第36話「我が内なる科人(トガビト)」 粗筋:(アニメ公式サイトより) かつてイシュヴァールで造られたという「賢者の石」。南部辺境の地で、軍によって護送中のイシュヴァール人に接触したエドとアルは、賢者の石について知る老人の存在を教えられる。エドとアルそしてウィンリィは、その老人の住むキシュアの街に向かう。 先週土日と手を入れられなかったので、平日にちまちま書いていきまーすとか放置掲示板で偉そうに宣言したですが、結局本放映時間と競争しながら書いてます。怠け者はこれだから〜(^^;) Web拍手で励まして下さった方、ありがとうございます。 ガンガン増刊号の『鋼の錬金術師2』と間違って、再販された1の方を買ったバカは私です。 表紙を見てもまるで気づかず(バカ)、中身を見てもしばらく気が付かなかったです(大バカ) い、いや、何だか見たコトあるようだなあ〜とは思ったんですよ? でも以前の増刊号が再販されるなんて思ってなかったしー。山積みになってたし裏表紙の広告だって新しいゲームのヤツだったし。 …なんかもう、鋼コンテンツ運営する資格なしって感じ〜? 愛はあるハズなんだけどなあ。 それでも無事新しい増刊号は手に入れました。ついつい突っ込んじゃったのは、巻末のアンケート結果。 『彼氏にしたいキャラ』が、1位エドで2位大佐ってのは順当だと客観的には思いつつ、心の声はあ〜りえね〜っ! だってこの2人が彼氏だったら、理不尽なコトで苦労させられそうじゃないですか。振り回されて疲れそうです。 彼氏にするならアルかアームストロング少佐、嫁に行くなら少佐一択ですね。 そしたらエドは…? ってコトになると。弟…って言いたいトコロだけれど、本音は息子(ホントにお年寄りなヤツですみません) 大佐ならー。飲み友達辺りが妥当かなあ。ちょっと離れた火の粉を被らない所で生暖かく動向を見守っていたいです。側には寄りたくない。理不尽な迷惑をかけられそうだから(ひでえ言い様) 淡々としていたワリに何気に転換点の回。とうとうバレましたねえ、ウィンリィに。 面白く観たのですが、エド兄幾らなんでも乱暴すぎないか? と思ったり、マスタング大佐直属の面々は兄弟に甘いよなあとしみじみしたりしました。 定められた居住区へ移送されるらしいイシュヴァールの御一行。隣りの列車の大人は迷惑そうなのに、拘りのない子供は(多分赤ちゃんに向かって)笑顔で手を振っています。 それに気づいて慌ててカーテンを閉めるお父さん。怒ったような表情からは、自分の子供の戸惑った様子などまるっきり気がついていない模様。気づこうともしないってのがより正確か。 冒頭から今回のメインテーマを現しています。やる気マンマン? 列車がなかなか出発しないのは、炭水車へ送るための水の出が悪いためでした。ホースが絞りきった雑巾のようにねじくれています。まるで何処かの国家錬金術師〜ず(複数かい)の根性のようです。 ってなワケで諸悪の根源エド兄とその弟の登場。兄弟揃って悪と言わない辺りに、しばたさんのエドへの差別が窺えます。 いけませんねえ。今回のテーマに反しますね。差別はいけないヨネ(爽やかに) ホースをねじくらせて発車を遅らせ(悪)、車両の底に穴を開ける(悪)エド。 南方のキャンプまで行かなくて助かったと本音を漏らすエドもいい性格なら、あれで発車が少し遅れたねと嬉しそうなアルも結構いい性格しています。 やはり兄弟だねえ。 何をやったんだとイシュヴァールの兄弟に訊くエドに、何もしていないのに捕まったとお冠の兄貴。同情するアルとは違い、心中では色々と葛藤もあるでしょうが、居住区を離れて徒党を組んでいれば軍のいい標的だと言い放つエドがワリと好きです。 こいつは傍若無人なワリには、意外と世間が分かっているなとか思ったりして。 世の中は理不尽で満ち溢れているモンですから。 そしてあっさりと目的に入るエド。あんたってホントに自分勝手なヤツ。そんなトコロも含めて可愛いわあ。 スカーが言っていた、イシュヴァールで作られた賢者の石の話について詳しく知りたいとエルリック兄弟。スカーさんと仲良くしていたよねと言うアルに、レオ兄貴は仲良くなんかないっ! と、急に怒り出します。 口を噤んでしまう兄弟の背後から、我らは何も知らぬがキシュアのはずれに住んでいる老人なら知っているかもしれないとお師匠さんが出てきます。この兄弟なら案内出来るだろうと。 イシュヴァールを追放された科人の所に案内させられるというコトで、あんな所にボクたちを? と、すっごく嫌そうな兄弟です。 子供だけでも連れ出せってかと尋ねるエドに、等価交換だとヌカす師匠はなかなかに大物。スカーも少しは見習え。あんた、兄貴と別れた頃から少しも成長してないんじゃー? おまけにシャワーもサービスするぜで、ねじくれたホースが突然元に戻って暴れまくって水撒きまくり。鉄板のように熱い機関車に放水されたコトで、これじゃ蒸し焼きになっちゃうぜと、イシュヴァールの方々を外に出すよう命じるハボックさんは、普通に有能な軍人でした。 無能なのは上官だけで十分なのでしょう(大佐ファンにケンカを売っているとしか思えない感想) エドの悪の所業ですが砂漠の地での突然の雨に、嬉しそうなイシュヴァールの方々にちょっと和みました。 しかしエド兄は悪のままだった。鉢合わせしたフュリー曹長に掌底を浴びせて昏倒させて逃走。ごめんで済んだら軍は要らないよー? 盗んで…いやいや、直した車で迎えに来るウィンリィもなかなか(あの自慢げな態度は可愛かったよ) 呆然とするハボック少尉以下の目の前で、華麗なドライビングテクニックを披露するウィンリィと、振り回されてちょっと情けない兄弟ズでした。 レール沿い…どころかレールの上を走る車。和んでいるウィンリィやアルと違って、エドが思いつめた顔をして言う事は 『お前、いつまで付いてくるつもりだ?』 あらシリアスに決めてるわねって思ってあげたのに、『チビ』という単語にはとことん弱いようで。 深刻な状態に持って行きたくなくて、はぐらかそうとしているらしいウィンリィに、アルもぽつりと『ボクもつらいな』 ラースの持っていたエドの手足をもぎ取ってでも兄さんに返してあげたかった。でもウィンリィの前では出来ないというのは、女の子の前だからそんな酷い事は出来ないって意味なのかなと最初は思ったのですが、エドの機械鎧を精魂込めて作ってメンテナンスする彼女に対しての、遠慮とか気後れって意味かもと考え直したり。 私の前じゃなくてもそん事は出来ないわと事も無げにいうウィンリィですが、同意したエドの『アルには出来ない』は含みがあるようで。 『でも、オレにはやれる。目的のためなら』 ってコトで、しつこいんだけれど私個人の欠番認定、『愛の練成』のクライマックスシーンが挟まれるワケですがー。 やっぱり殺してたのか! 12歳エドっ! 誕生日前だから11歳か? うがーっ! あの話はなかったコトにしたいのに、何気に重要な回なんだよねえ。 ラストというか、初めてホムンクルスに会ったのもこの回なら(第1話でラストを見たコトがあるってエドが思ったのは、この回で見かけたの意だったみたいだし)、人を殺したくないと決心したのも、この展開だとこの回が原因っぽい。 むーん。忘れさせて欲しいのにアニメってばほじくってくるわ。とほほ。 それはサテオキ。 簡単に人は人を殺せるとのバリーの言葉や、アルの身体が戻るなら何十人もの囚人の命なぞ知ったこっちゃないと一瞬でも思ってしまったコトやら、問答無用に行く手に立ち塞がるスカーへの敵意やら、己の手で確かに殺した実感のあるグリードやら。 それら全てを呑み込んで前に進む気らしいエド兄です。そんなエドは愛しいけれど心配。ガキはガキだからね。 アニメやマンガの15歳って言ったら、ガンダムシリーズ等にも代表されるように、大人扱いというか大人と大差ないメンタリティを持っているので、その行動やら感情に対してハラハラする事は少ないのですが、鋼の兄弟には子供なのに大丈夫かしら? と真面目に心配になっている自分がいます。 どうやら周りが大人ばかりで、兄弟は子供の身空で大人の社会に紛れ込んでいるって感覚が強くてそう思えるようです。 逆を言えば、大人が大人らしく描かれているとも言えるかと。その辺もとっつきやすいんだよね、年寄りとしては。 スカーがまた立ち塞がるならグリードみたいにあいつも ─ とのエドの言葉を奪い取ったのはレオ兄貴。 『殺す?』 あんた、そんな嬉々とした表情せんでも…。あんな裏切り者殺せばいいと、物騒この上ないレオです。 あんなにスカーを慕っていた兄弟の変わりように戸惑いを隠せないエルリック兄弟。ま、それはサテオキと、これから危険な戦いが続く、足手まといがいちゃ困るんだと、ウィンリィに斜め45度で斜に構えてカッコ良く告げるエドですがー。 『これでも足手まといかどうかーっ!』 機関車相手にチキンレースを挑むウィンリィに、顔色失くすどころか先ほどのシリアスが嘘のような情けないお姿を披露するエドとアルです。エドの口の中は深淵へと向かっているようですね。さすが腹黒いヤツ。 でもねウィンリィ。チキンレースに勝っても足手まといぢゃない証明にはならないんだよー? というか、あんたはあんたでちゃっちゃと独立しなされ。少しはマンガの自分を見習うように。 アニメのウィンリィって、誤解なのかもしれないけれど『男性の描く女性』だなあと、しみじみと思います。 申し訳ないけれど、女性としてウィンリィに共感は出来ない。アニメの彼女の、兄弟が心配だって気持ちは分かるけれどもね。 イシュヴァールの方々が連れ去られた後のスラム街。 まるで戦争みたいだと呟くアルに、見た事ねえだろがと突っ込むエド。そこに響いたのはリックの声。 『ボクは あるよ』 ボクたちはある、母さんが死んだ日と同じだ。軍の人間が街を取り囲んで、ボクは何もしていないのに ─ と、目の前の光景と過去とがリンクしてしまってパニックを起こしてしまったリック。レオがとっても兄貴らしく元に戻していましたな。 どんなロクでもない兄貴でも、弟妹の前ではやっぱり庇う者なんですねえ。例え弟の方が出来が良いエルリック兄弟でもな(ホントに私はエドのファンなのだろうか?) ご老人の所に忍び込むエルリック兄弟。しかしイシュヴァールな彼らは腰を上げようとしません。訝しがるエドにレオが言うには 『行きたくない。あんな穢れた場所に』 …ガキの口から『穢れた』ですか。教育って大事。 しょうがないのでウィンリィに後を頼むエドたちです。 住処に入る際、投げやりながらもきちんと挨拶をするエド。しかし投げやり。あんたはもう少し目上の方に敬意を払いなされ。 壁にスカーの右腕と同じような模様を見つけて驚愕する兄弟へ一発の弾丸が。 『そこの2人。出てきなさい!』 ってコトで、ライフル構えた凛々しいホークアイ中尉と憮然とした顔のブレダ少尉が登場。 いきなり撃たないでよ、オレたちと知っていたんならそもそも撃つな! と怒鳴るエドに、『君達なら避けると思って』で『フュリー曹長の青あざの分』と、無表情に言い放つホークアイさんはステキですねえ。 エドはギャンギャン喚くのに、アルはずっと両手を挙げっぱなしってのも何だか微笑ましい。 連行されるエルリック兄弟を心配そうに見つめながらも、自分の手に預けられた兄弟に、大丈夫だからここでエドたちを待っていようと明るく告げるウィンリィです。 尋問を受ける兄弟。 悪さしたってえのに偉そうにふんぞり返って、開口一番『大佐は?』のエド兄ってば、あんたはやっぱり大佐のコトが気になるのか? 可愛いヤツめなどと思ったコトはナイショ。ここは健全が売りですカラネ(どの辺が健全なのだろう?) ファルマン准尉とセントラルに帰ったとのブレダさんの言葉に、あれだけ派手にやらかしておいてさっさと逃げ帰ったかとせせら笑うエド兄です。ここぞとばかりに逆襲に出たか。 しかしね、大佐がいないコトにエドは感謝しなければならないと思う。 どう言い訳しても彼のやった事は、問答無用で公式な軍法会議にかけられても文句は言えないと思うもの。 大佐に散々罵られてゲンコの2,3発貰ったとしても当然だと思うぞ。 それを不問にしてくれているんだから、ホントにマスタング大佐の部下の方々はエドに甘いです。 本人甘やかされてるって気づいているかな? 『大佐のイシュヴァール人に対しての行為が許せないから護送列車を襲ったの?』とのホークアイさんの言葉に、目を逸らして黙るエド兄。何? もしかして図星だったの? 実は心の何処かにそんな意識があったのか。ヤツなら、なければないってハッキリ言うだろうしねえ。 いやいや、そうじゃないんですーと、何時ものように兄の尻拭いに回るアル。苦労性だ。 でもイシュヴァールの人たちを力ずくに制圧しなくたって ─ と、思わず口にしてしまうアルに、誤解しないでとホークアイさん。 今回の件でイシュヴァール人に死者は出ていない。死亡したのは貴方たちも知っているヨキという元軍人だけ。 イシュヴァール側から発砲があってヨキが死んだ事で、軍とイシュヴァールの民の間の緊張は一気に高まり一即触発状態。 そこへマスタング大佐が力を見せつける事で、戦意をくじき事なきを得た。 ああしなければ双方にもっと被害が出ていただろうと言うホークアイさんに、エドが皮肉げに笑って言うのは 『軍人のくせに随分奇麗事をしたモンだ』 それを聞いたブレダさんの言葉が印象深かったです。 『軍人だからって差別すんのか』 なるほど、確かに軍人だからって人を殺しても何とも思わないなんてコトないよな。 命令のためだと言い訳は出来ても良心の呵責を感じないではいられないだろうし、出来ればそんな事態を避けたいと願っている人が大多数でしょう。 戦争大好きなアーチャー中佐みたいな人はまた別だけどー。 子供らしい潔癖さとも言えるでしょうが、人を傷つけてナンボの軍人という職業を嫌うあまりに、軍人になら何言ったって構わない、それでちょっとくらい傷ついても自業自得だと思っているらしいエドは、この言葉を心に刻み付けるよろし。 その職業を選んだ理由ってのは、それこそ人それぞれ。大佐にも大佐なりの理想や思惑があるのさ。腹黒だけどな。 ブレダさんの言葉にグウの音も出ないエド兄です。 イシュヴァール人には南方のキャンプに移ってもらっているが、最初に発砲した人物は特定しなければならない、そのために何人かの人には残ってもらっているとホークアイさん。 その中に、あの小屋に住んでいたおじいさんが居ますよねと尋ねるアルに、何故か苦い顔をするお二人です。 隔離されている件のご老体。随分厳重だな、重要参考人ってコトかと尋ねるエドに、守っているだけだとブレダさん。 発砲の疑いがあるとして捕まった人たちが、異端者だ追放者だとおじいさんを襲ったらしい。同じ空気を吸ったら穢れるとでも思ったのでしょう。 思わずそんなバカな! と驚くアル。 イシュヴァールの人たちはずっと差別に苦しんできたのに、それなのにその中でまた ─ ? その頃ウィンリィも『追放者』の単語を聞いていました。追放者はイシュヴァラの教えに背いて顔に入墨を入れられた穢れたヤツらだと。 でも、どんな教えに背いたの? との素朴な疑問に、兄弟は答えられません。母さんが言ったんだ、イシュヴァラの神の教えに背くと追放者になるって。 スカーも追放者だった。裏切り者めと吐き出すレオと悲しそうなリックです。 差別とは、何の脈絡もなく起こるモノ。現実でもそうですよね。具体例は書きませんが、昔の因習や偏見が染みついたまま、確実に息づいています。 21世紀となった今でも前世紀の遺物とならない。 アルの言葉で思い出したのは、まだ小林よしのりのゴー宣を読んでいた時に見かけた、ごくごく一部であろうエイズ患者さんの間であったらしい、血液製剤から感染した人が同性愛で感染した人を差別するという話。 人は羨望で上を貶め、横を見て自分と同じものを必死に見つけて安心し、下を見て傲慢にふんぞり返るものだ…とは言いたくない。そう思った方が楽なのだけれど。 本道に戻ってと。 話題を変えてお母さんの事を訊くウィンリィに、ほっとしたようにはにかみながら思い出話をするリックです。 でも『病院で働いてて ─ 』から、ちょっと雲行きが怪しく〜。 お目当ての老人に会う兄弟。 