第26話「彼女の理由」 粗筋:(アニメ公式サイトより) オートメイル生産のメッカ、ラッシュバレーに到着したエドとアル、そしてウィンリィの3人。街中に建ち並ぶオートメイル工房を前に、大はしゃぎするウィンリィ。3人はラッシュバレー名物オートメイルアームレスリング大会で、腕と両足が機械鎧の女の子パニーニャと出会う。 『(本放映は観ていなかったので)DVDを観たら感想文読みますね』という内容のメイルを頂きました。 そうかー、DVD出た分の感想を読まれる方もいるのかー…と妙に感心したのです。が。 そういやDVDも既に3巻目。というコトは、私がとんでもない勘違いをして次の週まで気がつかなかった回のアレもまた再読される恐れあり? うわー、そんなコトなら永久欠番にしておくべきだった! うっかりDVD分を読んでしまった方、あんなバカな間違いをする私を笑って許して下さい。そしてこれからも絶対やらかすと思いますが、その時もごめんなさい(既にやらかす気マンマンな辺りがプライドがない) 先週の感想で、 『ヒューロイは萌えているのに、ロイエドぽいと辛口になる』 と、悲しくなってしまったお嬢さんがいたようです。いや、すみません。読み返してみると確かにそんな感じも受けますね。 ホークアイさんの言葉を『地雷』と称した辺りが辛く思われた辺りかと察しますが、アレは隠し設定というかほのかに見え隠れしてくれればいい設定で、あの場で彼女の口を借りて公言しなくてもいいんじゃないかなーと思ってしまったからなのです。 『んもー大佐ったら、エドのコトとなると冷静さを失くすんだからー(はあと)』 …とか、大佐の台詞やら態度やらで観ているこちらが勝手に妄想すればいいだけじゃないかと。 この先このてのシーンが出てきても、『ああ、公式設定だもんね』…と、想像の余地が。色気を感じる余地が〜! …と、オレたちの妄想ロードがちょっと狭くなっちゃったと感じてしまうのです。 それにあのタイミングだと、ヒューズが最後まで大佐に沈黙を守った理由が、大佐の兄弟へのこだわりのためという印象を与えてしまって、だったら兄弟が絡まなかったら逐一報告してたのかしらん? 等と考えると、美味しさ半減だと思うのですよ。 その辺の、アニメの見せすぎる部分にひっかかっての評価なので、別にロイエドに冷たいワケではないんです。少なくとも本人にそのつもりはないです。 私はやおいカップリングは大抵の場合こだわりがないので(嫌いなカップリングというのはまずない。生理的に苦手ってのはありえるけれど)、その分カップリング関連には総じて鈍感だと思います。 なので、別にヒューロイに萌えているワケでもロイエドに冷たいワケでもないのです。どちらも同じくらい気に入っていますし、そのワリにはこだわりはありません。 ま、そんな感じなのであまり悲しくならないで下さいね。 予告が重い〜ってのに 『確かにそうだけれど、余韻に浸りたい時の明るい予告も結構アレなので、難しい処です』 ってご意見が。 ………ぽん。全くもってその通り。 うーむ、エドの笑顔見て暗転してCM流れた瞬間に、余韻も何もなく気持ちが切り替わっていたしばたですよ。本当にデリカシーのないヤツ。 そうかー、『別れの儀式』の予告が暗かったのもそのせいか。なるほどなるほど。 ひとつ勉強になりました。ありがとうございます。 総じて先週の感想文はデリカシーに欠けていたなあと、ちょっと反省しています。余韻が台無しになった方も多かったのではないかと。だとしたら申し訳なかったです。 でも、多分これからもこんな感じで書き散らかすと思います。異論反論含めひとつの見方として、自分がアニメをより深く楽しむ材料に使って下さいませ。 先の地雷発言に同意というご意見も頂いたりして、色々な方が読んで色々な感じ方をしているのだなと、怖くもあり嬉しくもあります。 至らない点も含めて、ヒマな時にでもお付き合い頂けるとありがたいです。 前振り長すぎだーと嘆きつつ本題。 子供の領分、兄弟とウィンリィと機械鎧の回。面白くないワケではないのだけれど、何だか釈然としない話でもありました。 師匠夫妻初登場と、私、大佐好きだわーと思った回でもあったり。 新OPは結構好きです。歌とかそういうのではなく、 エドがくそ生意気なガキだから。 エド兄にはふてぶてしくて生意気で、チャキチャキなたくましいガキでいて欲しいものでして。ついでにアルの良い兄貴であってくれればもっと嬉しい。 前OPの含みを持たせた作りも良かったのだけれど、あれはエドが凹み気味で観ていて寂しくなっていたからねえ。 エドが元気なだけで嬉しいらしいしばたさんです。 兄弟仲睦まじげだしのう。幸せ。 私はラブラブカップリングに興味がないヤツなのですが、エルリック兄弟は別格らしいです。 こいつらがどれだけいちゃついていても、微笑ましくしか見えません(きっぱり) 開始早々、エド兄グッジョブ。 入院及び治療費以外に、おやつ代、書籍代(アメコミ好きか、エルリック兄弟は)、おもちゃ代(機関車とかくまちゃんとか、誰が遊んだの?)を全て大佐に押しつけて旅立つナイスさ。いいなあ、エドだなあ。 兄弟の行方を訊いた大佐に、彼らの目的のために旅立ったと詩的な答えをするロス少尉でありますが、ちと本気で怒ってますぜ大佐にビビってみたり。 物語的に考えると、ヒューズの件もあって、自分に動向を知らせないまま行方をくらました兄弟の行動を、是が非でも知る必要があってのあの怒りようだとは思いつつ、 『ガキが舐めた真似しやがってー!』 …と、大佐の心の声をアテレコしている自分がいました。こんなコト考えているからロイエドに冷たいと思われるんだわ。 そんな所へ嵐のように『エルリック兄弟はいるか!』…な、師匠夫妻登場。 あのホークアイさんに身構えさせ、大佐を驚愕させる大迫力。さすがです。 大佐が文句のひとつも言わない内に、目的を果たして去っていく姿には後光が差して見えそうでした。ああ、師匠夫妻はカッコいいのう。イメージ崩さないで欲しいねえ。 ウィンリィ憧れの地ラッシュバレー。 宝石を見るように機械鎧に身悶えるウィンリィ。ひとの好みは千差万別。 その街外れにいるのは、箸の上げ下げにも文句つけそうなガンコな寿司屋のオヤジ…じゃなかった、『カルバリン砲は男のロマン』な、機械鎧技師のガンコオヤジ、ドミニクさん。 パニーニャも出ていましたが、何だか怒った顔ばかり。可愛い顔が台無しだよ。 幾ら金を積まれても、本当に必要としない人には売らない主義らしい。 『オレの機械鎧の価値が分からないヤツには売れん』 とか言い出さない所は好印象。 しかし、カルバリン砲内臓の機械鎧を作っていましたが、これを必要とするのってどんな人? 通りで開かれていたのは機械鎧でのアームレスリング賭け大会。 勝ち続けている大男は、レフリー兼アナウンスとグルな模様。兄弟は看破しつつもしょうがないなと見逃し中です。 そんな八百長試合に挑戦するはパニーニャ。だから、そんな怖い顔ばかりしていると眉間のしわが取れなくなっちゃうよ。 いい所までいきますが、錬金術で台を壊されて結局負けちゃいます。 そこの強そうなお兄さんと声かけられて慌てて断るアルに、その代わりに〜でもマメ坊ちゃんじゃあ…なーんて言われてエキサイトするエド兄。 アルに止められて暴れるエドを苦笑して見ていたウィンリィでしたが、『機械鎧はめちゃめちゃショボい』と言われて、エド以上にエキサイトします。 必ず勝てとエドを勝負の場に。 で、まあズルにはズルで勝つワケですが。 ああ、エドがくそ生意気だ。いいなあ。やっぱり思わず殴りたくなるくらいにふてぶてしいエド兄が好きだなあ、私。 額に血管浮き上がらせてニヤリと笑い、『今日は廃品回収が大忙しだ』とのたまうエド兄です。 しかしウィンリィ、何かを激しく勘違いしている模様。だけど…ね? 51万センズもあれば欲しかったパーツが色々買える〜♪ そうですが、日本円と同等くらいの貨幣価値かにゃん? 賞金も嬉しいけれど、ホントに嬉しかったのは〜で、エドを見るウィンリィと赤くなるエド兄。 しかし、その目は機械鎧の右手を捕らえているのにエドは気がついたか? そんな彼らを、先ほどの八百長試合のコンビが待ち伏せしていました。 ケガしたくなかったら賞金よこしなの脅し文句に、ちゃんと勝ったでしょと受けるウィンリィ。しかし、八百長コンビ 『そのマメがズルしたのはお見通しなんだよ!』 てめえも錬金術使ってズルしただろうと反論するエドに、そんな話聞いてないよのウィンリィ。 アルも知ってたの? に肯定されるとウィンリィ、妙に沈んでエドに呼びかけたと思ったら、スパナでスパーン(シャレじゃありません) 返す刀、もといスパナでアルも殴って(いい音だコト)、怯える八百長コンビも始末して。 さすが殴られ慣れているのか、頭抑えつつも何とか立ち上がり、いてえな何すんだ! で、お怒りモードのエドも問答無用になぎ倒し(慌てるアルが可愛かった)去り際に一言。 『エドのバカ!』 残るは瀕死でピクピクしているエドと、呆気に取られているアルばかり。 なんというか…、スパナ使いの見事さはともかく。ウィンリィってこんな娘だっけ? 所変わってセントラル。ヒューズ絶命の地に佇むマスタング大佐。 そこに現れるのはホークアイさんとアームストロング少佐です。 ヒューズ准将(ちゃんと二階級特進後の階級で呼ぶんですね)殺害を行った者たちの目星はついているが、何処の誰だかは分からない、大佐の命令でもそれ以上話す事は出来ないと、口を噤むアームストロング少佐です。 とりあえず気がついてくれたけれど、命令を厳守しつつも大佐に手がかりを与えるという少佐の機転の見せ所なのに、扱いがちょっと寂しいぞ。兄弟がいた事を、大佐は既に知っているしねえ。 原作みたいに『お人良し』って言って〜! 兄弟が独自で動き始めた事で、賢者の石と軍とが未だに結びついていると悟る大佐です。 ラッシュバレーの夜。高台からウィンリィの行方を捜す兄弟(つーかアル)と、暗い表情で歩いているウィンリィ。 そんな彼女は、公園のベンチで一人義手の調子を確認しているパニーニャに声をかけます。 気にしている義手の様子を代わりに確認していたウィンリィ、シンプルだけれど無駄のない仕事に感嘆します。それを聞いて嬉しそうなパニーニャは可愛いね。 早く作った人に見てもらった方がいいよとの言葉に、何故か気乗りしない様子のパニーニャです。 どうして機械鎧の手足になったのかとの問いに、列車事故でと答えるパニーニャ。その時手足と一緒に身寄りも失くしてしまったのか、路上で座り込む生活の所をガンコな機械鎧職人、ドミニクに引き取られて手足までくれたそう。 その恩に報いるためにも義手の凄さを見せるハズだったのに、腕相撲で負けたなんて言いたくないパニーニャです。 それを聞いていたウィンリィ。何だか不穏当な事を考え出します。 要はその機械鎧の凄さを証明すればいい。だったら機械鎧の国家錬金術師がいるから、そいつを負かせばその証明になるとか持ちかけます。 ……ウィンリィって、こんな娘? こんな娘だった? ドミニクさん家。こっそり義手を直す所を家主に見つかる女の子2人。 慌てて自己紹介するウィンリィの『リゼンブールのロックベル』の単語におののくガンコオヤジ。 『あのリゼンブールの女豹の〜!?』 一体ピナコばっちゃんにはどんな過去が。原作では兄弟の父ちゃんと飲み仲間だったというし、謎は深まるばかりです。 爽やかな朝。なんだかんだで一晩中探していたらしい兄弟の元に、パニーニャを連れてちゃっかり笑顔で帰ってくるウィンリィ。 探したわよなウィンリィに、そりゃこっちの台詞だと怒るエド兄。 昨日はカッとなっちゃってと可愛らしく謝ったと思ったら、今度はいきなり銀時計を見せろってワケわからんコト言い出します。 渋々取り出した時計を奪うのはパニーニャ。トントンと身軽に傍らの建物の上に登る彼女を呆気に取られてみているエドに、ウィンリィ曰く 『勝負よ!』 