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日記


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     2000.9

9月29日(金)
 なんかここ数日アクセス数の伸びが激しい。 どうも某美少女ゲーム(「夏色のエプロン」)の攻略のせいのようだ。 あまりないらしく、またそれを親切に宣伝してくれた人がいるらしい。 世の中には奇特な人がいるもので(いや、感謝してます(^_^;))。 しかし、最近特に美少女ゲーム系の更新は進まない(今月はちょっとむしゃくしゃしていてゲームに逃げたから進んだけどさ(笑))ので、見に来る人には申し訳ない。

9月28日(木)
 今日今やっている研究、というかグループを今後どうするか、と言うような話が所長室であった。 本社から営業関係の人なども来てやるわけだが、結局決まらず。 うんとえらい人の考え一つなんだとさ。 なら会議なんかやるなよ。 グループごと異動(同じ建物の中で管理部署が変わるだけ)という可能性が高そうだ。 しかし、目的もなくだらだらと続いているだけの研究なんだからさっさと止めちゃえばいいのに、エライ人のメンツだとか何とか…。 だから会社(というより今の事業所)がこんな状況なんだろうが。 やらされる方のみになってくれよ。

9月27日(水)
 この間(9/1)こちらの近くの関連会社に来た奴の同期の歓迎会があった。 まあ、僕はやらなくても良いと思っていたのだ(個人的には来た日に酒を持っていって既に飲んだし、本人は来たくなかったんだから歓迎ってのもなんだし…)が、やりたい奴がいたらしい。 まあ早くやらないといなくなっちゃうかもしれないし(笑)、やるなら今のうちだけど。 それにしても皆年食ったよなぁ(僕が一番年寄りなんだが…)。 だけど、ずっとここにいる人間はやっぱりここの良くない所にかなり染まっているような感じがしたぞ。 ま、視点や考え方の違いで、逆から見れば僕の方が違う意味で変に染まっているのだろうけど、僕個人はここに染まりたくないのは事実だから。 やっぱいろいろ考えないと駄目だよね。

9月23日(土)
 また雨。 ここのところ毎週末に雨になっているが、ここでは今回のが一時的には一番ひどかった。 週末なので会社に行くのには困らなかったのは喜ぶべきなのだろうか。 寮のトタン屋根はうるさくて何も出来ない程だったし、雨漏りはするし。 ああ、ビンボは嫌だ(T_T)。

9月20日(水)
 気候のせいか体調不良。 あまりにもだるくて食欲もなく、これはヤバイと思ったので昨日の夜はワインで肉類を無理矢理胃に流し込んだ(^_^;)。 おかげでいくらか良くなったような気がするが、こんどは胃が不調だ(当然か?)。 内臓不調はもうずーっとだけど、精神的にも疲れがたまっているしなあ。
 自分でもいつ倒れてもおかしくないような気がする。 まあ、今倒れて人生終わってもどうでもいいような気もするけど。 別にこんな毎日が続いていっても何か出来るわけでもないしさ。

9月17日(日)
 やっと晴れた。 せっかくなので出かけようと思ったが、なんかだるいのでそのまま秘密の勉強とWebページの更新をする。 「Custom Studio」という簡単にスクリーンセーバーやデスクトップマスコットが作れるソフトを何故か買ってしまったのでそれでスクリーンセーバーを作ってみたり、人工無脳付きチャットをperlで書いてみたり。 そのうち公開しよう。

