松原針灸マッサ−ジ整骨院

**　婦人科　筋腫　**　
** 歯と鍼灸治療　**
**　肩の病気　その2　**　
**　 肩関節の病気　その1　**　
** 酒と灸 **
** 外科・火傷　**
** マ−ジャンパイ **
** 美容 **　 美しくなりました。


婦人科　筋腫

数年前のこと、肩こりがきつく　２、３ヶ月通院されていた中年のご婦人鍼治療をしても、その時しか効果はなく治療が、終わると、数時間後、肩こりを訴えるしまつ。おもいあまって、最近もしくは、ここ２、３年婦人科へ行かれたことはありませんかと聞くと、まったくないとのこと、それでは是非、清水の舞台から飛び降りた気持ちで受けるよう指導。患者さんとしては、さじをなげられたのかと思ったのかもしれない。本当は、こういいたかった。

「私も一生懸命しているが、こんな効果のない方もめずらしく、肩の神経は脳から直接出る末梢神経で副神経がつかさどります。この副神経は自律神経が関与しますから他の内臓に異常があると、ひごろ肩こり症がある方は、体の弱いところへなんとか早くみつけてぇっと訴えてきます。」しかし鍼の待合室には、あふれんばかりの患者さんが、じぃぃっと、次は自分の番かと私の1つ1つの行動に集中している。白鳥の湖、プリマドンナが踊り、すべての観客がその動きにあわせて、首・目が全員同じ所へ動かすようなものだぁ。いいかえるならば、24の瞳は美しいが24の白内障は、大変きつく感じる。そんな話もういいってぇ　こんな話ならなんばでもしまっせぇ　　は　は　

 そして数週間後、その患者さんが、お花をかかえ満願の笑みで、大きな腫瘍がみつかり手術で摘出し、あの頑固なかたこりもなくなったと報告にこられた。　よかったぁ　しかしまた暇になったぁ。(病院　勤務の時)
)

歯と鍼灸治療　

数年前、妻が歯抜は市民病院で受けるようにいわれた。当日、早めに市民病院駐車場に到着し、車の中で、歯痛によく効く　温留(オンル)、合谷(ゴウコク)というツボに針治療をした。手術中出血も少なく麻酔はかかっているとしても、問題なく終わった。数日後、ご高診を受けると、大変予後がよく反対側の奥歯もキャンセルがあったのか、数日後しましょうといわれ。その後手術を行ったが予後は、普通なみであった。考えるに、機能的疾患には針治療は効果があるが解剖学的に異常がある場合は、残念ながら効果は、ないのであろう。

 過去に、肩こりの治療中、突然患者さんが「とまった　とまった」とさけばれた。どうされたのですかと問うと、ここにくる前に抜歯し、血がとまらなかったのが、とまったとの事、実際には、とまったかどうかはさておき、歯根末端の動脈管のドクドクと出血したいやな感じや、痛みも緩解したようだ。鍼治療をすることにより過敏になった神経が、おさまり効果があったものかと思われます。こういった患者さんが、数件ありました。

肩の病気　その2

肩が､あがらないと近くの外科へ行き五十肩と言われ、1カ月通院したが、おもわしくないとのことで初老のご婦人が来院された。確かに肩が90度も挙がらないし、結帯もできない状態であった。マッサ-ジをご希望され、その外科にて肩関節周囲炎という診断もあり、検査もほどほどにし、治療をした。治療しながらさらに詳しく聞くと1カ月前、自宅廊下にて転倒したとのことで、そく、けんばん断裂をうたがった。が患者さんはもうあきらめていますという、とんでもない自己判断をされていた。すぐに整形外科へすすめ紹介状をわたした。

入院手術になり無事手成功し肩関節も、もとどおりになった。手術のあと、喘息(ぜんそく)もちであったと、しらされ執刀医が、発作をおこさなかったものだと、ビックリされた事を聞かされた。

* 結帯　肩関節周囲炎、特長の1つとして着物の帯が結べない事
* 喘息　手術の最中に発作をおこせば、手術ができないばかりか生命にか かわります。

肩関節の病気  その1

医療機関(外科)へ行ったが肩があがらないと中年のご婦人がこられた。たしかに、そこでの診断名で五十肩の症状。肩関節の稼働域の改善は運動療法をいつもなら指導するが、けん盤断裂も視野にいれ、主訴である痛みや違和感等を改善すべく、2回鍼灸治療するものの、ほとんど効果がないので、整形外科へ紹介した。整形の先生より”松原君　よくわかったなぁ”といわれた。聞くと右胸鎖関節に腫瘍があり1週間前にも、同部位の悪性腫瘍の患者さんがあったとのことである。ご婦人ということもあり、胸のまわりなど精査しなかった。お仕事は、流れ作業で胸筋を数年使い、作業性による肥大になったものだとわかった。おっと、本題にもどって、そのご婦人は、良性のものとわかりほっとした。退院後、顔をほころばされ挨拶にこられた。