銀時計を質屋に持って行けたらパニーニャの勝ち、その前に捕まえられたらエドの勝ちなんだそうな。 どうしてこんなコトを? とオロオロするアルに、エドに機械鎧は凄いと言わせたいと答えるウィンリィです。 えーと、えーと。私ウィンリィの性格を読み違えてたかな? 街中でおっかけっこ。カルバリン砲は男のロマンだったんじゃあ? エドは錬金術はなしなようです。 しかし時間の関係からか(それを言っちゃあ見も蓋も〜)錬金術はなしなのに、原作と違ってあっさり時計を取り返しちゃうエド兄でした。 カルバリン砲なんか発射したせいで義手の調子が狂ったのか、よろめいて屋上から落ちてしまうパニーニャを、咄嗟の練成で助けるエド。 エドの練成ってヤツの性格を反映しているかのように、ホントに造詣が大雑把だよな。そんな兄貴が好きだよ、私は。 もうちょっとだったのにと頭をかくパニーニャに、どんなワケだか知らないけれど、この機械鎧で負ける訳には行かないんだと言い聞かせるエドと、言い聞かせられてちょっと嬉しかったウィンリィでした。 …ま、ウィンリィへの総評は最後ってコトで。 家までパニーニャを送っていったらしいアル。 ドミニクさんの機械鎧は凄いって所を見せたかったのになとのパニーニャの嘆きに、十分凄かったよと答えます。 そんな事をする必要はない、バカ娘、とはガンコオヤジの言葉。 機械鎧はただの機械じゃない。お前だけの手足だ。そんな事も分からないような娘に育てた覚えはないと。 機械鎧は相手を思って作る、その人の身体の一部なんですねと、ひとつ賢くなったアルでした。 たそがれセントラル。 大佐にヒューズを殺した犯人を突き止めて欲しいとシェスカは訴えます。 その訴えの答えは、ヒューズ准将の殉職に関する調査は既に打ち切られているとの冷たい言葉。 しかしシェスカ、だから大佐にお願いしていると尚も食い下がります。が。 そこに現れたのは、どうしてこんなに無能なのに将軍なんだ? と思ってしまうハクロ将軍。 口か金か要領がいいのか? 大佐に会ったら嫌味しか言わないんじゃーなハクロ将軍。セントラル移動の話は聞いているが、覆らんとも限らんとネチネチ。 しかし大佐、普段のあの尊大な態度からは想像もつかない腰の低さを見せ、相手のプライドをくすぐる後ろ盾のお願いまでしちゃいます。 ハクロ将軍は、腹の中はともかく表向き従順な大佐に満足して退場。 大佐のコメツキバッタのような姿がショックだったらしい(だろうなあ)シェスカは泣きながら退場。 後に残ったのは大佐とホークアイさん。 『上に行くぞ、付いて来るか?』 『何をいまさら』 なシーンです。 いや、私は大佐に惚れ直しましたね。 …おお、『直した』ってコトは、今までも大佐に惚れてたのか? ワタシ(どうにも自覚がない) 目的のためなら手段を選ばないあの態度。必要とあれば靴すら舐めそうです。…目的を果たしたら、きっちり10倍にして報復しそうですが。 あの性格ですから、さぞや内心ハラワタ煮えくり返っていると思いますが、表向きは葛藤を見せず、頭くらい幾らでも下げてやるぜっていわんばかりの覚悟の決め方は物凄くカッコいい。 思春期真っ盛りの青臭いガキには出来ない芸当ですな。大人の領分。 ラッシュバレーでは、宿に帰る途中のアルがとんでもないモノを見つけてしまいました。 また背も伸びた事だし(ついこの間直したハズじゃ…?)一度リゼンブールに戻らないかと誘うウィンリィに、背中を向けて横になりつつ、やっぱ今はいいと答えるエド。 そんなエドにかけるウィンリィの言葉は。 『どうしても 機械鎧じゃダメ?』 私頑張るから、もっともっと勉強して一生不自由させないから、だから…で握り締めた両手に落ちる涙。 だからもう危ない事はしないで…と、続けるつもりだったのか? しかしエド兄の決意はウィンリィの涙を持ってしても変わらないのですって、いい雰囲気じゃん…と思ったトコロへ血相変えて駆け込むアル。 後ろから来たのは〜ってんで、アルもエドもシリアスな展開は何処に? なギャグ顔で、以下次号でございます。 今までと違い、普通に始まる新EDですが。 …このコビ売りまくるウィンリィとデンの映像の意図って一体…。 ウィンリィファンの大きいお兄さん用ですか? やおいだけじゃ飽き足らず、美少女同人誌での流行も狙っているのか? うーむ、ウィンリィのイメージってこんな感じなのですか?>男性陣 どうしてここまで原作と設定変えたんでしょう?>パニーニャ。 やはり少女スリって所がテレビ的に引っかかったのかなあ? でもこないだイシュヴァールの兄弟がリンゴかっぱらってたしなあ。 生活のために仕方なくじゃなくて、機械鎧の代金のために積極的に物を盗むって辺りがヤバかったのかしらん? そのとばっちりでか、パンツ一丁のエドは見られなかったし(街の皆がエドを剥いて機械鎧談義をする所とか、自慢げなウィンリィとか大好きなシーンだったのだけど)、 『大通りでパンツ一丁になった国家錬金術師なんて そうそういないよ、兄さん!』 『ああそうですね。フンドシ一丁のアルフォンスくん!』 …な掛け合いもなかったし。 パニーニャは何だかしかめ面ばかりしているし、ドミニクさんの息子夫婦はいないし(旦那は私好みだったのに!)、妊娠ネタは既にやっちゃったんでウィンリィの見せ場はなくなったし、エドが己の無力さを思い知る事もないしー。 それともこれから? 形を変えてこれから出てくる?? この辺の原作の美味しいシーンをことごとく切り捨てているのも残念なのだけれど、まあアニメと原作は別物なので、それはそれでいいかなと納得というか諦めもつきますが。 ウィンリィの性格の改ざんはちょっとなあ。私には、今回のウィンリィはちっとも彼女らしくないように見えるのですが。 ウィンリィは自分の技術に自信も持っているだろうけれど、ちゃんと未熟さも自覚していると思うので、自分の機械鎧が相手のそれに勝ったからってあんなに喜ぶとは思えないし、錬金術使ってズルした事が、自分のアイデンティティでも崩れたかのような衝撃を受けるとも思えない。 せいぜい原作と同じで『ずるーい!』って言うくらいじゃないかと。 エドを負かせとパニーニャにけしかける場面に至っては(しかも銀時計を囮に使う辺り)、いくらなんでもこれはウィンリィじゃないだろうと。私の知ってる彼女はそんなコト言い出す娘じゃないんだけどなあ? ラストの機械鎧ではダメなの?って思わず口にしてしまう心情は理解出来ますが、あそこでアルに思い至らないって所も彼女らしからぬ迂闊さです。 そりゃエドは機械鎧でいいかもしれないけどさ。アルはどうするのさって思っちゃうよ、お姉さんは。 アニメの苦手な所、中途半端な原作同期と首を傾げるキャラ解釈に、エドが元気で彼らしくて嬉しい反面、釈然としない違和感がいっぱいで、観ていてちょっと疲れました。 これだけ原作と設定変えるなら、バリバリぶっちぎってくれればいいんだけれどねえ。ちょっと思いきり悪かった感じです。 さて次週は。師匠夫妻の扱いがひたすら心配です。 頑張れアニメ。期待しているからね!(ホントに?) 最後にお知らせ。 来週は土日と東京にお出かけなので、感想文のUPは遅れます。上手くビデオが取れていれば、何とか次の放映前には片付けたい所存。ま、その辺は仕事と気力と時間のやりくり次第。 東京には飲みにと(またかい)、11日の友人のイベント参加(鋼に非ず)の邪魔しに行きますが、こっそり『お持ち帰りOK!!』な鋼イベントを覗きに行こうと企んでいます。鋼祭はふらっと行くには場所が遠く…。 もしもサークル参加などする人がおりましたなら、こそっと教えて頂ければそ知らぬ顔でお邪魔しに行きますので、そんな貴方はどうかよろしくお願いします(さびしんぼう) (2004.4.4初出)
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第27話「せんせい」 粗筋:(アニメ公式サイトより) エドとアルがもっとも恐れる人物。錬金術の師匠であるイズミにラッシュバレーで捕まった二人。エドが「軍の狗」国家錬金術師になった事を知り、怒り心頭のイズミは、二人を引き連れてダブリスの街に向かう。一方、東方司令部のマスタングのもとには、セントラル異動の正式辞令が下っていた。 現在、本放映の時間と競争しながらこれ書いています。 先週予告した通り、土日と泊まりがけでおでかけし、帰ってきてからプライペードでちょっと悲しい事があったりシャレにならんぜな忙しさだったりして、録画したビデオを観ないで寝てしまう毎日でした。 なので、ビデオを観たのは今朝、そして今から今週の放映までにUP出来るようにちと頑張っているトコロ。 だったら、こんな余計なコト書かなきゃいいのにねえ。前振りがないと調子が出ないというか、ついつい。 先週の感想文でとんでもなく恥ずかしい誤字を指摘して頂きました。こっそり教えて下さった方ありがとうございます。もう大慌てで直しましたよ。体感0.3秒くらいで。 とんでもない誤字をしている時に限って、同じ単語が何度も何度も出てくるんですよねえ。いやん。 顔から火が出るとはまさにこの事でした。んもー、バカさ加減がばっちり見えるって感じー。 師匠はやはりスパルタだったの回。印象は原作通りなのだけれど、何だろう? 何かがひっかかる気がしちゃうのは何故? 最近あったプライベートの一場面がダブって、私個人で生々しかったりもしました。タイムリーな話題だったぜ…。 何の前振りもなくいきなり続き。飛び込んでくるアルに泣いた後でちょっと頬が赤いウィンリィ。可愛いのう(女好き) 師匠のダンナが視野に入った時のエドの行動は、挨拶すらせずにとにかく逃げるコト。情けない、情けないよ! エド兄! そんなだから顔面にグーもらっちゃうんだよ。まあ、時候の挨拶していても結果は同じだと思うけどー。 逃亡を図る事を見越してか、窓から登場の師匠です。 アルは何処だと問うたら、『はいっ!』と、元気なお返事の、冷や汗たらたらなおっきな鎧。 いやはやここまでご親切にありがとうございます。アルの居場所もご存知で? …に、ボクがアルフォンスですう…と、蚊の鳴くような声で答える大きな鎧の人です。 というコトは、宿に来るまでは正体がバレなかったってコトか。 にこやかな顔のままの師匠に美しく投げられちゃって目を回すアルと、何がなにやら分からないウィンリィの後ろで小さくなっている、仮にも軍の狗なんだろお前はの、情けなさ大爆発のエド兄です。 悪さをしている身としては、そりゃ親は怖いよなあ。にやにやにや。 チェス中の大佐と将軍。ああ、将軍がステキ(じーさま好き) 好好爺然としていますが、若い頃はあの大佐に匹敵するほど派手だったそうな。さぞかし浮名も流したのだろう。 そして、大佐も後40年もすればあんな感じ? …いいじゃん…(ホントにじーさま好きだよな、しばた) とうとう負けたとの言葉からして、大佐ひたすら負け続けだった模様(原作だと大佐の1勝97敗15分) 餞別の勝利は頂きましたが、原作と違って未来の大総統夫人の紹介の口は貰えなかったですね。大事な娘をあんなタラシに預けるワケには行かんとか思われたか? 餞別ついでに部下もちょーだいな大佐に、二つ返事で持ってけ泥棒な将軍です。 いや、この将軍のボケてるんだかキレるんだか分からないつかみ所のない所が原作共々好きです。また出て来ないかなあ(何だかうっとりしてるぞ) しかしアニメの大佐って、時々妙に初々しいよな。今回のチェス盤受け取った時のほっとしたような笑顔とか、何だか見ていて恥ずかしいほど初々しいのですが。受けっぽいっつーかー(それはあんたの目が腐っているから) 汽車の中で縛られて強制連行中の兄弟。師匠夫妻の見事な食いっぷりな食事の支払いは誰がするのか気になったりして。 