9月15日(金)
 せっかくの3連休なのに初日から雨だ。 しかたないので雨が小降りになったときを見計らって床屋へ行く(途中で強く降ってずぶ濡れになってしまったが)。 また雨が続くという話なので、ついこの前の大雨の二の舞ではないかとちょっと嫌になる。 会社はすぐ雨漏りするしね…(笑)。 大体機械が心配なので(雨漏りの水が掛かるとまずいので)、あまり降ると休みでも会社に行かなければならないし。
 床屋から帰ってテレビを見るとオリンピックの開会式をやっていた。 オリンピック自体に殆ど興味がないが、「オーストラリアの歴史」をモチーフにしたショーは良く出来ていたので、この部分だけはビデオか何かで欲しいぐらいだが、後の部分はどうでもいいや。 選手入場は長すぎるし(開会式で入場行進する人数は各国制限したら?)、日本なんかは「てるてる坊主ファッション」だったし(毎回外してくれるよなぁ)。 開会式の前に既に始まっていたサッカーも、たまたま途中から見ていたのだけど、例の最低のアナウンス(注)を聞いて途中でテレビのスイッチを切ってしまった。 しばらくテレビはオリンピックばかりになるだろうから見なくなってしまうだろう(普段からあまり見ないのだが)。 秘密の勉強でもやるか…、あとWebページの更新とか。
(注)日本チームがゴールしたときに、「ゴーール、ゴーールゴールゴールゴール、ゴールッ、ゴールッ、…」と28回ゴールコールをしたという例の奴。こういうのを聞くと、やはり民放は駄目だな、と思ってしまう。NHKの近頃の商業主義は好きではないが、アナウンスはずっとましだから。

9月13日(水)
 何か良く分からないもののために条件出しに某子会社の工場に行く。 結局うまく出来なかった(^_^;)。 それもそのはずで、これは出来ないということが、辞めてしまった前任者によってもう2年以上前に確認済みなのだ。 「設備的に出来ない」と言ったのだが、「とにかくやって見てよ」と営業やら上司に言われてやったわけだ。 原理的に無理だということは、ちょっと知識があれば分かるはずで、その知識はその商品に関係してる人なら誰でも知っているべきレベルのものだ。 それを営業やら研究所やらの人間が知らないのだから恐れ入る。 勉強しようともしないし。 だから会社がこんな状況なんだということは夢にも思わないらしい。 困ったものだ。

