No. | 作者 (古今集撰者) |
歌 | コメント |
---|---|---|---|
33 | 紀友則 | 久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ |
[みかきもり] 6月22日の夏至の日、祖母が亡くなった電話が日の出早々にきて、当日にお通夜、 翌日に告別式を行うということでした。 翌日は大阪暁会の競技かるた入門教室で講師をする予定が入っており、いったん 大阪暁会練習へ寄って引継ぎをした後で、帰省しました。JR大阪駅で切符を買って ホームに行くと、サンダーバード17号が20~30分遅れでちょうど入ってきました。 ほとんど待たずに自由席6号車に座って乗ることができたことに、自分が見守られ 呼ばれている感覚を受けました。 九月生まれの祖母は大正・昭和・平成・令和に渡った満百四歳になる長寿で、 「久方の光のどけき春の日に」のイメージそのままの本当に安らかな御顔でした。 火葬場で火葬が終わるのを1時間半ほど待つために待合室に案内されましたが、 それが「白菊の間」でした。白菊から「心あてに」の歌を想起しました。 様々な出来事が古今集の撰者の百人一首の歌を連想させ、また幾つもの偶然から どこか運命的なものを感じました。 P.S. ・内灘町鶴ケ丘のセレモニーホールみなみでお通夜・告別式を行いましたが、 担当の方のお名前を見て、鎌倉に一度行こうかなと思いました。 ・これを書いている途中で夜ご飯を買いに近くのスーパーに行くと、店に入って すぐに映画ちはやふる主題歌のPerfume「FLASH」のインストゥルメンタルが かかって、少しうるっときました。 |
30 | 壬生忠岑 | 有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし |
|
35 | 紀貫之 | 人はいさ心も知らず古里は 花ぞ昔の香ににほひける |
|
29 | 凡河内躬恒 | 心あてに折らばや折らむ初霜の 置きまどはせる白菊の花 |
■参考文献 ・百人一首 全訳注 有吉 保 (講談社学術文庫) ・全訳古語辞典(第二版) 宮腰 賢、桜井 満(旺文社) ■参考URL ・Wikipedia 美空ひばり ・気にトレ情報チェッカー/麦の日【6月24日】|美空ひばりさんの忌日・林檎忌 ・長岡京小倉山荘/ちょっと差がつく『百人一首講座』