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 Siemens A40−A1

 
その4

おまけです。


 

 始めに購入した時に、商社からもらったカタログのコピーを再構成して、昔のフルレンジ3点をまとめて見られるようにしました。
ちょっと、見ずらいですが、ご勘弁下さい。

 

大きい(2倍)画像(200KB程度)の方がよろしければ、左をクリックして下さい。
昔は、フルレンジが少なくとも3ユニットあったようです。
基本的に、口径と許容入力が異なるだけのようで、型番のかわりに許容入力で表していたようです。
ちなみに、それ以降のユニットの呼び名は、許容入力の後に型番が書き添えられています。
ですので、3W,5W,10Wという巷の呼び方は間違いではありませんが、私は、オーダー番号の一部で、呼ぶ事にしました。
ちなみに、オーダー番号の頭は、シリーズ共通の番号で、コアキシャルも同じです。
真中が、スピーカー固有の番号で、最後は、バリエーションのようです。
フルレンジにはバリエーションがありませんが、コアキシャルの場合は、2種類あります。−A6と−A7です。
これは、表面の高域拡散兼保護カバーの色の違いです。−A10−A6が灰色、−A10−A7が黒です。

以降は、あまり本題とは関係の無い事ですが、以前聞いたお話です。
コアキシャル、これも、単にスピーカーの形式を言うだけの言葉ですが1種類しかなかったのでこれが名称となっていました、のウーハー部と10W(A6−A3)とは同じようですが、実は異なるそうです。
コーン紙のカーブが違うそうです。フルレンジの方のカーブがきついそうです。
生産の都合で、ウーハーが間に合わない場合には、コアキシャルにこのフルレンジを使ったそうです。
しかし、これはあくまでも伝聞なので、あまり当てにはなりません。
そのコアキシャルのカタログはこちらです。再構成してあり、73KBあります。

最後にA42−A1についてです。
単なる推測なのですが、
A40−A1のデッドストックが底をつき始め、かつA40が売れる商品だとわかって、いろいろと探したのでしょうか、少なくともA42という表現ではA40の後から発売されました。
そのスペックシートは、私が積極的に探していない為か一度も見たことがありません。
そんなものは存在しないのかもしれません。
リンクページで紹介しているユーザーサイトを見てみますと、マグネット裏に貼ってあるステッカーは、シーメンス&ハルスケ(SIEMENS & HALSKE)のマークです。
3ページ前のZ2bの箱のマークがそうです。
ハルスケ、これを日本シーメンスのサイトで調べてみますと、その社史の中でこの名前が最後に出てくるのは、1949年に本社がミュンヘンに移転、という部分です。
又、1966年にシーメンスAGが設立されていますから、その時点で消滅している可能性が大、です。
ということは、あのユニットは1960年台か、それ以前の製造だと思われます。
そうであれば、私が入手したカタログに載っていないのは理解できますが、フェライト磁石である事が疑問になります。
フェライト磁石そのものは、それ以前からあるようですが、60年代当時は、アルニコ全盛だと思われます。
ドイツは進んでいてどんどん新しいものを使っていた、という事は考えられますが、ハルスケが無くなって以降に作られたものにハク付けでSHマークのあるステッカーが付けられたのかもしれません。
6Wもそうですが、製造、販売権を移譲された工場が作っている物に、流通業者が勝手にステッカーやら箱やらを付けている、というのが真相かもしれません。
もしくは、単にOEMメーカーの製品がシーメンスの名前を付けられて販売されているだけかもしれませんが、全ては闇の中です。

これで、終わりです。最後までお付き合いありがとうございました。