しかしわが鍼灸院は、いつも暇である。

** 酒と灸

ある日、割腹のよい初老の方が、胃の違和感と肩こりを訴えら来院。1カ月後、胃の手術で再入院の予定との事。異例として、ほぼ毎日、胃によいとされる穴(つぼ)にお灸を1カ月施療。入院1週間前の検査。残念ながらお灸の効果なく再入院　手術となった。
　数カ月後、来院され、「先生　じつは…」と話しかけられ、どうされましたかの問いに、口をとざされた。
数人お待ちの患者様がおられ、それ以上問わなかった。
　数日後、その患者さんが、また　「先生　あやまなければならない」と言われた。
　酒好きで体調不良になり飲めなくなり、今度入院したら死ぬかと思っていたが、お灸をしている間　大変おいしく酒がいただけたととの事であった。
　私は、事実を告白された決断に、感謝の意をのべた。おいしかったかどうかはさてとして、人間として　本心を伝えることは、大変素晴らしいことと思った。あのとき　せつかく一生懸命治療したのにと、述べたらら　その方も私も心に傷が、ついたであろう。

数カ月後、胃癌で死去されたことを風のたよりで知った。

** 外科・火傷　**
　病院勤務していたころ、レセ・薬・銀行関係はさっぱりのもっぱら、人事・備品・院内もめごと・遊びの幹事という事務長職であった。
　当然、鍼灸治療がメイン。そんなある日、業者さんが、毎日注文を、聞き来る。いつもなら白衣でんでんと注文をするところだが、前腕に包帯を巻いていたので問うと昨日、やけどしたとのことでした。
早くなおりたいかの質問に「もちろん」と返事がかえってきた。
　そりぁそうですよね、病気して早くなおりたくですよね。その痛みの反対3個所を指示。そう　飲み込みの早い方はもうわかりましたね、健側に鍼刺激を加えることにより痛くて筋やら自律神経などが興奮状態になり血行等を阻害しているのが改善され早く治癒するということです。おおむね治療日数が2-4割短縮します。但し半身以上の火傷は経験ありません。

注:　やけどしたら水道水で服の上から流す。絶対、服をぬがさない　
皮膚の一番外側にある表皮がやぶれると感染しやすく治癒に日数がかかる。ともかく水道水で、冷やす、冷やす、そして医療機関へ連絡する _わからなければ119へかけて症状をいい､一番近い医療機関を聞く、自分で動けない場合は救急車がよいだろう。そしてさきほど感染という言葉を使用したが水道水でながしている間は、冷やすという目的と、空気中の菌から守るという、大変大事な要素を含んでいる。
　じょく創も同じで、空気にさらさないという事を守れば、早く治癒しますよ。

なかには、バタ-だとか、やれコ-ラだとかいう人が、おられるが、病院へ行くと、薬を塗布する前に、それらを、とらなければならないので、こまりますのでやめてください。

** マ−ジャンパイ **
マ−ジャンが好きなのか、体に2箇所「西」とマ−ジャンパイが、絵がかれていた。ある日　「よほどマ−ジャンが好きなのですね」とその方に問うと　「先生　全然マ−ジャン知らないです」、「しかし、数か所に西というパイのいれずみが」
あぁこれですか、戦地で被弾しバラバラになったら、わからなくなるので
戦友が、刺青(いれずみ)していただいたとの事。西川さんに、質問しなければ、マ−ジャン好きな患者さんだと思いこんでいただろう。終戦数十年たっても　いまだ戦争という傷あとが残った話である

** 美容 **　 美しくなりました。

1.半年ほど前から通院されているあるご婦人が、突然治療中、質問された。「私かわったところありませんか」うん?　なんのことだろうと頭を、かしげるとそのご婦人は、鏡の前で自分の顔を見ると、皮膚の色、つや、お化粧の、のりが、大変よくなっているということであった。これなどは、肩こり腰痛等で治療していても、女性の場合は腹部構造上便秘症の方や冷え症が多く、鍼刺激することにより消化器系も改善され、もともと美しい肌にもどってきたのだと思われる。

2.ときどきではあるが、若い女性もこられる。ある日、数日前より肩こりで、夜寝られないと訴えてこられた。肩上部が、過度の緊張があったので軽く治療し、上肢を特に施術した。肩こりの治療は背部と上肢を丁寧に治療する方が長持ちするし、よく効く。なかには肩だけでよいという人もおられるが、満足度はよいが治療効果は低い。(考察1)

　そしてその女性が翌日会社へ出勤すると上肢から、昨日なにかいいことあったのか、と言われ、またすれちがった同僚からも昨日は彼氏とデイトだったのかと、ひやかされた。いったいなんで今日にかぎって、みんな、へんなことをいうなと思い、化粧室へいき、自分の顔を見てあっと驚いたそうです。数ヶ月前から、かたこりで､憂鬱な顔だったのが、かたこりがなおり、さわやかな明るい顔に変身したので、声をかけたのでしょう。うれしくて数日後わざわざ報告にきてくださいました。

やはり、もともと美人は、美人になるのでしょうねぇ

(考察1)肩こりで訴える肩上部は、僧坊筋がありますが、この筋だけ使うということは少なく、副神経がつかさどり、内臓などの異変も肩上部にでることがあります。そして自律神経系統でもあります。簡単には肩関節を上(収縮)に、させたり力を抜く(弛緩)ことを何度も繰り返す運動でも楽になることもありますが、こり固まったものは、私たちの出番になります。

　　　　**　続く　

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