ここは、わたしが使用中のスピーカを紹介するページです。
アルニコ版の6Wを積極的に探してはいませんでした。理由は、こちらです。
あれば聴いて見たい程度でしたし、雑誌で見かけたのはシングルコーンのみでダブルコーンはなく、ここ数年は雑誌も見ていませんでした。
では何故購入したかと言いますと以下の通りです。
まず、ヤフオクを見ていましたらシーメンス20cmフルレンジというタイトルが目に付きました。2003年2月の事です。
説明を見ますと、アルニコマグネットでダブルコーン、20cm口径とはいえ6Wと同じようなエッジの作りとメインコーンとサブコーンの大きさの割合です。
フレームの形状は異なるものの端子は6Wと同じです。
出品者は業者(シュガー・レコーズ)でそのHPにかいてある住所は確認しに行ける範囲です。
普段でしたらそれきりなのですが、翌日たまたま時間が取れたので見に行ってきました。
現物を見ましたら、口径は20cmではなく18cmでした。メーカー名はマグネットメーカー(という説明)しか書いてありませんが、6Wの祖先に間違いなさそうですのでその場で購入してきてしまいました。
オーディオはあまりいじらずに音楽を聴くほうが良い、という思いよりも、又、懐具合よりも、好奇心のほうが勝ってしまいました。
今回(03年2月)購入したのは、6Wの祖先のダブルコーンスピーカ2本とツイータ(以後TW)2本です。
ダブルコーンにTWというのは変な組み合わせですが、実際に組み込まれた製品もあるそうです。
このTWは、コアキシャルのTWと同じだそうで大きさは、フルレンジの3Wと同じです。
又、コーン紙裏にスタンプされている製造年は、1955年と1957年です。
さて、持ち帰ってすぐにまずは裸で鳴らしてみました。
まずは小手調べでTRアンプ、REVOXの750Uで、ソースはFM放送(NHKFMのクラシックの生録)、チューナはA&DのDA−F9000(シンセながらまとも)です。
6Wと比較しますと高域がはっきりくっきりしています。
それが低域にも影響しているのか、立ち上がりのくっきりした低音を聞かせます。
6Wですと、割とあっさりした音に聞こえます。
試しにストックしているP610B(まだスポンジ・エッジ)で鳴らしてみると6Wアルニコ版と同じような傾向の音が出ます。
但し、P610Bの方がF特のコントロールが出来ている(分割共振)のでユニットに近い所で正面で聴いてもフラットに聞こえます。
このテストでP610Bの良さを再認識してしまいました。
今回購入のアルニコ版を発振器を使って正弦波スイープしてみますと、低域共振周波数が2本で明らかに異なります。
これは何故なのか後でインピーダンス特性を測定する時にゆっくり考えようと思いました。
何故アルニコ版を探さなかったか?
初めに6Wを購入して後、コアキシャルも欲しいと思っていましたが、価格が価格なので躊躇していました。
そんな折り雑誌の広告でコアキシャルのアルニコ版を見かけました。
当時の通勤途中にあるお店なので帰りに寄ってみました。
そこで聴いた音は、高域が伸びていず生気のない音でした。
それで6Wのアルニコ版を、という気持ちもな少なくなっていたのでした。
もっとも、同時に聴いたアルテック版755Aもあまり感心しませんでした。
その頃はもうとっくにLOWTHERの音に毒されていたのかもしれません。<戻る>
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