賢者の石について訊かれるのは3度目だとご老人。兄弟とスカーと、その兄。 スカーの兄がかつて賢者の石を作ったのかと色めき立つエドに、作っていないと否定します。あの若者は優しすぎたと。 何故イシュヴァール人の貴方が賢者の石の事を知っているのですかと尋ねるアルに、大いなる術を学んで追放者になったとご老人。 かつてイシュヴァールは大いなる術のおかげで栄華を極めたが、ある時術は封印され決して触れてはならないものとなった。触れた者は追放者となった。 大いなる術は全てのものの形を自在に変える為に、神の教えに背く行為とされた ─ 。 ものの形を自在に変える、大いなる術とは錬金術と呟くアルに、思わず反論するエド。 『バカな! ありえない!』 それに応えるご老人の言葉は穏やかなものですが辛辣でした。 『機械文明も持たず、砂漠で暮らすイシュヴァール人などに錬金術があったわけがない。そう思うのかね?』 心の何処かに巣食っていた、イシュヴァールの民は自分たちと違うとの偏見を看破されて、思わず言葉が詰まるエド兄です。 多分、自分たちよりも格下な民族だ位は思っていたでしょう。 でもご老人が言うとおり、それは恥ではないコト。いやいや、恥じるべきものではあるのだけれど、そんな奇麗事言っていてもしょうがないコト。 肌の色や目の色が違う者を、自分たちと同じく思えないのはお互いさまだ。 自分たちが確固とした根拠もないのに、もしくは昔からの教育やら慣習で相手を貶めて安心している時、相手も同じように思っているかもしれない。 深い、深いわー。どんなに年食っても差別しないなんて絶対に言えないし、そんな卑小で汚い心を持っている事は分かりすぎる位に自覚はしている。 でも、それを恥ずかしいと思う心は持っていたいな。 黙り込んでしまったエドのフォローをするアルってば大人。いや、子供だから出来るのか? 核心の賢者の石の製造方法を訊くアルです。 兄弟の予想とは裏腹に、大いなる術の賢者の石の作り方は凄かった。 ひとつの町か国ひとつ、それが滅びる時に無念のままに死んでいった幾万、幾十万という人々の怨念、血を、優れた術者の体内に取り込む時に賢者の石はなる。 エドたちが辿り着いている理論と変わらないというより、人柱の数でいったらもっと非効率的なんじゃ? つーか、リオールらしい町(レト神の残骸らしくものがー)をバックに、スカーが何やら大きな模様を描こうとしているのですがー。 どうやら賢者の石を作る気マンマンみたいですね。あんたはどうしてそう極端に走るのかね、スカー…。 閑話休題過去話。 スカーの兄が愛しい彼女を取り戻したいと追い求めた賢者の石。しかしそのためには町ひとつ、いや全ての民の犠牲が必要。民を救う賢者の石を求める事は、民を滅ぼす行為。 自分が賢者の石を作ろうとしたばかりにイシュヴァール虐殺が起こったと思ってしまったみたいですね。 …そんな非科学的なコトは起こらないと思うヨって、言ってもムダかな。 スカーがご老体に詰め寄っている時に飛び込んでくるリックとレオの兄弟。 行ってみると、軍に無残にも蹂躙されているイシュヴァールの民の姿が目に入りました。 いつまでも虐げられるばかりなのか、永遠の平和を手に入れられないのかと歯噛みするスカーは、はたと思いつきます。 ならばヤツらの及ばぬ力を手に入れればいい。賢者の石を ─ 。 いつの間にかやってきたご老人に『追放者になるか』と問われ、元より我は追放者だと答えるスカー。アニメのエド顔負けな位に視野が狭まったようです。 虐げられた歴史と、イシュヴァールの民愛しさ故だと分かるには分かるがー。 もっと大人になって欲しいよ、スカーには。この短絡的と言ってしまいたい発想と、幼稚といっちゃ失礼かしらーと考えつつもそう思ってしまう行動に、こいつ老けた顔しているけど、実は10代なんぢゃないかと思いました。 とても成人した男性とは思えません(ファンに殴られても文句言えませんー) 追放者と宣言した途端に、スカーから手を離してしまうリックと、あんなに慕っていたのに裏切り者と叫ぶレオに、差別って抗いがたい根深いものだなと実感したりして。 ウィンリィとレオたち。やっぱりというかお約束というかご都合主義…まで言ったら可哀想か。兄弟の母親はロックベル夫妻のお手伝いをしていた模様。 怒ると怖いけど良くお菓子をくれた、イシュヴァール人でも差別せずに治療してくれた。なのに殺されるなんて酷いって母さんが言っていた。 国家錬金術師に殺されたって…と呟くウィンリィにレオが言うには 『焔を使った錬金術師だったって』 それで褒められたそうですヨ? 焔の錬金術師にとっては、さぞ屈辱だったコトでしょう。 思わず走り去ってしまうウィンリィです。 バレましたな。ウィンリィに先行で。…さーてこの後どうするのかなー?(無責任に楽しい) 軍のテントの中ではヨキの殺害写真を囲んで会議中でした。 銃で撃たれたと思われるのに焦げ跡はないわ、入射口より射出口の方が大きくもない。 兄さんこれは…と呟くアルに、これはイシュヴァール人の仕業ではないとホークアイさんに告げるエド。ホムンクルスの仕業だと。 アーチャー中佐かアームストロング少佐なら信じてくれるはずだ…って、それはないような気がするなあ。 私だったらこんな儲け話、軍に報告なんかしないもん。知らぬ存ぜぬで通すね(あくどい) 信じられないような話でも『国家錬金術師の仰りようを、ないがしろには出来ませんね』と、微笑むホークアイさんはステキです。 鋼の大人は、ちゃんと大人なトコロが嬉しいね。傷の男はともかく。 表に出てみると、ウィンリィたちが見つかっていました。 リックとレオに、お前たちはお目こぼしをしてもらったし捕まった人たちも処分されないと告げるエド。 もし良かったらリゼンブールへ住めばいいとの誘いに、オレたちもキャンプへ行くときっぱりと言いきるレオです。 逆にリックに、2人は何処に行くの? と尋ねられて、スカーの後を追うと答えます。そうしないと大変な事になると。 『殺すの?』との言葉に、戸惑って笑うしかないエドの『どうして』の言葉に、あいつは追放者で穢れているんだと吐き捨てるレオ。 そんなレオにエド曰く オレたちはあいつを止めたい。同じ錬金術師だから ─ いや、人間だから誰も殺さないし、誰にも殺させたくない。 でも、そんな言葉はずっと虐げられてきたレオには奇麗事にしか聞こえなかったようです。 『嘘だ! イシュヴァール人が嫌いなくせに!』 困った表情のエドは、おもむろに手袋を外し上着を脱いで、右腕の機械鎧を兄弟に見せます。 思わず息を呑む兄弟にエドが問うのは 『怖いか?』 反射的に怖くない! と叫ぶレオに、エドが静かに紡ぐ言葉。 『いや、オレもお前たちの赤い目はちょっと怖い』 スカーと初めて遭った時、初めて見たイシュヴァール人だったからもっと怖かった。でも自分の感情だって間違っている事はある。両親の言った事が絶対に正しいとは限らない。 だから、オレたちは自分で答えを見つけるしかないんだ。 そう微笑んで言えるエドと、『ゆっくりとね』と付け加えるアルと。んもう兄弟揃って愛しいったら! 素直にそうだよねって思えるメッセージでした。 その言葉を聞くレオたち兄弟とは別に、自分の両親を殺したヤツがアレだったってコトでショックを受けているウィンリィには、エドの言葉はどう届いたか。 言いにくそうに、付いてくるなと暗に告げようとするエドを先回りして、セントラルに行くと笑って言うウィンリィ。 久しぶりにヒューズさんやエリシアちゃんに会いたいし、ホークアイさん連れてって貰えますか? で、顔色変えずに『ええ』と答えるホークアイさんに萌え。 態度の急変に何かあったの? と訝しげな兄弟に、ただ笑うだけで応えるウィンリィです。 こーいうトコロは可愛い娘よ。 ウィンリィたちの乗る列車の汽笛を遠くに聞きつつ、イシュヴァールへの旅へと出かける兄弟。 スカーさん、賢者の石を作っていないといいねとのアルの言葉に、そんなコトを願うなんて妙な話だと自嘲気味なエド兄です。 そしてやたらなスイッチはオンにしないように。自爆装置じゃなくて良かったネ。 列車の中ではウィンリィと、銃の分解掃除中のホークアイさんとの原作にもあった会話。 人を撃った事はあるかとの問いに、沢山あると応えるホークアイさん。 ロックベルという医者を知っているかとの言葉への一呼吸遅れた肯定の返事と、何を知っているのかは知らないけれど、軍人は時として不条理な命令に従って人を殺さなくてはならない事もあるってな台詞から、彼女は真相を知っていそうですね。 知っていて大佐に付き従うか。…萌えですねえ。世のロイアイさんな方々の気持ちが分かる気がします。 軍人があまり好きではないかもしれないとのホークアイさんの言葉に、それでも貴方は軍にいると、ウィンリィの怒りを滲ませた非難の言葉への答えは 『守るべき人がいるから』 私は私の意志で引き金を引く。迷う事なく。 その人に守る価値がなかったら? 『それを決めるのも私よ』 はあ。原作でも感慨深く読んでいましたが、最後のアニメオリジナル台詞もいいですね。 ウロボロス組はラースとラストたちの顔合わせ。何だかラストはスロウスのやり口が気に入らない模様。 貴方達には鋼の兄弟を追って欲しいとスロウス。 彼らに賢者の石を作らせるのは望み薄だったのではとのラストの言葉に、イシュヴァールへ向かった兄弟に、あそこであった真実を知られるワケにはいかないとの答え。 知られれば賢者の石はもう作りそうにないし、これからの行動もやりにくくなる。何時も通りの食べていい? なグラトニーに、場合によっては始末した方がいいと、さらりと言い放つ兄弟の母さんそっくりなスロウスです。 嬉しそうなグラトニーと不機嫌なラストの表情がまた…。 セントラルでは、ウィンリィがヒューズの死を知ってしまいました。 オレはあいつをてっぺんまで押し上げると口癖のように言っていたらしいヒューズ。本気でマスタング大佐を大総統にするつもりだったのですね。 少しはその役に立てたのかしらねと寂しそうに微笑むグレイシアさんの耳に届いたのはウィンリィの嗚咽でした。 自分の両親を殺した人物が、お世話になって好意を持っている人の親友だってのはどんな気分なのでしょう。 やはりヒューズを殺したのも大佐って考えになっちゃうかな。 ウィンリィの涙と、若かりし頃のロイとヒューズの初々しい姿で幕でございます。 おっと、本放映30分前。UPするのは放映後ですな。…時間かかりすぎだ。げっそりしちゃう(^^;) 今回は明確なメッセージがありましたね。しかも珍しく答えも用意されていました。 教育のため偏見のため、慣れ親しんでいる常識のため、あるいは感情のために身に染み付いてしまった様々な差別。 異端者への、教えに背いた穢れた者への、差別された人たちの中での差別、未開の民に錬金術なぞ根付くはずがないと思う気持ち、姿形の違いからくる嫌悪、嫌いなものへの無意識の侮蔑。 いやはや盛り沢山。でもエドが答えのヒントをくれましたね。だから自分で考えると。 鋼アニメの説教は、ありきたりであまり心に響いて来ない方が多いのですが、今回は素直に共感しました。丁寧に問題を描いて、でもそれだけじゃ終わらない辺りも好感度高し。 ありきたりというかベタな説教って思ってしまうのは、アニメのせいと言うよりは私が年を食っているせいだと思われます。 ターゲット層には、今までのような分かりやすさがいいんじゃないかな? 子供番組だからとバカにしているワケではなくて、一発勝負の媒体としてはその方がいいと思うってハナシです。為念。 今回は題名もかなり良かった。誉めるトコロが多いって嬉しいなあ。 ちょっとアニメを見直しました。やはり見逃せないし面白いと思います>鋼アニメ さて、後15分で始まる次回はー? 閑話休題3題噺。ウィンリィと大佐のご対面はあり? 戦う少尉さん一択で! …と言いたいトコロですが、ホークアイさんのシャワーシーン ってのを推しておきましょう。 エドのも大佐のもいらん! シャワーシーンは女の子限定でよろしく! あ、アームストロング少佐は例外で熱烈希望します!(きっぱりと大真面目に) (2004.6.26初出)
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第37話「焔の錬金術師・戦う少尉さん・第十三倉庫の怪」 粗筋:(アニメ公式サイトより) 軍内務課からマスタング大佐の監査命令をうけるハボック少尉。彼はブレダ、ファルマン、フューリーとともに「ロイ・マスタング観察日記」を極秘につけはじめる。そこで次々に明らかになるマスタング大佐の知られざる日常の姿とは!? れ、連チャン…。 昨日は『まだまだ時間はあるわねー。楽勝♪』…とか思いながら感想文に取り掛かりましたが、結局は『ギャー! もう始まっちゃう!』…で終わりました。 UPするまでに何時間かかったかなんて恥ずかしくて言えんっ! 指が遅いのか頭の回転がのろいのか(多分両方) 文章をまとめられない、片付けられない症候群なようです。そういや部屋も…。だってガンガンがかさばって置くトコロが〜。 時間とチキンレースしながら書いていたので、大きなポカをやらかしていました(時間のせいぢゃなくて何時ものコト) 緊急ってコトで、こっそり教えて下さった方ありがとうございます。速攻で直しました。やっぱりちゃんと確認しなきゃダメね。 そうそう、DVD6巻を買いました。なんつーか、カバーのアレ大佐ちゃう…。だってオヤジぢゃないモン(大失礼) そして当たり前ですがアームストロング少佐はステキでした。はあ、うっとり。 いつもは結構棚に並んでいるのに、6巻は2枚しか残っていませんでした。たまたま陳列棚になかっただけなのか、それともヒューロイ効果なのか気になっていたりして。 少しだけWeb拍手のお返事。 私は前回の放映を面白く観た派なのですけれど、『36話で私はアニメの熱が一気に冷めました。』方もいらっしゃったようで。 同じものを観てもこれだけ感じ方が違うものなんだと、改めて興味深く思いました。 まあ、その方が付け加えてくれた『脚本家はエドのことが嫌いで大佐LOVEなのかと真剣に思った』という感想は分かるような気が〜。アニメのエド兄は微妙にアレでソレだもんねえ(日本語って便利) 私的には『今までアニメが描いてきたエド』の延長線上で36話の彼を捉えているので、特に不満はなかったです。原作と突き合せるとまた違いますけれど。 …不満がないと言えば嘘になるか。 軍法会議なみの狼藉やら大佐への突っかかり方やらで『おいおい』とか思ったもんなー。でもアニメの彼だったらそうかもねと、自己完結しちゃってました。すっかり毒されているかも。 微妙なのは大佐や他の方々も同じだと思いますし、その辺は割り切っています。原作と切り分けるというより、アニメは彼らをこう描くのね、フムフム…と、観察する感じ。 時々(頻繁にか?)『ちょっとまてやゴルァ!』とか思っちゃうけどね(爆) 貴重なご意見ありがとうございました。機会がありましたら、どの辺が『一気に熱が冷める』くらいに気にかかったのか教えて下さいませ。 読んでいる方々は多分お分かりだと思いますが、私自身が決して熱心な視聴者でも鋼者でもないため、『思い入れ』という点ではかなり物足りない感想だと思います。 それでも、萌えを補完するなり面白がるなり、(アニメにしろ感想文にしろ)不満を再確認するなりの何がしかに役に立つのなら、頑張って恥を晒している甲斐があるというものです。ちとマゾ入っているっぽいしばたさん。 マスタング大佐以下面々のファン御用達、頭と心のお休みの回。いつもは疲れるからねー。 頭空っぽにして笑っていられるかと思ったら、本編に話を繋げる事は忘れない、芸が細かいというか貧乏性というか。 焔の錬金術師は『FLAME ALCHEMIST』ですか。フレームはネットの華ですねえ(間違った認識なので良い子のみんなは信じないように) これが噂の6巻初回特典の『焔の錬金術師』? 元ネタを知らない私には判断がつきません。 つーか、何でアニメで見せられなきゃならねーんだよ。ぶつぶつぶつ。私は原作には優しいけれど□エニックスには冷淡なヤツだからな、ふざけんなよぶつぶつ。 …と思わなくもないですが、どうせその内増刊号辺りに載るだろうと楽観視もしています。 せめてその位はして欲しい。何だかんだでやっぱ読みたいんだってば!(根に持つタイプ) のどかな軍敷地内。東方司令部時代の話かと思ったら、セントラルだったんですねー。…どこか違うの?(しばたさんに観察力はありません) たまたまヒマなのか、戦争のない軍隊なんてこんなモンなのか。訓練とかしなくていいのだろうかと突っ込みたい気はするのですが、フルメタルジャケットな訓練シーンが延々と続くなんてーのは別に見たくないので、これはこれで良し。 どうしてアニメの大佐ってこう受けっぽしいのかにゃー、オヤジのくせににゃーと思っていた矢先の大あくびで、やっぱり中身はオヤジなのねと安心したしばたさんです。…しばたさんの頭の中はすっかりオヤジな大佐に占領されていて、カッコいい大佐のファンの方には本当に申し訳なくー。 大佐の観察日記。上官への内部監査が入るとは。それがよりにもよってマスタング大佐とは。偶然なのか、あいつは素行悪そうだと狙われたのか。 ターゲットロックオンで監査が入ったんだろうなあと推察される、だらだらしているというか手が早いというか、デート中のボケた面を何とかしろ、女性に失礼だろうが! というか、アレでハボック少尉よりモテるのは何故だろう? というかな、謎な大佐殿です。 どうしてヤツがモテるのか本気で不思議だ。やっぱ女性にはマメなのかなあ。 まあ、うんと年上か年下にはモテそうな気がします。意外にほっとけないタイプじゃん。 書類を片付けなきゃないのに、ついつい他のコトをやってしまうってのは分かる、分かるわっ! 『感想文書かなくちゃ〜』と心にひっかかりつつも、遊んだり寝たりして結局は『時間が足りない!』だったもんねえ。 この点では大佐をけなせません(ダメすぎ) どうでもいいコトですが『There's something about YOKO』ってどんなお芝居?(チケットにこう書いてあったっぽい) 大佐相手じゃ分が悪いと、可愛い彼女に心変わりされて涙涙のハボックさんです。同僚はけしかけるだけで誰も慰めてくれないしねえ。 しかも彼女の方が積極的と来た日にゃあ。……頑張れ。その内いいコトあるよ。うんうん(もらい泣き中) ブレダ少尉の『間違いなく振られる方に責任がある』の、晴れ晴れとした笑顔が印象的でした。『いいぞー。やれやれー』な、普段穏やかそうなのに意地悪なファルマン准尉も。 書類の幼稚なブラックハヤテ号はやはり大佐作だろうか。となると美的センスに甚だしく欠けているので、錬金術で焔しか出さないのは、実はヘンテコなモンしか練成出来ないからではないだろうかと邪推しつつ(エドより大雑把だったりして)、何時ものアルの前口上の代わりにホークアイさんの語りを聞きつつオープニングです。 オープニングの影が妙に大きく見えて、『もしや走っているのは大佐以下、元東方司令部の面々ではっ!?』…と、一瞬緊張してしまいました。 普通のオープニングでちょっとがっかり。笑い転げるつもりだったのに。 振られちゃってボケらったのハボックさんに、いいコトはありました。私のアームストロング少佐の妹君とのお見合い(?)がセッティング。羨ましいハナシです。 仕事に差し支えるというコトで、部下に彼女を紹介するなんちゅーきめ細やかさを(一応ね)見せる大佐ですが、自分の女を紹介する気はこれぽっちもないらしい。まあ紹介されても困るだろうし、モテるんだったら取り込んだ女性は大事にするんでしょう、それなりには(投げやり) つーか、ホントに大佐に彼女がいるのか? というトコロからして問題なのではと思う。 デートすりゃ彼女ってワケじゃないぞー。寝たからって同様だぞー。これ以上言及すると18禁コーナーになるのでこの辺で。 あ、でもお付き合い自体はしてみたいかも、私。彼女としてじゃなくてあくまで飲み友達で。ヤツの動向を外から観察するのはかなり面白そうなので。ついでにお財布として役に立てばいうコトなし。 …って、もしかしたら他の女性陣も思っているかもしれませんね。 シェスカと鉢合わせーのファルマン准尉が女性に縁がないとしたら、言葉が足りないせいだと思われます。そりゃ女の子に 『明るくて性格のいい美人を探しているんだが、誰かいないか?』 なーんて言ったら不機嫌にもなりますな。情報には明るいようですが、女心に暗いようですネ。 そんなトコロへ私の(しつこいのでやめなさい)アームストロング少佐登場。内気な妹を気遣う優しいお兄さんです。 このコメディ色の強い話で浮きまくるアーチャー中佐が、何だかちょっと可愛いです。 図書館焼失で失った資料も含めて揃えるようにとシェスカに命令し、シェスカはシェスカでまた軍法会議所に出入り出来るようになれば ─ と、何だか不穏な空気。 アームストロング邸。あまりの豪華さと大変失礼な妄想のために逃げ腰なハボックさんを、逆玉の輿だと諭して置き去りにする同僚たち。ステキな仲間たちですネ(そうか?) 手に持つ赤い薔薇は、ハボックさんが自分で元彼女の所に買いに行ったのか気になる所。案外大佐が買って持たせたもので、花屋で元カノと仲がいい所を見せつけたってのが真相かも。 ああ、その辺も見たかった(いぢわる) 話自体は見たままなので割愛しますが(ギャグを説明しても詮無きコトよ)、少佐の妹キャスリンちゃんはさり気なく巨乳だったですね。貧乳だと勘違いしていました。 ベビーフェイスに巨乳っていいよねえ(うっとりするなよ) コミックス感想文でも書きましたが私も少佐派なので、ハボックさんはそんなにショックを受けなくてもいいと思いますー。 少佐に負けたのならしょうがないよ? 同僚の皆様も冷たくてよ。誰か一人くらい大穴に賭けてやれよー。さすがにフュリー曹長は大穴に賭けてくれ…たけど破談にだっけ。 少佐がハボックさんの懐に忍ばせた封書の意味が分かりませんでしたが、大佐へのお手紙だったのですね。 直接にではなくこんな機会を捕らえて接触を持つなんて、何て少佐ってば有能なのかしら。大佐が褒めてくれたのも嬉しいー。赤い薔薇の蝋印もス・テ・キ☆ ホントに少佐びいきなヤツで申し訳ない。 『網を張れるか?』の一言で、全てを心得ているホークアイさんも負けず劣らず有能です。下がしっかりしていると、上は楽という典型。 ちょっとだけ真面目に考えると、人の上に立つには本人の優れた資質や努力や周りの協力が必要なのだろうけれど、上に居続けるには、さらに御輿に乗り続けられる器量が必要なのではと思うです。 上手く人を使って、尚且つ彼らに自分が居る必要性を感じさせるとなったら、上のヤツは四六時中有能さを見せつけたりしてはダメなんじゃないかと。 そう考えると、マスタング大佐の無能なダラダラぶりとか、ブラッドレイ大総統の飄々とした食えなさ加減は上に立つ者として適しているかもしれませんね。 本来は有能なハズのハボックさんは、プリチーな点目でございました。結局最後まで点目のままでしたネ(爽やかに) フュリー曹長の賭けに負けたって大穴破談のヤツ? それとも他のヤツかなあ。 ファルマン准尉は賭け事に意外と厳しいです。あの細い目に騙されてはいけませんな(実はかなり好き。特にあの線目が) というワケで、まるぼしの…もとい、幻の第13倉庫の登場です(元ネタが分かる人はいたらぜひ連絡を〜) ホークアイファン御用達の色っぽい朝。オチは分かっていたけれど寝顔が可愛いから許す!(何を許すというのか?) ブラックハヤテ号もすっかり逞しくなりましたね。躾けも完璧なようです。少しは大佐も見習え…って話は裏用だったわ。危ない危ない。 ホークアイさんは官舎じゃないのかな。彼女らしいさっぱりとしたお住まいです。 ブラックハヤテ号とご出勤。羨ましい。 彼女の仕事場では、朝っぱらから学校の怪談が花盛りでした。何処の世界でも人が集まる場所には怪談が付きものなようで。 夜になると現れる13番目の何かとか、昔処刑場だったとか良くある話。でも面白いんだよねー。ついついノって話を大きくしちゃいます(怖い話好き) でも怪談よりフュリー曹長の顔の方が怖いよう。 腐っても科学者のはしくれらしい焔の錬金術師殿は、幽霊騒ぎなんか非ィ科学的だと一刀両断。論理的思考で見るのが仕事だそうですが。ホントか? ホントにホントか?? 頭から否定したおかげで証明しなきゃならなくなって、件の場所に足を踏み入れるハメになるってのも良くある話。 定番ですね。心和みます。 そしてハボックさんは以下略。寿湯飲みは誰の趣味? 大佐とホークアイさんの2ショット。 肝試しに付き合うハメになってブーたれてる大佐に、とりあえずフォローしてみるホークアイさん。 『みんな大佐を慕ってるんですよ』 ま、男に慕われて何が嬉しいってな大佐の気持ちは分かります。 『目に見えないものを恐れていて、生身の人間を相手にする軍人が務まるか』 ヒューズの家の前で車を停めるホークアイさん。今まで通りの場所に住んでいるんですね。 『停めろとは言っとらんぞ』で『停まりたい顔をしていましたが』なお二人です。 この時の大佐のメッチャいやそーな顔が、何だか妙にらしくて気に入っています。 一瞬ためらいつつも、ヒューズ家の扉を叩く大佐。ごくごく普通の近所付き合いも出来るようです。子供に愛想もふれるようです。ちゃんと常識を弁えた普通の人にもなれるんだねえ(さっきから大変失礼なヤツだなしばた) 大佐の笑顔を見てエリシアちゃんが恥ずかしがっていましたが、大佐ってば何かフェロモン出してたらイヤだな。 しかし彼がお宅に上がる事はありませんでした。ウィンリィに気が付いたから。 『生身の人間を相手にする方がずっと恐ろしい』と、自嘲する大佐です。 やっぱりエドを勧誘した時から分かっていたんだね。…分からないワケないか。 個人的には、下手に足長おじさん的関わりを持たずに、沈黙を守っていたってえ展開は嫌いじゃないです。 詫びのひとつも入れるのがスジって見方もあるでしょうが。 アーチャー中佐とシェスカ。何も記録が残っていない所が逆に面白かった模様。公文書燃やせって、いいのかそれで? その後大総統に直談判に行ったアーチャー氏、この前も思ったけれど、部屋のプライベート・バーは軍の設備なのだろうか。並んでいる酒は税金で買った物だったりして。その前に、仕事部屋にバーがあるってのもアレだよな。 暴露されたらマズくないか? キンブリーとタッカーを自分の出世のために使う気らしいアーチャー中佐。大総統に話を通す辺り、既成の枠から外れずに筋を通す人のようです。 ラースが絡んだ時の勤勉ぶりといい、かなり真面目な人なのかもしれません。大総統相手にカマかけたり詭弁を弄したりする辺りはなかなか大物ですが。 でも、既成の枠から外れない勤勉さってのがこの人の限界かなーとか、その辺がマスタング大佐に出し抜かれた遠因なんじゃないかなーとか思ったりして。 科学は試行錯誤の賜物、過去の失敗を教訓とせずに危険だからと捨てていいものかと、相変わらず慇懃無礼なアーチャー中佐に、リオールでの内乱再発とスカーの潜伏を持ち出す、何企んでいるのか分からない大総統です。 …ってなシリアスな展開が、肝試し中にも引きずるワケがなくー。 でもハボックさんは引きずっていましたな。点目。 大佐ってば、突っ込んだり湯気出したりと忙しそう。ファルマン准尉の『可愛い犬』のおどろおどろしい影はホラーでした。 13番目の倉庫の謎は解けましたが、その代わりに地面を掘り返した跡に白骨が。すわ死体遺棄事件か? ……いくら暗いからって、人骨かどうかを軍属の方々が、イシュヴァール戦を経験したマスタング大佐ともあろう者が、次の日まで気が付かないものですかー? と、突っ込みたい気はマンマンですが、何だか和むから許す!(さっきから何を許しているのやら) …ハッ! まさかホークアイさん、ジャック・ザ・リッパーみたいな肉屋で調達したんじゃ? デ、デリカテッセン…(という下宿人の肉を売っていたという映画がある) どうでもいいけど。シャワーシーンっ!!(血涙) エドは見せたのに見せたのに。オトコの裸なんか見なくていいやい! ぶつぶつぶつ。 ふてくされた大佐以下略除く1名。ブラックハヤテ号に当たるのはやめなされ。大人気ない。 そこに突然鳴る電話。 『大佐、トラが動きました』 合言葉はトラトラトラですか。奇襲に成功したのかな? やはり大総統のコトなのだろうか>トラ 電話の相手はアームストロング少佐かと思いましたが、別な内通者がいるって方が面白いと思ってます。そうであって欲しいもの。 アーチャー中佐とアームストロング少佐が、大総統直々に指令を下されている所へマスタング大佐登場。 功績がない少佐に指揮を一任するのはいかがなものかと、言うに事欠いて嫌味なヤツです。でもそう言われる事も心得て納得ずくらしい少佐の度量の深さには感服します。本当にステキ。 大佐フィルターはなくても、少佐フィルターは三重位かかっているようです。目が曇りまくりですみません。 まんまと指揮権つきでリオール行きをゲットした大佐。アーチャー中佐にしてみればさぞや目障りかと。 アーチャー中佐が横目で大佐を見やるのは分かりますが、大佐も大分離れてから見てましたな。これでアーチャーロイとか出るかもしれんなと楽しみ…げふげふ。 そ、それはともかく。何気に風雲急を告げて以下次号です。 今回はもう、こーいうモンなんだと受け入れるだけでいいので楽でしたー。ギャグを解説したってねえ。 テンポ良く展開されて面白かったです。突っ込み所も満載だし。 そのワリには、これからの展開で重要なシーンを挟んでくるんだよなあ。バカになりきれないか。 最初から最後まで、『今までのシリアスな展開は何!?』って思わず呆然とするようなバカ話があるとちょっと嬉しいと思う、深刻な展開になるとアップアップしてきちゃうしばたさんです。 ま、シリアスな方がこのての感想文は書きやすいですけどね。ハッタリかませるから(爆) さて来週は。 女の子とアルがいっぱいで私的には嬉しいのですがー。何だか深刻そう。 つーかジメジメしてそう。ああー、シェスカすらジメジメ? 今回笑った分のツケが来週に来そうです。イヤン。 おまけ。ここ2ヶ月の雑誌連載分のお話なので、コミックス派やネタバレ厳禁の方は、以下は読まない方が吉です。 Web拍手で、衝撃の黒焦げ死体はマリア・ロス少尉か否かで複数(といっても2つ)のご意見を頂きましたので、私の見解を。 頂いたご意見は、どちらも死亡説を推すものでした。 私はアレがロス少尉だとかなり楽しいなあと思いつつ、黒焦げ死体挟んでエドと大佐が対峙した時点では、生存:死亡で7:3。最新号を読んだ時点で9:1ってトコロです。 『生きてたら白ける』ってご意見がありましたが、確かにそれは少なからずありますね。 最新号の歯型でしか判別出来ないくらいの遺体の損傷状態とか、大佐の意味深な態度や少佐の目線で『あーこりゃ生きてるな』って思ったものですが。 実は回答はその前に用意してあったようです。 2ちゃん辺りだと既に定説になっていそうですが、そして私が気が付いたワケじゃありませんがー(自慢じゃないが私にそんな観察眼はない) 6月号で、死体の手首の鑑札が逆になっている(名前の部分が上下逆になっている)んですね、さり気なく。 うっかり描き間違えた可能性は否定出来ないですが、大佐とロス少尉が対峙した際に鑑札をじっくり見せている所や、大写しのシンの鑑札が生前のロス少尉と(文字が)同じ向きになっているので、これは確信犯かなと。 実は裏にも名前が彫ってありましたーってオチだとオシマイですが(^^;) 犯罪者の鑑札にそこまでしないだろうし、生存説が正解なような気がします。 生きているとなると、死体は何処から調達したんだという話になるですが、ロス少尉の件を知らせる新聞に火事らしい記事があるってのが意味深。身元不明死体とかあったりしてねー。 死者への冒涜ってのはまた別なハナシで。 逆に、もし死体が本当にロス少尉だったとしたら、大佐の動機付けって点でかなり厳しいだろうと思われます。 親友の敵討ちだとあまりにも大佐がバカみたいだし、そうではなかったとしても、ロス少尉を殺してまで得たい何かがある事になるのでしょうが、生半可な理由では私は納得出来ません。 私は大佐をオヤジで腹黒だとは思っているけれどもバカとは思っていないので。…結構大佐に夢持ってるよなあ、私。 少年マンガ的にも、少年少女が納得出来る理由でなくてはと考えると、ベタだとしても生存って方を推すコトになります。 まあ、『ありがちな展開予感に鬱・・・ベタな大佐には返って引きました。』って意見も分かる気がー。 私はベタも結構好きですけれどね。意外に演技が下手なんですね、大佐(微笑ましい目で) 私の見解はこんなトコロですが、実際はどうなんでしょうね? ホントに死んでたらそれはそれでドキドキだし、生きていたら、ベタだとしてもホッとしそうなしばたさんです。 (2004.6.27初出)
