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 QUADRAL SIGNUM 20

 
更に少し改造を施しました。


 やはり少し高域が物足りなく改造することにしました。
高域ネットワーク側のコンデンサを変更しようとしました。
ネットワークの前に補強板を付けたのでネットワーク基板が外せません。
コンデンサは基板にボンド付けされており取り外すのが難しく今回はコンデンサ交換は中止しました。
付いているコンデンサは、SPIRIT というロゴのネットワーク用のようです。
金属フィルムポリプロピレンコンデンサで無酸素銅ピンらしくクオリティに問題は無さそうです。

別の方法として、高域のレベルを少し上げようとしました。
5.1Ωの直列抵抗に22Ωを直列に入れると1dB弱レベルアップするはずです。


ついでに箱の補強も行いました。


 試聴しましたが、特に変化は聴き取れませんでした。
聴いているとスーパーツイータが欲しくなってきます。
リングラジエーターのツイータは良いツイータなのですが、もう少し高域に力が欲しいと思いました。
翌日さらに22Ωをパラにしました。
やけにシャリシャリ音が目立つ感じがしたのでマグネパンと比較しましたらとんでもなくハイ上がりになっていました。
結局、追加の抵抗は全て取ることにしました。
元に戻してもややシャリ音が聴こえます。
マグネパンとは10倍の価格差があるので仕方ないことかもしれません。
このシグナム20はシリアル番号からすると初期の製品のようですが、ほとんど使われていなかったのかもしれません。
検討中にどんどんエージングが進んだのかもしれませんが、もはや真相は不明です。
ツイータの限界か、低域側を改善して高域側の粗が出たのかもしれません。

 その後(追加1)
検討はサランネットを付けた状態で行っていました。
ほとんど気にはならない状態でしたが、サランネットを外しましたらちょうど良い状態、高域の輝きも出ています。
ツイータを変えてみようか、という気がなくなった変化です。
サランネットを付けますと、高域がやや曇るというかつまらない音になります。

 その後(追加2)
しかしながら、音が団子状に出てくるという状態には変化がありません。
音出しをしながら箱を触るとバッフル板の振動が側面等より大きいのが気になりました。
ウーハーを外して補強の具合を見ますとそれなりに補強はされていました。
ですが、バッフルの裏側に溝を付けそこに箱の先端を指し込んでいる構造で少し浮き気味になっているようでした。
それで、補強の無いウーハー周りのバッフル端とウーハー上部にあたる場所に補強を入れました。
補強には、段差見切りを使いました、これは床に段差がある場合にそれを解消するように取り付ける板です。
商品名:段差見切り 小 クリア 12.5×12.5×1950mm  です。
四角の棒状ではなく三角形になっているので、補強目的にも最適です。
これを行いましたら団子状態がまあまあ解消され、かつサランネットを付けられるようになりました。

 その後(追加3)
試しにウーハー側ネットワークの47μFを外してみました。
ネットワーク単品での測定では600Hzにディップがありました。
バッフルステップ補正用で外すと中低音が少しアップする程度かと思いましたが、中高音がうるさくなりました。
ウーハーの上の方、クロスオーバーの所までの帯域も持ち上がってうるさくなるのかと思いました。
それで、元に戻す時に無極性電解コンデンサをフィルムコンデンサに変更して元の回路にしました。
中高音がすっきりして更に聴きやすくなったように感じました、気のせいかもしれませんがこれで終了としました。
結局、コンデンサは全てフィルムコン、箱の補強をしっかり、という当たり前の改造で終了しました。

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