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 DV−20X H の改造についてです。

 
以下を行うとメーカーの保証は得られなくなりますので、追試される方は、自己の責任で行ってください。
もし壊しても私は全く責任を負いません。
又、”書いてある内容と、ご自身の改造した結果と違う”、と言われても、以下は単なる1つの結果であり、同じカートリッジでも全ての場合に当てはまるとは限りません。

壊した場合でも、針交換価格での購入は出来ますが、それは勿論ご自身の負担です。


 まず、改造の前にそのままの状態で音をお聞きください。
音が前に出て来ず、音のピークが押さえられ、立ち上がりが鈍く感じたら、さあ改造です。
音がきれいで、かつ聞きやすくて良い、と思われた方は、改造しない方が良いでしょう。
真空管の直3アンプを使用されている方にお勧めいたします。

 改造は、カバーを開ける事から開始します。
カバーは、薄いアルミ板製で、丁寧にケースにボンド付けされています。
小型のマイナスドライバーで開けますが、取っ掛かりをつける為にカバーの一辺に接する出力端子部分のモールドをカッターナイフ等で少し削ります。

 じゅうぶんに注意をしてふたをお取り下さい。
概略図の様に、磁気回路に銅のリングがついていますが、黒く塗られており、 又、コイル部には保護カバーがあり、はっきりわかりません。

 

 そこで、マイナスドライバー等で、この塗装をはがしてみるとと銅色が現れ、確認できます。
そして、この銅のリングを小さめのニッパーで切ります。
最後に、エポキシで切った部分を固めれば改造(その1)は終わりですが、その前に音を聞いてみて下さい。
いかがですか? 期待どおりですか? 音がきつ過ぎますか?
この方が立ち上がりがしっかりしているので、音がきつく感じるはずですが、音がきれいというのでなく、音楽になっている、リズムがキチンと出て、のりが良いはずですが、いかがでしょうか?
改造前の方が良いと思われた方は、細いこて先の半田ごてで、カットした部分をはんだ付けすれば、もとどおり(?)です。
但し、こて先が磁気回路に引きつけられるので、そうとうに注意をして作業を行わないとなりません。

 コイル部の保護カバーを取ると銅リングの全体が見られて良いのですが、カットした屑が入ってしまう恐れがあります。

 

 いずれにしろ、さらに改造するにはこのカバーを外さなければなりません。
ともかく、作業には細心の注意が必要です。
私は、このカバーをはずす作業の際に誤ってカンチレバーに力を加えてほんの少しですが曲げてしまいました。

 次のページは、更なる改造です。
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