師匠っていうからもっとゴツい人かと思ったら、あんなにキレイな女性だなんて意外だとのウィンリィの言葉に、会ったコトがあるだろのエドに、弟子入りしたのはリゼンブールでだと答えるアル。 で、さーて可愛いガキを堪能するぜー! な過去話突入。 ナンノコトデスカア? と幼いウィンリィじゃなく私まで?マークしか出てこない兄弟の会話につまらなそうなウィンリィ。男2人でこそこそと不潔ヨ!…とか言い出す年じゃなくて良かったね(何かを激しく勘違いしているらしいしばたさん) 何をそんなに一生懸命勉強しているの? との質問にナイショと答える兄弟。 なんつーか、もう自分達2人とお母さんの事しか目に入っていないんだなあと思うと、微笑ましいと同時にうら寂しい。 寂しくてつらかっただけ、没頭せずにいられないんだろうなあとか感じてしまうので。 晩御飯はシチューよの言葉に大喜びの兄弟です。 しかし、シチューを『野菜スープに牛乳をつっこむ』って表現する事も、なかなかな発想の転換かと思いますよ、エド兄。 ホントに牛乳が嫌いなんだねえ。 食事までご本タイム。でも絵本じゃありません。 独学じゃ限界があるとのアルに同意するエド。(人体練成に)一体何が足りないのだろう? とのアルに、そもそもなんで人体練成が禁じられているのか? と、子供らしい素朴な疑問を漏らすエド兄です。 誰も成功していない危険な練成だからとか、東の国(イシュヴァールのコトか)が、人体練成のとばっちりを受けて滅んだ昔話とかしていましたが。 皆が死んでいる人を生き返らせたら、物理的に衣食住が大変だからじゃない? とか思ってしまう、いい年をしたしばたさんです。 死んでしまったものはもう戻らない、限りある命だから生きている事に意義がある…なーんて理想論を言ってもしょうがない気もする。 そんなの理解した上でも突き上げてくる衝動ってあるからのう。その衝動は(冷静な自分から見て)間違っているのだから逆らおうと思いつつ、敢えて流されたいと見て見ぬ振りしたくなる事もある。 …などと、大きくなると自分を騙すのに理屈をこねますが、兄弟の場合は純粋にお母さんしか見えていないっぽい。その視野の狭さが子供らしくて可愛らしくも哀しいです。 アルの方は怖い気持ちが先に立っているみたいだけどエド兄はねえ。我が強いっつーか思い込み激しいというか。 そんなバカな所もエド兄の魅力だがな。ダメな子ほど可愛いものよ(ひでえ言い様) お父さんの残した書き込みを見て眉を顰めるエドに、やはり一瞬緊張が走るアルです。 エドは相変わらずですが、アルの方はお母さんが生きていた頃は、お父さんへの思慕があったようなんだけれど。お葬式にも来なかった父に嫌気がさしたかな? 雷に大雨。川が決壊しなきゃいいけどのばっちゃんの言葉に、手伝ってくるとあんたら足手まといだってば! な兄弟。 ああ、ホントに子供は大人の気持ちなんかこれっぽっちも考えちゃくれないよ! ま、だからお子様なんだけどね(やれやれとため息をつきつつ) 土嚢のすき間から氾濫した水が溢れかけている危ない川岸で、練成して何とかお手伝いしようと頑張る兄弟。その気持ちだけで十分だから逃げてね…って、きっと皆思ったぞー。 一瞬成功かと思われましたが、未熟なお子様の心を反映しているかのようなもろい土壁ではどうしようもありませんでした。 ま、恥ずかしい思いをいっぱいして、皆ちょっとづつマシになって行くんだからね。頑張ろうね。 己の無力さを実感してしまった兄弟の前に通りすがりの主婦登場。影のように付き従うダンナがステキ。ステキよ! オヤジ万歳!! 両手パンで堅固な土壁を練成する姿にビックリしちゃいます。 この両者の差は一体何処にあるのかしらん? 錬金術は科学だとしたら、子供だろうが大人だろうが、条件さえ揃えば同じものが出来て然るべきって気もしなくはないのですがー。 ま、己が肉体を完璧に理解して自分の思い通りに動かせないようなら(世の理の理解と共に、この辺も体術に通じるのかな?)、所詮他の物質を分解して再構成するなんて芸当は出来ないのかもしれませんね。奥が深いぜ。 つくづく体育会系科学者ですよねえ、錬金術師って。 血を吐いて倒れちゃったイズミさんの居る病院に弟子入り志願に行く兄弟。 『おばさん』はNGワードですヨ。ホント、ガキって無邪気に失礼だよな(何か子供に恨みでもあるのか? しばた) ベッド投げつけられて半泣きになりつつも、連れてってと引っ付いたトコロを振り回されても諦めない、健気な兄弟です。 いや、あの『連れてってー! 弟子にしてーっ!』は可愛かった。ダッコちゃん。 『大体、錬金術を習って何をしたいの』と問われて、まさか『お母さんを練成しまーす』と答えるワケにもいかないので、咄嗟にエド兄が答えたのは 『人の役に立ちたい!』 ホントだな? ホントにそう思うんだな!? …と、ちと意地悪くつっこみを入れたい気分に駆られたしばたさんですよ。 両親の許可は? の言葉に、そのこらには両親はいないと答えるばっちゃん。 連れてって教えて見捨てないでお願い!…と書いてある、いたいけな子犬のような姿にほだされちゃったらしいイズミさん。一ヶ月の期限付きな仮修行を提案します。 子供に言っているのではなく、ばっちゃんへと提案しているんですよね>仮修行 それは当たり前の事なのだけれど、このての少年マンガって、大人がないがしろにされているというか、いつの間にか存在が消えている事が多いので、大人があって庇護されている子供が居るとか、子供の世界もあれば大人の世界もあるって所が垣間見える部分が、私にとって、鋼の錬金術師の面白い所です。 『オレたち一ヶ月じゃ帰って来ないから!』 鼻唄歌って遠足気分。嬉しそうだねえ。これから地獄なのにねえ。若いっていいわねえ。 先生は練成陣もなしですごい練成をしましたよね。もしかして国家錬金術師ですか? なアル。 『国家錬金術師』もNGワードだったようです。いっぱい怒られて大きくなるのよー。 そうかー、あの時の人かーと、思い出に浸っていたウィンリィと違い、兄弟は思い出話をしつつも逃げる野望に向かって努力を続けていた模様。その甲斐あって、縄から脱出に成功します。 親の心子知らずって感じで逃げに走るエド兄ですがー。無駄な足掻きを。 顔面に銀時計食らってあっさり取っ捕まる、やっぱり情けないエドでした。そんなキミが好きさ〜(と、生暖かい目で) でも、そんなに顔面ヒット続けていたら、そろそろ鼻なくならない? 将棋@東洋の島国チェス中の、がっしりした体格に似合わず(?)戦略的頭脳の持ち主ブレダ少尉、最近出来た恋人ってこのひと? 長めの髪の大人しそうな娘が好みか? のハボック少尉、実は地味に一番有能かもなフュリー曹長、電話に大迷惑そうなホークアイ中尉、直談判中のヒューズの部下だなんて聞いてないよなファルマン准尉をお持ち帰りOK!(違) 『付いて来い!』 やべ…。思わず憑いて…いやいや、ついて行っちゃいそうでした。 最近大佐がカッコ良く見えるなあ。なんだか何かに負けた気分になるのはどうして? くっそ〜(何かが悔しいらしい) ダブリス到着。とうとう逃げられなかったねなアルに、これからの事を考えるとゾクゾクするなエド。兄弟揃って2〜3日腹下してトイレから出られなかった人みたいに、青い顔してげっそり中です。 なんだか過去の時しかマトモなエド兄を見ていない気がするわ。 臨月のねこを微笑ましく見守ったり、旧知の人と出会ったりとゆったりまったり。ここもまた、兄弟の故郷なんだなと思いましたです。 緊張しているのかご飯が食べられないエドに実際に食べられないアル。これで誤魔化せると思っているワケでもないのでしょうが。何も言わずに黙っている師匠が怖いと思っているに違いない。 旅話としてどの辺の話をしたのか、随分と殺伐とした旅をしてたんだねと言われたりする兄弟。 師匠ダンナの『あんまり危ない事しちゃダメだぞ』って言い方がすごく好きです。ちゃんと兄弟が子供に見えているんだねえ。 でも人助けもしたんですよ。赤ん坊取り上げたりー…と、よほど印象深かったのかヒューズの奥さんの出産騒動を思い出すアル。 家族が協力して、母親は命を賭けて、皆に祝福されて人間は生まれてくるんですねと可愛い感想を漏らすアルに、静かに微笑んでそうだと答える師匠。 『お前たちもそうやって生を受けたんだ。自分の命に誇りを持ちなさい』 実際は、そうそう幸せな生を受けない人もそれなりに居るというのも事実。人間に限らず生き物は、孤独に生まれて孤独に死ぬってのもある意味真実。 生きているだけで誰かに迷惑をかける事もあれば、でも、ただそれだけで誰かの糧になる事も事実であると思います。 やっぱり、ただ生きている事それこそに、意味があると思うな、私。 師匠夫妻の子供の話題になったら慌てて話題を逸らすメイスンさん。錬金術の上達振りを見せてくれよに訝しく思いつつも承知する兄弟です。 後に残った師匠夫妻が、何だかしっとりとしていていいですねえ。ダンナ目が優しいし。おしどり夫婦。 アルが先に披露して、次オレの番なってトコロで近所の子供たちが師匠の所へ。遠慮なくぽんぽんしゃべってくれるからか、慕われているらしいですね。 おもちゃの汽車が壊れちゃった直してよに、間に合わせのもので修理する師匠。錬金術で直してよな子供のお願いに、師匠は『ダ〜メ』 『自分の手で直せるものは自分で直す!』 …はい。肝に銘じます。 カッコ悪いとの言葉とは裏腹に、嬉しそうな子供たちです。愛情を持って接してもらってるって分かるのかもね。 笑顔で去っていく子供たちとは別に、メミちゃんが泣きながら走ってきました。身重のチコちゃんが大変な目に遭っている模様。 どうやら犬に追いかけられて屋根に追い詰められたようです。アルの迫力にビビりまくる様子がたまりません。 エド兄が屋根に上ってみると、チコは噛まれてしまったのでしょうか、血だらけで仔ねこの元に横になっていました。最後の力を振り絞って生んだのか。 ちゃんとへその緒も切れて身体もきれいだったようなので(まあ、そんな生々しく描くわけないんだけどさ)、仔ねこの世話をきちんとするまでは頑張ったようです。 転がり落ちる仔ねこを助けるために、咄嗟に両手パンで練成しちゃうエド兄。手のモチーフ好きだのう。手フェチか? 練成陣なしの練成に、師匠驚愕中です。 既に息のないチコを『壊れたの?』と称するメミちゃん。『死んだ』じゃなくて『壊れた』と思う所が生々しいなあ。 イズミ先生直してよ! の子供らしい叫びにそれは出来ないと師匠。 命は物と違うし、私は神さまじゃない。チコは命が終わってもう戻らない。 命は作って上げられないけどお墓は作れるよと、小さなお墓を作ってあげるのでした。 命は生まれいつかは失われる。失われた命の器が土に戻り次の命を育み、魂は残った者に思い出として糧となりー。この世の全ては流れて循環するっちゅー、剣の極意は円にありの、円月殺法なお話(あんたはどうしてこう、感動をぶち壊すようなコトを〜) 自分ではこんなに分かりきっていても、子供に死を納得させるのは難しい。 この言葉は、誰に向けて言ったものやら。 先生は人を生き返らせたいと思った事はありませんかなエドに、その問いは二度目だなと答える師匠。 …ちゃんと教わっているのにね。世の中は大きな流れの中にある。人の生死もその流れの中のものだって教わっているのにね。 本当に、子供ゆえの無邪気さってのを差し引いても、人間の欲望って罪深いね。 ところで、ここの幼い兄弟と師匠には萌えます!(いつでも何処でも萌えセンサー) アルが鎧だけだっていうのもエドの片手片足が機械鎧だっていうのもバレバレだった兄弟。練成陣を使わなかった練成に言及されて思わず目を逸らしてしまうエド兄。 『お前ひょっとして、アレを見たのか?』 エド兄驚かなかったな。師匠も見ただろうって事が分かっていたのかな。つらそうに肯定するエドです。 何があったのか全て話せにエド兄、そりゃもうはっきりと 『オレたちは、母さんを練成しました!』 はい。間髪入れずにグーでパンチです(やっぱりもう鼻なくなってるんじゃ?) 師匠遠慮ないですねえ。スパルタですね。何だか執念めいてますね。 でも幾ら殴られても文句は言えないよな、兄弟。 殴られて殴られてまた殴られて、もひとつおまけに殴られるかと思ったら、優しく抱きしめられて声もない兄弟で幕でした。 表の日記を覗いている方はご存知でしょうが、実はちょうど一週間前、おでかけ中の日曜日の早朝に、去年から患っていた我が家のねこが永遠に旅立って行きました。 なのでチコの話は妙に生々しかったですよ。タイムリー過ぎ(^^;) とても悲しいけれどやるだけの事はやったので、生き返らせてとは考えませんでした。 私も既にいい年なので、子供に諭す方の役回りだしね。でも、失ったものをまたこの手にって望む気持ちは良く分かる。 なんだか今回、妙にひっかかるなあと思ったら、終始兄弟が師匠から逃げ腰だったせいなようです。 原作では前向きに自分達から進んで教えを請いに行くのだけれど、今回は隙あらば逃げ出そうだもんねえ。原作通りな展開なだけに、ちょっぴりもやもやが残ってしまいました。 ま、この展開で何か描きたい事やら新しい進展があるかもしれないので、これはこれで見守っていこうかなと。 私って、ホントにアニメに優しいと思うわー。なんて寛大♪ (…これだけ好き勝手書いておいて良く言うと、今自分で思いました。ごめんなさい) さて、次回はーって後1時間じゃん! 『全は一、一は全』を聞くと、手塚治虫のブッダを思い出すしばたさんは、とにかく幼い兄弟を思いきり愛でたいと思います。 理屈も何もなく、所詮萌えなんだな、私って。 (2004.4.17初出)
