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シーメンスのアルニコ・ダブルコーン その2

ここは、わたしが使用していたスピーカを紹介するページです。

  さて次ですが、箱に入れる(6Wと入れ替える)前準備としてお手軽に交換出来る箱に入れて試聴をしてみました。
 その箱は、LOWTHERのデュアルポジションアコースタでバッフル面側からユニットが交換できるのと、バッフルが斜めなので仮止めでもユニットが落ちにくいからです。
 又、このSPシステムは、LPレコードを鳴らすようになっており、6WアルニコSPの実力を試す意味もありました。
 そこで仮止めして鳴らしてみましたが、ノイズの音がLOWTHER PM7とはかなり異なりました。
 PM7では、ノイズがシーという高い方まで出ている音なのですが、6Wアルニコでは帯域制限された少し低域寄りの音でした。
 当然それは音にも現れ何かぱっとしない音でした。
 これは、アンプ(直3シングル無帰還)との相性問題かな、と思います。

  このテストの結果、やはりこのSPは6Wと入れ替えて鳴らす事としました。
 そこで6Wの入ったSPボックスを開けてユニットを入れ替えるのですが、この6Wアルニコはフレームが丸いだけでねじ止め用の突起がありません。
 この箱は、元々20cmのフルレンジ、ゲンコツのフェライト版が入っていた物で、20cm用の穴が開いており、18cmユニットには少々大きすぎます。
 従って、18cm丸フレームでは、ネジ止め穴は利用できません。。
 仕方がないので、太めの針金を使い、両端を丸く曲げネジが入るようにしてフレーム端部を押さえる方法でユニットを固定しました。

  試聴をしてみますと、高域の暴れは全く感じられません。
 古い録音、というかアナログ録音では、高域がもの足りなく感じます。
 新しい録音のCDですとちょうど良い感じです(後日、たまたまそういうCDを使っただけ+あばたもえくぼ、と判明しました)。
 低音は、6Wの時に感じていたちょっと膨らんだ感じが無くなりよりフラットに聞こえます。
 全体の表現力が増して音がしっかりしていますので、CDもこんな音が出るのかー、と関心しています。
 但し、フェライトの時の軽さ、すっきりした感じがないので、ちょっと面白みが無い、という印象もあります。
 しばらくはこのまま使用しようと思っています。

  旧WEBサイト”管球に魅せられた者ども”のoguriさんのお話ですと、6Wのアルニコ版には2種類あるそうで、私と同じタイプが、6SEla3222 という型番、フレーム、コーン紙が6Wと同じ物が、6SEla3227 ということです。
 但し、マッチングトランス付きとの事です。
 以下は、suger soundsさん提供の写真です(大きさ等加工してあります)。
 ちょうど上記の中間状態の品物のようです。

 今回の購入品は、この型番が写真のように(6Ruflsp22c)異なっていますが、工場違いかもしれません。
 自社組込用と単品市販用の差なのか、シーメンスのものではなく他社の物なのかは定かではありません。
 まあOEM品にしても6Wの祖先には違いは無いのでこちらにとって問題はありません。
 suger soundsさんのお話ではリブ無しコーン紙の物でもヨークが壺型でなく鉄板折り曲げ型の物もあるそうで、下の写真がそうです。
 コーン紙裏の製造年からすると急に切り替わったのではなく混在していたようですが、はっきりしません。
 又、右はリブ付きコーン紙でトランスが無い物です。
 これは、センターキャップがオレンジ色で上のリブ付きと異なります。
 これらの写真もsuger soundsさん提供です(大きさ等加工してあります)。

  型番からすると、6Ruflsp22cがトランス無し、6SEla322・がトランス有りのようですが、、、。

  ”ヤフオクID:yukimkさん”のヤフオク出品写真(大きさ等加工してあります)ですと、フレーム、コーン紙が6Wと同じアルニコ版で、6SEla3227 という型番があります。
 22Cが消滅して、フレームが変更されるときに3227が残ったということなのでしょうか?

  又、”ヤフオクID:zootcsさん”のヤフオク出品写真(大きさ等加工してあります)ですと、6SEla3222 で、マグネットヨークに”6W”と明記されたものがあります。
 これは、フレームが22Cと同じ蝶型です。

  さて、今回付属(?)で購入したTWですが、”管球...”のoguriさん情報では、isophonのOEMである、との事です。


 確かにヤフオクでもisophon製というタイトルで同型のTWを見かけました。
 それは、両端から出ている端子からさらに線を引き出して、ラグ端子に接続しています。
 但し、その端子穴は少し異なります。
 TWと6Wアルニコは同じような作りをしていますので、フルレンジもisophonのOEMなのかもしれません。
 もしくは、当時はどこのメーカーも同じ雛型から同じような物を作っていた、とも考えられます。

  次は、その後のお話と等価インピーダンス測定データです。

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