(12)衝撃的な暗殺事件の現場に・・・・

       
 原敬首相暗殺事件  

大正10年11月2日、当時の首相である原敬は政友会京都支部大会に出席のため、第9列車に乗車すべく、高橋駅長の先導で駅長室を出て中橋文相と談笑しながら改札口に向かう途中、19時25分頃3等出札分室入口にさしかかったさいに、突然襲いかかった中岡良一の凶刃に倒れた。
 首相は駅長室で応急手当を受けたが、19時35分に息を引き取った。

          「東京駅歴史探見」より(原文のまま)

  ◆東京駅丸の内南口の改札口横
   
床に「現場プレート」、壁に「原首相遭難現場」の標識がある。



 原首相遭難現場

 大正10年11月4日、午後7時20分、内閣総理大臣原敬は、京都で開かれる政友会京都支部大会におもむくため、丸の内南口に向かっていた。そのとき、一人の青年が飛び出してきて案内にあたっていた高橋善一駅長(初代)の肩をかすめ、いきなり刃わたり5寸の短刀で原首相の右腹部を刺した。原首相はその場に倒れ、駅長室で手当てを受けたが、すでに絶命していた。犯人は原首相の率いる政友会内閣の強引な施策に不満を抱いて凶行におよんだと供述し、背後関係は不明であった。

   
 (現場標識 原文のまま)
「東京駅歴史探見」

ー古写真と史料で綴る
東京駅90年の歩みー
発行:JTB
2003/12



現場写真は 2005年3月撮影

















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