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第28話「一は全、全は一」 粗筋:(アニメ公式サイトより) エドとアルは、イズミにカウロイ湖の孤島、ヨック島に連れて行かれた。そこは、かつて二人が幼少の頃、修行をした場所であった。島には当時の痕跡がいくつも残されており、二人は昔を思い出しながらもう一度自分達を見つめ直していた。 すかさずオレのターン!…で、すぐに今回の感想文も上げたかったのですが、眠気には勝てなかったです。 そして翌日曜日も寝ました。眠って眠って寝まくりました。多分、元から少なかった脳みそは、溶けてなくなったと思います。 今月号のガンガンを読んで、私はマスタング大佐に謝らなければならないと思いました。 ごめん、大佐。今までオヤジ呼ばわりしつつも、童顔とかとっちゃん坊やとか言いまくっててごめんなさい。貴方があんなに無精ヒゲの似合うオヤジだったとは気がつきませんでした。まさか大佐を見てオヤジ属性の血が騒ぐ日が来るとわ〜! というワケで、今月のガンガンには少佐以上に大佐にやられ、私的にはロイエドで盛り上がりました。会ってもいないのにどの辺がロイエドかって? ヒミツです、ヒミツ。フフ…☆ 『今回のは、私の中ではかなり良かった回なのですが、しばたさん的にはどうでしょうか?』 との質問を頂きました。私的には、 『可もなく不可もない回。丁寧に作っている回だなと思いました。つーか兄弟がいっぱいってだけで満足している自分ってどうよ?』 可もなく ─ っていうのは否定的意味合いよりも、目を引く良さと言うよりは、地味だけどきちんと作ってあるなって意味です。 そーいう一見地味な堅実さが、実は一番大事な気がする。 しょっぱな無人島からだったので、いきなりちっさい頃から始まるかと思ったら、(図体だけは)でっかくなった兄弟登場。少し頭を冷やせと置いてけぼりを食らった模様。 『先生は、オレたちが何の進歩もないと思ってんのかな?』 …アルは否定していたけれど、きっとそう思っていると思うぞー。にやにや。肝心な所で、どうも今ひとつ自分のお子様加減に気がついていないからな、エド兄は。 その辺のおバカさ加減が、エドの面白い所だとも思っています。既に母親気分。 無人島に置き去りにしたりしてどういうつもりですか! と、訳が分からずにいきり立つウィンリィに、どういうつもりだって言われてもねえな師匠。言葉はなくてもダンナと分かり合っている辺りが大人〜。 兄弟を心配するウィンリィに師匠曰く 『たまにはいいんだ』 たまには足を止めてじっくり考える。今の2人には必要な事だと。 まったくですねえ。走り出したら止まらないからな、あの兄弟は。特に兄貴。ヤツには猪の遺伝子が入っているに違いない(キメラか?) 砂浜を歩く兄弟。 逃げるかと悪魔の笑みで問いかける兄貴に、ムリだよボク泳げないモンなアル。泳げなくても湖の底歩いていきゃいいんじゃ? ムリ? そういやオレも泳げなかったと応え、昔と違うんだよなと、水に映る自分たちの姿にしみじみします。 でも笑ってそう言えるんだね。ちょっとは成長したかも。 ってなトコロで昔話にご案内。 お船に乗って、楽しいねえ兄さんに観光なんてひっさしぶり〜な兄貴の浮かれトンチキな兄弟(なんかこう、表現が古臭くないか? 年が出るな) そんな遠足気分の2人の様子を、不敵に笑って見やる師匠にボート漕いでるオヤジ(密かに好み。ホントにオヤジ好きだ) 着いた所は無人島でした。電気なし井戸なし雨露しのぐ屋根なし、猛獣も多分いないしー。頑張って一ヶ月兄弟でサバイバルしろやと、包丁一本さらしに巻いて…じゃなかった、ナイフ一本預けて師匠は去って行きました。そりゃもうあのボート、ターボエンジン内蔵だったんじゃ〜? な勢いで。 あっさりと置いてけぼりを食らった上に、『一は全、全は一』なんつーワケわかんねえ問答を貰って、開いた口が塞がらない幼い兄弟です。 井戸はないにしても湖らしいから、飲み水には苦労しないですね、多分。 命を永らえるのに一番大事な水は豊富。塩も入っていないしー。海の孤島じゃなくてホントに良かったね。師匠優しいじゃん(そうか?) でも塩分の確保は難しいかな。生血が一番手っ取り早いとは聞いたけど。 でっかくなった兄弟は、ちゃんと答えを自分のものにしている模様。やっぱりちょっとは成長しているか。 道なき道を行く兄弟の背後には、何だか不審な人影が。OPの彼だろうか? 適当に歩いていたのかと思ったら、昔の寝ぐらを目指していたようです。敷いていたらしい葉っぱがそのままってえのはアリか? 『一は全、全は一』なんてなぞなぞわっかんねー(そりゃそうだ)な兄弟。どこが錬金術の修行なんだよ、あのおばさんに騙されたー! と、妙齢の女性に対して大変失礼なエド兄です。 お腹空いたし今日は寝て、明日早くご飯探そうなと、さすがにお疲れなのでしょう。すっかり寝入った兄弟。 そして可愛らしい寝姿に和むワタシ。 しかし、猛獣よりヤバげな変なお面の人が突然襲ってきます。 エドが『アル、トイレか?』で、アルは『トイレくらい一人で行ってよ』か。実はエド兄、夜中のトイレとか弟に付き合わせた前科があるのかな? お互い庇いあって何とか逃げ出して、エド兄はぐれちゃって泣きべそ。 『迷子になってんじゃねーよ!』 って怒ってるけどさ。あんたが迷子なんだってばよ。 そのくせ弟に泣きつく辺りが可愛らしいというか情けないというか。アルってばこの頃からしっかり者だったのねえ。 この辺一連は、とにかく和みまくっったしばたさんです。 原作ではあまり気が付かなかったけれど、アニメだとあきらかにお面の彼が手加減しているのが分かりますな。 子供の足に追いつけないワケないし。大きくなった兄弟は、その辺気が付いているのかしらん? キツネの兄弟(?)に和むおっきな兄弟(あー、今回現在過去未来(…はないが)行ったり来たりでめんどくさいったら!)の後ろで練成の光。何者なのかはやっぱり分からないー。 湖で正座のアル。和む。めっちゃ和む…! とっても原始的な魚捕りの最中でした。どうだった? って聞かれて『へへ〜♪』って自慢げに言うのがまた可愛い。 ああ、和む。今回は和みまくる! 小さい兄弟は、昨夜の変なオヤジにビビりまくりでした。 『怖っ! めっちゃ怖っ!』 腹が減っては戦は出来ないと、持てる知恵を総動員してワナを張り、見事たんぱく質をゲット! しかしそのたんぱく質は、つぶらな瞳で兄弟を見つめ、助けてお願い殺さないでと訴えます。 こうなると殺せない幼い兄弟。お互い押し付けあっている内に、たんぱく質は漁夫の利でキツネさんチームに。 『ズルいよ! いつも嫌な事はボクに押し付けて〜っ!』 …でも、その位しか長兄の美味しい所ってないんだよー。何かというとお兄ちゃんでしょって言われるんだよー。いいじゃん、ちょっとくらい下に押し付けたってー。 …と、ちょびっと思った長女のワタシ。 でも、エド兄の押し付け方はハンパじゃない気もするな。悪だから。 あんなに殺すのためらったくせに、キツネに持っていかれると悔しいらしい兄弟。追いかけますが、窮鼠猫を噛むって感じでエド兄リベンジを食らいます。 痛いより先に怒りが勝る、乱暴者なあんたが好きよ。 母親キツネだったらしく、たんぱく質は子ギツネへと運ばれました。子ギツネに和みつつも生肉を食らうワイルドな姿に、ご飯は魚にしとこうと思った兄弟でした。 これしきで参るとは、田舎育ちのワリには意外とお上品な生活をしていたのかしらん? 地球は丸かったと実感した魚釣り。それでも何とか1匹ゲット。火も起こし、やったぜいただきます!…と思ったら、変なオヤジが再び登場で食いっぱぐれ。受難の兄弟です。 デカくなった兄弟は、弟が兄貴のために魚を焼いておりました。なんて優しい弟なのだろうか。 私にも一人下さい。あーでも、出来が良すぎる弟ってえのも肩身狭いなあ。 エド兄くらい我が道を行くヤツじゃないと、アルの兄姉をやるのは大変かもしれません。 そんな美味しそうな魚をじっと見ている謎の人物。この回は最後まで謎なので、こいつに関しては何も言及出来ません。 取りあえず腹は空くらしい。 木の幹に刻んだ痕を懐かしそうに見るエドの所に怖い声で『兄さん』とアル。 耳ですか。耳引っ張りますか。新婚さんって呼んでもいい? 年下女房のかかあ殿下って図にしか見えないのですが? せっかくボクが焼いてあげたのにこんなに食べ散らかしてプンプン! なアルに、オレじゃないとシリアスなエド。 手形は残っているけれど右手だってコトで、自分たちの他にいる誰かを探す事にします。 ちっさい頃の兄弟は、幹に日付の目盛りを刻んで頑張っている最中です。 しかし生きるって過酷な事でした。 急ごしらえの銛に経験のない身では魚を捕るのも難しく、見るからに怪しいきのこに手を出してしまうほど空腹で、しかもヘンなマスクオヤジまで襲ってくる。 (でも釣り糸の先には針がついてたな。作ったのだとしたら偉い) 『オレたちここに何しに来たんだっけ?』『さあ…』 と、多分、空腹で食う事しか頭にないであろう兄弟です。 何で読んだのかは忘れたのだけれど、野生動物ってまさにこの状態だそうですね。 いつでも空腹なのが普通だという話を読んだ覚えがあります(記憶違いだったら平に御容赦) 何とか雨露しのいではみたものの、さすがに兄弟は限界そうです。 『オレたち死んだらこのままどうなるんだろう?』 と、無我の境地に片足突っ込んだような表情のエド兄と、帰りたいと泣くアルです。 このシーンでガラスの仮面なんか思い出しちゃいました。 舞台『忘れられた荒野』で狼に育てられた少女を演じる事になった北島マヤが、野生動物の『何もない表情』だったかを掴むために山を放浪するってヤツ。 天才って無謀を地で行く彼女。エド兄と同類か? それにしても『ガラスの仮面』は完結するのでしょうか? 精神世界から戻ってきて続きを描いて欲しいのう、美内すずえ。 閑話休題。 野生動物の表情って、この時のエドの表情みたいだろうなって、ちょっと思いましたです。 おっきい兄弟は誰かを探し中。 エドは上からアルは下から ─ って、ちゃんと食料も探してあげる優しい弟。しかも嬉しそう。健気だなあ。ほろり。 