パロディア属とは

  外見上のでは、一見マミラリア属そっくりです。つまり、イボ型の玉サボテンです。刺は基本的に軽い鈎刺になっていますが、マミラリア属にも月影丸等、そのような刺のものもありますので、外見だけからでは見分けにくいと言えます。
  ただ、冒頭のページでも述べましたとおり「蕾の形と蕾の出方で分類されている」のですが、蕾の出方で決定的な違いがあります。それは、蕾がイボの先端から出る(正確に言うとイボの先端にあるアレオーレの上端から出る)ということです。マミラリアではイボの間(疣腋)から出ますので大きな違いです。

パロディア属の蕾(これは錦繍玉です)
  で、その蕾の形を中心としたパロディア属の特徴は次のとおりです。(今回は写真をステレオグラムで掲載してみました。遠くを見るようにして眺めると蕾の様子が立体的に分かると思います。)

頂点から出てくる蕾(矢印)
株の特徴としては疣がある初めは球形ですが、徐々に円筒形に近くなります。子吹きは殆どしません。蕾は、まるで溶岩が吹き出てくるように株の中心から出てきます(写真左矢印がそれです)。五月雨的に咲き続ける、というよりはむしろ、一番花、二番花、といった具合に何回か一斉に咲く、といった感じです。元気よく育っている株では三番花くらいまで楽しめます。
開花直前の蕾
  新たに出てきたアレオーレに蕾が付くわけですから、前年の成長具合は関係なさそうですが、どっこいそうではなく、前年の作柄によって蕾の数が決まるようです。右の写真は開花直前(前日)の蕾の写真です。


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