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LOUDSPEAKER CABLE 3

(ケーブルの)聴感試験について

  ケーブルを変えても音なんて変わりません。

  男声が女声にはなりませんし、バイオリンがチェロにはなりません。
 基本的には何1つ変わりません。

  でも確かに変わっている、幻でしょうか?
 いいえ、それは人間の聴き方の為のようです。

  以下は、定性的なお話で理論的裏付けも何もなく、単に経験に基づいた事柄を書いたものです。
 突っ込みは厳禁に願います。

  人が音を聴く時、どうも2種類の方法で聴いているようです。
 それは、音の全体、いわばエンベロープを聴く場合と、ある一部を分析的に聴く場合の2種類です。
 それを瞬時に切り替えているようです。
 慣れた人ほどその切り替え頻度が多く、全く意識しないで行っているようです。

  そしてその分析的聴き方は、今聴いている音と過去に聴いた同じ音とを比較しているようです。

  過去というのはある時間が経って脳内である程度整理がついた音です。
 もちろん、ほんの少し前でもかまいません。

  瞬時比較の場合、この分析モードが利かないようです。
 はい切り替えます、と言われた瞬間はエンベロープモードで聴いてしまうようです。
 別の言い方をすると、直前の音は脳内で整理がついておらず、次の音をともかく聞こうとしてエンベロープモードに入るようです。

  では、何も言われずに切り替えられた場合はどうでしょうか?
 この場合は、切り替えた瞬間は分からずに、エンベロープモードと分析モードを切り替えていて何かおかしいと思いだし、混乱が始まるのではないでしょうか?
 音の出だしからさっきのとは違うと言い出すのは、即行分析モードになっていると考えられます。

  以上は聴き方(脳内処理)の問題で自然に獲得できる人もいますし、教わって出来るようになる人もいます。
 教わるに当たって、”出来るわけがない”、”そんな事ありえない”と思っている人は永遠にわかりません。
 要は、音のどこにピントを合わせるか、なのですが。

  例えば、遠くの風景を見ているとします。
 ピントは遠方をうろうろして定まっていないはずです。
 その遠方に鳥が現れました。
 何の鳥でしょう、そこに意識を集中します。
 そうすると鳥が何かがわかりますが、その時周囲の景色はなんとなく見えているだけです。
 同じ事です。

  以上簡単ですが、音は何かを変えても変わりません。
 線や部品を変えるのはナンセンスです。

  権威ある試験方法をとるとそういう結論になります。
 当然の結論です。
 お粗末様でした。

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