遠くに兄貴らしい人影が見えたので、嬉しそうに食料ゲットの報告をするアルですが、兄貴は無視して去ってしまいます。 …と思ったら、サルとしか言い様がないカッコで兄貴登場。 またこのおサルなエドが可愛くて可愛くて、首輪付けてこのままお持ち帰りしたいくらいでした。 あの場にいたら、絶対捕獲する。麻酔銃持ってくぜ!(何気にマジだな、しばた) 小さい兄弟は仮面のオヤジと対戦中。ワーヒーのマッドマンじゃないだけマシだからね。頑張ろうね!(…って、イロモノと比べられてもなあ) ボディ直撃で意識朦朧、アルが苦戦しているのが分かっていても動けないエド。目の端には死んだセミをせっせと解体しているアリの群れが映ります。 死んだらこうなると肌で実感しているらしい。浮かんだ涙は自分への哀れみか他の何かか。 今のエドには『死=母親』なのでしょうかね。光の中の母親の幻で覚醒した模様。 刃を向けて『アルを離せ!』と必死なエド兄に、仮面のオヤジはアルを置いて去っていくのでした。 『ここで死んだらどうなるか?』 『オレが死んでも、この世は何もなかったように回り続ける』 『死んだ後の肉体という器は、所詮バクテリアに分解されて植物の栄養になる運命だ』 『しかし、その植物が草食動物を育て、草食動物が肉食動物を育て、世は循環している』 『個々は大きな流れの中の小さな一粒。全の中の一』 『しかし、個々が集まって全となる。一の中の全』 『この世は大きな法則に従って流れている。その流れを知り、分解して、再構築する』 『それが錬金術』 …だそうです。 知識としては得ていても、実感するのはなかなかに難しい。多分、兄弟のように一度とことん裸になってみないと難しいかと思われます。 ぬるま湯に使っていたら、幾ら理論は分かっても実践は出来ないってトコロか。 奥が深いね、錬金術。 個人的に、最初は殺すのをためらったウサギを殺すエドが原作でも好きでした。 自分で手を下すってのは、他の何かの命を食らって自分は生き延びているって所から目を逸らさないという事なので。 私は甘チャンなので、頭では分かっていても鶏の首すら絞められない。情けないね。 約束の一ヶ月目。師匠の前で自信満々(?)の兄弟。 『全は世界。一はオレ!』 さすがオレさまなヤツだよ、エド兄。 本修行に移ると告げられて、嬉しさ大爆発の兄弟です。 小さな兄弟の大喜びとは裏腹に、おっきな兄弟はしんみり中でした。エド兄曰く。 あの時オレたちは答えに辿り着いた。でもそれだけでは足りなかった。一緒に気づくべきだった。母さんを練成するのは間違いだという事に。 食べる事と寝る事しか考えられない状態だったでしょうに、一番肉体と精神が研ぎ澄まされた時に得た答えだったでしょうに。 『お母さん』には勝てなかったのね。 そう思うと人間ってヤツは〜と、その浅ましさと欲深さに虚しくもなるけれど、だからこそ愛しい存在だなと思います。 私が兄弟を好きなのも、そういう愚かさすら愛しいからかも。 いや、ただ単に萌え〜なだけなんすけど。 大きい兄弟と師匠のご対面。 先生の言いたい事は分かっても、でも失ったものを取り戻したいと言うアルは、過ちで失った物を、また過ちで取り戻すつもりかと問われ、言葉に詰まります。 それを受けるのはエド。 間違っているかもしれない、でも、だからといってどうすればいいのか。 『オレたちは前に進みます。オレたちは ─ 生きているから』 とうとう言ったなって思いました>だからってどうすりゃいいんだよ! つーか、そろそろキレてもおかしくないかなと。間違っている言われ続けても、自分たちでも薄々過ちに気づいていても、だからといって立ち止まれるかといったら、それは出来ないでしょう。 まあ開き直りっちゃそうなんだけれど、屁理屈こねないでいっぺん開き直ってみるのもいいかなーと思ってましたので。 アニメのエド兄ナイーブだからねえ。 そんな見解なので、私的には結構前向きにエドの発言を捉えています。 ガキならガキらしく、オレさま論理を振りかざしてみてもいいと思うな。それが度を越したり間違った方向に行った時に諌めるのは大人の役目。 まあ、エド兄のオレさま論理は危険極まりない気もするがー。そしたらマスタング大佐にでも頑張って貰いましょう。 (…と、ロイエド的に納めてみる) 師匠の返事は人の気配で途切れました。 誰か居るのか? に、昔からこの島には他の誰かがいるじゃないですかと兄弟。 あの仮面の人かなとのアルの疑問に、それはないとメイスンさん。アレはオレだ。 …ごめん! 正体知っていたのにオヤジ呼ばわりしてほんっとーにごめん! いや、私メイスンさんは結構好みなんですよ。ホントですよ? そしたら誰じゃいと驚愕の兄弟と、厳しい顔の師匠の前に現れたのは。 獣のやりを持った潮でした。……いや、髪型とかギョロ目とか似てません? 似てませんね。ごめんなさい。 ま、そんな感じで以下次号です(なんつー強引なまとめだ) 『一は全、全は一』で思い出すのは、やはり手塚治虫の『ブッダ』 今手元にコミックがないので記憶に頼って書きますが(間違ってたらすみません)、その中で死にかけた人を助ける話がありまして。 ブッダ(その頃はシッタールダか)が精神世界にダイブするのだけれど、そこでは人間と言わず動物と言わず魂だけの良く分からないモンが一塊になっているのですね。魂団子というかー。 で、確かブラフマンが『(塊の中の魂を)どれ持ってっても一緒』とか言って、適当にひとつを引っこ抜いて持っていったら、ちゃんと本人が生き返ったという話があったんです。 子供心に『魂ってどれも一緒なんだー』って新鮮な驚きでした。だって、普通魂っていったら個々がそれぞれ持っているもので、他の魂を持っていったら、別な人間が生き返りそうじゃないですか。 あの塊をマンガの中で何と呼んでいたかは覚えていないのだけれど、全は一ってあーいう感じかなって思ったです。 今回は非常に地味なんだけれど、丁寧にきちんと手を入れて作ってある感じがして好きな回です。 第3話のおかあさん話にも似た丁寧さかな。無人島らしさを出すためか、音楽も控えめで効果音が気持ち良かったです。 空の蒼と水の青。森の緑と、ちょっとした環境ビデオ気分。 つーか、おっきい兄弟ちっさい兄弟山盛りで、もうそれだけで和みまくりでしたよ、私。 ああ、和む。ほんっとーに和む〜! 派手な展開も深層心理を抉る問答もいいですが、たまにはこういう地味だけど堅実な話があると嬉しいですね。 惜しむらくは、仮面のオヤジ(まだ言うか)が、ボロボロの兄弟に魚を恵んでやるシーンがなかった事か。あれは好きだったんだけどなあ。 さて来週は。 謎の少年の正体は分かるのか。謎は謎のままなのか。どう話を進めるのか。なかなかに楽しみです。 しかし一番気になるのは、師匠の胸だってトコロが何かが終わっているっぽいしばたさん(女好きですから!) (2004.4.20初出)
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第29話「汚れなき子ども」 粗筋:(アニメ公式サイトより) ヨック島で昔の事を思い出し、自分達の侵した過ちを悔やみながらもエドとアルは、それでも前に進むことを決意する。そんな時、無人であるはずの森の中から、錬金術を使う謎の少年が姿を現す。 アニメージュの監督インタビューで、原作のマスタング大佐は30半ばと書いてあったと教わりました。アニメ誌とか一切見ないので(購読しているガンガンさえマンガしか読まないバカはワタシ)、このての情報を教えて貰えると面白いです。 原作での無精ヒゲの似合い方を見ればさもありなんって気もしますが、初登場時の事を考えるとムリがあるかなあと、ちと思いました。 一番初め、何の予備知識もない状態で大佐を見た時に『何? この童顔? まさか中学生じゃないよね?』…とか思ってしまった事を、告白して懺悔します。ファンの方ごめんなさいごめんなさい。 他にもちょっと思ったのだけれど、それはまあ未だ準備中の『Others』で(いつ札が取れるのやら) ついでにガンガン付録のCDの最後に、私の喜びそうなおまけが収録されているとも教わりました。こりゃ聴かなきゃ。 自慢じゃありませんが、こんなコトを教わらなければこのまま平気で何ヶ月も、下手すりゃずーっと聴かないで過ごすと思います。 ええ、初回特典版を今の所買い続けている鋼のDVDのやうに(この間やっと第一巻と裏鋼だけ観た) 買って手元に来るとそこで安心してしまって、『いつでも観られる(聴ける)しー』…ってそのままにしておくんですよねえ。 年末のガンガンのおまけDVDも、それ目当てで買ったハズなのに未だに封も開けていないしばたさんでした。 このクセ、何とかならんものかしらん?(基本が怠け者だからどうにもならないかも) このままオリジナル突き進むぜ! 覚悟はいいか、てめえら!…と言わんばかりに、原作吹っ切って突っ走った回。 覚悟してついていくから面白い展開見せてくれなー。期待してるし(ホントよ?) それとエド攻めの回でしたね。 冒頭、謎の子供登場。やっぱり獣の槍を持った潮(まだ言うか) あれもメイスンさんが? とのアルの問いに、オレが仮面マンをやったのは3年前だけと否定するメイスンさん。 万が一にも兄弟が死んだりしないように見守っていたのと、ついでにちょっと鍛えてくれと言われたらしいが、アレ演技にしても出来すぎだよねえ。ホントに怖いもん。近所の兄ちゃんの仕業と分かって兄弟が怒るのもムリはない。 しかし師匠の鶴の一声で大人しくなる兄弟でした。やはり親の恫喝は効くらしい。 本人達に自覚があるかは知らないけれど、師匠に対する態度って、何気に母親に対する子供の態度だもんね。反抗するにしても甘えるにしても。 そんな師匠は謎の子供へと接近中。ただの子供だし親の船でも盗んで流れついたのかもと、兄弟の心配をよそに淡々と近づきますが、ついつい血を吐きー。 それを怖がったらしい謎の子供(名前付けてくれんかのう、面倒だ)、ヘンな練成しちゃいます。 練成の光を見て、乱暴者のエド兄がいきなり子供を襲う…って、あの構図はどう見てもいたいけな子供を組み敷いて襲っているようにしか見えないのですが。服まで脱がせるしねえ。 まあ、それはともかく、服は木の葉だし手を石と融合させちゃうしで気味ワリいと、兄貴ちとビビリ中。 右手と左足だけ色が違うヘンな肢体でしたが(右肩に大きな痕が残っていたが、あれがああなるとは)、師匠は普通の子供に接するように、名前も何も分からないと訴えて泣く子供を抱きしめるのでした。 胸…胸の谷間…。ワタシと代わって!(おっと、思わず本音が) 安心したように師匠に抱きつく子供を見ていたエド兄ってば、静かに嫉妬の炎が燃えていたら笑える。 しかしあるかもしれん。子供って、自分の親が他の子に優しいと嫉妬するからな。にゃはは。 よっぽど腹減りだったのか、無我夢中で肉を食らう子供にそれを優しく見守る師匠。結婚指輪が何気に目を引いたりして。 子供じゃなくて、子供を見つめる師匠を見守る旦那がねえ、またいいよねえ(うっとり中) 兄弟は久しぶりにウィンリィと再会中。生きて帰ってきて良かった、先生には許して貰えたの? とのウィンリィの言葉に、沈黙を守るエドとそれは難しいだろうと答えるアル。 オレたちは先生の教えに背いた。自分たちは世界の流れのひとつにすぎない事を分かっていながら、自分たちの中にも世界があると思い上がって、流れを変えようとしたと呟くエド。 それは決して許しては貰えない事。 それを聞いたウィンリィ、でもそんなのおかしいじゃんと、ちょっと反論。 『誰だって間違った事くらいするじゃない』 直談判に行くというのを、師匠だってちゃんと分かってくれているからと、慌てて止める兄弟です。 これからどうするの? とのウィンリィに、兄弟は謎の子供の事が気になる模様。 