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第38話「川の流れに」 粗筋:(アニメ公式サイトより) イシュヴァールを目指し旅を続ける途中、エドとアルはスカーを止めるべきか、自分達の身体を取り戻すことを優先すべきかをめぐり仲違いしてしまう。一方、ヒューズの事件について一人調べていたシェスカは、ある仮説にたどり着く。 前回は、夏休み最終日に泣きながら宿題を片付ける子供のやうに哀れだったせいか、可哀想に思ってくれたらしい方々がメッセージを寄せてくださったようです。 ありがとうございます。こんなダラダラ文でも反応が貰えるのは嬉しい事です。 というトコロでWeb拍手のお返事など。 第13倉庫の怪は鋼の小説1に載ってますと複数の方から教えて貰いました。実は小説1,2は読んでおりました。アレはアレでまあ色々とソレで、楽しく拝見いたしました>小説 夜食のサンドイッチは美味しそうだった。 それでもわざわざ教えてくださってありがとうございます。 ファンなら当然知っているであろうコトをまるっきり知らない事の多い私は、実は皆様からの耳寄り情報が大事な情報源です。ありがたやありがたや。 キャスリン=釘宮さん、母=朴さんだったとやはりこれも耳寄り情報。ちーともさっぱり気がついていませんでした。えっへん!(いばれません) なるほどなるほど。どおりでキャスリンの声が可愛らしくて、母上がオトコ前なハズです。お父様は息子と同じ声でしたよね。 内海賢二というと、何故か『猿くん。今日は泳ぎで勝負だ』な、目薬のCMでのミスターXを思い出してしまいます。 『アニメ37話で、OPが大佐達に変わってなかったのは残念ですね。私も期待してました(笑)』とのメッセージが。 後日、別な鋼サイトでも同じような事を考えた方のイラストを見ました。…同志っ! ですよねー。あのタイミングで駆けてくる影を見たら、爽やかな笑顔で走る大佐を期待しちゃいますよねー! 真面目に『ナイスだアニメ!』って思ったのにー。ちえっ。DVDでおまけに付けてくれんかのう。 『エドのシャワーシーンより中尉のが見たかった・・・!』ってのも激しく同意。 オトコの裸もガキの裸もいらんのよ! 見せるならホークアイ中尉で! でもアームストロング少佐なら可っ! まあ、シャワーシーン自体いらんわーとも思いますケドネ。 37話最後に書いたおまけに熱烈な意見を送って下さった方。Web拍手は初めてだそうですが、匿名だろうが何だろうが頂いたメッセージは楽しく拝見しています。 どうか物怖じせずに、また語って下さいませ。どうせ見るのは私だけだしー。こんな感じで返事が出来る事もありますので。 大佐には冷徹で有能で、しかも腹黒いヤツでいて欲しいトコロです。じゃないと安心してバカにしたりオヤジ扱いが出来なくなっちゃうもんね。ホントのバカに『バカ』と言ったらシャレにならんしな。 大佐への冷たい態度は愛情の裏返しなんですよ。ホントよ? アームストロング少佐へは、ストレートに愛をぶつけていますが。一球入魂。 『原作の展開も気になるがダブリスの肉屋の看板にある「マンモス」の方が更に…』 うわ、師匠夫妻の店はマンモスも売るのか? ギャートルズに出るようなマンモーの輪切り肉? そりゃ買いに行かなきゃっ!(アレ食べたいと思いません?) …ってワケで探したら、単行本7巻P26のお掃除アルちんのトコロの看板に…ありますね。マンモス。 そうかー、ダブリスにはマンモスが生息しているのかー。それとも何処かに冷凍保存しているのかにゃー? ちなみにうちの近所にもちょっと変わった肉屋があって、ワニとかトナカイとかホロホロ鳥等の肉を売っています。 『鋼アニメでこれは結構イケル!と思ったエピソードはありますか?』との質問ですが。 今現在でアニメのベスト1を挙げろと言われたら、迷わず第3話『おかあさん……』を推します。 記憶を美化しているかもと思って改めて見直してみましたが、丁寧な描写と原作でさらっと流した部分の補完ぶりはやはりピカイチかと。 兄弟三昧も嬉しい一本でした。 アームストロング少佐初しゃべりな回も、散々待たされた後だったので印象深いです。あの時は嬉しかったわ。 『アニメには不満は色々あるのですが(絵の落差など)、あと3ヶ月だと思うとそれも寂しいような・・・』 うーむ、もう折り返しを過ぎて大分経っているのですねえ。長いような短いような。 絵の落差については、実は私はほとんど不満がありません。つーか気にしていません。ぶっちゃけ気づいていませんっ!(エドに負けない大雑把ぶり) 続けてアニメを観るのってホントに久々で、その上熱心に観ていた時期が80年代(ホントに年寄りだなしばた)だったりするので、絵の落差どころか『こいつ別人じゃん!』…ってほど作監によって作画レベルもデザインもバラバラだった頃を経てきた身には、鋼は『どうして作画が毎回安定しているんだろう』と感心すらしてたりして。 昔は凄かった。うる星なんてシャレにならん位作画がバラバラだった。サンライズも凄かった。比較的新しい例だとセーラームーンの作画もバラけていたようなー。誰とは言わんが某作監の回とか。 何にしろ、今まで欠番を作らずによくまあここまで頑張っているなと、自分が一番びっくりしています。 後3ヶ月とは言えまだまだ先は長いですが、これからも欠番なしの私で行きたいと希望しています。こうなったら意地でも完遂したいトコロ。 生暖かく見守っていて下さい。 『37話感想の「まるぼし」 たがみよしひさですか?』 キタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!! 自分で振っておいてなんですが、コレに反応してくれる方がいるたあ、しかもバッチリ正解を送って貰えるたあ思ってもいませんでした。 というワケで、感想文内の『まるぼしの第13倉庫』の元ネタは、たがみよしひさの『依頼人(スポンサー)から一言』というマンガです。 台詞にあった『まるぼしのシュプール』(もちろん幻のシュプールの意)が、何故か今に至っても脳裏にこびりついていまして、『幻の ─ 』という単語を見る度に、『まるぼしの ─ 』と自動変換してしまいます。困ったもんだ。 『まるぼし』は、後日『NERVOUS BREAKDOWN(なあばすぶれいくだうん)』のまるぼしの女だったかで復活していましたっけ。 ついでに『依頼人から一言』もなあばすのコミックスに完全収録されていましたな(しまいこんであった本を漁って確認した) この作品こそがまるぼしだったものねえ。いやー、遠い目になっちゃうワ。 10代の方には通じない古い話な上に微妙にマニアックで申し訳ありません。 いやはや、反応して下さった方どうもありがとうございます。これだけでも感想文を書いてきた甲斐がありましたヨ。 よ、ようやっと本題。 女の子と兄弟ゲンカで全てが集約される回。前回に続いて閑話休題まったり風味。おっと大事なポイント『アフロ』を外すトコロでした。 クライマックスはホラー映画でしたねえ。アビス? お墓の前のウィンリィ。 『また来ちゃいました』って、お墓にという意味だろうか、それともセントラルに来たって意? 前から思っていましたが、アニメのウィンリィのスカートって必要以上に短いですよね。私は膝丈ワンピースかつなぎのイメージが強いのですが。 秋口風味なのにつば広の白い帽子ってのもいまいち。これではピーコのファッションチェックで指摘されまくるぞー。 そんな所に鉢合わせたのがシェスカ。こちらはすっかり冬支度という感じの服装。 手に持つのは桶に…一升瓶? さすがセントラル。東の外れの国から珍しい酒が届くようですネ。実は日本酒党か、ヒューズ。 一方エルリック兄弟は、獣も通わないような道で車を大破させた模様。 『もっとマシな改造をしろってんだよな』と、さもウィンリィのせいのようにほざくエド兄ですが、それより前に運転手のテクニックに問題があるんじゃないかあ? 悔し紛れに蹴っ飛ばしたお陰で、お約束通りに爆発する車です。爆発はオトコの浪漫だもんね(爽やかに) で、爽やかなアフロ頭でエド兄再登場。ぶわはははっ! やはりこれは笑わずにはいられんっ! アフロでシリアスに決められてもねえ。うひゃひゃ♪ 個人的には、ファンのお嬢さんが思わずひいてしまいそうなアフロ頭は結構好きだったり。これも視聴者への媚びの一種だとは思いつつ、むやみやたらに色気振りまくエドや大佐よりはいいなあ。 エドのクソガキっぷりや大佐の腹黒っぷりを愛しているので、あまり彼らにキラキラされるとそちらの方がひいてしまうしばたさん。 イシュヴァールまで結構距離があるよと心配するアルに、歩くしかないだろうとしかめ面のエド。 そんなのムリだよ、兄さんがへばっちゃうよと純粋に兄の身体を思いやっているというに、じゃあどうすんだよ、イシュヴァールには線路もないし一般道も閉鎖されているしと逆ギレを起こす気の短い兄貴。 アルじゃなきゃ、とてもこの兄の弟は務まりませんねえ。 歩けばなんとかなると、楽観的なんだか意地っ張りなんだかのエドに、さすがのアルもボヤかずにはいられないようです。 『なんだよ、その無計画さは』 身内が相手だと言動に遠慮がないから。ま、エドが他人だからって遠慮するとも思えんがなー。 ほら見ろ何とかなったじゃねえかと自慢気なエド兄に、町に着いただけじゃんと冷静に突っ込みを入れるアル。 そこそこの大きさの町なんだから車の調達も出来るしーと気を取り直したトコロへ、子供に売ってくれるワケないじゃんと、これまた冷静な突っ込み。 この兄にしてこの弟あり。口ゲンカだって兄には負けないらしいアルです。 ほーらほら、今こそ国家権力を使い所だよーん…と、大きいお友達は純真な子供たちに悪いコトを吹き込んではいけませんヨ? 何とかなるさの兄貴に、今日こそは言わせてもらうぞとばかりに畳み掛けるアル。 『少しは先のコトも考えてよ!』 ちゃんと考えてるよとの答えに、アルと一緒に『考えてないよ!』とつっこんだ方も多いはず。 私は画面に向かってリアルにつっこみました(危ないヤツ) アルはこのままスカーを追っていていいのかと疑問に思っているようですね。ホムンクルスの方を先に何とかする方がと、何か他に道があるだろうという意見です。 対するエド兄は今はスカーの所業を止める気マンマンらしく、アルの提案を何考えてるか分からねーと一蹴。 実は私も、今回ばかりはエドの方に軍配を上げたいトコロです。 このままスカーを放っておいて暴走させたら、取り返しのつかない事になるかもしれないってのは想像のつく所。もしかしたら何の関係もない人々が、老若男女問わずに巻き込まれるかもしれない。 その可能性に気づかない、もしくは見ない振りをするってのはアルのキャラじゃないでしょう。旅の目的が違うって発言も、彼にしては迂闊すぎる。 これがエドの言うコトだったら分かるんだけどねえ(兄貴に対して大変失礼な物言い) それこそエドと一緒に『自分が何言っているのか分かってる?』って言っちゃいそうでした。 しかし『もっと良く考えないといけないって事だよ』ってのは正しいからねー、エド兄。キレてばかりいると大佐より先にポックリ逝っちゃうかもよ? てなコトで、錬金術師同士のケンカはこうなるんですね。 考える人だったり水でも被って反省しなさいだったり落とし穴だったりはともかく。その後のアレは…触手? 触手ですか? 時代は今触手??(そりはあんただけ) 触手…じゃないかもしれないけれど、お互い操り人形のように好き勝手ポーズ取らせながらもケンカを止めない、どちらも意地っ張りな兄弟です。 空に向かって走る稲妻を思わせる練成の光がキレイでしたネ。 町の迷惑顧みずに思いっきり暴走した兄弟。遠巻きな住民の気持ちが良く分かる。怖くて近寄れないよなー。 兄さんはどうしていつもそうなんだよ! 意地張って! なアルに、意地なんか張ってないと怒鳴るエド兄。それは嘘☆(にっこりと爽やかに) 兄さんが素直になれば、父さんに相談するとかーと、うっかり地雷を踏んでしまった…と思ったら、結構確信犯な発言だったみたいですね。 何が起きてもあいつの力なんか借りねえ! と、父親に触れられていつものように怒るエドに 『それが意地っ張りなんだよ!』 いやまったく。父親に関しては意地張りまくりだもんねえ。 まあ、男の子にとっては一番身近にある、乗り越えなければならない壁が父親って気もしますから、意地張りたいエドの気持ちも分かる。 それにエドから意地を取ったら何も残らないような〜(本っ当にファンなのか? しばた) 言い負けちゃって勝手にしろと捨て台詞を残し、さり気なく後片付けをアルに押し付けてエド兄退場。 背でも拳でも口ですら弟に負けるかー。それでも落ち込みも捻くれもせず、逆に弟を振り回すエドってば、実は大変な大物なのかもしれません。 女の子パート。喫茶店のウィンリィとシェスカ。 本の虫(“シェスカ”名を日本語訳したら“紙魚子”となるに違いない)発言とウィンウィン(パンダ?)発言のどちらが失礼か。 すぐに会話が途切れてしまって気まずそうなお二人、誘ったのはシェスカらしい。 実は相談したい事がと切り出すシェスカ。ずっとヒューズ中佐、いや准将の死の原因を調べていたが、調べれば調べるほどヘンな事ばかりで、どうしたらいいのか分からない。 どうして私に? と当然の疑問を口にするウィンリィに、軍の人間は信用出来ない。親友だというマスタング大佐さえ。 でも黙っているのも耐えられないーっ! 誰かに話を聞いてもらわないとーっ! と、王様の耳はロバの耳と大声で叫びたいらしいシェスカです。 『どうしたらいいのか分からない』ってコトには私が答えてあげましょう。即刻手を引きなさいっ! それでなくても女性率が少ないっちゅーのに、可愛い女の子の損失は耐え難いー。 二人のシリアスな(?)会話中に流れるおどろおどろしいBGMが、ウィンリィが突っ込む時はストップして話に戻るとまた何事もなかったように流れるってのが、良くある演出なんだけど何だか妙に楽しかったです。 仲違い中の兄弟。エドは一人で腹ごしらえのようです。 アルに文句言っているハズなのに、無意識に塩取ってと言いつけるエド兄のオレさまっぷりが微笑ましい。 でも視線の先には、いつだって一緒のはずの大きな鎧姿はありませんでした。少しの沈黙の後に悔しそうに舌打ちして店を出るエド兄です。微笑ましいわー。にやにや。 女の子〜ずはシェスカの家へ。 こっちがヒューズさんが私に集めさせた資料、こっちがそれを参考に私が独自に集めたものですーと、本の山の中に埋もれてウィンリィは困惑顔。 まさかこれを全部読めっていうんじゃーとひきつってのたまうウィンリィに、シェスカは『ダメですか?』 ダメダメ何ヶ月かかると思っているのー! と全力で断るウィンリィ。こんなの一日で楽勝じゃん? …と、シェスカなら思ったかもねえ。正統派ビブリオマニアだもんな。 なら私が説明しますとあっさり諦めた辺り、周りと自分との本への執着度が違うってコトは分かっているようですな。 発端は第五研究所の崩落。そこからヒューズさんの調査は始まった。第五研究所の事やイシュヴァールの内戦を調べていたヒューズさんは、推測だけれど何か知ってはいけない重要な秘密を知ってしまい ─ 『 ─ 殺された?』 滂沱のシェスカと、これまた全力で慰めるウィンリィです。 仲違い兄弟の弟は町をさ迷っていました。こっちはこっちで、いばりんぼで煩い兄がいないと調子が出ない模様。 