9月9日(土)
 最近土日もだらだらしていることが多かったが、珍しく午前中から起き出し、名古屋へ行く。 これが事件の始まりだった・・・(笑)。
 名古屋駅には某高島屋が出来てしまったので、そこの某東急ハンズと某三省堂に行けば大抵の用事は済む。 コンピュータ関係なら大須だが、ちょっと前に大阪の日本橋に行ったし特に今回必要なものはない。 まあしかし、時間があったのでちょっとぶらぶらすることにした。 ちょっと路地裏にあるたまに行く店に入る。 この店は基本的には18禁で、まあその手の漫画、同人誌、美少女ゲームの攻略本・画集・アイテム(フィギュアとか)を扱っている(ヲタク御用達・・・)。 18禁ではないもの(表向き子供向けのヲタク垂涎キャラアニメとかのグッズ)も売っているので中学生ぐらいもたまにはいる。 僕は同人誌やアイテム系は興味がないのだが、見るだけでも結構面白いし画集は何度か買ったことがある。
 端の方に美少女ゲームがあるのを発見。 この店、前はゲームそのものは扱っていなかったのだが、いつのまにかコーナーが出来ている。 その中で特に多量に積まれているのがあったので、見てみると「AIR」だ。 前作(注1)もかなり人気で、あちこちで「感動して何回も泣きました」なんて話を聞いていた。 美少女ゲームを数だけはこなしている僕としては、押さえておいても良い訳だが、なんとなく買いそびれてやっていなかった。 人気があるので内容もわかっていたし、「泣ける〜」ってのも最近パターンだし(注2)。 CGも僕の好みではないし。 そんなわけでこの新作の「AIR」も買う予定には入っていなかった。 大々的に「予約受け付け」なんていうポスターはあちこちの店に貼ってあったし、場所によっては「当日午前0時発売(注3)」という店も出たり、と大人気なのは知っていた。 しかし相次ぐ発売延期や、「今回もハンカチをご用意ください」等と言う宣伝に買う気をなくしていたのも事実。 マニア向けの初回限定版を手に入れるために発売日(平日金曜日)の朝10時に行列が出来る、という最近の業界事情もなんか購買意欲を削ぐ原因となっていた。
 ありゃりゃ思ったほど売れなかったのかなー、としばらく考えていたが、近頃疲れがたまっているし美少女ゲーム三昧もいいだろう、話題にもなるし、と既に手に持っていた本(注4)と一緒に初回限定版の方をレジに。 おまけのポスターを丁寧に断って(注5)外へ出た。
 さて、これからどこへ行こうかな、と考えて突っ立っていると、後ろから「おい、ちょっと」という声。 「?」と振り向くと、いかにも「僕たち不良なんです」という感じのイカレた格好の二人組だ。 言っちゃあ悪いが首都圏では2,3年前に絶滅していそうなタイプだ。「?」ともう一度目で問い掛けると、
「あんたさっきAIRを買ったよねぇ」
と変な目つきで言う。
なんだこいつら。 そういえば昔α-FORTRANとα-LISPを買ったとき(ふっる〜い)、いきなり路上で「コピーさせてくれませんか」と言って来た屑な方がいらっしゃいましたが、その手の奴か?
返答に困っていると、
「とぼけてんじゃねーよ、おまえはよー」ともう一人が言う。
いや、とぼけてなんかいないけど。
「俺たち金がなくてよー」
そりゃ気の毒ですな。
「くれねえかなー、それ」
「・・・はあ?」
やっと情けない声を出した僕だが、まだ事態を完全に飲み込めていなかった。 相手の目的を完全に理解したのは、最初に声を掛けてきた方の奴が無理やり「AIR」の入ったビニール袋をつかんで、奪い取ろうとしてからだった。
「おい、何をする!」
「よ・こ・せ・よ〜」
しばらくビニール袋を引っ張り合っていた(後で見たらかなり伸びていた)が、僕が手を離さないので、相手は手を離すといきなり殴りかかって来た!
 自慢じゃないが、僕は喧嘩とかはまるっきり駄目だ。 大体生まれてこのかた人を殴った覚えもない。 見た目もそうなので、この連中も僕をターゲットにしたのだろうし、それは間違っていなかったはずだった。 しかし・・・
 僕は咄嗟に相手の右手のパンチを右手で外に払おうとした。 予定としては相手の手首ぐらいを自分の手の甲で軽く払うはずだったが、なにしろ実際こんなことをするのは初めてなので、僕の手が当たったのは伸びてきた相手の手のひじ近くだった(要するに僕の動きはそれだけ遅れていたわけだ)。 それでも何とか顔面にパンチを受けるのは避けられ、耳を掠めただけで済んだ。 次の瞬間、僕は体を低くすると、無我夢中で体制を崩している相手の右わき腹に肘打ちを食らわした(というより正確には肘を前にして思い切りタックルした感じ)。 殴られまいとして無理やり突っ込んで行った、というのが正確かもしれない。 相手はそれほど効いていない感じで2,3歩下がったが、いきなり勢い良く後ろにひっくり返った。 ガードレールに足を取られて、(ガードレールを越えて)歩道から車道へ落ちたのだ。 後頭部を打ったらしくうめいている。 起き上がってこない。 なんかヤバイかも。