先生はあいつの事を信用しすぎるって、そりゃそうなんだけどね(子供の世話をする師匠の優しそうなコト) どんなに得体が知れないとしても、子供を大人が愛してあげないでどうすんのさとも思うワケよって、子供にはわかんないかなー、エド兄? 夜。旦那に寄り添って寝る師匠にスパナに寄り添って寝るウィンリィってあんた…。チカン避けとも思えんが。くまちゃんの代わり? 目を開けて寝る旦那と(怖いよう)、何の肉を食っているのか肉が固いとうなされているメイスンさんです。 そんな皆が寝静まった深夜。エド兄は夜這いの真っ最中でした。 ……あー、いやいや、子供の正体を探ろうとしたんだよね。決してイケナイ事をしようとしたワケじゃないんだよね(棒読みで) やっぱりやめようよ、先生が錬金術で鍵してるんだから開けたらバレちゃうよーと、とっても常識的に兄を止めるアルに、だったらと、天井に穴まで開けて忍び込むエドです。 執念深いっつーか、乱暴者っつーか。 部屋に入ってみると子供はいませんでした。…と思ったら、窓辺で天井からぶら下がってるしー。 『遊ぶ?』 じゃねえだろ。ホラー物突入かと思っちゃったよ。 皆死んでつまらなかったんだと無邪気に言う子供に、死んでるんじゃない寝てるんだと、とまどいながらも教えてやるエド兄。 何して遊ぼうか、こんな遊びしてたよね! と、エド兄もびっくりのサルっぷりを発揮し、迷い込んだネズミを捕まえて自慢そうにみせる子供です。 そうかー、島でそんな遊び方していたのかー。やっぱり15と14の子供だねえ、エルリック兄弟。 お前は何者だと問いかけるエドですが、苦しそうなネズミの様子に放してやれと諭します。が、子供が大きいお兄ちゃんにそんな風に言われたら離すワケがない。 動物の命は遊びじゃないんだと言い聞かせても、いやだ、遊ぶー! と、ますます調子づかせるだけでした。 おお、この子供と一緒だと、エドは『大きいお兄ちゃん』ではないか。良かったね。マメでもチビでもなく『大きい』の形容詞がつくんだよ。ホントに喜ばしいコトよ。しみじみ。 だから優しくしてあげなよ、相手は子供なんだしーって、子供に言ってもムダ?(大変失礼な物言い) 業をにやしたエド兄、両手パンで毛布から縄出して子供の足を縛り上げます。…錬金術ってホントに便利ですね。 縛りプレイも思いのまま(違うから) 最初は面白がっていた子供でしたが、大きいお兄ちゃんに(アルもいるから中くらいのお兄ちゃんに格下げか?)お前も出来るだろうと言われたり、否定しても何だかワケ分からない事を怖い顔して詰問されるし、足の縄は取ってくれないどころか錬金術で取ってみろなんてムリ言われるしで、かんしゃく起こして泣き出しちゃいます。 エドにはエドの言い分があって、こいつは確かに錬金術を、しかも練成陣なしで使った、先生も見ていたのに何も言わずになかった事のように振舞うし、ホムンクルスの仲間かもしれないし、それにあいつの顔には見覚えがある! 小さい子供と、ちょっと大きくなった子供との意地の張り合いですな。どちらも子供なので収拾がつかないと。 エドとアルがのんびり会話をしていたら、かんしゃく起こしすぎてパニックになった子供、何とベッドと自分の身体を融合させちゃいます。 『何をやったの!? 兄さん!』 …と、思わず兄を疑うアルってば、何気にいい性格だわ。 驚愕する兄弟に、ひきつけ起こしたように泣き続ける子供。こんなにうるさくちゃ 『うるさくて眠れ〜ん!!』 …と、師匠夫妻が怒鳴り込んでくるのもむべなるかな。 不機嫌極まりなく弟子を足蹴にする師匠もグレイトですが、ベッドと融合した子供を見ても動揺せずに師匠に教える旦那もグレイトです。 思わずオレじゃないと弁解するエドに、兄を必死でフォローしようと頑張るアル。 『本当です! 兄さん結構嘘つきですけど今日は本当です!』 …ホントにアルってば、あの兄の弟を長年やっているだけあっていい性格してるわー。好きよ♪ 兄弟の必死の訴えに分かっていると師匠。こんなでたらめな錬金術を教えた覚えはないと。 パニックになっている子供に『泣くな!』と怒鳴って注意をひき、それから優しく 『大丈夫だ。ただ、元の姿を思い出すだけでいい』 そして子供を助け出す事に成功する師匠でした。母親の愛ですねえ。 ほっとして泣きついてくる子供をあやしながら、一方では鬼の形相で『このバカ弟子どもが!』 これもまた、母の愛。 アルは子供の色違いの足を見て、何か疑問が生じたようですな。こうやってみると、この回のクライマックスに向かってちょっとづつ伏線が張ってありますね。 ごめんなさい! と声を揃えて謝りつつも、こいつが自分達を狙ってきたヤツじゃないかと心配だったと、やっぱりちょっと言い訳しちゃうエド兄です。 一体誰に狙われているんだとの問いに 『あいつらは、ホムンクルスと名乗ってた』 そしてこの大騒ぎの中、楽しそうに惰眠をむさぼるウィンリィでした。 ああ、嫁入り前の娘さんがお腹なんか掻いてちゃダメよー。 所変わってセントラル。マスタング大佐とハボック少尉が人目を忍んで逢瀬中。しかも亡くなった親友の家の前でか。もうあんたには手出し出来ないと見せつけるつもりか? やるねえ、大人だねえ。 …なワケはありません(すいません、ちょっといけない妄想世界に突入したまま書き連ねてしまいました) 家の中ではシェスカがヒューズ親子を訪問中でした。どうやらちょくちょく来ているらしい。 もしも主人の事件を探っているならと、シェスカの身が心配なグレイシアさんに、そんな危ない事はしないと笑って答えるシェスカです。 ああ、私からも頼むから危ないコトはしないで欲しい…! シェスカが出てくるのを待っていたかのようなタイミングで去る逢瀬の二人(だから違うから) 待ちなさいよと追いかけて、べちゃっと転んだ姿に戻ってしまう、腐っても女たらしの大佐でありました。 ちゃんと車の窓を開けてやると(手でハンドル回して開けるんですよね。最近パワーウインドウばかりで見ない動作だから逆に新鮮)、ヒューズさんの家に寄らないのかとつめよるシェスカ。 親友の家をそっと偲ぶのがいけないのかねって大佐、あんたがそんな殊勝なタマじゃないコトは、シェスカですら知ってると思うぞー。 顔を出せる訳がないですよね、親友の死の原因を調べもしないで出世の事しか考えておられないんですもんねと、上官に礼を尽くしつつも、嫌味のひとつも言わずにはいられないシェスカ嬢です。 見かねて口を挟むハボックさんに取り合わない大佐。…あー、今回ハボロイ推奨? この中に必ずヒューズの死の原因があるからと、直前に見ていた資料の写しを大佐にどさどさっと押し付けて、セントラル赴任のお祝いを叫んで退場。 …かと思ったら、やっぱり独自調査していたのね。頼むから無謀はしないで。貴方にまで何かあったら私泣いちゃうよ。 数少ない女の子なんだから、自分の身を大事にしてくれと願わずにはいられません。 大総統室では『見失っちゃ困るじゃない』と、秘書@スロウスがエンヴィーと電話中でした。大総統が入ってきても電話やめないし会話やめないし。 彼らの師匠がダブリスにいるからとエンヴィーに告げ、彼らは賢者の石を諦めてはいない、賢者の石は作って欲しいけれどイシュヴァールの件に首を突っ込まれると困るとスロウス。 スロウスが一番若いそうですが、これも今回のクライマックスに繋がる伏線か。そうすると、ラストも結構若いってコトになるのかも。 大総統ともあろう地位の人間が自分で淹れたのか、優雅にお茶を嗜むブラッドレイ氏でございます。 ダブリスの師匠宅で、昨日の騒ぎで疲れたのか寝入る子供に師匠とホムンクルスの事について話し合う兄弟。 どうしてホムンクルスが自分で賢者の石と作らないとの当然の疑問に、自分では作れないと言ったと答えるエド。ホムンクルスは錬金術が使えないと。 だとしたらあの子供はホムンクルスじゃないなと言う師匠に不満そうな兄弟。自分の身体と無機物の練成なんてとんでもない事をするしー。 しかし、兄さんや先生のように練成陣なしで練成するとアルが言及した時に、珍しく弟を止めるエド兄です。 いや、ホントに珍しい構図。 お前は覚えていないのか? との師匠の問いに何のコトやらのアル。その後エドに向けたお前は覚えているんだなとの言葉に、エド兄曰く 『門…ですか?』 その時、静かに立ち去る旦那の背中がなんとも言えず。 あれは真理なんですね? とのエドの言葉にちょっと顔を歪める師匠です。 ってなワケで、触手プレイ突入(もう少し他に言い様が…) 第一話で御馴染みの、アルが消える光景に後に残るエド。届かない手。 ちょっと違うのは、エドも触手に捕われているコトか。 流れる過去も未来もなく不規則にでたらめに並んでいる情報。 あのめぐるましく切り替わる実写画像をスローにしてちょっと見てみたけれど、最初は一応ちゃんと時間軸通りに並んでいたけど、アニメ絵が差し挟まれる頃には結構でたらめになっていたっぽいです。 あれだけの情報を一気にインプットされて良く壊れなかったコト。その辺が天才と呼ばれる所以か、それとも鈍感だからか。 私的には後者じゃないかなあとか思ったりして(あんた、ホントにエドのファン?) アニメの触手は子供の手でしたね。子供の集合体というよりは、妖怪百々目鬼かアルのお腹の中の100匹ねこって感じでしたが。 無邪気に笑うさまが怖いわー。子供って無邪気なだけに恐ろしい。良いか悪いかではなくて快不快が行動の基準だし、こちらの常識は通用しないし。 はっと気づくと門の外。アニメの門に有名なセフィロトの樹は描かれていなかったが版権にひっかかるのか? あそこに真理があるんだ、もう一度中に入れてくれと訴えるエド。あんなに怖い目に遭っても真理が知りたいか。色々な意味でさすがだと思う。 アニメには白坊主は出ないようですね。見えない何かとお話中。等価交換? 通行料? 何の事だのエドでしたが、すぐにその意味を悟るハメになりました。 失ったのは左足に弟の身体、得たものは母に似てもいないモノ。 望んだものはこんな事じゃないと、後悔先に立たずにしてもちょっと酷すぎる代償に、心ならずも(いや、心から望んでか?)理解していた弟の魂の定着。 手足だろうが心臓だろうがくれてやるからたった一人の弟を返せと、自らの右腕と引き換えに、今度は弟に届いたらしいエドの差し伸べた手です。 魂だけになって、何も感じない夜も眠れない状態にするくらいなら、素直に死んだままにしておいた方が良かったんじゃーと、同人誌やらでネタになる弟の魂の定着ですが(このせいでエドは結構大変な目にあってるよなあ。アルエドやおいモンとかで(見てるのか、しばた))、まあそうだったら話面白くならないし。 たとえ魂だけの存在になったとしても、たった一人の弟に戻って来て欲しいと願う気持ちは分かるし、その欲深さと愚かさ含めて、私はエドが愛しいです。 そのせいでアルが大変だって分かるけどね。でも死んでたら元に戻る可能性に賭けるコトも出来んしのう。 やっぱりバカな子ほど可愛いモンよ。 アルはその時の事は何も覚えていない、気づいたらこの身体で母さんだったモノもなかったと言い、エドは自分は真理を見たから練成陣なしで練成出来るし、魂の定着も出来たのではと師匠に訊きますが。 何故か師匠は険しい表情で曰く。 『あれを真理だと思うのか? あれは、手品のタネみたいなものじゃないのか?』 そして立ち上がる師匠に、エドはあの子供にあそこで遭った覚えがある、そうするとあいつは人間じゃないと訴えますが、師匠は確かめたい事があるから全てはその後、それまでは子供に近づくなと言い置いて、静かにその場を立ち去るのみでした。 師匠の『手品のタネ』発言といい、旦那のホムンクルスの生まれ方への言及といい、何だか謎が謎を呼んでいますね。 というか、アニメの師匠夫妻はどこまで知っているのかしらん? それはさておき、兄弟に対する時と旦那に対する時で、声のトーンが全然違う辺りにちょっと女性を感じさせるイズミさん。 