兄さんのバカと呟き(可愛いわー)兄の言葉を反芻して悶々。 ホムンクルスを追いかけるのは、母親に似ているあのヒトに遭う事。分かってるよそんなの! …うーむ、いつの間に兄弟は、大総統秘書がホムンクルスかもしれないと目当てをつけたんだろう? スロウスってホムンクルスとして兄弟の前に姿を現した事がありましたっけ?(記憶を反芻中)……覚えてないなあ。 ヨック島でだって、あくまで大総統秘書でしたよね。そりゃ見るからに怪しかったけどさ。 このてのちょっとした齟齬が、鋼アニメでは気になっちゃうしばたさん。ただ単に私が忘れているだけなんだろうか? 背中をポンポン叩かれてエドかと思い喜び勇んで後ろを見やると、そこには懐かしい人が立っていました。 ってトコロでマーテル姉さん再登場。元気そうで安心しました。美人を失う事も大変な損失です。 どうでもいいけど背中を叩かれて振り返った時の『兄さん!』って声が、とっても嬉しそうで和みつつも『少しは人目を考えて落ち着きなさい』と忠告したい気分に駆られました。陽の当たる場所のすぐ隣りに裏街道への道はあるらしい(何のコトやら) 女の子〜ず再び。シェスカ熱弁中。 資料を調べていくとある人物に行き当たる。イシュヴァールの内乱のきっかけとなったというジュリエット・ダグラス大尉。 だがダグラス大尉は内乱の2年前に死んでいる。役所の記録も軍の記録も間違いはないし墓まである。それなのに、2年前に亡くなった人物が内乱の引き金を引き、しかも軍に居続けて大総統秘書にまで上りつめている。 それに生きていたとしても、もう50代にはなっているハズなのに、秘書は30代半ばにしか見えない。 死んでも死なない、年も取らないあのヒトって一体 ─ ? と、怪談話さながらに場を盛り上げるシェスカとウィンリィ(怪談には聞き手の気遣いも大切よん)です。 分からない事だらけだけれど、ある仮説を立てたとシェスカ。その仮説だったら数々の矛盾も説明がつくってコトで、ホムンクルスまで辿り着いたのかーと素直に感心していたら、シェスカの口から出たのは 宇宙人 さあ! さっそく矢追純一に連絡だっ! それは絶対に違うと思うとつっこまれると、途端に気弱な彼女に戻ってしまうシェスカです。 背後に流れるのが昔懐かしインベーダーゲームの音って…。サイキックフォースを見た時も思いましたが、同年代が作っているんだなあと感慨深くなりましたです。 宇宙人ぢゃなかったら何なんでしょう? と子犬が縋るような目で尋ねられて、私だって分からないとウィンリィ。でもこの事を調べていけばヒューズさんの死の真相が分かるって事ね。 ああー、どうしてこう危ないコトに首を突っ込みたがるのかウィンリィ! でも軍人と言っても私はただの記録係で、大総統秘書になんて近づけるような階級ではない。調べようにも出来ないと嘆くシェスカに、だったら盗聴でもして動きを探ればと答えるウィンリィ。 私にはとても出来ませんーなシェスカの前に仁王立ちし、七つ道具を取り出して自信マンマンなウィンリィ 『出来るわ 盗聴』 シェスカの盗聴の基準が、『旦那さんが離婚する時に仕掛けたりするアレ』と妙に具体的なのがなんとも。何故に旦那限定なのだろうか? アルフォンスくんは年上の女と逢引中でした。兄の居ない間にやるねえ(ちがうから) 密かに兄弟のケツをつけていたらしいマーテルさん、敵の事を教えて欲しい、あの黒尽くめの奴等の事をと迫ってきます。 知ってどうするつもりなのとのアルの問いに 『決まってるわ。復讐するの』 これから先の生きる目的が復讐ですか。美人さんなのに。こんな時こそ女にマメな大佐の出番? セントラルでは、ウィンリィが軍服着てコスプレ中でした。場所も軍内部って最近のコスプレはディテールに凝ってるねえ…じゃありません。 無謀なのは何処かの兄貴とどっこいですな。もうエドの事をとやかく言えないと思うぞ。 シェスカの服だとサイズが小さかったようで、二の腕をしきりに気にしつつ、ダイエットしようかと考える女の子なウィンリィです。 そんな折、何処かで見た少尉と軍曹に接近遭遇。前髪で顔を隠して上手くバレずに済んだと思ったのですが、女の観察力はバカに出来なかったねえ。 電話回線が集中している施設への潜入を試みる2人。軍の神経網とも言える場所なワリにはあっさり入り込めるようなー。鍵が何重にもかかっているってワリにはチャチい南京錠の気がー。 …とか思ったりもしますが、まあその辺はお話の流れってコトで(見て見ないフリも上手くなったなあ) 軍の施設なのにあっさり鍵を開けてしまってチョロいと言いきるウィンリィでした。機械鎧技師で失敗しても空き巣で食っていけそ…いやいやいや。良い子は真似をしないように。 大総統秘書の回線に細工をし、電話がかかってくるのを待つ2人。ウィンリィはやたらと楽しそうですね。 アルはマーテルさんを説得中でした。 復讐なんて間違っている、それじゃグリードさんたちがマーテルさんを守った意味がない。応えるマーテルさんは 『あたしはキメラよ。もう普通の人間としては生きていけない』 そんな自分は唯一の居場所を失った。もう何も残っていない。そう呟くマーテルさんに、アルはスカーの面影を見るのでした。 しかしマーテルさんなら十分人間として生きていけそうな気がするんですけどね。 やはり喪失感とか自分は他と違うとか、もう人間じゃないって部分を支えてくれる誰かが必要なのでしょうか。 マーテルさんが迫っても、アルの答えは否でした。ボクは貴方の復讐に協力するつもりもないし、させるつもりもない。 『ロアさんたちもきっとそう思ったはずだから』 スカーもマーテルさんも止めなきゃいけないと、アルは心密かに決心したようです。 何で『だから止めないといけない』となるのか、物語で語られているだけでは今ひとつ掴めないのですが(洞察力なさすぎ) やっぱアレかな。居場所を失くして復讐という手段に縋らなければ自己を保てない哀れさというか悲しさに、共感したり嫌悪したりしたのかな。 まんま兄弟の未来図みたいなものだもの。どちらか片方が永遠に失われたら、残った方がスカーやマーテルさんと同じになりそうです。 危うさって点から言えば、スカーも兄弟も大差ないかもしれません。 そんな危うい繊細さを持っているはずのエド兄は、大雑把に弟を探していました。あんなに目立つ容姿なのに、町中から探すとなると簡単にはいかないようで。 高台から町とその先に広がる河を見下ろして、思い出すのは懐かしい日々、弟とのケンカの後。 どうやらアルはケンカをすると失踪するくせがあるらしく、もう日が落ちるというのに姿が見えないアルを、お母さんは心配しています。 ケンカの原因はまたもやお父さん。罪作りな父だなあ。あいつが悪いんだ、いつ帰ってくるのかと煩いからと、父親への対抗意識はハンパじゃないようです。 しかしこれが原因だとすると、エドが短気なのが悪いよなあ。 …とは、多分エドの父親への複雑な感情を知っているおかあさんは口にせず、困ったわ、私にはアルフォンスの居場所は分からないしと独り言。いいお母さんです。 そしてエドも、何だかんだと文句を言いながらも弟を迎えに行く可愛らしさ。そして何処でいじけているのかもお見通しなようで。 川べりでたそがれている所を発見し、ケンカの続きを警戒して身構える弟にただ一言『ほら、行くぞ』と告げ、さっさと先を歩き ─ 。嬉しそうに返事するアルが後に続くという、兄弟萌えには大変おいしゅうエピソードでございましたコトよ。 ホントにこの兄弟は何をやってもいとおしくしか見えんぞ。錬金術での低レベルな触手バトルすら。 セントラルでは待望の秘書宛ての電話が鳴っていました。 電話の相手はエンヴィー。もうすぐ北方に着くとのコトですが、東ではないんですね? 『エンヴィー』と聞いて、エドの話していたホムンクルスの事? と、訝しがるウィンリィ。ノイズが乗っていて気がついたのか、仕事が増えたみたいだと告げて、早々に電話を切るスロウスです。 あんなにノイズが酷くちゃ盗聴はバレバレですよねえ。回線が繋がる前の内線状態から雑音だったし。ウィンリィ詰めが甘い、甘すぎるぞ。やはり子供は子供なようです。 ま、盗聴は専門じゃないししょうがないか。そんなに簡単に盗聴出来るようじゃ軍の回線として使いモンになるとは思えないし。 退散の準備をしつつ、さっきの電話は何だったんでしょうか、証拠を掴むにはまだまだ時間がかかりそうと、会話中の二人の背後では水滴がひとつ、またひとつと〜。 スロウスホラーバージョンの登場です。夏らしく涼しい姿ですネ。アニメイトでスロウス抱き枕(スライムバージョン)とか出たら買ってしまいそう。 いつかのように溺れさせて殺すつもりらしいスロウス。必死で逃げるシェスカとウィンリィのお尻が可愛いとオヤジな事を考えていたワタシです。マスタング大佐がのり移ったに違いない。きっとそうだ、そうに決まってる! 外ではロス少尉とブロッシュ軍曹がウィンリィを捜索中でした。偉いなあ。良く人違いで済まさなかったよな。ウィンリィがセントラルに来てるの知ってたのかな? 私だったら絶対気がつかない自信があります!(はい、そこで威張らない) 必死で逃げて出口の光に目を輝かせた所で、お約束通りに袖口をひっかけウィンリィ逃走不能。様式美ですねえ。 まあ、ひっかけなくてもスロウスは逃がさなかったでしょうが。哀れに逃げる子羊ちゃんたちの姿を堪能していたとしか思えません。 圧倒的な力の差がある敵は、慢心している内に正義の味方にやられちゃうってのもこれまたお約束。 が、今回はちょっと違ったようです。 追い詰められて絶体絶命。恐怖に顔を歪めてスロウスを見上げる2人。突如スライムの頭部に女性の顔が浮かび ─ 。 シェスカが悲鳴を上げている横でウィンリィは別の驚愕を受けていました。 『エドとアルの…おかあさん?』 初めて人間らしい表情を見せて、襲うのを止めてしまうスロウスです。 そこへやってきた助け。ロス少尉とブロッシュ軍曹が扉を開け放して姿を見せると、スロウスは姿を隠してしまいました。 顔を見合わせて助かったとほっと息をつく2人。やっぱり宇宙人だったと漏らすシェスカに、ワケが分からず首を傾げるしかない命の恩人たちです。 …あんだけばっちり面割れしておいて『助かった』もないと思うのだがー。頼むから後から手は出さないで、スロウス。おねがいおねがいっ! 川べりでは、小さな頃と同じように膝を抱えてアルがたそがれ中。その背後に立つのは乱暴者の兄貴。 やっぱり小さい頃のように、ケンカの続きを警戒して身構える弟にただ一言『ほら、行くぞ』と告げ、さっさと先を歩くエド。 でもちょっとだけ違うのは、弟は無条件に兄の背中を追いかけるのではない事。その背に告げるのは 『イシュヴァールに行くよ。スカーさんを止めよう』 どうしてあそこに居ると分かったのと尋ねる弟に、進歩ないからなと答える兄貴。 おまえ、いつもケンカした後はずっと川辺でいじけてただろ? 広がる荒野にこれからどうするの? と尋ねる弟に、どうもこうも歩くしかないだろと、これまた大雑把な兄貴。 やはり人の縁は大事でした。美人の拾い主登場。困った時はお互い様と、バイクの後ろに括りつけた大八車の半分へ兄弟を積み込みます。 弟の知り合いだからか、遠慮なんかする気配も見せずにあっさりと誘いにのるエドのあつかましさよ。あんたのそんなトコロも好きよ。 マーテルさんとすれ違いざまに『絶対止めてみせますからね』と告げるアルに、ちょっと嬉しそうなマーテルさんです。 年の差カップル誕生か? エド兄、うかうかしてると弟に先を越されるぞー。 昔話で盛り上がる兄弟と、それを聞きながら荒野を疾走するマーテルさんで、ほのぼのとしながらの幕でした。 あっさり『スロウス=おかあさん』ってコトになっちゃったみたいですね。 兄弟揃って大総統秘書な彼女を見てもそれほど動揺しているようには見えなかったのですが、実は心密かにおかあさん? とドキドキしていたのだろうか? ウィンリィがあの化け物じみた姿を見てあっさりと『エドとアルのおかあさん』と口にしたってのも含みがあるのか。 変身前後でセーラームーンの正体に気づかないような、暗黙のお約束事項なのかと重箱の隅がちょっと気になります。 アルの言動も何だかアレ? って感じで、今までの彼と一貫性というか脈絡があんまり感じられなくて混乱しちゃったし。 そーいうモヤモヤを抜けば、緩急はまって面白かった回でした。兄弟でいちゃついているのがいっぱい見られたしねえ。目の保養。 細かな所で気の効いた演出だったので、余計根幹がすっきりしないのが強調されたってのもあるかな。痛し痒し。 さて来週は。 今度こそ風雲急をつげる展開っぽい。 エドがアーチャー中佐に呼びつけられているっぽいシーンの次が、扉を開けて何やら叫ぶ大佐って図だったので、おおこりゃ三角関係勃発ってヤツー? …とか思ったバカです、私。 三角関係(まちがっています)の行方はともかく、クライマックスに向けてどうアニメが疾走するか見守るコトに致しましょう。 間違っても失踪はするなよー(オヤジギャグだなこれ) (2004.7.4初出)
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第39話「東方内戦」 粗筋:(アニメ公式サイトより) 旅の途中、マーテルはエドとアルにかつて自分が特殊部隊に所属していた過去について語る。そこで明らかになるイシュヴァール内戦勃発の真実。その頃、反抗勢力を鎮圧するために、アーチャー率いる軍隊がリオールに到着していた。 新しいPCに換えました。それでこれ打ってます。今回はメーカー製ではなくパソコンショップの組み立て済みオリジナルにしてみましたが、今の所は快適に動いています。新しいマシンはやはりいいですねえ。 しかし、3年前に前の代のPCを買った時にはそれなりに高性能だったハズなのですが、今となっては拡張もままならずオンラインゲームも満足に出来ないってんだから、ホントに技術の進歩は早い。 というワケで、PSOBBでちょっくら遊ぶ予定です。 原作は今飛ばしに飛ばしまくっているって感じですな。鷹の目のホークアイさんもカッコ良ければ、釣りに凝っている大佐もカッコいい…か? どうして大佐ってば、あんなに童顔なのにオヤジな言動が良くお似合いなのだろう? 謎だ。 とにもかくにも、色々な方の無事を祈りたいものです。大佐頑張りゃー! No.66にもアニメの鬱憤を晴らすが如く頑張って貰いたいものよ。そしてアームストロング少佐は相変わらずおステキでした。キャッ☆←バカ ロイエドさんも忙しければエド受けさんも忙しく、その上ロイ受けさんまで忙しかった回。 前回の感想文の引きで『三角関係勃発ってヤツー?』…などとネタのつもりで書きましたが、まさかホントになるとは思いませんでした。アニメってアニメって…。 この回で、鋼同人誌が推定2.8%くらい増えたかと〜(微妙にありそうな数字にしてみた) 玄関先の石畳でお絵描きエリシアちゃん。遠い日のニーナとダブってついほろりとー。 怪獣とかカイジュウとかかいじゅう…の間に、円の中に三角って図があったけれど、あれは練成陣の真似かしらん? 満足な絵が描けたのか、嬉しそうに笑うエリシアちゃんが可愛らしかったです。 エリシアちゃんとグレイシアさんがお外に居たのには訳がありました。中には何かと話題のロス少尉にブロッシュ軍曹、シェスカに無断で軍に入り込んでいたウィンリィが。 …何故ヒューズの家? そんな疑問はさておき。ウィンリィとシェスカは沈黙を守る模様…と思ったら、シェスカは未だに宇宙人説を捨てていないようですね。矢追純一氏が聞いたらさぞや感激する事でしょう。 それにしても、『道に迷った』などと彼女らは口にしたのだろうか? 下手な言い訳にもほどがあるようなー。 つっこまずにはいられないブロッシュ軍曹でしたが、エドたちとの付き合いで何かが吹っ切れたのかそれとも諦観したのか、深くは追求しないロス少尉でありました。 とりあえず黙認して(いいのか? それでって疑問は残るがー)去る少尉と軍曹に、ウィンリィは軍で何か危険な事があると告げます。 驚いたようではあるものの、一笑にふさずにありがとうというロス少尉です。 