カリブの退職
Cribean retire
このページは会社を退職する者のカウントダウンをつづる
本当のドキュメントである。

やあ、みんな!ニッキーマウスだよ。
この前、このアトラクションの人が「かいしゃ」をやめたんだって。
でもついに彼も就職しました。
98年、会社を退職する事にしました。
(リストラじゃないらしい)
会社に入って3年。彼に何があったのか!
会社と彼の壮絶な戦争が始まった。
目次
退職後の手続きドキュメント(保険・年金・失業保険)
1月下旬
「自分の人生はこれでいいのか。」稲妻に打たれたように会社を辞めたくなる。
2月2日そんな思いで眠れない夜が続き、酒なんかではごまかしが利かない。
もう辞めるしかないと心に誓う。
2月3日 課長に飲みながら相談という形で打ち明ける。「次の世界で頑張れ!急ぐ事ないから少し考えてみな」と課長。
引き止めるとか無いの?ま、別に構わないけど。
2月18日 「考えてみましたが決意は変わりません。」課長に退職を願い出る。
2月19日 口頭で「4月15日付で」と次長に告げる。
私「有給が20日以上残っているので、3月20日ぐらいに出社をやめたいんですが」
次長「だめ」
私「じゃ、3月31日まででは?」
次「まあね」
次「全国会議があるので3月まで伏せさせて」
私「べつにいいですよ」
3月13日
3月16日 次長から「最終出社を4月3日にして欲しい」との話。いやいやのむ。
3月17日 役員から発表あり。ほかの社員で知らなかった人はビックリ顔の人もいたような気もする。
ま、べらべら人にしゃべるほどの内容ではないからね。
3月20日
3月22日 「次決めた?」「決めてないです」「無謀だよ」なんて会話が多い。
そんな決めてる暇なんかないよ。
会社を辞めて1人で考える時間が欲しいの、僕は。
今日から4月3日まで、全部飲む予定が入る。がんばろう。
3月23日 「とりあえず、ハワイとオーストラリアに行こう。
そう、ビーチボーイズの世界だ。現実逃避なのか。
オーストラリアの原口くん(ゼミ生専用カツタタ参照)を訪ねよう。」と心に決めました。
誰の決裁も必要としない、自由という名の責任がここにある。
3月24日 仕事をうまく引継ごうと取引業者に無理を言いまくる。
次の引継者が決まらないから、まだ取引会社に言えない・・・。
3月25日 仕事がうまく行く。一つ片付いた。懸案事項はあと2つだ。
「うちの部に来ない?」なんて会話がたまにある。冗談なのは分かるけどちょっとうれしい。
3月26日 実は、同じフロアの他の部署の人も同時に辞めるんですが、彼は40歳中盤。
その彼が、陰で1人泣きそうなきそうになっているのを発見。
もう次も決まっているらしいんですが、給料が2割くらい落ちるとのことで、「子供の将来とか心配なんだ・・・」
勇気づけてあげる。人生いろいろなんだな。
3月27日
3月28日(土曜日・会社休み)月曜日は直行で本社で退職手続きの予定。
そのことを課長に言っとくのを忘れた事に気付く。
「なんで会社に来ないんだ」or「なんで大事な事を言わないんだ」の罪で怒られんだろうな。
月曜朝一で内線して謝ろう。遅いけど。
3月30日 朝一番に課長に連絡。事無きを得る。
人事で手続き。いろいろハンコを押して、帰ろうかなと思ったら、総務部長が入ってきて「なんで辞めんの。残ってよ」と思った通りの30分慰留説得。
理由をだらだら述べたら、交代で人事課長と40分の慰留説得。
もういいだろうと思ったら、常務まで出てきて20分慰留説得。「決意は変わらないから」と言っても、常務「一晩考えてみて。」
でも、約2時間いろいろ夢みたいなおいしい話を聞かされて、断るけど、ちょっと心がうごいちゃった。何か新しい部署まで作ってくれそうな事言ってたけど。うそぉ?
3月31日 3月26日の所で書いた40歳代の係長と慰留説得について話す。
「そんな簡単に意志を変えられますか?形だけとはいえ、大変でしたね」といったら、
「俺、辞表保留した」だって!!
「だって、あと4日しかないし、送別会もしてもらったし、第一から会社の人に顔向けられないでしょ。みんな、意志のない奴だって言うよ、ここまで来て。」
「うん、分かるけど、家族=給料の事考えると・・・。」
僕はあーゆー「慰留」というのは形だけだと思っていた。真に受ける選択肢もあるんだな。
なんでも条件が異動だそうで、だったら、もっと早く言えばいいのに。
なんか、いいのかな、人生、そんなもんかな。
4月1日 掃除のおばさんにあうのも最後なので「辞めるんですぅー」と言ったら、ちょっと泣いてくれた。おばさんはいい人です。
4月2日 メーカーと挨拶が続く。引継ぎもほぼ終了。でも、なんか暇じゃないな。
夜は飲みすぎた。電車で眠って危なく行き過ぎるところだった。終電だから行き過ぎたら・・・。
4月3日 出社最終日。ついにこの日がきました。
やっぱりメーカー挨拶と細かな調整。いざとなるともうバタバタして、あれやってないこれやってないばっかり。皆さん1人ひとりに挨拶して、よくワカラナイケド皆玄関まで出てきて、拍手で見送ってくれた。俺もよくわからないけど、万歳した。
本社へ回って、挨拶回り。
夜は飲みましたが、終電がなくっちゃいました。
さようならサラリーマン。
完
急なだけに、安易な企画ですね。ご意見・ご質問は下記のフォームから。