セントラルでは東部から来た面々が引越しの後片付けの最中〜に、突然来襲するはアームストロング少佐。 まあ、久々!…と、私のハート型の目は虚しく空振りに終わりました。恨む、恨んでやるブレダ〜っ! 何さ、ピンクの星が似合うのは少佐だけヨ! ぷんぷん! いつあの方の襲撃があるか分からないから覚悟しとけ(羨ましい話だがのう)と言うブレダさんに、今少佐はおられないと、いつでも冷静なホークアイさん。ヒューズの後釜のフランク・アーチャー中佐のお供中だと。 知り合いらしいファルマンさんのフランク中佐への評価は『軍の本分に忠実な男』 戦争が好きな男だそうです。 ああ、そんな危ないヤツのお守りを私の少佐殿がされるのかと思うと、心配で夜も眠れません。 思った通り、何だか深刻そうな顔して付き従っているしー。 ヒューズの葬式で目立ってた色白の兄ちゃんがこいつか? もうその回のビデオ潰しちゃったから確認出来ないわい(貧乏人) 何の調査か分かりませんが、少佐は兄弟の事を大変心配している模様。なんていい人なのかしら。ほろり。 あの兄弟は反逆者ではないと訴える少佐に、そうかもしれないがあの兄弟を好きなように動き回らせるつもりもないとフランク氏。 『来るべき戦場のためにね』 戦場とはまた穏やかじゃない。そして、何故にマスタング大佐の名前が急に出てくるのか? 兄弟絡みのせいなのか、それとも自分より出世している大佐が気に食わないのかしらん? 子供のお風呂の世話をしているウィンリィに、メイスンさんが扉の見張りについている兄弟。よっぽどエド兄のムチャを警戒しているのか。 しかし、今回ムチャやったのはアルでした。 ラジオを練成して受話器を作って、階下のウィンリィと会話を試みます。 こんなに怯えちゃって何をやったのよと呆れ気味のウィンリィに、その子の身体の事で聞きたい事があるとアル。 突然何の話なんだと訝しげなエドでしたが、ウィンリィの『右腕と左足のつけね』の言葉で何かに気が付いた模様。 何を言いたいと問うエドに、門の向こうであいつの顔を見たと言ったよねと、答えるアル。 やっぱり大人しくしている兄弟ではなく、またしても天井に大穴開けて侵入した上、旦那の侵入を壁を練成して阻止、ウィンリィが止めるのも聞かずに再度子供を襲うエド…って、シリアスな場面なんだけれど、やっぱりいたいけな子供を襲うヤバいお兄さんの図式にしか見えん、見えないよう!(それはあんたが邪だから) そんな事があるわけがない、あれは等価交換だったと自分に言い聞かせるエドですが。 服を破いて露になった右腕に残るのは大きな傷痕。3年前にきつねに咬まれたあの時の…。 『これは、オレの腕か!?』 怯えて逃げ出す子供と追うエド。それを見つめる謎の人物。島では師匠が見つけたくはない物を見つけてしまったようです。 師匠のWCサンダルに疑問を抱きつつ、風雲急を告げて以下次号です。 アニメかっ飛ばしますねえ。いっそ気持ちがいい。もうこのまま原作戻らなくていいよって気すらします。 あの子供の手足が本当にエドの手足だったとしたら、ラストの姿はスカーの兄貴の恋人のもので、大総統秘書の身体は兄弟の母親ってコトになるのかもしれませんな。 だとしたら、スロウスが一番若いってのも分かる。 そうなると、アルの姿をした何かってのが今後出てくるかもしれないのかな? 出てくると兄弟の反応とか面白そうだけど(人非人だ) ホムンクルス=人造人間と思っていたですが、こうなると人の手によって作られた命ではないのかしらん? しかし師匠の『手品のタネ』発言も気になるなあと、原作とはまた違った楽しみ方が出来て嬉しい限り。 まあ、しばらくはぶっ飛ばしそうなので、どう展開させるのか楽しみにしていたいと思います。 今回は全篇シリアスではあったのだけれど、所々にちょっとした緩の部分が入っていて、深刻じめじめ〜じゃなくて観ていて楽しかったです。 ちゃんと出来るのに、何で原作ベースになると、緩の場面を深刻にじめじめっと展開させちゃうのかなあ? 謎だ。 さて来週は。 何だか師匠が大変そう。少佐まで何だか深刻そうなんですけれど、覚悟しとけってコトか? 強欲さんも再登場ですなあ。あの髪結んでいるスカした野郎は爆弾魔の彼だろうか。 せっかく南方司令部なのにスイカ持ったアロハの大総統は見られんのか、ちえっ(なにかをはげしくまちがっていますよしばたさん) (2004.4.26初出)
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第30話「南方司令部襲撃」 粗筋:(アニメ公式サイトより) イズミがヨック島から連れ帰ってきた少年。彼の右肩には古い傷跡があり、それはエドが幼い頃受けたものと酷似していた。エドの詰問に逃げ出す少年。一方、ヒューズの後任のフランク・アーチャー中佐はアームストロング少佐を共だって、エドたちの行方を捜し、ダブリスに到着していた。 何も予定を入れていなかったワリには、大型連休らしくあっちふらふらこっちふらふらと遊びまわったり、月末の忙しい日々の反動で寝まくったりしていたので、次の週になっちゃうギリギリまで感想文をサボっていた今日この頃。 何となく学生時分の夏休み前な気分です。宿題が〜。 なんだかんだでアニメも折り返し地点を過ぎて30話目。怠け者の私がよくまあ今まで欠番も作らずに更新してきたものよ。 自分でビックリです。頑張ってるなあ。マジメに感心しちゃう。 これからもまったりと頑張っていきますので(多分)、おヒマな時にでもお付き合いください。 アニメの真理の門にセフィロトの樹は描かれていませんでしたが、その代わり地獄の門だったと教えて頂きました。 国立西洋美術館にあるロダン作のこれのコトですよね。 …おお、確かにこんな感じでしたね。昔上野公園で眺めたはずなのにちっともさっぱり気がつかなかったワ(学のないヤツ) まるっきりこのままのデザインではなかったようですが、地獄門といったらダンテの『神曲』地獄編で 「汝らここに入るもの一切の望みを棄てよ」 なーんて書いてあるヤツではないですか。ここまで引っかけていたとしたら、何とまあアニメの門の皮肉なコトよ。 今回も、するっとまるっとオリジナルの回。このまま星になるまでばく進しろよ〜と、暖かな目で見守りたくなってきました。 何だか妙にまとまりがない雑多な印象を受けちゃったのが不思議。 しょっぱなからヨキ@元中尉、落ちぶれて登場。どうやったらここまで転落出来るのだろう? と不思議になるくらい見事な堕ちっぷりです。 あまりにも哀れっぽいからか、結構親切に声かけて貰ったりしていて何気に幸せに見えるのは気のせいか。 てなトコロに、スカーを含めたイシュヴァールご一行様が到着。どうやら夢の島なコロニーの片隅に身を寄せるらしいですが。 さすが腐っても軍属なヨキさま(何故にさま付け?)、顔に傷のあるイシュヴァール人だってコトで、こりゃチャンス到来と何処かに走っていきました。 なんだかヨキのお約束な小悪党振りが、妙に微笑ましくて心が和みます。 所変わってダブリスでは、大きい子供と小さい子供が鬼ごっこ中でした。 『いきなり怒って悪かったよ!』 だからね。後から反省するくらいなら、最初から子供を脅したりしちゃダメだよ。 本当に口より先に身体が動いちゃう乱暴者だよ、エド兄は。そーいうおバカなトコロも可愛いけれどねえ(…と、生暖かく) 壁と身体を融合しちゃうという荒業で横道に入っちゃう子供に(あーいうシーンを見る度に思うのだけれど、ちゃんと服は着たままなんですよね。器用なコトだ)、また穴空けるつもりか、ちゃんと塞いでいけよと声をかけたくなるエドの両手パン。 が、そ前に背後の気配に気づいたらしく誰だと振り向いたら、なんだかヘンなヤツが立っていました。 『あんた、国家錬金術師のくせに人体練成に興味があるんだってね?』 師匠夫妻の肉屋を訪れたのは、大総統の代わりに何であんたがーっ! なフランク・アーチャー中佐とアームストロング少佐。 く…、大総統のアロハシャツはアニメでは見られないの? 悲しい…そんなの悲しすぎる…っ! 旦那に師匠やら兄弟やらの探りを入れているみたいですが、旦那は取り合いません。そしてウィンリィが冷たすぎる。 知り合いなら何とかしてくれと言うメイスンさんに 『イヤよ。あの人何考えているか分からないんだもん』 皆、少佐に対しての態度が酷すぎるわ。ムカつく〜。 正攻法(?)のアーチャー中佐を制して、ここは私がとずずいと出張る少佐殿。躍動する筋肉と挑戦的な目…って、筋肉系はアドンかサムソンか。さぶはデブ専が多いんでしたっけ?(何の事か分からない人は、分からないままにしておきましょう。世の中には知らなくていいコトってあるもんです) 対する旦那は北斗の拳ばりに服を破って対抗。 少佐の割れた腹筋も見事ですが、旦那の張りのある太鼓腹っつーのもなかなかにセクシー。惜しむらくは胸毛が寂しかったコトか。 原作通りの筋肉が結ぶ友情です。その間アーチャー中佐はどんな顔して眺めていたのやら。 …と思っていたら、心配して飛び出して来たウィンリィをロックオンしていた中佐です。 アーチャー中佐って、赤丸急上昇の攻候補ですかね? やはり。エドとか大佐とか(え?)これから色々と大変そうです。 個人的にはファルマン准尉も捨てがたい…って、このての話題は熱が入ってくると裏仕様になるのでこの辺で。 エドはというと、ヘンなヤツと対面中のままでした。 何の話だととぼけるエドに、弟を実験材料にして魂だけを定着させたり、ホムンクルスに狙われているって噂だぜ〜と挑発する坊主頭。 そんなヤツには、口よりも手よりも先に足が出るエド兄です。短い足を精一杯伸ばしてーってのは失言。 エドの蹴りで鼻っ柱へし折られたらしい謎の坊主頭。安全な所に連れて行ってやろうってんだ、化け物の弟も一緒に〜とか言っていたら、話題の彼がおどろ線と共にご登場。 鎧の頭吹っ飛ばされてのび太のメガネメガネ〜状態のアルですが、深く考えたコトはなかったけれど、やはり頭がないと視界は確保出来ないのだろうか? 胴体だけでも見えそうな気がするのだけれど。大体アルの景色の見え方ってどんな感じなのかしらん? ホントにからっぽだ、タッカーの言った通りと気になる名前を口にし逃亡を図る、何気に爬虫類の尻尾をつけた坊主頭、エド兄の壁の練成をものともせずに、シャカシャカと登ってまんまと逃げてしまいました。ヤモリ? それを見たらしい兄弟の後を追いかけていたアーチャー中佐。第五研究所から逃げたキメラかと驚きつつも何だか企んでいそう。 突然登場の軍人二人に訝しげな兄弟に、軍法会議所を任せているアーチャー中佐だと紹介する少佐に、何も知らないアルがヒューズは元気ですか? なーんて聞いちゃいます。 答えを濁す少佐に、そんなコトどうでもいいと言わんばかりにキメラやその他の事が聞きたいと、さっそく用件に取り掛かる中佐。 しかしエド兄は、悪いけどそんなヒマねーと、通せんぼしていた壁に穴を開けて弟共々去っていくのでした。 もともと壁はなかったんだから、ちゃんと元通りにしなきゃダメじゃんと思いましたよ、お姉さんは。 そして、アルは初対面のアーチャー中佐が居たのに、鎧の頭抱えたままで慌てる素振りを見せなかったのだけどー。軍にはアルのコトって、もう秘密でもなんでもないのだろうか? いいのか? そんなに無防備で? 完璧なキメラか、欲しいなと、戦争好きなアーチャー中佐の物騒なお言葉です。それを聞いても顔色ひとつ変えずに付き従う少佐が男前。 怖いお兄ちゃんから逃げた子供は、屋根の上で物思いにふけっていました。 お兄ちゃんがヘンな事ばかり言うから気になったのか、両手を合わせて首を傾げ、ついでに足の裏も合わせておむすびコロリン。屋根から転げ落ちそうなトコロを、大きいお兄ちゃんと中くらいのお兄ちゃん(せめて小さいお兄ちゃんとは呼ばないであげよう)が助けてくれました。 3人で屋根の上に座りながら、右を見て左を見て、そして自分の両手を見て素朴な疑問を口にします。 