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 BRAUN L 300

 
やっと2台揃いました。

長い間1台だけで音出しもせずに持っていました。


 2023年に1台だけ販売しているのを見つけて購入しステレオで鳴らせるようになりました。
本体79ユーロ、送料83ユーロ、合計162ユーロでした。
当時の価格は、1台298DM、1DM=85円として、25,330円、2台で50,660円でした。
秋葉原で8万円弱で売られていたように記憶しています、もっと高かったかもしれません。(*1)
こんな小さいのがこんなに高い値段なのかと思っていました。
1台目はヤフオクで、3,500円位で落札しました。
以下、写真です、埃が付いているのが1台目、きれいなのが2台目です。
2台目のウーハーはかろうじてエッジが機能しています、1台目は張り替えられているようです。
1台目のツイータのマグネットには振動防止のゴムが付いていません、2台目は硬化しています。
 


 この3WAYのL300、販売時期がはっきりわかりません。
 2WAYの物(L300、L300/2)は、1965−1971年です。
 おそらくその後から70年代終わり頃かと思われます。
 ネットでは、1977から1981 ?  となっています(radiomuseum.org)。

又、スピーカー線が直出しの物と、端子式になっているものがあるようです。
端子式の物はインピーダンスが4Ωから8Ωに変更になっており、型番もL 300/8 になっています。


仕様は下記です。



 さて、このスピーカー音はどうなのでしょうか?
ネットでは鈍器系とか純器系とか書かれています、金偏と糸へんではずいぶんと違います。
このスピーカー、まともな音がします。
振動板はファブリックにコーティング(かたいものではなくベタベタとしたもの)しています。(*2)
ですので細かい音がすべて出ているわけではありません。
うまく余計な振動を制御しているようで繋がりも良く本当にまともです。
L800等の上級機と同じ音がします。
低音は当然ながら出ていないのでスーパーウーハーを足してやると文句ありません。
やや中域、高域が荒っぽいというかキツメではっきりしすぎな感じがあります。
ネットワークのコンデンサ交換で改善するかもしれません。
TVの音出しに、と思っていましたが、勿体ないな、と思っています。

*1:STEREO SOUND の世界のオーディオの当時物によると、49,000円だそうです。
 2台だと98,000円、2割引きだとちょうど記憶と一致します。

*2:オーディオの足跡のL530(1976年頃)の説明によると、
「これらのユニットのダイアフラムにはポリエステル系合成繊維であるテリレンを使用しており、
 さらにその表面に液体ゴムをなめらかに付着させた構造となっています。」
となっており、L300も同じと思われます。

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