色々とアレな経験を積んでしまったためか、随分と物分りのいいひとになっていましたねえ>ロス少尉。 私は最初の頃の、エドにギャンギャンつっかかっていた彼女の方が好きかもしれません。 とんでもなくどうでもいいコトですが、ロス少尉の声って宝塚の男役みたいに聞こえるなーとか思ったり。 これからどうするんですかとのシェスカの問いに、一度リゼンブールに戻ると答えるウィンリィ。エドたちに相談したいけど何処にいるか分からないしーって、『あんたたちのお母さんに会ったのよ!』…って相談をするつもりだったのかしらん。 そしたら私はどうしたらーと怯えるウサギちゃんのやうなシェスカに、一緒に行くに決まってるでしょ! と、誘いもしない内から決め付けていた模様。 でもでも家の本たちが〜と、我が子のような大事な大事な本の山を、置いていきなさいと一刀両断されて、シェスカは涙にくれるのでした。 シェスカの気持ちはよく分かる。分かるわーっ! しかし何故一度リゼンブール? 一刻も早くセントラルから離れた方がいいだろうという判断から? それとも兄弟のお母さんのお墓でも掘り起こしてみるつもりだろうか(ホントにそうだったら笑…えん) 軍用列車の中。ムダに渋いハボックさんのアップが謎。いつそやの点目ハボさんの埋め合わせかしらん? 列車の中には犬神家の一族の佐清…じゃなくて、仮面の男キンブリーがおりました。 それはともかく。アームストロング少佐は今日もステキですっ! 仮面を取ったキンブリーを見て驚愕のマスタング大佐。 …あー、どうしてこうアニメの大佐って素直なのかしらーと、何だか妙に疲れが出るのは何故?(何処となく投げやりに) ちょっと待てや! 何でてめえがいるんだゴルァ! …と大佐が口にする前に、嫌みったらしくアーチャー中佐も登場です。 …3P?(ここは一般コンテンツですよしばたさん) 閑話休題。 キンブリー中佐がなにか? と、これまた嫌みったらしく言い、キンブリー“中佐”は無実の罪で投獄され、第五研究所の違法な人体実験に利用される寸前に脱走に成功されたと、清清しいばかりの慇懃無礼っぷりを発揮するアーチャーです。 キンブリーのおかげで第五研究所の悪行が暴かれつつあると言うのを聞きながら、大佐に色目を使って(表現を間違っているような…)偉そうにふんぞり返るキンブリーがなんとも。 無実の罪なワケねーだろと言いたげな大佐に、今回の作戦ではボクちんも大佐だもーんと偉そうアーチャー氏。大総統のお墨付きの前では大佐も口を噤むしかないようですね。 でもまあ、『今回の任務』に限っての『暫定的な』大佐の地位って感じですねえ、アーチャー中佐。 うまく行けばそのままだろうけれど、万が一失敗したら元のもくあみって感じか。現在の企業でも良くある話。そして失敗して何処かに飛ばされちゃうってのも良くあるハナシ。 アーチャー中佐(大佐って呼んであげた方がいいのかにゃー?)が中座したのは電話があったから。発信元はリオールだそうで。 町の名を聞いて、ちっとばかし表情を曇らせるマスタング大佐です。 …受けっぽい。ひたすら大佐が受けっぽい。 これはこれで良し! と思うビョーキな自分もいますが、衆人の目の前で素の感情を表にする大佐っつーのは、却って色気がないと思うのだがどうよ? やはりマスタング大佐には、ホークアイさんが居なくなると平気で軍の回線使って女をたらし込む無能な上官と、周りから呆れられるような腹黒さであって欲しいトコロです。 私は彼のいけ好かないオヤジなトコロを心から愛しているのよ。 それはさておき。これでキンブリーロイとかアーチャーロイとか見られるかと思うと嬉し…って、言ってるコトが矛盾してるんじゃーと葛藤するしばたさんです。乙女心は複雑なの☆(それ乙女と違うから) リオールではスカーが黙々と作業中。訝しげな町の人の声に誘われて空を見上げると気球が浮いていました。 『何だありゃ?』って声から察するに、空を飛ぶ乗り物は発達していない模様。リオールでは初めて見るモノだったのかも。 夜の砂漠で一休み中の兄弟とマーテルさん。砂漠では昼は日陰で休んで夜に移動するって聞いたコトがあるようなー等と、ちょっと思ってしまう重箱の隅をつつくやーらしいワタシ。 エドは自分がグリードを殺したと告白していました。弟が止めるのを無視して、自分にとってはグリードもマーテルさんも弟を攫った悪党だと言い放ちます。 『しかも、ヤツらダンテさんまで…』ってコトは、グリードさんは無実の罪を着せられたままなのか。可哀想に。 黙って聞いていたマーテルさん、おもむろに立ち上がるとナイフを抜いてエドへ向け ─ 。 で、まあお約束通りに毒蛇(なんでしょう)に襲われそうだったエド兄を助けたってオチでした。 どちらかと言えば、アルに潰されて兄貴ってば却って危なかったかも。でも兄をかばう弟の図は素直に萌えでしたねえ。心の栄養だワ(イヤな栄養…) 私の相手はあんたじゃないと答え、グリードさんは封印されるよりも死を選んだ、誇り高い男だったから。だからあんたに倒されたかったのだと思うと続けるマーテルさん。 確かにそうでしょうが。15の子供に引導を渡させる辺りが強欲っぽいと思わずにはいられませんな。 続けてマーテルさん曰く。 私が憎いのは仲間たちを殺した軍と黒尽くめの2人。それに裏切ったキンブリー! …と、特に一度は仲間と認めたキンブリーに対しての憎悪は激しいようですね。 ところで裂かれた蛇は誰のお腹に入ったのでしょうか? エド兄食ったかな? 暑そう〜な昼間に移動。日射病やら熱射病になりそう。山猿なエド兄はともかく、マーテルさんあんなに白いお肌なのに大丈夫かしらん? リオールの近くだねとのアルに、何だか考え込んだ表情で返事するエド。ロゼさん元気かなーの問いに、そいつ誰だとそっけなく答える兄貴ですが。 またまたトボけちゃってー、兄さんちょっぴり気にしてたじゃーん? …とからかわれて思いっきり話を逸らす思春期真っ盛りで可愛らしいさかりのエド兄です。 ロゼ絡みってのは気に食わないが、この辺のエドの表情は初々しくて可愛かったのう。側に居たら思わずその場で食っちまいそ……いやいやいや(一瞬理性がぶっ飛んだらしい) ロゼにつっかかったのは、気になる女の子はついついいぢめちゃう心理だったのか。あーかいぐりしたくなる位に可愛いわね。ぶわははっ♪ 照れ隠しか、頬に斜線入りのままいつになったらイシュヴァール着くのかと尋ねるエドに答えるマーテルさん。 『とっくにイシュヴァールに入ってるわ』 荒廃したイシュヴァールよりも、マーテルさんの導火線のように一筋たなびく前髪の方が気になったりして。 少し前まで人が住んでいたとは思えない何も残っていない砂だらけの光景に、さすがに驚愕を隠せない兄弟。スカーを探すっていってもこれじゃーと呟くエドに、一体何を探しているのかと問うマーテルさん。 兄弟見つめ合って頷き(こんな仕草すらいちいち可愛いぞ、この兄弟は)、賢者の石を探しているとアルが答えます。 イシュヴァールは滅ぼされる前、賢者の石を作ったという話をした人が居ると。 そんなはずはない、みんな無抵抗に武器を持つ暇もなく殺されていったと呟くマーテルさんに、軍とイシュヴァールは長い事軍事的緊張関係にあった中で、一般人を軍が誤射した事件でイシュヴァールの民が蜂起したと、エド兄の答え。 『へえ、ホントにそんな風に発表されていたんだ』 14年とちょっと研究所に居たそうで、若く見えるけれど結構お姉さんだそうですが。 若さと美貌が保たれるとなったら、キメラ美容法が大流行するかもしれません。女の美への欲求は古今東西を問わず驚異的ですからネ。鉛が入っていてもおしろいを使ったそうだしねえ。 そして禁忌の言葉を口にしたがために、マーテルさんに正当な報復をされたエド兄です。この年頃のガキは非常に大雑把かつ失礼な年齢観を持っているからね。ぷんぷん(何か身に覚えがあるらしいぞ) 私たちは特殊工作部隊だった ─ ってコトでマーテルさんの昔話。 作戦に入る寸前まで目的地も作戦内容も教えられないそうで、イシュヴァールがセントラルへのテロを計画しているという事で、その予防のために密かに潜入し壊滅するのがその時の任務。 …何処かで聞いた話っつーか、そのままですな。アニメにまで影響するとは、9.11ショックは某国だけではなくて、私らの周りでも大きな事件だったようで。 それはさておき。元気なロアさんとかドルチェットさんが何だか懐かしかったです。しくしくしく。 床下に匿われた師父は、上から降ってくる血の雨に慟哭する事も許されずに沈黙を守るのでした。こんな経験があって、それでも復讐を無為であるとの境地に達しているのなら大したものです。 でも、何だか今後の展開へ含みがあるシーンのような気がしなくもない。ちょっと穿ちすぎかにゃ。 開戦の真実を知り、軍がイシュヴァールに戦争を仕掛ける理由が何処にあるといきり立つエドに、そんなモンは知らない、でも証拠ならあるとマーテルさん。 アルハウスの住み心地は良さそうですね? 開戦後すぐに拘束されたマーテルさんたち特殊工作部隊。抵抗すればその場で処分され、大人しく従ってもモルモットにされる運命。 仲間が撃ち殺されて思わず飛び出そうとするマーテルさんを止めるロアが、ベタなんだけどベタなんだけど! 良かったです。あのてのキャラには弱いのよ。 懐かしや初代ライダー(つーか、もう少し新しい仮面ノリダーすら知らない世代も増えつつあるんだのう…)の如く改造手術寸前のドルチェットさんのトコロに殴り込み、警備の鎧のヤツらの頭を蹴ってみれば、中は空っぽでありました。 キメラな方々と合成された動物とを象徴したシーンは、黒と原色のコントラストが印象的でしたな。一糸纏わぬ鍛えられた身体ってのもステキ。 しかし轢かれたカエルみたいだったロアさんって…。 軍は完全に自分たちの口を塞ごうとしていた、何故? とのマーテルさんの言葉に答えるアル。 『絶対に漏れてはならない秘密。開戦の真実』 戦争には情報操作は付きモノだってコトか。大本営発表。 何故軍はイシュヴァールを潰したのかと、あー分かんねーっ! キレる代わりに石蹴ってみたら、斥候に当たった模様です。それも何処かで見たようなー。 逃げるヤツらに逃がすかよのエド兄。練成したのは…大入道アル? 兄貴のセンスはよー分かりません。ただひとつ断言出来るのは、美術の成績はあまり良くなさそうだというコトか。大佐よりはマシ? 砂の中には何処かの誰かさんたちが入っておりました。 ここは一般人立ち入り禁止区域でーす。われわれはー、旧イシュヴァール地区の安全を確認にー…と、何だか胡散臭い選挙演説のような大義名分を口にする砂の中の人たちに、だったらこそこそせずに姿を現せばいいじゃねえかの兄貴に、こう見えても兄さんは国家錬金術師なんだぞと、微妙に『こう見えても』にアクセントをおく弟です。 あークソガキどもめ。 それを聞いて逃げるさまは正にモグラ。2人の呼吸もピッタリ合っていますネ。 逃げ出したコトで思い至ったのか、もしかしたらーと砂を掘り出してみたら、出てきたのはブレダさんとハボックさんでした。あんな目に遭ってもまだタバコを咥えているのかー。根性だな。 あんたらが此処にいるってコトは大佐もかーってんで、面倒なヤツが来やがったぜ、けっ…とか言いそうだったエド兄です。 私も腐ってもロイエド者なハズなのですがー。ごめんなさい、ラブラブな2人に興味なくて(ついつい謝っちゃうぞ) てなワケで、お嬢さん方待たせたね! …とアニメスタッフが言ったかどうかは定かではありませんが。 大佐とエドの再会です。 相変わらずで相変わらずなお2人。一人でノリつっこみを披露するエド兄に真顔で構えるアーチャーが妙に可愛い。 それを余裕で留める大佐って図も何故か笑えました。 あちこち荒らしまわってくれたそうだな、南方司令部にイシュヴァールの護送列車との大佐の言葉にふてくされた態度のエド兄ですがー。 どれもこれも軍法会議ものだぞ? そのまま刑務所行って第五研究所送りになったとしても『あれじゃあねえ…』って納得しちゃう悪行だってコトは、ちゃーんと自覚しておいてねー(と、取り合えず言ってみよう) それを黙殺して『とにかく』で収める大佐はエド兄に甘いよなあ、やっぱり。 でまあ、自分の指揮下に入れってな言葉に不満に思ったのはアルやエドだけではなかったようで。 そうか、やはり密かにエドを狙っていたのか、アーチャー。あんたの好みだと思った…あー、違う違う。コレは別な場所でするべき話題だったワ。 えーと(頭を切り替えようと必死らしい) 待って下さい! ボクらは独自に旅を続ける許可を貰っているはずです! と反論するアルの言葉の最後はエドが取っておりました。 『ただし、一度召集がかかれば軍の狗となる』 つーコトは、今は有事か。 こんな辺境までわざわざ軍用列車で乗りつけてくるんだ ─ との兄貴の言葉に、思わず戦争? と訊いてしまうアルに、ちょっと不穏な地域を鎮圧するだけだと答えるアーチャーさん。 ちょっと不穏なだけにしては、ガキにも一目で分かるくらいに物々しいよねー。 スカーが原因だろと、オヤジたちに突きつけてみるエド兄です。 お食事兄弟。マスタング大佐直下の皆様もおりますね。アーチャーが絡んできても彼らは別格扱いなのかな。 スカーを追う理由は何だとの大佐の問いに、あいつを潰しておかないと色々面倒だと事もなげに答えるエドはオトコ前。 せっかく食事にありつけるのを邪魔されたマーテルさんは、ホークアイさんを蛇のように執念深く恨みそうです。女の戦い。 もりもり食べるエドの目に、最新の撮影用気球で撮った空撮写真が飛び込んできました。 思わず飛びついて凝視するその中の一枚には、町全体にスカーの腕の入墨に似た練成陣が。 町全体を練成するのかー。 スカーは大真面目かもしれませんが、練成陣を描かれた町の人々は大迷惑。ついでに道を凸凹にされて普段の生活でも大迷惑。車輪を取られちゃうし子供も溝に足引っ掛けて転んじゃうぞー。 ファルマンさんのエドに対する敬語が、何だかちょっといい感じでした。 でも敬語を使われるだけの働きを当然期待されるし、それをこなす責務があるのだと思うと、エド兄がちょっと可哀想かも。自分で選んだコトとは言え、ネ。 誰がこんなコトをーって、そんな事するヤツは1人しかおらんわ。 思わずスカーの名を呟くエドに、やはりそうかと応える大佐と、エドワードくんになら理由が分かる? と訊くホークアイさん。 が、エドは明かすつもりはないようですね。信用する気はないのでしょう。ガキっぽいね。 この町は? と尋ねたエドの耳に、リオールとの単語が飛び込んできます。 昨年圧政を敷いた教主が退任し、軍の駐留で平和が戻ってきた…って本当かあ? 懇切丁寧に説明するフュリー曹長を制するのは大佐でありました。 『彼は 知っている』 リオールの町が武装蜂起、そんなはずはない、インチキ教主がいなくなって町は平和になったはずだとの兄弟に、その後も(教主はいないはずなのに)教主派と市民派に分かれて大混乱、事態収拾に乗り出した軍に今度は両派が立ち向かってきたとハボックさん。 …本当かあ? どれもこれも大本営発表に聞こえちゃうぞ。 何故オレに知らせなかった! と大佐に詰め寄るエドに、ヒューズから報告は受けていたが止めていたと大佐。 それでも納得出来ずに何故だと叫ぶエドに対しての大佐の答えは 『お前の手にあまるからだ』 …おお、今気がついたけれど『君』じゃなくて『お前』だったんですね。 アニメの大佐はエドと名前を呼んでみたりあいつ呼ばわりしてみたりと、結構美味しい発言をしてくれますな。 オヤジ度が足りんのが惜しいぜ(そんなコト思ってるのあんただけだから) そう言われちゃ反論のしようもない、ただの無力なガキです。でもここでいぢめた逆襲を、大佐は後に受ける羽目になるのであった。 中庭で雑談中の大佐の仲間たち。 ヒューズ准将の事をエドくんたちは知らないんですかと気遣わしげなフュリーさんに、らしいなと応えるハボックさん。 今教えたらセントラルにすっ飛んでいっちまいそうだからなとのブレダさんの言葉に彼は貴重な戦力だと、とっても軍人らしい見解を述べるファルマンさん。 で。久々に爆弾を落としたのは、やっぱりホークアイさん。 『エドワードくんたちは今危険な所にいる。