シンセの基板とアナログフロントエンドでアナログチューナを作ってみました。
A&D、DA−F9000の輸出版(AT−93)(ユニバーサル電圧品)を使ってアナログチューナを作りました。
ケースは、LUXMANのT−40Xです。
写真は改造後のT−40Aです。一部ツマミが抜けています。
右上がAM部
中央上がフロントエンド
左上がIF、検波部
右下が電源部
中央がマルチプレックス部
左下がアキュタッチ部(受信するとダイアルの回転にブレーキを掛ける)
中の基板はこんなです。一部部品(スイッチ類)は取れています。
右側が電源部
中央上がフロントエンド
左上がIF、検波部
中央下がマルチプレックス部
左下がオーディオアンプ部
その基板の替わりにDA−F9000(AT−93)のFM部のみを移植しました。
スペースの都合でAM部が入りませんでしたので、AM/FM切り替えのツマミが抜けています。
フロントエンドは、球チューナで使用したものと同じです。
球チューナの時と同じく元のチューナで使用したのは、ケースとダイアルメカ、スイッチです。
これで、回路がほとんど同じの、シンセとアナログのチューナが各1台となりました。
シンセは、もちろんDA−F9000そのものです。
ではなんで、シンセサイザチューナではなくアナログチューナなのでしょうか?
それは、シンセチューナはデジタル製品だからです。
内部でデジタル信号(ノイズ)が飛び交っており、それがアナログ回路に飛び込み音に悪影響を与えます。
又、同調電圧の部分にも飛び込みますので、その場合にも影響を受けます。
アナログチューナにはその発生源はありません。
シンセでも対策をきっちり行えば良化しますが、それは大変です。
さて、その音はどう違うのでしょうか?
簡単に言うと、シンセはボケ気味の音、アナログは歯切れが良い音です。
それゆえ、シンセのほうが音が柔らかくて聴きやすい、という表現も出来ます。
しかし、それは本物ではない音です。
シンセは使い勝手の良さを重視し、音に少し犠牲を払っているようです。
但し、世の中のアナログチューナが全て音が良いかというとそうではありません。
回路にもよりますし、通常はシンセよりも1世代古いので、音の劣化もあります。
うちでは、アナログ球チューナを第一位とし、次がこのアナログTRチューナ、最後にシンセチューナとなっています。