『どうして ボクの エドやアルと違うの?』 言葉に詰まりながらも、これは本当の手足じゃないんだと答えるエドに、無邪気なだけにきっつい質問が。 『エドの本当はどうしたの?』 てめえが盗んだんだろ! …なーんて言えるハズもなく言いよどむエドに、肩の傷はどこでつけたかも覚えてないの? と、逆に子供に尋ねるアル。 知らないと興味なさげに答えるお子様です。 やっぱりただの偶然かなあ、んなコトあるか!と、影でこそこそ話の兄弟。等価交換で持っていかれたのにとのアルの言に、門の中から手足を持って来れたのなら、アルの身体ももしかして ─ と、何がしかの希望を持ったらしいエド兄です。 エドの手足がこの子供の物だとしたら、アルの身体も他の何かが門から持ち出して、こっちの世界で具現化しているって可能性もあるんじゃないかと思うのだがーと、ちょっといぢめっこモードなしばたさん。 お兄ちゃんたちは何だか難しいお話しているしーと、所在無さげに屋根の端で足をぶらぶらさせている子供を、ライフルのスコープで怪しく見守るアーチャー中佐。 ライフルなんて持ち歩いていた形跡はなかったような? ドラえもんとお友達ですか? 左足の裏に第五研究所の謎に迫る何かを発見した模様。兄弟より大物が引っかかったとあっさりターゲットを切り替える、蛇のように執念深そうなワリには、なかなかあっさりしたアーチャー中佐です。 ボク何か悪い事をしたの? と、捨てられた子犬のような目で見つめられてまんざらでもないエド兄でしたが(表現を間違っているような気がする…)、突然爆発が起こって何がなにやら。 少佐の仕業だと気がついて、何やってんだと思わず怒鳴ってみたり。 爆発の振動で、屋根から転がり落ちる子供を命令通りに捕獲するアームストロング少佐です。 銀時計の鎖にあんな使い方があったとは。もうこりゃネタにするしかー(何のとは聞かないで下さい) 転がり落ちる子供を思わず助けようとするエド兄とそれを制止するアルってのが、珍しいシーンではないのだけれど王道っぽくて、何だか妙に萌えました。 その子には記憶がないんだ、届けも出してると訴えるエドに、セントラルでの破壊活動の重要参考人だ、南方司令部でで取り調べると、自ら子供を担ぐアーチャー中佐。何気に働き者。 何言ってんだと半ば呆れ顔のエドに、キミもこの紋章に見覚えがあるのではと子供の左足の裏を掲げると、そこにはウロボロスの紋章がありました。錬金術の使えるホムンクルスですかー。 驚愕するアルの背後からは、ちゃっかり先ほどのやもり野郎が覗いておりました。 第五研究所破壊の人物に繋がる存在だ、なーんて言い残してやっぱり自分で子供を担いでいく、細っこいワリには力持ちの中佐でございます。 黙って後から付き従うアームストロング少佐を思わず呼び止めるエド。 しかし少佐はピンクの星の姿ではなく、軍人の顔で兄弟に接するのでありました。 証言を取り直すから師匠の家で待機しろと言われて、あの子供の手足が自分のものかもしれないとコクってみるエド兄。 本当かどうか確かめたいと訴えるエドへ少佐がかけた言葉は 『やめておけ』 そんなのムリだと即答するアルは、もしも子供の手足が兄のものだと分かったらどうすると問われて、言葉に詰まってしまいます。 引きちぎって我が物とするかと問われて否定するエドに、ならやめておけと答える少佐。知らない方がいいと。 そう言い置いて去って行く我らの少佐殿です。 なんつーかこう。アニメって少佐の使い方が下手だと思うなあ…。ファンの欲目ってのは分かってはいるのだけれど。 セントラルでは、大総統秘書なスロウスの所にヨキから電話が入っておりました。 ヨキってば大総統付き秘書に名を知られているほどのヤツだったのか。何気に出世街道まっしぐらだったのか? 直接大総統のお膝元への連絡方法を知っているってトコロが何だか凄い。見直しちゃったヨ。 ヨキの用件はもちろんスカーの事。 それが本当なら大総統にお伝えします、軍への復帰も叶うでしょうと甘い言葉を囁かれて、有頂天らしいヨキさまです。 ヤッホーって、年を感じさせる喜び方だな。 ヤモリ野郎も何処かに電話中。電話の相手はグリード@強欲さんでした。 錬金術を使えるホムンクルスの子供にいたく興味を持った模様。ぜひとも仲間にしなきゃーと楽しそうです。 ちゃっかり仲間になっていたタッカー氏の紹介で、どうやらエルリック兄弟もスカウトしようとしていた強欲さん。やはり仲間がいっぱい欲しい寂しがりやさんのようです。 タッカー氏はコート着込んで帽子を被っていましたが、やはり頭は逆さのままなんでしょうねえ。顎の上に帽子か。騙し絵みたい。 出会った人は仲間にせずにはいられないらしい強欲さん、やっぱりキンブリーとも仲良しさんになっていました。 南方司令部だったら以前赴任していた事があるとキンブリー、自ら手助けを買ってでる模様。 裏切ったらただじゃおかねえな強欲さんに、裏切るもなにも爆発出来りゃそれでいいぜってな、刹那的っつーか物騒なヤツです、キンブリー。 無精ヒゲ剃ってきちんとしたカッコをしたキンブリーは、まるで土田世紀の『ギラギラ』に出演するホストみたいに見えるのだがどうよ? 肉屋では兄弟が師匠にしぼられ中でした。 あの子に何をしたのかと怒鳴られて、何もしていないと言うエドに、どうしてそんなにあの子にこだあるのかと、珍しく口ごたえするアルです。 あの子はホムンクルスで怪物だとまで言い放つアルに、師匠曰く 『私が気づいていないと思ったのか! あの子が何者かっ』 ホムンクルスはどうやって生まれるのか知っているかって。…どうやって生まれるの? まさか木の股から生まれるってワケでもあるまいに。 興奮したせいか血を吐き倒れる師匠を、光の速さで抱きかかえて走る旦那がめちゃカッコ良かったです。 でも口元の血は拭いてあげた方がいいと思う。 長い事患っている師匠、もしかしたらセントラルの病院なら治せるんじゃと言うウィンリィに、それは難しいだろうと答える主治医さん。 肝臓から大腸くらいまでがすっぱりと、何かに持っていかれたように消滅していて、残った臓器が複雑に絡み合って無くなった臓器の分の機能も肩代わりしているそうな。どうして命を取り留めているのか分からないと。 痛い話だ。 もしや先生もボクたちと同じ事をとアルが口にした所で、慌てた様子の看護師さんが、師匠夫妻の失踪を知らせに飛び込んできました。 師匠たちの行き先は南方司令部。 一人で行かせてと頼むイズミさんに、それは出来ないと答える旦那。 しかしイズミさんの決意は固かった。 『見せたくない。これから私のする事を』 エドたちが、黙って佇む旦那の姿を認めた時には、南方司令部は原型を留めない勢いで変形中でした。 建物内に駆け込む兄弟に、イズミさんは中に居るのかと追いついたウィンリィが旦那に尋ねます。 黙ったままの姿に、どうして誰も何も言ってくれないんだと筋違いの言葉を吐いてしまうウィンリィに、静かな声で旦那が語るのは、昔々のお話でした。 何が原因かは語られませんが、お腹の中の子供の命とイズミさんの命を計りにかけて、イズミさんの命を取った旦那。 『生んであげられなくてすまない』と、子供を取り戻すために人体練成を行ってしまったイズミさん。 その結果、内蔵と共に子宮を持っていかれて、もう二度と子供の生めない身体になってしまったと。 実際、何がしかの理由で子供を失って、その子を生き返らせる手段が自分の手の中にあったなら、己が命に換えても取り戻したいって思うのは、ある種本能かなと思います。 実は私はこの辺で、自分と愛する人の遺伝子を持った子供を生みたいと頑張っている方々に言ったら怒られそうな、かなり冷たい見解を持っているのだけれど、それでも求めずにはいられない気持ちは分かります。 自分たちは大きな流れの一部に過ぎないと肌で分かっていても、それに反する所業を行わずにはいられない。 人は本当に愚か。それでもやはり、愚かな分だけ泣けてくるほどに愛しい。 それはサテオキ。師匠の大暴れはカッコ良かったです。 しかし、小さい子供を裸に剥いて拘束している所をぐるりと囲む大人の図って怪しすぎるぜ(シリアスでオチがつけられないしばたさん) 師匠と子供の感動の再会の影では、爆弾魔のキンブリーが暗躍中でした。 ちと硫黄が足りないかなと、ナイスタイミングで通りかかった軍人さんをキャッチして大爆発。遠慮ないトコロはいっそ素敵。 アーチャー中佐の所には、何処から湧いてきたのか大総統が、子供を抱きかかえて逃走中の師匠の所にはエドが出現していました。 その子を離して逃げてくれと師匠に告げ、その後口にするのは 『オレは 軍の狗なんですよ』 弟の身体を取り戻す手段を得る代わりに課せられた責務を全うしようとするエド兄は、ちと男前に見えました。 子供らしいかたくなさではあるんだけどね。この辺がまたエドの可愛いトコロよ(何だかヘンな萌え方) そんなコトしている内に、前門からはアームストロング少佐たちに大総統、後門からはキンブリーとエド兄曰くトカゲ野郎が。 四つ巴かよと思わず呟くエドに、妙に楽しそうにキング・ブラッドレイ大総統曰く 『いや、五つ巴だ』 スカーたちが辿り着いた処には、彼らの他にもイシュヴァール人がいました。 その男に気づいたスカーに、彼には近寄るなと師匠。顔の入墨は、神に逆らって追放された咎人の証だと。 そんなスカーたちを暗に殲滅するように、大総統直々に命令を受けていたのはマスタング大佐。 南方司令部もセントラルも夕刻の風景だけれど、時系列的にはどうなっているのかしらん? どちらかの大総統はエンヴィーが化けたってオチかな? 部下達を前に出動を告げ、素直に投降すればよし、抵抗するならスラムの住人もろとも倒すと言いきる大佐が好きです。 あーくそ、大佐がカッコ良く見える…っ!(何かに負けた気がして悔しい) あの殺伐とした命令の場にフュリー軍曹が居たっていうのも違和感だけど、ハボックさんの姿がないのが気になります。 何かの伏線なのか、ただ単に画面に入りきらなかっただけなのか。 宿敵の国家錬金術師に狙われたスカーが、近づくなと言われた禁忌の咎人の住処に忍びこみ、各種の練成陣の描かれた壁から、兄の身体を彩った入墨に似た模様を見つけて驚愕する所で、来週まで待ってねでした。 今回はやたらとエドが男前に見えたです。中身というよりはビジュアル的に。久々にふつーにエドがカッコ良く見えました。 昔と違ってあまり作画監督で絵が違うってのはないのだけれど、今回の絵は何だか好きだなあ。 (昔は物凄かった。今CSで『うる星やつら』を放映しているけれど、作監によってラムちゃん別人だもんねえ) そして、アニメはアームストロング少佐の扱いが下手だと思っちゃいました。 職務に忠実な軍人としての少佐を描こうとしているとは思うのだけれど、何だか上滑りな感じがしちゃってどうにも違和感が。 肉体美の競演なシーンも、何だか浮いちゃってるしねえ。 ファンの贔屓目と重々承知の上ですが、少佐にもう少し愛を注いでくれると嬉しいな。 原作の少佐が細かな所で丁寧にステキに描かれているから余計気になっちゃうのかも。 エド側スカー側、それに強欲さん側大佐側と、色々な面が30分に凝縮していたので、ちょっとばかり散漫な印象ではありました。 まだラストスパートには早いだろうからそんなに詰め込まなくてもいいかな等と、スタッフの苦労も考えずに無責任な発言。 個人的には五つ巴な南方司令部よりも、大佐VSスカーが気になります。 さて来週は(…って、明後日じゃん) エドは蹴られてるわお子様はモテモテだわで、何だかとっても大変そうな予感。 エンヴィーの活躍に期待ですかね(予告がシリアスシーンばかりで、お笑いで落とせなくてちょっとつまらないと思っているしばたさん) (2004.5.6初出)
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