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 オルトフォン MC−1 ターボ 購入しました。

.8万円の高出力MCです。

 先日、'99東京インターナショナルオーディオショーへ行ってきました。
オルトフォンのブースを見ると、高出力のMCカートリッジがあるではありませんか。

 オルトフォンジャパンの担当者に聞いてみたら、既に発売していて、ステレオ誌に各評論家の評価も載っているとの事で、さっそく、立ち読みしてきました。
MC1ターボ:'99.8月号 ,MC3ターボ:10月号  です。
評論家の評価は、日本の場合、あまりあてにはなりませんが、まあ悪くはなさそうです。
なんといっても3.3mVの出力は魅力です。
又、手持ちのDV 10X−3(改) との比較にも価格的にちょうど良い感じです。
MC3 ターボ というのは、針先の違いだけだそうで、1.1万円の違いはずいぶんだと思いました。
(注:接合針と無垢針の差、しかも針先形状も異なるので、この程度の差は当然の様です。)

 又、オルトフォンジャパンの担当者が言うには、ドイツでは2年前から発売されていたが、日本では、オルトフォン=高級MC、というイメージを崩さないために発売していなかった、との事でした。
それで、ドイツの販売店(PhonoPhono)のウェブサイトにアクセスしてみますと、リスト中にありました。
価格は、日本よりも安いようです。
189DM、96Euro、なので、およそ、1万5百円です。
という事は、ほぼ日本の針交換価格がドイツでの売価という事のようです。
MCシリーズは、全てそんな感じで、SPUシリーズでは、日本での定価とドイツの売価がほぼ同じでした。

 そのサイトからオルトフォンのサイトに飛べましたので、そちらも見てみました。
その中に、2mV出力のMC(X5−MC)を発見しました。
価格は出ていませんでしたが、気になるカートリッジです。
というのは、スペックを比較してみますと、X5−MC の方が高域が伸びているので、良さそうなのです。
具体的には、20Hzから20kHzでのレベルが、MC1:+4dB/−1dB X5−MC:+3dB/−1.5dBで、
−3dBの周波数が、MC1:25kHz,X5:45kHz であり、
MC1 ターボ は、20kHzのちょっと上に高域の共振があるようです。
従って、X5−MC の方が素直な音がしそうです。
MC−3 は、20−20kHzは、MC−1 と同じで、−3dBは、30kHz です。
MC−1,MC−3 だけではなく、X5−MCの方も発売して欲しいと思います。
(注:後日、他のサイトにアクセスしてみましたら、454.54DMとありました。約2.7万円なので、MC3ターボ(371.71DM=約2.2万円)よりも高いカートリッジでした。)

 
 注:シェルとシェルリードは、別。

 さて、音はどうかというと、普通の音です。
但し、その高域上がりの特性のせいか、スクラッチノイズの目立つ盤がありました。
DV 10X−3(改) との比較では、もう全然比較になりません。
もちろん、10X−3(改) の方が良いのですが、これは、となりのページで展開している、20X の改造とほぼ同じ事を行っているからです。
では、改造前と比べるとどうか、というのは、もはや記憶がさだかではありません。
まあ、このMC1 ターボ も同じ様な改造をしてみてのお楽しみ、です。
その時、MC1 ターボ は、18μmの線を用い、10X−3 は、11μmの線、なので、その差がどう出るかが、楽しみです。
10X−3 は、旧製品で、今は、10X−4 MkII になっています。
これが、10X−3 とどのくらい違うかはわかりません。

MC1ターボ を購入して気になったことが1つあります。
それは、シェルリードと、スペックリスト が箱に入っていなかった事です。
シェルだけ持っていて、リード線を持っていない人は、シェルに取りつけようとした時に困ってしまいますし、スペックがわからないので、針圧すらわかりません。
これは、オルトフォンジャパンに問い合わせ中ですが、さてどうなるでしょう?

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