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アパマン・ハムのアンテナ自作、ページ2

スモール・ループ・アンテナの詳細です。

 スモール・ループは、バリコンで周波数を変えるのが一般的ですが、今回は同軸ケーブルをコンデンサとしました。
銅パイプの中に同軸ケーブルを入れるのですが、バランスを取るために両側に入れています。
そうするとかかる電圧が半分になり、耐圧が低くても大丈夫です。
もっとも、現在は10Wですので何の問題もありません。
今の機械ですと、50W,100Wの免許を取るにはブロック図を描かなければならず面倒なので止めています。

 さて、アンテナの材料は、エアコン配管の銅パイプです。
5mで切られた物が売っていましたので、それを購入しました。
それを単純に4mと1mに分けて、同調側とアンテナ端子側(1次側)としました。
しかし、インピーダンス合わせには1次側の長さを変える必要があるのですが、銅パイプの調整は厳しいです。
結果的には、同調側に小さいループを作ってそれを調整する事で逃げました。
なお、2つのループは直流的な結合はありません。

 まず、3.5MHzから調整を行いました。

 

 緑色の線が同調側の小ループで、3ターンあります。
そのクローズアップと中に入れた同軸を外した写真は、

 

 次に7MHzです。
小ループは2ターンで、1ターン分を上に持ち上げてVSWRの調整をしています。
縦の線は、持ち上げた線が動かないようにする支えです。
もちろん同軸ケーブルの長さも変えています。3.5MHzの半分程度。

 

 

 そしてその特性は、ノイズブリッジとVSWR計で測りました。
VSWRは、10Wで測定していますので少し良く出ているかもしれません。

 

 3,5MHzは受信だけでしたが、7MHzは一応電波は飛んでいました。
小さい面積で電波を受けるので、受信感度はかなり悪く感じます。
送信側も同様のようです。
非常用のつもりですので、これで十分に満足です。

 スモール・ループは、大きな同調回路を空中に浮かべてマッチングを取った物ですので、性能はそれなりです。
アンテナ・チューナーに頼らずに色々な周波数に調整できる便利さが売りだと思います。

 今後は、もっと上の周波数の調整をしようかと思います。
50MHzは、ケーブルに電波が乗ってVSWRが落ちた状態で、アンプIが出ましたので、再度良い方法を考えようと思っています。

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