自分の見える所に置いておきたい…という所かもしれないわね』 どうも私には、この発言は地雷だったり爆弾だったりにしか思えません。 ロイエド的に萌え萌えになった方々には申し訳ない。 以前のヒューズの墓前のシーンでも思ったものですが、やはりこーいう大佐の心境ってのは、こちらが行動やら言葉の端々から勝手に妄想すればいい所で、わざわざホークアイさんの口を借りてまで説明してくれなくてもいいよと思っちゃいます。 あの時は大佐とホークアイさんの2人だけだったからまだ良かったのですが、彼女が大佐のプライバシーに入り込むような推測を、気心の知れた仲間とはいえ、衆人の前で口に出すような迂闊なひとだとは思えない。 大佐にしても、心の内はいざ知らず、例えホークアイさんにでもそんなコトを気取られるようなヤツじゃないと思うんだけどなあ。 というか、そうであって欲しいんですよ。夢見すぎ? アニメのホークアイさんは、ロイエドに理解がありすぎます。とほほ。 ホークアイさんの台詞の後の物憂げなハボックさんの図ってのに、ハボロイな図を見たのは私…だけですね、やっぱ。 結局は何を見ても妄想するのか、しばた。ビョーキもここまでくれば立派か?(んなワケねー) そんな何だかヘンな空気の所へ、ガシャガシャ煩くアル登場。 『兄さん来てませんか?』 そんな兄さんは、アーチャー中佐と 報告は優先的に自分に上げる事、そして条件をのめば許可しましょうと微笑むアーチャーのトコロに大佐登場。 修羅場ですか? 修羅場ですね? この辺はもう、好き勝手妄想してヤバくなっても構わないってコトですね? エド! ここで何をやっている! と怒鳴る大佐は彼女に逃げられた男みたいだし、振り向きもしないエドは我侭な彼氏を困らせたいって感じだし、余裕たっぷりで対峙するアーチャーは、彼女はオレのものさと優越感にひたっているみたいだし(でも、結局は本命のダシにされる可哀想な役所とみた)、ちょっとした恋愛ドラマと同様の構成ってどうよ? その後の廊下を歩きながらの会話なんか痴話ゲンカそのものだしー。しかもエドの方が優勢。大佐ってばエドどころかアーチャーにすら分が悪いです。頑張らにゃー。 あまりに笑いのツボに入ったので(萌えじゃないトコロがしばたさん)、弟を置いていく発言や、結構エドが男前なコトを言っていたのに頭の中に入ってきません。 この一連の展開は色々な意味で衝撃でした。ここまでやられると文句をいう気にもならず、もういいよ好きなだけやってくれよって心境になります。 …大笑いしつつも、正直『これは萌える!』とか思いましたけどね。でもその前に笑える。 頭を冷やして。 リオールへ行く準備をするエド。 アルハウスから外に出たマーテルさんに気をつけろと声をかける兄貴に、1人で行くなんて本気なのと聞かずにはいられないアル。 お前を置いていけってのが交換条件だからなとエドは答えます。アーチャーのヤツ、オレたちの事を信用なんかしちゃいない。 スカーの練成陣が賢者の石のためならぶっ潰すとアルに告げ、マーテルに大人しくしていろと言い含めるエド。 分かっている、まずは黒いヤツらとキンブリーを殺す、軍に復讐するのはその後だと言うマーテルさんに、そんな事はさせないと断言するアルです。 弟が心配なのか、厳しい表情を見せるエド兄がちょっとよさげ。 どうでもいいが、エドの変装は…似合わんなあ。こうやってみるとラース似。 …傲慢がエドってオチは勘弁してねー(結構ありえそうでちょとイヤン) 兄を気遣う弟に笑って応える兄貴ってなトコロにアームストロング少佐登場。 アーチャーの銀時計を置いていくようにとの伝言を伝え、素直に従って手渡すエドの手をがっしりと握り締め ─ 。 『エドワード・エルリック。何故此処に来た』 自嘲気味に運命かなと答えるエドに、運命など信じるお前たちではないだろうと少佐。それでも笑うエドの手をゆっくりと離す私の少佐殿です。 ………(言葉もなくうっとり中です。しばらくお待ちください) やっぱり少佐は最高! ってコトで。兄弟には、アームストロング少佐はなくてはならない人ですね!(断言) 少佐は鋼アニメ最後の良心です。 エドの銀時計の行く先はタッカーの所でした。これにも念入りに増幅処理をしておけと渡されて、蓋を開ければ『Don't forget』の文字。 にやりと笑うタッカーの逆さの目が哀しい。タッカー自身が哀しいんじゃなくて、その目を通して見るエドがね。 リオールの町に潜入するエド。酒場の親父は元気そうでした。ちょっとホっ。 何処かで見た顔だねってのに、良くある顔だろと誤魔化すエド兄です。 何だか腑に落ちない様子の酒場の親父ですが、道行く人々のざわめきを聞いて急に声が弾みます。 『あんたツイてるよ。聖母様だ』 目深にベールを被り、祈りを捧げながら行進する女性たちの中心に聖母はいました。 以前エドが会った時には、ロゼという名の少女だった者が。 エドが驚愕に目を見開いている頃、廊下を歩いていたアルとマーテルは、キンブリーを見つけました。 (ところでこの時のキンブリーって、夜の遊びに出るっていうより、下士官をムリヤリ自室に引き込んでいるように見えるのですがー) 止める間もなく襲い掛かるマーテル。 リオールではふらふらと道にさ迷い出るエドを見守るラストとグラトニー。イシュヴァールの真実を知った者は殺せ。 エドが行進の前に歩み出る前に留めたのは、グラトニーに匂うと言われたスカー。 ってなトコロで、続きを知りたきゃ次を見ろよな! と、あっちもこっちも引きまくりで以下次号です。 えーと。聖母になったロゼやらキンブリー対マーテルやら。バラバラになった兄弟とかイシュヴァール内乱の真実の奥の奥は何ぞやとか、スカーの目的は本当に賢者の石なのかとか、色々と謎や気になる点はあるのですが。 ホークアイさんの発言と大佐とエドの痴話ゲンカにヤられてパーになってしまった身としては、それらはさっぱり頭に入って来なくなっております。 2人での痴話ゲンカの上に三角関係だもんなー。 やはり腐ってもロイエド者なのか、この2人が並んで歩いていると何だか心が落ち着きませんヨ。バカですね。 そんなフィルターかかりまくった目で見ているせいか、同人誌のアニメ化を見ている気分に陥ったしばたさんです。 そーいう点からも面白かったのだけれど、確かに面白かったのだけれどー。何だかどっと疲れが出ちゃいました。 そのての話題を頭から追い出せば、特にエドがリオール行きを決めてからの展開はかなり面白かったと思います。 その面白ささえ凌駕するぜ、ロイエドの痴話ゲンカ。破壊力抜群(それはあんたにだけだから) 自分のしょーもなさを再確認した回でした。とことんビョーキでごめんなさい。 気を取り直して来週は!(…って今日じゃん) スカー念願叶ってエドとツーショット! 激しく迫りすぎたせいか逆襲を食らっているっぽい。 そんなオマエもステキさ…とか密かに思っていたらイヤだなあ。 スカーとキンブリーとの浅からぬ縁も披露されそうだし、何だかアル対キンブリーの様相は見せるしと、ハードに展開するようです。 しかし、どうしてスカー兄は苦悩しっぱなしなのだろう。たまには爽やかな笑顔を拝みたいねえ。 (2004.7.17初出)
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第40話「傷痕」 粗筋:(アニメ公式サイトより) グリード、そして仲間達を売り、軍部に寝返ったキンブリー。その憎き仇を見つけ出したマーテルは、アルの制止をはねのけ、一気に襲い掛かる。一方リオールでは、ついにエドとスカーが対峙していた。 ガンガン本誌でもTVでも告知されたし映画化決定ですね。2005年夏公開で、詳細は不明なもののTV版のラストから2年後の話になるとの情報があるようで。 アルは〜アルは生身なのか鎧なのかめっちゃ気になるわー。つーか、まず出るのかからして問題…って、怖い考えになりそうだ。 TV版のラストには絶対に驚くそうなので、ぜひともビックリさせて欲しいものです。出来れば幸せな方向で。オネガイオネガイっ! ……ムリかな。それは(何だかちょっぴり諦観入ってきたぞ) とにもかくにも『これで終わり!? 責任者出て来いっ! ゴルァ!』…と、思わず画面にリモコン投げつけたくなるような終わり方だけはしてくれるなと願わずにはいられません。 徹頭徹尾で緊張しっぱなしの回。さすがにラストに向けてテンション上げて来たか。先週まで痴話ゲンカやる余裕があったけれどねえ(何かのショックが未だ抜け切っていませんヨ) 何気に放送コードギリギリでしたな。余計なシーンがなかったおかげで、ロゼのアレもマーテルさんも却って生々しかったです。 冒頭、キンブリーに襲いかかるマーテルさん。 あの一撃を避けるんだから、しかも余裕ぶっかまして『やあ』とか言っちゃうんだから、腐っても軍人ってヤツか。錬金術師って体術も優れていないとなれないものかにゃー。 だとするとマリコーさんも、実はものすごかったりして(何がだよ) キンブリーさんどうしてここにいるんですか!? …と、キンブリーにすら敬語を使うアルってば愛いヤツ。 国家錬金術師なら不思議ではないでしょう等と、こちらはやたら胡散臭い敬語を使うキンブリーです。 仲間を売って軍に戻ったと、サイテーなヤツの烙印を押すマーテルさんに、このまま私を殺させていいんですかー? で、某井上陽水を思い起こさせる気の抜けたしゃべりですな、キンブリーは。 いや、それはマズいでしょうってんで、慌てて殺気みなぎるマーテルさんを引き離して止めるアルと、その場に居合わせたばかりに年上のオトコに弄ばれた(されてません)上に爆弾にされるハメになった、ペーペーっぽいワキ役の軍人さん。 『君ならいい花火になりそうだ』って台詞、なんかイヤらし〜(そう思うあんたがバカ) どうでもいいけど、このワキ役の子はちと好みです。気が弱そうなトコロとか。 こんな素朴で純情そうな青年を、キンブリーみたいな百戦錬磨のヘンタイの見張りに立てるコトからして間違ってるよなあ。 キンブリーの言葉通り、彼はいい花火になりました。 ならず者に恨まれる筋合いはないとの言葉に、アルの手をすり抜けて襲いかかるマーテルにプレゼントするのは人間という名の爆弾。ザ、ザンボット3(…というネタも何処まで通じるか。こないだガンダムAで特集組んでたし分かる人も多いかな?) 咄嗟の機転でマーテルさんを抱いて屋外へ逃れるアルと、崩壊したベランダからそれを忌々しそうに見つめる、珍しく薄ら笑いを浮かべていないキンブリーです。 せっかくゾクゾクするような爆発を見られると思ったのにと、声は平静なのに憎憎しげに顔を歪めてアルを蹴るキンブリー。そんなに爆発が好きか。やはり男のロマンだから? でもアルに手をかけていいのは、エド兄だけだと思うぞー。 邪魔されたのがそんなに癪に障ったのかと思ったら。アルが起き上がった時の嬉しそうな表情から察するに、これで終わりかと思ってイヤだったらしい。 とにかく生死を賭けたトコロでゾクゾクしたいのね。面倒なオトコです。 起き上がってマーテルさんに手を出さないで下さいと、あくまで年上に礼は通すアル。兄貴もちょっとは見習った方がいいかもー。でも敬語を使うエドってえのは、何だか笑えてしょうがない(大失礼) マーテルってのはこのヘビかと言い放つキンブリーにマーテルさんは人間です! と断言するアル。 それは知りませんでしたねえ。キメラは人間どころかまともな生き物ですらない。 『あなたと同じでね』 マーテルさんから離れろ! ってコトで、アルVSキンブリー。 『練成する間を与えない!』なアルはカッコ良い。鎧のアクションシーンって画面に映えますな。 アルの猛攻を凌いでいてよろけた隙に、チョークを取り出して(何だか可愛らしかった)石の柱を練成。 わざわざ爆弾の材料をありがとうのキンブリーの周りに、今度は石の檻を作ります。 一度爆弾に練成した材料をすぐには元に戻せないらしく、後は爆発するばかり。逃げようにも石の壁に阻まれ ─ 。 自業自得というか、人を呪わば穴二つというか。狭い箱の中で自らの爆発の威力を思い知る事になったキンブリーでした。 いやはや、なかなか機転の利いた頭脳プレイ。エドの錬金術が豪胆ならアルは繊細ですねえ。なのに気が強いし肝は据わっているしで、ある意味最強。 その最強なヤツにあれこれ世話焼かせるエドって…。 周りを囲まれた時に手加減したのかキンブリー生還。シリアスなワリにはドリフの爆発ネタのやうな、情けなさ大爆発のよれよれっぷりでした。 『この化け物が…』 ってな台詞すらよれよれ。 そんな所に積年の恨みを晴らすつもりか、部下を大勢引き連れてマスタング大佐登場。 へろへろでよれよれのまま地面に転がっているキンブリーを見下ろし、アルの身柄は兄同様私の管轄下にある、文句があるなら書面でよこせよなと告げます(大筋は当たっているがちと違う気が〜) この時の嫌味ったらしい大佐の尊大な態度が、彼らしくて好きです。 アルのほっとしたような『大佐』と呼びかける声も可愛かったね。 そして、やはりエルリック兄弟の身元引受人はマスタング大佐ってコトになってるのか、へえ〜などと改めて分かって、同人ネタって正しいねえとか感心していたワケ分からん私でした。 大佐のペーペー時代を知っているキンブリーには屈辱だったのではないでしょうか。根に持って大佐にあーんなコトやこーんなコト…。だから! ここ一般コンテンツだってばっ! あの鎧必ず爆発させてやると、あんたの方がよっぽどヘビのように執念深そうだよなキンブリーです。 セントラルでは、大総統自らリオールに出陣と聞いて驚くハクロ将軍がいました。出てくる度に無能さに拍車のかかるヤツだよな、ハクロ将軍って。 リオールをイシュヴァールの二の舞にさせるワケにはいかんと、もっともらしい理屈をつけて、口うるさそうなハクロ将軍には大総統代理の地位を与えます。なんかもう、ハクロ将軍の命運も尽きたって感じが〜。 大総統が去ってから大喜びのハクロ将軍(しかも喜び方がオヤジっぽい)、戻ってきてビビるハクロ将軍。 久々に見せ場満載でしたネ。そろそろ退場も近いのかにゃー。 賢者の石を求める者のためにまた町がひとつ滅ぶと呟く、正体現し始めたブラッドレイとスロウス、そしてスロウスの腹の中に入っていたらしいラースです。 エドVSスカー。エドにラブラブのスカーにとっては至福の時(間違っています) ここまで来たという事は、我の目的も知っているのだなのスカーに、賢者の石を作るなんつーバカな事やってんのは知っていると答えるエド。 『賢者の石を作る』と聞いて思案げなラストと、何も考えていなさそうなグラトニーが見守っています。 お前にどうしても聞きたい事があると、4年前の(もうそんな前の話になるのか)犬のキメラを ─ と言いかけたエドの言葉を奪い、神の御許に返したと続けるスカー。 何故そんな事を! との問いに答えるのは 『他に何がしてやれたというのだ』 そんな事オレたちが決めていい事じゃない! と叫ぶエド兄は、ニーナとアレキサンダーを分離する方法を模索する道を考えているのだろうか? そうではなくて、他に何もする事がないというスカーの言葉を肯定して、その上で自分たちが決める問題ではないと言葉にしたのだとしたら、痛々しくもカッコいい台詞です。 でもアニメのエド兄は子供だからなー。あまり深い意味はないのかもしれない。 言いたい事はそれだけかと、再びエドに さすがに焦るスカー。エドが取ったスカーの分解への対抗法は、機械鎧の金属の組成を、錬金術で似て異なるモノに置換する事。 分解させるものを手に取った瞬間に、無意識に(というか入墨の兄貴の腕がやっているコトか?)その物体の組成を読み取り、それに合わせて術を調整している。 だったら分解させるつもりの金属を、術がかかる前に別の金属に変えてやればいいって、普段大雑把な練成をしてみせるエド兄の、緻密で迅速な練成です。 エドにしか出来ない、天才を超えて神の領域に達しているような技ですな。 こんなに緻密で繊細なコトを瞬時にやってのける細やかさがあるというのに、どうして普段はああいい加減で乱暴者なのだろう? そうそう別金属に置き換えてちゃ機械鎧の微妙な調整が狂ってくる、さっさとケリをつけさせてもらうぜ! と、エド兄反撃。 