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科学的認識の進展による

二元論の復活


一様性

一様性は究極の表現です。
一様性の表現の元には斉一性があります。
一様性は等方性とともに宇宙原理*です。
かつて恒常性も宇宙原理とされましたが宇宙膨張の発見で原理は二つになりました。
一様性には差異も区別もありません。
ですから、一様性は表現の究極です。
一様性は差異が生じ、区別が表れて否定されます。
偶然にしろ、任意にしろ一様性に一点でも定まる、一点でも定めると一様でなくなります。
定まる一点が他から区別されます。
どのような質かにかかわらず、量としての位置は定まり、他から区別されます。
一点が定まることで方向性が表現されます。
等方性は、一点からのすべての方向に差異も区別ありません。

完全な一様性は完全な唯一性です。
完全な一様性は他との区別がないので数えることはできません。
完全な一様性は究極の秩序であり、究極の混沌です。
完全な一様性は他のない、他ではありようのない究極の秩序です。
ですから確率1の絶対的秩序表現です。
究極の秩序は他で有りようがなく、他に関わりなく確定しています。
混沌は全体に対する部分を区別できますが、部分間を区別できません。
完全な混沌は物理的には量子ゆらぎしか残らない熱的死*です。

一様な存在秩序の破れが対称性を表現します。
相互作用によって存在が互いに区別され、関係が表現されます。
一様性の秩序が破れ、多様化が進みます。
多様な秩序が実現して互いを区別し、区別が組み合わさり多様に発展します。
一様性と多様性、同一性と差異性が多様な秩序の対称性を表現します。

破れた秩序の一様性には相対的な規模=スケールががります。
宇宙には銀河団、銀河系、恒星系といった階層構造がありますがより広い範囲にあってはその差異は微少です。
宇宙の一様性は背景放射でも十万分の一の差異しかありません。
一様性と差異性、同一と区別によって対称性が表現されます。
部分に差異があっても全体としての一様性がありえます。
部分に区別があることで全体の対称性が表現されます。
多様性の中に一様性を見いだすことで秩序を捉えます。
物理では対称性によって保存則を探るネーターの定理*があります。

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* は外部リンクです。
_ichiyousei
2023.12.08