅行や英会話教室など、英会話の機会を作ること自体にお金がかかります。映画も無理して英語を聞き取るより、字幕や吹き替えのほうが絶対楽しいですよね。日本人にとって、娯楽・情報収集の手段としての英会話・リスニングは、費用対効果がメチャクチャ悪いのです。

 

●ネットが爆発させた、英語読みのコストパフォーマンス

 「読むだけ英語」はどうでしょう。

 英語読みも、かつては英会話同様、活かすチャンスがある人はごく少数でした。しかし、インターネットの普及とアマゾンの登場が状況を一変させました。今では、日本語の数百倍ともいわれる英語の書籍や情報がよりどりみどり。英会話はいまだに活用範囲が限られますが、英語読みの力が活かせる環境は、いつでも目の前に広がっているのです。

 そして「読むだけ英語」の習得に要する時間は、英会話の10分の1。

 「読むだけ英語」のコストパフォーマンスときたら……、

圧 倒 的 じ ゃ な い か !!

 

 ● 「フルセット英語」を捨てよう。 読むだけ英語なら、すぐに楽しめる!

 「読むだけ英語」は、2000時間かかるというリスニングと英作文をあきらめます。その代わりにひたすら語彙の増量と英文へ慣れに集中し、短期間で「英語読みだけ」を実用レベルに引き上げようという戦略です。
 
 したがって、「読むだけ英語」のポイントは単純です。

@ リスニングと英作文をきっぱり止め る。

A 期間を限定し、大量の単語記憶を集中 して行う。(2〜3ヶ月、60〜90時間)

B 同時に、小説やネットの英語ニュース の「興味のあるジャンルだけ」を、
   楽しみながら毎日30分読む。

 

 ただし、社会人になって以来英語に触れていない人の場合、500語から1,000語程度の英単語を新たに覚える必要があります。スタートアップの単語記憶は、最初にして最大の難関ですが、50歳過ぎても単語を 覚えることは可能です。現在はweblio英単語帳やDSなどの支援ツールがいっぱいあります。

 (どういう単語を、どうやって学べばいいかは、今後「読むだけ英語・ 単語編」でご紹介します。 ⇒こちらも参考に )

 

●ジャンルを絞り、うろ覚えの単語の遭遇率を上げよう

 単語集などで短期間に覚えた単語は、すぐにうろ覚えになります。しかし、「読むだけ英語」は、このうろ覚えの単語を効率的に定着できるのです。

 フルセット英語では、リスニングやスペル、使い方まで広く深い記憶が求められます。一方「読むだけ英語」は、最初は「flora? 見たことあるな。植物関係の単語だっけ?」というレベルでかまいません。質より量なので、負担はずっと少なくて済みます。

 

 ポイントは、同時に自分が興味を持つジャンルに絞って小説やニュースを読み始めることです。当然、最初はよく分かりません。しかし、単語学習と読書を同時進行すると、徐々に「あっ、この単語見たことある!」という遭遇体験が増えてきます。

 記憶は、繰り返し思い出すことによって定着するといわれます。自分が面白いものにジャンルを絞り込めば、遭遇率が上がり集中力も維持でき、娯楽と単語復習を効率的に進めることができるのです。この繰り返しが、うろ覚えの単語の中から、あなたにとってオーダーメードの、本当に必要な単語だけを確実に定着させていきます。そのジャンルでめったに遭遇しない単語は、あなたにとって重要度は低いので、忘れてしまってもいい単語なんですね。

 (どういう英文を、どうやって探せばいいかは、今後「読むだけ英語・ テキスト編」でご紹介します。 ⇒こちらも参考に )

 

 ● ハハハ、読める、読めるぞ! うろ覚えで十分だ!

 「読むだけ英語」のポイントを整理しましょう。

 スタートに必要なの は、まず読みたいという欲望。

 そして、1に単語、2に単語、3,4が 無くて、少しの文法です。

 「受験英語と同じじゃないか」ですって? いいえ、「読むだけ英語」 は次の点で受験英語と決定的に違います。

  @ 見て想像できることは、覚えなくてもいい。

  A うろ覚えでもOK。使えなくてもかわまない。

     (英作文や穴埋め、発音ができなくても全く問題がない) 

  B 興味のある分野の英文に出てこな い単語は、忘れてもかまわない。

     (ど うせ出てこないんだから) 

 

 本当にそんなことで英文を読めるのでしょうか? @の一例を示しま しょう。

My opinion  different  yours.

 英会話や受験英語では(ア),(イ)に何が入るかの文法知識は必須ですよね。

 (ちなみにア=is,was、イ=from)

 しかし、よく見てください。そんなこと知らなくても、日本人なら「different」 の意味さえ知っていれば、この文は読めちゃうのです。

 differentが動詞か形容詞かさえ気になりません。なぜでしょうか。

 ヨーロッパ語や中国語など主要な言語は文法が論理的で、語順が意味を規定します。しかし、日本語は特殊で、語順が適当でもかまわないうえ同音異義語も多く、常に文脈で理解せざるを得ません。そのため、日本人の脳は文に対する想像力が異常に発達しており、中途半端な情報でも類推が可能なのです。(妄想です。すみません。m(_ _)m)

 が、いずれにしろ、経験上、語彙の量さえ十分ならこの方法で英文の意 味は7割は分かります。日本語だって、7割理解できれば、そこそこ「分かった」というレベルでしょう。

 

 「英会話ができなけ ればダメ、完璧に訳さなければダメ、英語で考えなければダメ」というフルセット英語幻想の呪縛から解き放たれたとき、その向こうには英語で書かれた広大な情報の大空があなたを待っています。

 恥ずかしながら私自身、リスニングや英作文はほとんどできません (だって何の訓練もしていないので)。しかし、この方法で、読むだけならペーパーバックやネット上のブログ、ニュース、SNSを気軽に楽しめるようになったのです。

 ● 日本の由緒正しい外国語活用法に学べ

 実は「読むだけ英語」は、島国日本における由緒正しい外国語活用法です。いうまでもなく、わがご先祖様は中国語の正しい発音を知らないまま、千年以上漢文として利用してきました。さらに明治以降は欧米の書籍を自己解釈して独自の文化を発展させてきたんですから。英会話・英作文なんて、わずか半世紀の歴史しかないのです。

 そして、今も「研究者、専門家」という方々が、読むだけ英語を実践中です。論文には参考文献として海外の書籍を山ほど列挙していても、英語ペラペラ、スラスラという方はそれほど多くはないようです。特に人文系の先生は発信が苦手のようですね(^ ^;)。興味がある分野で日本語の本が少ない場合、アマゾンなどで洋書を探して挑戦してみましょう。専門家と同時、あるいはその前に世界の最新情報を手に入れることができるかもしれません。

 

 というわけで、そこの中高年のご同輩。もうフルセット英語の幻想に怯えるのはやめましょう。残り少ない人生、使いもしないスキルを嫌々身に付ける必要はないのです。ネイティヴとペラペラ話すのはほぼ無理でも「読むだけ英語」なら、始めた日から膨大な英文情報への扉が開きます。一年後には、NewsWeekだってBBCだって、ほいほい(?)読めているあなたがいるはずです。その力は、一生使える貴重な財産となることでしょう。(ボケない限りはね(^o^;)

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