分解能力を封じられるとかなり部が悪いようで。豆粒相手に大苦戦のスカーです。 いやー、ホントにエドってちっちゃい。フライパンで炒った時に跳ねる豆みたいでしたネ。にっこり☆ スカーを追い詰めて一発食らわせ、胸倉掴んだエドの言葉は、 『町の人々の命使って賢者の石作って、そうしたら今度はお前が復讐される番だろうが!』 エドの叫びを敢えて聞き流し、生身の腕の方を捕らえるスカー。忘れたか、我は生身も破壊する事が出来る。 思わず刃を振り下ろすエドです。 それを止めたのはラスト。しかも名まで口にします。 『名前を告げた理由は分かるわね』 名を告げるという事はもう再び会う気がない、会う事がないと言う事。告げた相手はこの世から消えるから。 『今日でさよならってコトだろ』 素直にさよならするつもりなんかないエド兄、配管壊して熱い蒸気をお見舞いします。が、ウロボロス組には効きゃしない。 気軽に殺さないでって言葉からするとまた死んじゃったのか。回復力はともかく、肉体的にはそれほど丈夫じゃない? エドとラストたちの間に割って入るのはスカー。お姫様を助ける王子って役ですか? 良かったねえ。でもエドが相手でも、やっぱりあんたの方が受けって感じがするわ。 あなたを守っているのよとのラストの言葉に、オレは貴様らの敵だろうと答えるスカー。 貴方が賢者の石を作れるというのなら、今度は貴方を守るわ。 そんな話はどうでも良かったらしいスカー。懐からロケットを取り出し(一人で砂漠をうろついていた時に見ていたロケットはこれかー)、見覚えはないかとラストに突きつけます。 『貴方が兄にくれたものだ』 何を言っているのかと訝しげなラストでしたが、スカーの思い出してくれとの言葉とロケットで何かが狂った模様。 目を見開いたままその場に昏倒する姉さんです。 倒れたラストに驚き、お前たちみんな嫌いだーっ! と泣きながら(?)ラストを抱えて去るグラトニーが愛しい。 あの何でも食べるお口は、逃げる時にもとっても役に立つものだったんですね。 ラストの尋常ではない様子に、ホムンクルスと何かあるのかと訊くエドでしたがスカーがしゃべるワケもなし。 2回戦突入ってトコロへ、待って! と女性の声が。 そちらを見てみればロゼと…。またライラか! こいつホムンクルスの皆様よりもよっぽど謎だっ! その人の話を聞いてあげてとロゼは言いたいようだと告げるライラに、エドは彼女が言葉を失ったのを知るのでした。 エド兄覚悟を決めたのか、スカーに刃を向けた時もラストとグラトニーを攻撃した時も躊躇してなかったようですね。 成長したのか汚れちゃったのか。 ウロボロス組の2人はともかく、スカーに振り下ろされかけた刃を、邪魔が入っていなかったらどうしたのか気になります。 一気にスカーの胸に刃を沈めたのか腕でも斬ったのか、それとも結局振り下ろす事が出来ず終いだったのか。 スカーの思い出の中の、ラスト…の基になった彼女とスカー兄。久々にまともな兄貴を見た気がするよ。 私が居なくなっても忘れないようにお守りにしてと、件のロケットをスカー兄に渡すラストに似た女。元々身体が弱くて余命を告知されていたのかもしれません。 熱烈に抱き合う2人を見て、嬉しそうな寂しそうな笑顔を見せるスカーが初々しいのう。こんなに可愛かったのに…。 しかし幸福は長くは続かず(カッコいい兄貴は久々だ、もっと見せてーと願う私の幸福も続かず)、彼女の美しさを見初めたのか、イシュヴァラの神は若く美しいまま自分の手元に招いてしまいました。 号泣する兄貴の次の場面では、もうメガネ光らせて口元歪ませておかしくなってるしー。爽やかな笑顔のスカー兄を求めても詮無いコトなのかしらん。しくしく。 大いなる術の研究に没頭する兄貴です。 しかしスカーの兄貴びいきは聞いているこっちが恥ずかしいくらいですね。頭が良くて誰からも尊敬された自慢の兄だそうですよ。しかも美人の恋人がいたんだぜー、へへん! って鼻たーかだかって感じ。 イっちゃった目をしたまま恋人を蘇らせる術を施した兄貴。しかし肉体の一部を失っても(何処だろう?)彼女は還って来なかったのでした。 今まであまり気にしていなかったのですが、ホムンクルスがそれなりの数生まれるほど人体練成が試されているようですが、成功例って一度でもあったのだろうか? 不可能と分かっていても、今度こそはと一縷の望みに賭けてしまうのが人間なんですかね。 イシュヴァール最大の禁忌、大いなる術を使ってしまったスカー兄に待っていたのは一族からの追放でありました。 しかし兄は恋人の復活に成功していたのか? と呟くスカーに、ホムンクルスの出来るまでを教えてあげるエド。 驚くライラとスカー。そこでライラは『そう言えばダンテさんに聞いた事がありますわ』 知っているのか雷電!?…って、呼びかけちゃいそうですネ。 それはさておき。ダンテさんもかつては人体練成を試みたらしい。やはりグリード@強欲さんはダンテさんの作ったホムンクルスだったらしいです。 しかしホムンクルスはそのままでは長く生きられないはずだ。誰かがホムンクルスを集めて複数の命を与えて操っている…ってコトは、エドはホムンクルスが人の命の結晶で作られた赤い石を食べて命を永らえているって知っているのか? 強欲さんが赤い水に溶けて消えた辺りから推測でもしたのだろうか。頭の回るお子様だコト。 ラストは兄が作ったのかと口にするスカーに、あいつに魂はない、ただ姿形が同じだけの化け物だと吐き捨てるエド。 それを聞いて寂しそうな顔をするスカーです。 隙だらけの表情といい、エドにロケットを取られてうろたえる様といい、スカーってばエドに対しても受けなんだねえ。 こいつの受け体質はもう天然の域に達しているかも。貴方のコトを『背中で語る漢』と称した若者のためにも頑張ってくれいっ! ラストが倒れたのは、ロケットの中に『彼女』の遺髪が眠っていたからなようです。骨だけではなく、基となった人間の身体の一部に近づくとヤバいらしい。 スカーの思い出話の続き。イシュヴァール内乱。 戦いも疲弊した頃でしょうか、スカー兄帰還。賢者の石を作る方法を学んできました。この力をもってすればイシュヴァールの危機を救えます。 戦時下では追放者への扱いも甘くなるようで。差別するのも心に余裕がないと出来ないってハナシか? やつれ果てたとはいえ賢者の石の可能性に目を輝かせていた兄は、完成も間近になって放棄した模様。ああ、一糸纏わぬ姿になってしまって…。 賢者の石を作るには、ひとつの町、民族全ての命と引き換えるような犠牲を伴うもの。その時放射される無念、憎しみ、怒り…って、賢者の石はネガティブなモンだけで出来ているのですね。 だったら、幸せとか喜びとか愛しさで出来上がった石があってもいいんじゃないかと、ちょっと思いました。 甘々なのは分かっているけれど、出来ればそんな光の世界に属するものでアルの身体が元に戻るといいなあ。儚い夢よ。 イシュヴァールを救うためには賢者の石が必要だった。だが賢者の石を作るためにはイシュヴァールが滅びなければならなかった。まさに矛盾。 ところでスカー兄は、賢者の石の作り方を学んできたと言ったハズですが。 その時には命を犠牲にしなけりゃ賢者の石を作れないって、まだ知らなかったのだろうか? それともこれほど多くの犠牲が必要だってのを理解していなかったのか、ちょっと謎。 ってなトコロで、逃避行中のイシュヴァールの方々を襲う『この地区の殲滅を担当する国家錬金術師です』なキンブリーの登場です。 スカーの額の傷はキンブリーがつけたのか。身体を徐々に爆弾化させるとは悪趣味だコト。やっぱりネジが一本欠けているんだな。恨み買いまくりでバーゲン状態だな、キンブリー。 額の傷の後は右腕を飛ばされ苦悶するスカーの近くには、全身に入墨を施した兄貴が居ました。 キンブリーを見て(それとも胸元の赤い石を見て?)怯える兄貴って…。スカーの受け体質はあんた譲りだったのか…。 えーと! それはさておき!(頭を切り替え中) 入墨を練成陣だと見破りイユヴァールにも錬金術師が居たのかと驚くキンブリーが、しかしこちらには増幅装置があると掲げた赤いペンダントと呼応するように兄貴の入墨が光り輝き ─ 。 いつぞやのマルコーさんの持っていた赤い石と同じように、眉間の入墨に吸い込まれていきました。 そんなスカーたち兄弟を助けたのは、なんとグラン@当時大佐。しかしグランって趣味悪。 痛みから気を失ったらしいスカー。目覚めてみると、吹き飛ばされたはずの右腕の代わりに兄の腕がついていました。 失われている兄の腕を見て驚愕するスカーの耳に届いたのは、私の内にあった民の命をお前に託すとの兄の言葉。 その腕には力がある、そうしなければお前は死んでいた。 私は許されない事をしたと呟き、お前彼女が好きだったろうと弟の淡い恋心を気遣って、先に彼女に会いに行くと、今際の際で、ようやっと穏やかな笑顔を見せてくれたスカー兄でございました。 そうかそうか。あんたは自慢の兄貴の美しい恋人が初恋の女だったんだねえ。何だかほのぼの。 スカーの兄は体内で賢者の石を練成しようとしていた。無念に散っていった民の命を取り込んで。それを腕ごとスカーに託した。 スカーの腕自体が未完成の賢者の石。だから赤い石と反応しあうとのエドの言葉に、完成するにはさらなる命が要ると告げるスカー。 エドの義手をぶっ壊した時に、スカーは赤い石が近づくと苦悶していましたがその謎はまだ解かれていませんね。…忘れてないよな? だからといって口の利けないロゼをカリスマにしたててリオールの町の人を操るのかと怒鳴るエドを制したのはライラでした。 スカーさんはリオールの人々を犠牲にするのではありません。 ダンテさんが死んだ後、錬金術を役立てられる場所を探していたと、エドの何故ここに居るとの疑問に答えるライラ。 その過程でスカーの計画を知った。開戦直前に町の人々を逃がし、誘い込まれた軍人の命を糧に賢者の石を作るつもり…らしい。 それでも犠牲者は出る! それに軍人だからって殺されていいはずは ─ と、怒鳴っている最中にロゼが登場。手には赤ん坊を抱いています。 死んだ恋人との子供ってワケでもないよなーと思っていたら、スカーが疑問に答えてくれました。 『彼女は軍に連行され、帰って来た時には言葉を失っていた』 初めは分からなかったようですが。ロゼの腕の中の子供の意味に、お子様のエドもさすがに気づいた模様。 それでも軍を許せと言うのかとのスカーの問いに、泣き出した赤ん坊にお乳でも与えているのでしょうか、ロゼの後姿を目に捉えつつ、答えるべき言葉は何ひとつないエドです。 いやー、思いきったエピソードですね。とても子供の見る時間帯でやるお話とは思えません…って、種ガンの後番組ならこの位無問題?(観ていなかったのでよう分からん) まあ、戦争には暴力は勿論、セックスも付きものなのだろうと思います。つい先日も実例がありましたし。 その辺を言及する気はないのでこれ以上語らず。 ま、現実でありそうな、というかありふれた話ではあります。イヤな事だけれど。 とにもかくにも暴行シーン(ぶっちゃけ強姦シーン)を描かないで、その結果(子供)だけ見せられるってのは、却って生々しくて嫌な気分になりました。無垢な少女の姿を結構見ていたので余計に。 処女だったんじゃないかなあ、彼女。あーお話の上とはいえムカつく。 何かと『女性』がキーワードとなっている鋼アニメですから、女性であるというだけで降りかかる理不尽な暴力ってのを示しているのでしょう。 …まあ、やおいな世界では男でもそうだけどにゃー(爆) エド兄、立ち直れるかのう。子供には刺激が強すぎるんじゃないかとちと心配。 アルは姿が見えないマーテルさんを探していました。兄さんを迎えに行きたいけれどマーテルさんは置いていけないとオロオロ中。 そんな時に、慌てて走るハボックさんと遭遇。大総統のご到着だそうで。 大総統はキンブリーとタッカーの元へ足を運びます。マーテルさんは通風孔を探索している時にそれに遭遇。 二人に内密に手を貸してもらいたい。キンブリーにはタッカーのキメラを率いてリオールに潜入し、リオールの民衆が手を出さざるおえないように仕向けろとのコト。 『我らはあくまで平和のために立つのだ。あちらが仕掛けてこそ大義名分がたつ』 そのためにはエドも利用するようです。既に潜入した国家錬金術師は死んでいるはずだ。死体を回収して来い。万が一生きている時は死体に ─ 。 惜しい者を失ったなと嘯くブラッドレイ大総統です。悔しいがカッコいい。 エドを死体にしてリオールの町の人々のせいにするってのは妙案です。 国家錬金術師とはいえまだ15の子供ですし、姿形も小さくて可愛らしい。それが惨たらしく殺されれば殺されるほど、(事実はともかく)いたいけな子供に手をかける悪魔の集団と、それを制圧する正義の味方の軍って図式に、何も知らない民衆は酔いしれるでしょう。勧善懲悪ってのは気分いいもんね。 まあ、エドが素直に殺されてくれりゃの話ですが。 知りすぎた子供は始末する。ただ始末するだけじゃなくて最期まで利用する大総統はさすがです。 色々なトコロの(何処とは言わず)鬼畜な大総統に拍車がかかるでしょう。楽しみ楽し…げふげふ。 とんでもない計画を聞いてしまったマーテルさん。大総統が一人になった所を狙って襲い掛かります。 イシュヴァールと同じ事はさせない、エドも殺させたりしないっ! しかし大総統相手には分が悪すぎました。ナイフを払い落とされ攻撃する拳も封じられ、素早い動きも全て避けられてしまいます。 弾みで飛ぶ眼帯の下の瞳はウロボロス。 『私に早い動きは通用しないよ。最強の眼があるのでね』 必死に逃げるマーテルさんと、サーベルを抜き悠然と後を追うブラッドレイ大総統。 そんなマーテルさんを何も知らないアルは見つけて安堵した模様。とにかくアルの腹の中に隠れて 『アル、聞いてっ!』 マーテルさんの言葉を聞いたのか、驚愕したアルの後ろには大総統が立っていました。 振り返ったアルを前に、無言でサーベルを翻し鎧の隙間にゆっくりと差込み ─ 。 思わず膝をつくアルに向かって、君を脅迫していたとおぼしきキメラは処刑したと、何事もなかったかのように立ち去る大総統でした。 暖かな血で染まる鎧。自らの内にあるマーテルさんを抱きしめて、泣けない身で慟哭するアル。 うーむと唸りつつ、頑張れ兄弟! と本気で応援しながら以下次号です。 なんつーかギリギリ。ロゼの子供も、見せないマーテルさんの最期も、それゆえに想像力が働かされてイヤンな気分になっちゃいます。 そうかと思うと、飛ばされたスカーの腕やら肘から無いスカー兄の腕の痕ってのも生々しい。 久々にアニメを見て嫌悪感とか不快感を覚えましたね。…久々じゃないか。『なるたる』はこんなモンじゃなかったもんな。 『不快感』等と批判するような書き方ですが、実際はどちらかというと逆です。 よくぞここまでやったとは思わないけれど、描き方としては妥当であったろうし、視聴者へのインパクトだけのためのエピソードって感じでもないので、これはこれでいいかと。 後は受け手の問題ですし、子供に悪影響があると思うのなら、それを制御するのは親や大人の役目だと思いますしね。 まあ、超人気作品で子供も大勢観ているって考えると、ロゼの話等は匂わせるだけでも刺激強いかなとは思う。ワケ分からない子もいるだろうしな。 それでも敢えて出した設定なのだから生かしきって欲しいものです。ロゼのためにも。 それにしてもライラは何者? エドの後くっついて幸せの花を配っているんじゃないよね? 湿っぽくなっちゃったけど、さーて来週は! ………夏休みだから? 2本同時ってマジ? 私に泣けとおっしゃる…? 学生さんは夏休みでパラダイスだろうけどさー。私に夏休みはないのよー! 今年はホントに夏休みがないのよーっ! えーと、1本目の感想文を何とか日曜日まで上げて、あとは次の土曜日に突貫工事してー。 …ムダに長文書いているから、もっと短くしなさいとの神様のお告げかのう。 無事に来週を乗り切れたら拍手してください。ぎゃふん。 (2004.7.18初出)
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