 えーっと、どうしようかな、と考えていると横から「待て!」という大きな声がした。 ああっ、すみません、僕が先に手を出したんじゃないんですぅ、許してくださいぃ〜、とそちらを見ると僕に声を掛けたわけではなく、大柄な男がもう一人の男を捕まえているところだった。 ようするにさっき僕に絡んできたもう一人の奴だ。 そいつは手にビニール袋を下げていて、え?と気が付くと僕の左手にあったはずのビニール袋がない。 どうやら無我夢中でやりあっているうちに落としたらしい。 それにしても相棒がひっくり返っているのに、それを見捨てて獲物の美少女ゲームだけを持って逃げようとはひどい奴だ。 そう思って見ていると、この捕まえた人は強かった。 体格も素晴らしいが、とにかく殴りなれてる?感じ。 左手で相手の右手(ビニール袋を持っている)をつかんだまま、ぐわんぐわんぐわん…とばかりに僕などの目にはとてもとまらないスピードで右手のパンチ数発が相手の顔に入って、あいてはもうへろへろ(^_^;)。 ぼーっと見ていると引きずるようにへろへろなかわいそうな不良を引っ張ってくる。 ビニール袋を僕に渡しながら、
「はい、これを。…大丈夫ですか?」(かっこいいねー)
そしてやっと起き上がってきた、ガードレールで自滅した奴を顎で示し、
「ふっ、お客さんもやりますね〜」
い、いえ、やったのはガードレールで…。 え?「お客さん」? 後で聞いたところ、この人はまさに「AIR」を買ったところの店員で、たまたま煙草を吸いに外に出てきたところだったらしい。 しかし、およそ店の内容にそぐわない店員だ。 それともヲタクにもこんな人がいるのか(笑)? 勝手なことを考えていると、
「こいつらどうします?」と店員さん。
あ、そうか〜、警察を呼ぶってことね。 う〜む。 見ると可哀想な不良達は、殆ど正座状態で「もうしませんから許してください〜」とか言っている。 情けないなあ。
 ちょっと考えたが、結局未遂になったわけだし、面倒くさいので警察とか呼ぶのは止めた。 店員さんはちょっと不満気だったが、いくら店の外でかつ捕まえたとはいえ、こんな事件が知れ渡ったら店としても決してプラスにはならないだろう。 あとで、良く考えてみるに、警察などを呼んだら盗まれそうになった物の説明などをしなければならないわけで、それはかなり恥ずかしい(笑)。 そう考えてみると、もし実際に盗まれてしまっても警察には言いにくいし、言ってもまずつかまらないだろう。 情けない不良連中だと思ったが結構今までに成功してるのかもしれない。
 不良供が転げるように逃げ帰った後、「懲りずにまた来てくださいね」という店員の声に送られて帰る。 すみません、しばらくは来ないです(恥ずかしくって(笑))。 それにしてもまさか自分がこんな目に会うとはなぁ。 よくドラ○エとか○ァイナル○ァンタジーとかで、小学生から中高校生が取り上げる、なんて話は聞いていたけど。
 あのさー、不良諸君、たかが1万円以下のゲームで人生捨てちゃいけないよ。 今回は助かっただろうけど、警察沙汰になったら冗談じゃないんだから。 「美少女ゲームを盗んで捕まった」なんてのじゃ箔も付かないでしょ? いい年なんだから、美少女ゲームぐらいまじめに働いて買おうね?
 おかげで帰りに文房具を買うのを忘れてしまった。 まあ、面白い経験をした、と言うことで良いかな。
(注1)言わずと知れた「Kanon」。
(注2)泣けるのが嫌いなわけではないし、実際良く泣く(^_^;)。お約束の「To Heart」のマルチだけじゃなく最近では「Moe〜萌黄色の町〜」の瑠璃とか、基本的に僕は泣き虫なのだ。
(注3)どこかのOSじゃあるまいし・・・
(注4)いろいろ買っていたが、今回のメインは「アルバイト少女の制服図鑑」(グラフィック社,尾澤直志)
(注5)先に言ったようにアイテム系は興味がない。いろいろ貰ってしまったものもあるが、ポスターだって貼る趣味はないし、タペストリーとか人形とかバッジとかシャーペンとか携帯電話用ストラップとか処分に困っている。

9月1日(金)
 9月になってしまった。 1日付けでまた異動があった訳だが、同期の一人で前僕がいたところにいた奴がこちらの近くの関連会社行きになっていた。 こっち部門に異動、との噂は聞いていたし、寮に新しい名札が出来ていたので異動自体は驚かなかったが、ずっと研究をやってきたのでてっきり関連会社でなく自分のいる事業所での研究と思っていた。 間違いなく研究とは縁遠い仕事になるだろうし(大体今僕がいる「研究所」だって研究とは程遠いぐらいだから(^_^;))、彼は今までの仕事内容が気に入っていたわけだし、まあ長いことはないだろう。 おそらく彼のやっていたテーマがなくなる、ということでの異動なんだろうけど、内容の近い研究をやることは可能だったはずだし、彼の今までの上司連中はそのまま残って実際似たような研究をやるらしいので、まあ上司に嫌われた、というところだと思われる。 同期の中では出来る奴だったのになぁ。 もったいない。 優秀な人から辞めていくんだよねぇ。
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