No. | 作者 | 歌 | コメント |
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48 | 源重之 | 風をいたみ岩うつ波のおのれのみ くだけて物を思ふころかな |
[みかきもり] 『ちはやふる』はBELOVE本誌やコミックスで幾度も繰り返し読んでいるので、ちはやふる展で展示された 原画を見ながら、改めてその時その時のストーリーを思い浮かべてなつかしく感じました。 原画を見ていると、漫画原稿用紙、スクリーントーン、削った線、ホワイト、切り貼りなど、マンガを どのように作っているかが分かり、とても興味深いです。(途中でデジタルに完全移行したようですが) 展示を見ていて、千早の「風をいたみ」のシーンに覚えがなく、こういうシーンあったかなあと思いました。 帰ってから、ちはやふる展の余韻で『ちはやふる第50巻』を読み直していると、机くんが「ただの友達じゃ ないから言うんだよ」の後のページのシーンでした。 BELOVE 9月号(2022/8/1発売)「81ページ 一挙掲載!!!」にこのシーンはなく、本誌からコミックスに するにあたって「風をいたみ」とともに千早の心情の変化を描いていると思います。 グッズコーナーで自分のお土産に公式イラスト集などを購入し、運試し(?)のつもりでちはやふる各巻表紙 50種類のどれが当たるか分からないブラインドアクリルマグネット1個も購入しました。 帰ってから開封すると、マグネットは『ちはやふる第12巻』の表紙のデザインで、漆黒を背景にして 「百花の魁」の梅と和装姿の若宮詩暢クイーンが描かれており、きりっと引き締まった印象です。 『ちはやふる第12巻』は、瑞沢高校2度目の近江神宮の高校選手権が開幕し、密度も熱量も高い内容で、 久しぶりに読み返すと本当にドキドキワクワクしておもしろいです。 また、しのぶちゃんが団体戦で替え玉出場した新とともに謝っている姿に心を打たれます。 『ちはやふる第12巻』の奥付を見ると、12年前の東日本大震災の日付を見ることができます。 百人一首を脈々と次の世代に受け継いでいくこと、東日本大震災の記憶を風化させないようにすることを この偶然の1個のマグネットが語っているように感じました。 -------------------------------------------- 講談社コミックスビーラブ 一三〇九巻 ちはやふる⑫ 2011年3月11日 第1刷発行 -------------------------------------------- |
40 | 平兼盛 | 忍ぶれど色に出でにけり我が恋は 物や思ふと人の問ふまで |
■参考文献 ・百人一首 全訳注 有吉 保(講談社学術文庫) ・全訳古語辞典(第二版) 宮腰 賢、桜井 満(旺文社) ■参考URL ・Wikipedia ちはやふる ・漫画『ちはやふる』公式サイト ・ちはやふる展 みかきもりの気ままに小倉百人一首 ・23. 東日本大震災と「滝の音は」 ・36. 「いちご白書」をもう一度