●●● 小笠原諸島嗚呼教養古典旅日記

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【1997ねん10がつはつかあまりここのか 水ようび】

けふもいるか船にのりたり。けふはのるきゃく多し、いきの「おがさわらまる」におりしぎゃるに再会す。ふなおさきげんよし、ぎゃる多かりしゆえか。わかりやすし。


みるだけのはしながいるか、けふはおおくあらわれたり。ふねのまわりにて、とんだりおよいだりす。りこうなものなり。


あにじまかいちゅうこうえん、いとおかし。ひと、もぐれば、えづけされしさかな、えさくれると思ひて集まる。畜生のあさましさ。大小、からふる、絵にも描けないうつくしさ。ちゃん太、いまやしゅのーけりんぐのわざも知り、おおいに堪能す。


しかし、ひととあそぶばんどういるか、ついにゆうがたまでせびれさえ見せず。しまのまわりまわることしばし、三度四度。されど見えず。ふなおさ、大いに恐縮し、わび、(生き物のこと、何わびることやあらんと思へど、いるか見せること、彼のぷらいどの根源なり。)あす三たび、ごぜんちゅうのることよしと云ふ。ちゃん太深慮し、二度あるは三度、ひきぎわも肝心と思ひ、辞退す。




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