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LOUDSPEAKER CABLE 3

SP−6Pを使う。

  UT−1Qを使い始めて10か月あまり、グレードアップを考えました。

  これをアップする頃にはSP−6P−MKUになっているかもしれません。
 丁度入れ替わり時期にグレードアップを考えていましたので価格の安い古い方にしました。
 SP−6P−MKUの説明書は、こちらです。
 SP−6P−MKUの次世代、SP−6P−PCUHDの説明書は、こちらです。

  ケーブルが到着し開封しますと、太い物がとぐろを巻いています。
  太いです。
  UT−1Qと比べると天と地くらいの差があります。

 仕上がり外径は、11.6mmとスペックにあります。
 UT−1Qは、4.4mmです、太く見えるわけです。

 両方のケーブル共にPCOCCの硬銅線を使っており、使用上の注意として、
 ”銅線の歪が取れ、音質が安定するまでしばらくアイドリング時間が必要です。本当の実力は約1週間後からです。”
 とありますので、それを少しでも短くすべく、巻いてある線を前日夜に伸ばしてみました。

  これで使用前に少しは歪が取れると期待しました。

  さて、翌朝ケーブルを2本に分割し、被覆を剥き始めます。
  太いので写真のようにして剥きます。
  剥く部分にカッターで筋を付け、端部から縦に筋を入れて最後に広げます。

  次にばらした線を同じ色同士よじれば出来上がりですが、ここでちょっと工夫します。
  この太い線とUT−1Qでバイケーブルを行うのは少し躊躇われました。
  低域用はUT−1Qの2倍の面積でまずは良いだろうと考えました。
  そうすると、4対+2対で、2対を高音用に使えます。
  いわば、SP−BWの廉価版です。

  但し、テスターを使って、対の特定をしなければなりません。
  まず隣り合った2対を選びます。
  この時に間違ってもばらばらの対の白赤線を選んではいけません。
  この2対の線の被覆を剥ぎ、テスターで線の反対側の対を探します。
  デジタルテスターですと、ブザーで判断できますので簡単に見つけられます。
  見つかった対が本当に対になっているか、隣り合っているかをチェックします。
  そうしたら、その線の被覆を剥き、同じ色同士をよじり、先端をはんだ上げします。
  残りの4対も同じように処理します。


 これでバイケーブル用スピーカーケーブルの完成です。
 アンプ側は、A B出力に接続します。

  さて、スピーカーケーブルをつなぎ替え音を出してみました。
 出てきた音は、低域が充実した音です。
 ブーミーさはありません。
 女性ボーカルは低い音声部分が充実し安定した声になります。
 高域がやや歪っぽく沈んだ感じがありますが、エージングで変化してくるでしょう。
 同じ構造、同じ種類の導体の線ですので大きな差はありませんが、この低域の充実ぶりはありがたいです。
 UT−1Qでは細すぎて低域がロスっていたのがはっきりしました。

  さらに鳴らしていると、高域に比べて低域が勝ち気味になっているのが気になります。
 CDとアンプを接続しているピン・ケーブルは古いものです。
 余っていたUT−1Qでピン・ケーブルを自作しました。
 但しきちんとシールドを付け、シールドは片側だけに接続しました。
 このUT−1Q使用のシールド付ピン・ケーブルを使うと高域もはっきりとしてきて元の感じに戻ります。
 低域の全開感に追加して中高域も全開になりました。

  その後マルチアンプにするとこのような使い方では不具合(ノイズ?ハム?)が生じました。
 マルチアンプの場合には、各線を単独で使用しています。
 さらにその後、HS−S−36を中古で入手し低域に使用しました。
 低域が更に充実しました、このHS−S−36の資料はありませんが、発売開始時のブログのコピーはこれです。
 「ウーハーサイズとスピーカーケーブルの導体断面積の関係」はこれです。
 さらに、バイワイヤに関するブログのコピーはこれです。
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